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海外FXのロールオーバーとは?スワップポイントとの関係とは?

海外FXの決済方法の一つに「ロールオーバー」があります。これまでに別の金融取引されていた人なら、ロールオーバーという言葉を耳にしたことがあるかもしれません。では、FXでのロールオーバーとは、どのような意味なのでしょうか。

FXトレードでスワップポイントを狙うなら、ロールオーバーについては必ず覚えておきたい仕組みです。これからFXを始める初心者でもわかるように解説します。

ロールオーバーとは

ロールオーバーとは、未決済ポジションの決済日を翌日以降に持ち越すことを言います。保有しているポジションの決済を翌日やそれ以上に延長して長期保有する場合に、自動で決済日を持ち越す仕組みになります。

FX取引では、原則2営業日後に必ず決済を行うルールです。例えば、円ドルを購入し、2営業日以上保有し続けたいとします。この場合、本来なら一度決済を行ってから再度買い直す必要があります。ただ、保有していたポジションを決済してまた取引の手続きをして、といった動きを毎日行うのは大変です。こんな調子では、FX市場から目が離せなくなってしまいます。

ではなぜ簡単にFXのトレードができているのでしょうか。それはFX業者側で勝手にロールオーバーの手続きをしているためです。例えば、売りからポジションを保有した場合は、買いで決済を行なった後に再度売りでポジションを保有すると言った方法を何度も繰り返しています。つまり、FXトレーダー自身が毎日決済や買い直しを行う必要はありません。

ロールオーバーとは

ロールオーバーは国内外問わず、どのFX業者でも行っている仕組みで、FXトレーダーが希望した期間に、問題なくポジションを保有し続けられるようにしています。FXのトレードをより身近で誰もが簡単にできるようにするには、欠かせない役割を担っています。

ロールオーバーのタイミング

初心者のなかには、日付が変わる深夜24時のタイミングに行われていると勘違いされている人もいるかもしれません。しかし、FX市場は365日24時間稼働しており、国内では深夜帯でも、世界中のトレーダーによって常に売買が繰り返し行われています。ではロールオーバーは、どのタイミングで行われているのでしょうか。

ロールオーバーは、NY市場のクローズ時に行われ、日本時間で午前7時(サマータイムの場合は6時)にクローズします。この時点での未決済ポジションに、スワップポイントが付与される仕組みです。

サマータイム(=夏時間)とは、米国や欧州、オセアニアなどの主要先進国で、春から秋にかけて一定の期間に行われている制度です。海外FXでは、海外通貨との取引になるため、サマータイムについても覚えておきましょう。

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また、日本時間の深夜24時~午前7時までに成立した取引の営業日は前日、午前7:00以降に成立した取引は当日として考えます。一般的な時間の感覚とは少し違うかもしれませんので、トレード時にご注意ください。

ロールオーバーの仕組み

FXの外国為替市場では、現時点で所持している通貨の交換を行う「スポット取引(直物取引)」と、将来的に通貨の交換を行う「フォワード取引(先物取引)」の2種類があります。

外国為替市場としていますが、実際に金融商品取引所のような場所があるわけではありません。FXトレーダーは、パソコンやスマートフォンなどの端末を使って、24時間様々な場所からFX取引を行います。なかでも取引が最も活発になる時間帯(アクティブタイム)は、時間帯によって金融の中心都市の名称を使って呼ばれることがあります。例えば、ニューヨークタイム(NY市場)や東京タイム(東京市場)などと呼ばれます。

スポット取引は、2営業日以降に決済日(バリューデート)を迎えます。バリューデートは、世界各国で一律ではありません。例えば、トレードしている国の祝日によっても影響しますので、取引している通貨ペアでの決済日は、常に把握しておく必要があります。

ロールオーバーの仕組みとは

決済日に受け取りたくない場合には、ロールオーバーを利用することで、未決済のままポジションを持ち越すことができます。受け渡しによる決済期限を気にする必要もありません。好きな時に反対売買による決済の手続きを行うことができます。

受け渡しとは、外貨為替による代金の支払いのことです。例えば、1ドル100円のときに、1万ドル購入したとします。この場合、日本円で100万円を支払って1万ドルを受け取りますが、この通貨のやりとりをFXでは受渡しと表現します。通常の取引と同じですが、FXでは言い回しが少し違うためご注意ください。

また、外国為替証拠金取引の場合は、決済の手続きを行うまでは自動的にロールオーバーが繰り返されるようになります。ロールオーバーは、FXを長期運用したいと考えている人に向いている仕組みです。

ロールオーバーとスワップポイントの関係とは

ポジションを保有したままロールオーバーした場合には、スワップポイントが付与されます。休日を挟む場合も同様で、想定している日数が複数日になる場合は、その日数分のスワップポイントが発生する仕組みになります。

例えば、水曜日にFXのポジションを保有した場合、原則2営業日後が決済日のため、金曜日に決済されます。さらにポジションを翌日の木曜日に持ち越した場合、ロールオーバーによる決済日は翌週の月曜日になります。これは土曜・日曜を挟むことにより、翌週の月曜日まで持ち越しになるためです。

木曜日の取引の場合は、金曜日に3日分のスワップポイントが発生し、月曜日に受渡しが行われる計算になります。ロールオーバーする日数によっても変わるので、休日や祝祭日を挟んだあとに、スワップポイントが大きく変動していると感じるのはそのためです。

ロールオーバーとスワップポイント

スワップとは「交換する」という意味があります。通常為替取引は、通貨と通貨同士を交換します。スワップポイントは金利の高い通貨を購入して金利の低い通貨を売る場合に、受け取れるようになります。その反対に、金利の高い通貨を売って低い通貨を購入した場合は、逆にスワップポイントの支払いが生じてしまう仕組みになります。

ただし、スワップポイントとはロールオーバー時点での金利差を調整するものです。同じ通貨同士のポジションを保有していても金利が変動すると、受け取るつもりが支払いに変わっているなんてことも想定しておかなくてはいけません。

また、通貨の需給に偏りが生じたときに、金利差を反映させないこともあります。買いつけをした通貨よりも売りつけをした通貨の金利が高いときは、スワップポイントの支払いをしなくてはいけないケースもあります。ロールオーバー時点の金利差が大きく影響するのを忘れないでください。

スワップポイントについてはこちらで解説しています。
>>海外FXのスワップポイントとは?金利の仕組みやサヤ取りなどの注意しておきたいことについて

金利は通貨ごとに違うため、ポジションを決済せずに持ち越した場合は、金利差を調整しなくてはいけません。スワップポイントは、各国の金利情勢の変化によって変動します。そのため、現時点で受け取れるスワップポイントが将来的にも必ず受け取れるとは限りません。受け取れると期待していたら逆に支払いが必要になってしまった…なんてことのないように、ロールオーバーや決済を行うタイミングは、慎重に見計らうようにしましょう。

まとめ

FXのロールオーバーは、ポジションを保有した状態で持ち越すことを言い、決済のタイミングを遅らせたり長期間保有したまま維持するときに使います。

FX市場は毎日、NY市場のクローズの終値で決済され、ポジションや保証金が更新されています。ロールオーバーで持ち越すときにスワップポイントが発生しますので、長期保有で差益を狙っている人は、ロールオーバーについてもしっかりと把握しておきましょう。