FXのデイトレードは初心者にもおすすめ!短期のスキャルピングとの違いとは

FXのデイトレードとは

FX初心者でも挑戦しやすいのが、「デイトレード」です。デイトレードは、1日の取引の終わりと同時にポジションを決済する短期トレードのことで、東京市場がオープンしてから、ニューヨーク市場がクローズするまでの、1日の値動きで取引を完結する一般的に知られるFXのトレード方法となります。

しかし、初心者にとってはデイトレードでFXをスタートすることに戸惑う人や、「始めてみたけれど、どのように進めて良いかわからない」という人もいるでしょう。

そこでここでは、デイトレードとはどんなトレード方法なのかということを中心に、メリットやデメリット、勝つためのコツなどについて詳しく解説していきます。

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デイトレードとは

デイトレードとは、当日中に利益を確定させるトレード方法です。もしくは売りから入ってその日のうちに買い戻すことで、ポジションを翌日に持ち越さない方法になります。

デイトレードとは

実は、デイトレードは初心者でも比較的挑戦しやすい取引手法で、1日ごとに得られる利益を確実に押さえることができます。トレーダーによっても違いますが、1時間~数時間程度の短期トレードになり、10pips~100pips程度の利益が見込めます。

FXの市場はオセアニアから始まり、東京→ロンドン→ニューヨークで取引が終わる流れになります。最後のニューヨーク市場が終わる前に決済を行う方法が、トレーダーの中では一般的です。

特にロンドン市場とニューヨーク市場が重なる時間帯がねらい目です。この時間帯は、市場に大きな幅が出ることも多いため、デイトレードを狙っている人も多数います。

デイトレードと他のトレードの違い

FXではポジションの保有期間により、トレードスタイルが4つに分かれます。以下の表が、それぞれのトレードスタイルになります。

スキャルピング デイトレード スイングトレード ポジショントレード
取引期間 超短期(数秒〜数分) 短期(1日以内) 長期(1日~数週間) 超長期(数週間~数年)
取引回数 極めて多い 普通 少ない ほとんどない
利益 為替差益 為替差益 為替差益
スワップポイント
為替差益
スワップポイント

左から順にポジション保有期間が数秒~数分と最も短い「スキャルピング」、そして1日以内の「デイトレード」、徐々に保有期間が増え、長期の「スイングトレード」に、超長期間の「ポジショントレード」になります。

デイトレードは1日以内の短期間の取引で、取引回数も普通程度なので、初心者の方が比較的始めやすい取引方法といえるでしょう。

デイトレードをする5つのメリット

何をするのにもメリットを知っておくことは重要です。それでは、デイトレードには具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?デイトレードを始める際、メリットをしっかり頭に入れて、自分のトレードスタイルに合うのかを考えるためにも、ここではデイトレードの5つのメリットについて解説します。

1.トレードリスクが少ない

デイトレードは一日で動く値幅を狙うため、損失を拡大させるリスクが少ないのがメリットの1つです。具体的な数字は、その取引のボラティリティグラフチャートを確認するとわかりますが、1回の取引で米ドル円(USDJPY)の場合は、大体約60pips~多くて100pips前後となります。

ポジションの長期保有などをすると、保有している間に値幅が変動し、大きな損失を生む可能性があります。しかし、デイトレードの場合は、1日で相場が急変動することも少ないため、大きな損失を回避できます。

ボラティリティは、通貨ペアやその日の相場状況で変わることもありますが、基本的には大損をせずにコツコツ利益を狙いにいけます。そのため、デイトレードが初心者におすすめのトレードスタイルである理由はここにあります。

2.資金効率が良い

デイトレードのメリットは、資金効率の良さにもあります。デイトレードは取引チャンスがあれば、一日に何度でも取引できます。資金効率の良さとは、レバレッジを上手に活かし、少ない投資金額で大きな利益を狙いにいくことはもちろん、資金が増えるスピードのことも指しています。

FXでは利益確定しないと、投資金額が手元に戻ってきません。利益確定の前に新たに投資をしたい時には、追加資金が必要になります。しかし、デイトレードでは投資した金額の利益確定が早いため、追加資金を必要とせず何度でも売買をすることができます。

資金効率が良ければ、一日に何度も取引をすることが可能です。そうなると、当然利益を積み上げることができます。また、取引チャンスがない場合も、無駄な取引コストがかかることもありません。

3.マイナスのスワップポイントを考えずトレードできる

デイトレードでは、数時間から一日以内で取引が終了します。FXでは日本の深夜時間に相場に影響を与える何らかの事象が発生しやすいため、寝ている間に相場が急変し、ロスカットされていたという話しはよくあります。

しかし、デイトレードはポジションを翌日に持ち越さないため、朝になったら相場が急変動していたという事態にはなりません。

また、FXでは通貨ペアとロング(買い)、ショート(売り)のポジションによっては、スワップポイントがマイナスになってしまいます。高金利通貨として有名なトルコリラ円(TRYJPY)などが良い例です。例えば、2021年6月8日時点のNYサーバーの場合で見てみると、ショートポジションを翌日まで持ち越してしまった場合、約90円ほどのマイナスが発生します。

しかし、デイトレードはポジションを持ち越さないことで、マイナスのスワップポイントが発生する可能性を考えなくて良いのがメリットといえるでしょう。

スワップポイントについて詳しくはこちらをご参考ください
>海外FXのスワップポイントとは?金利の仕組みやサヤ取りなどの注意しておきたいことについて

4.時間の拘束が少ない

デイトレードはスキャルピングとは違い超短時間での取引ではないため、チャートに張り付いていなくて良いというのがメリットです。つまり仕事をしていても、取引をしやすいのがポイントです。朝や休憩時間に戦略を練り、事前に注文を入れておくというスタイルが一般的です。

デイトレードをする際の一日の取引モデルを紹介しましょう。まず、朝起きてから出勤する間の移動時間などに値幅チェックをし、事前にトレードできそうな指値注文を入れておきます。

昼15時からは、東京から欧州へ市場が主役交代するタイミングなので、東京時間の最高値と最安値を超えたところに予約注文を入れておきます。夜21時から就寝前の時間は、一日で一番腰を据えてチャートを見る時間にし、ゆっくり取引の機会を伺います。

このように、デイトレードは隙間時間で取引ができ、自分のライフスタイルに組み込みやすいのがメリットです。

5.トレードの経験値を積みやすい

FXのトレード技術を向上させるためには、やはり経験値を積むことが一番です。経験値をこなしていくということは、単純に取引回数を増やすということになります。そのためには、トレード回数が多い短期売買を繰り返すのがコツです。

そういう意味ではスキャルピングが経験値を積めると思いますが、スキャルピングは短い期間なだけに、注文から決済までチャートに張り付いていないといけません。しかし、デイトレードは経験値を積め、放っておけるのが魅力です。

指値を活用して行うトレードの中で、最もポジション保有期間が短いのがデイトレードです。一般的なFXトレードの技術を向上させたいという方は、デイトレードを繰り返していくのがおすすめです。

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デイトレードの4つのデメリット

デイトレードのメリットについてお話しましたが、デイトレードにはデメリットも存在します。デイトレードを始める前には、メリットだけではなくデメリットを知っておくことも重要です。まずは、どちらも把握し、その上でスタートするのが良いでしょう。こちらでは、デイトレードの4つのデメリットをご紹介しましょう。

1.スプレッドのコストがかかる

デイトレードの取引では、1日で数回取引するためスプレッドのコストが長期トレードと比べて多く発生してしまいます。スプレッドは買い値と売り値の価格の差で、FXをするうえでかかる実質的な手数料のことです。取引コストは「取引回数×通貨量×スプレッド」で計算できます。

スプレッドのコストがかかる

デイトレードは一般的に、1日で数回程度取引を行います。そのため、取引が多い分、スプレッドのコストがかかってしまいます。ただ、デイトレードは先述した通り、当日中に利益を獲得できて資金効率が良いのがメリットです。何度も取引をすることで、トータル利益を見ると他のトレード方法よりも上回ることは可能です。

スプレッドはFXをしていればどの手法でも発生するコストなので、悲観的にならず、コストよりも利益が上回る取引を続けていくのがおすすめです。

スプレッドについて詳しくはこちらをご参考ください
>スプレッドとは?計算方法や種類について徹底解説!

2.スワップポイントを受け取れない

デイトレードでは、スワップポイントを受け取ることができないのがデメリットの一つです。スワップポイントとは、金利が異なる2つの通貨間で受けとる金利と、支払う金利の差額のことです。

金利の高い通貨を買い、金利の低い通貨を売るとすると、買いの通貨に発生する「受け取る金利」は、売りの通貨に発生する「支払う金利」より多くなります。そのため、差額の調整額であるスワップポイントを受け取ることができる仕組みです。

しかし、デイトレードでは翌日に取引を持ち越さないため、スワップポイントを受け取ることができません。そもそも、取引自体が一日で完了するため、スワップポイントが発生しません。デイトレードやスキャルピングの短期取引では、差金決済のみとなります。

3.1回の取引で大きな利益は期待できない

FXのデイトレードは短期売買なので、値動きが小さい時に一度の取引で大きな利益を狙うことはできません。基本的にデイトレードは毎日コツコツと積み上げていく取引スタイルなので、メリットのところで紹介したように取引リスクは小さいものの、一回で大きな利益を狙いたいというトレーダーには不向きな方法といえるでしょう。

だからといって、日をまたぐトレードスタイルが、必ずメリットが多いともいえません。日をまたぐトレードであれば、狙える値幅は無限に大きくなりますが、リスクはもちろん大きくなります。しっかり検討してから選ぶのが良いでしょう。一体どの取引スタイルが、今の自分のライフスタイルに合うかを考えたいところです。

4.相場のチェックが必要不可欠

デイトレードはスキャルピングよりチャートに張り付いていなくてもOKですが、それでも2~3時間ごとにチェックする必要があります。隙間時間を使いながら少しずつ利益を出したい方にとっては良い方法ではありますが、忙しくて2~3時間に一度もチャートを確認できないとなると利益は狙えないのがデメリットです。

FXをメインで生活をしている、という方は問題ないですが、会社に行きながらデイトレードをするということは難しいかもしれません。

しかも、取引前は短期足だけではなく、月足や週足などの長期足も確認する必要があることも覚えておきましょう。これは、相場が長期的なトレンド方向に沿って動く傾向があるからです。取引を成功させるためにも、長期足を分析することをおすすめします。

デイトレードが向いている人ってどんな人?

FXの中には取引方法が複数ありますが、デイトレードに向いている人はどんな人なのでしょうか。自分が始めたくてもデイトレードに向いているか、いないかを知っておくことは重要です。

デイトレードに向いている人は以下の通りです。

・短期間で利益を狙いたい人
・朝昼夜でチャートを確認しながら取引ができる人
・日をまたいで取引をしたくない人

まずは短期間で利益を狙いたい人には、デイトレードがおすすめです。平日は為替市場が24時間開いているため、そのタイミングで取引をしても利益を狙いにいくことができます。しかし先述した通り、中でも値動きが活発になる時間がおすすめです。

どこに売買チャンスがあるかわからないため、こまめにチャートを確認でき、取引できる人が良いでしょう。寝ている間に相場急変の可能性もあるFXで、日をまたがないで取引をしたいという方もデイトレード向きです。

デイトレードの勝つための6つのコツ?

デイトレードにはメリットもデメリットもあることは先述した通りですが、勝つためのコツがあるのなら知りたいという方もいることでしょう。日をまたがず、短期間で利益を狙いにいくデイトレードは、一体どのようにしたら勝つことができるのでしょうか。こちらで6つのコツをご紹介します。

1.損切りのタイミングを徹底する

デイトレードで勝つためには、まず「損切りを確定させるタイミング」を決めましょう。デイトレードに限らず、FXはその時の感情で取引をしやすく、「もう少し待てば上がるかも、下がるかも」と相場の変動に気持ちが先行してしまうことがあります。

感情に流されて取引をしないためにも、自分の中の取引ルールを決めておくことが大事です。特に損切りのラインを定めておくと良いでしょう。例えば、「損切りラインは利益確定ラインの半分」などと決めておくと、仮に勝率が50%でも損失は取り返すことができます。それぞれの相場により変わってしまうこともありますが、おおよそを決めておくのがおすすめです。

損切りのタイミングを徹底する

2.利益確定ラインを決めておく

デイトレードでは損切りラインと同じように、「利益確定ライン」を決めておくと良いでしょう。先述したように、FXはデイトレードに限らず感情で取引をしてしまうことがあります。「もう少し待てばもっと利益が上がるかも」と思ってしまうと、大きな損失に繋がってしまうこともあります。

そこで利益確定ラインを自分の中で定めておくと、確実な利益として手にすることができるようになります。「損失1:利益2」の割合でマイルールを決めておくと、損失を取り戻すことができリスクが少なくなるでしょう。その時の取引や相場次第で損益は同じにはなりませんが、試してみる価値はあります。

利益確定ラインを決めておく

3.展開が予想できないときは取引しない

FXの相場の動き方は、「トレンド」と「レンジ」の2パターンに分類されます。トレンド相場では、「上昇トレンド」「下降トレンド」の2つにに分けることができます。デイトレードで勝つコツは、このトレンド相場を見極めることです。しかし、初心者の方は特に、取引のトレンドが判断できないということもあります。

また、何かのイベントでトレンドが変わりそうな時なども、今後の展開を予測しにくくなります。そのように展開が予想できない時は取引をしない決断をすることも重要です。FXでは状況を見極めて、「取引しない」という、「取引を休む」選択肢を持つことも大切です。無理はせず、休むことも取引の1つであるということを認識しましょう。

4.複数の注文を使い分ける

FXの取引に慣れてきたら、複数の注文を使い分けるのも重要です。FXには複数の注文方法があります。以下の表を参考にしてください。

成行注文 価格を指定せずに発注する注文方法
指値注文 現在価格よりも有利な価格を指定して発注する注文方法
逆指値注文 現在価格よりも不利な価格を指定して発注する注文方法
OCO注文 内容が異なる2つのIFD注文を出して

どちらかの条件が成立した際にもう一方が自動的にキャンセルされる注文方法
IFD注文 買い・売り注文と決済注文を同時に出す注文方法
IFO注文 買い・売り注文と利確・損切り注文を同時に出す注文方法

ポジションを保有したいときに確実に保有できるため、デイトレードの場合は、「成行注文」を使用することが多いのが特徴です。指値注文などの予約注文は、有利な価格で注文できるというメリットがあります。しかし、必ず注文されるとは限らないので注意も必要です。

デイトレードでは、せっかくのチャンスを逃さないためにも、成行注文を利用することをおすすめしますが、ポジションを保有したまま相場から離れてしまうのであれば、予約注文の利用がおすすめです。

このように複数の注文方法を使い分けることで、取引チャンスや決済タイミングを逃さずに取引できますので、さまざまな注文方法に触れて、スタイルや状況に応じて使い分けていくと良いでしょう。

5.値動きが激しい人気銘柄を選ぶ

デイトレードで勝つためには、値動きが激しい銘柄を選ぶことがおすすめです。デイトレードは短期間で売買取引をするため、値動きが小さいとその分利益も小さくなってしまうからです。

また、値動きだけで選ぶのではなく、人気のある銘柄を選ぶことも重要です。人気がある銘柄は、決算やニュースなどで話題になることもあり、取引が活発になる可能性が高いからです。時間がある時には、どの銘柄が人気があるのかなどをリサーチするのも良いでしょう。

短期取引で見た際に具体的な人気の銘柄には、「ドル円(USDJPY)」「ユーロドル(EURJPY」)「ユーロ円(EURJPY)」などがあげられます。この通貨ペアなどを参考にして取引を始めるのもおすすめです。

6.取引時間を考慮する

デイトレードで勝つためには、取引時間も関係してきます。なかでも、東京市場の取引は日本時間午前8時~11時、ロンドン市場の取引は日本時間16時~翌2時(夏時間)17時~翌3時(冬時間)、ニューヨーク市場の取引は日本時間21時~翌朝2時(夏時間)22時~翌3時(冬時間)までが、はっきりとした値動きが出やすいと言われる時間帯です。特にロンドン市場とニューヨーク市場が重なる日本時間21時~23時がねらい目です。この時間帯は、値動きがしやすいので取引が活発になるからです。

ただし、この時間には相場急変を招く、重要な経済指標の発表をされることもあるので、相場の急変には十分に注意したいところです。初心者でも取引時間帯をしっかり見極めれば、利益を狙いにいくことが可能です。しかし、反対に取引の時間帯を間違えてしまうと、大きな利益に繋がりにくくなってしまうので気を付けましょう。

初心者向け補足1:少額取引で安定した通貨ペアを選ぶ

デイトレード初心者の方は、少額から取引を始めることがおすすめです。特にチャート分析に慣れていない初心者の方が、いきなり大きな利益を狙うことは得策ではありません。逆に、大きな損失を出すリスクが高いといえるでしょう。

リスクの少ない少額から取引を始めて徐々に慣れていき、チャート分析や注文方法の練習などをするところから始めるのがベストです。FXは運任せではなく、しっかりした根拠のもと取引をしたいところです。分析には「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」があり、それぞれ特徴が違います。

また、初心者が始める通貨ペアは値動きが安定している、「ドル円(USDJPY)」がおすすめです。急な価格変動が少ないため、このペアからスタートするとよいでしょう。

初心者向け補足2:レバレッジは低めに設定する

FXでは預けた証拠金以上の資金でトレードできる仕組みを「レバレッジ」と言います。海外FXでは、驚くほど高い倍率のレバレッジがかけられるのですが、初心者のうちからこの倍率を高く設定してしまうと、あっという間に自己資金がなくなってしまいます。

売買に慣れるまでは低めのレバレッジに設定しておくと、損失が続いてしまってもトレードを制限されることが少なくなります。慣れてきたら海外FXならではのレバレッジにも挑戦してみるのも良いかもしれません。レバレッジは、少ない資金でFXのトレードをしたいときにおすすめです。

【初心者向け】デイトレードで使うべきテクニカル分析

FX初心者にとって、値動きを分析することはとてもハードルが高いものです。しかも分析の仕方や、チャートの見方も難しくてよくわからないという方も多いでしょう。デイトレードで使う分析方法はテクニカル分析が一般的ですが、全く知らないという方も、一部だけ知っているという方もいることでしょう。そこでこちらでは、テクニカル分析について説明していきます。

1.移動平均線

移動平均線とは一定期間の価格(終値)の平均値を表した「テクニカル指標」のことです。ローソク足が移動平均線の上にあるか下にあるかを見て、上有利か下有利かを判定することができます。また、傾きが強いほどトレンドが強いこともわかります。

移動平均線には、以下の3種類があります。

・単純移動平均線(SMA):一定期間の価格を単純に平均したもの

・加重移動平均線(WMA):直近データを最も重視し、古くなるほど影響度が少なくなるように平均化したもの。SMAより反応が早いのが特徴。

・指数平滑移動平均線(EMA):直近データを最も重視し、古くなるほど指数関数的に重みを減らしたもの。WMAより反応が早いのが特徴。

移動平均線について詳しくはこちらをご参考ください
>移動平均線とは?見方や手法を海外FX初心者向けに解説

2.MACD

MACD(マックディー)とは、テクニカル指標の1つで「移動平均・収束・拡散手法」を表します。トレンド系・オシレーター系の両方の役割を担い、移動平均線をより発展させた分析方法で、MACD(ライン)とシグナル(ライン)に分かれます。

MACD(ライン)は以下の4本の指標で判断します。
・シグナル線
・MACD線
・ヒストグラム
・ゼロライン

非常にシンプルな指標なので、初心者から経験者まで幅広く分析することができます。MACD一つで相場の流れから、買いと売りのどちらが強いのかなどを簡単に分析することも可能です。

MACDを使う際には期間を設定する必要があるのですが、多くのトレーダーが以下のように設定しているので、参考にしてください。

・MACDライン期間 12と26
・シグナル線期間 9

MACDについて詳しくはこちらをご参考ください
>MACDの使い方!相性が良いテクニカル指標を海外FX初心者向けに紹介

2.ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドは、FXの取引をする際に移動平均線を元にし、価格変動率(ボラティリティ)を示す標準偏差として使用されています。相場の方向性はもちろん、値動きの予想もでき、非常に優れたテクニカル分析方法として多くのプロトレーダーが活用しているほどです。

長い時間軸のチャートは、ボリンジャーバンドを使ったトレードが当てはまりやすくなるのが特徴です。慣れるためには、まず短い時間軸よりも、長い時間軸のチャートで試してみるのがおすすめです。

また、ボリンジャーバンド+RSIやボリンジャーバンド+ストキャスティクスのように、他のテクニカル指標と組み合わせて使っていくことも良いでしょう。

ボリンジャーバンドについて詳しくはこちらをご参考ください
>海外FXのボリンジャーバンドとは?おすすめ分析手法や設定値などについて解説します

4.RSI

RSIとは、「Relative Strength Index」の略で、通貨の売買比率を把握したいときに使うテクニカル指標です。日本語では「相対力指数」と呼ばれています。簡単にいうと、現時点でその通貨は買われ過ぎているのか、売られ過ぎているのかを見ることができます。

チャートが70%の数値を上回った場合は「買われ過ぎ」チャートが30%の数値を下回った場合は「売られ過ぎ」となっています。つまり、買われすぎなら売りに、売られすぎなら買いにという、わかりやすい指標ということになります。

レンジ相場ではシグナルの発生が多くなることで、機能しやすいのが特徴です。しかし、トレンド相場では、シグナルが出なくなるので機能しにくくなります。

RSIについて詳しくはこちらをご参考ください
>海外FXのRSIとは?使い方や見方などを徹底解説!

5.ストキャスティクス

ストキャスティクスは、通貨の売買比率を把握できるオシレーター系テクニカル指標であり、トレンドが発生していない相場で買われすぎ、売られすぎを判断するのに適した指標です。一定期間の価格を100とみなした場合、現在の価格がどのあたりなのかを指します。

「%K」、「%D」、「%SD」の3つの線があり、当日の終値の位置を数値化し、70%以上は「買われすぎ」、30%以下は「売られすぎ」と判定します。

「%K」と「%D」の2本を表示する「ファストストキャスティクス」は、短期売買に向いています。一方で、「%K」は反応が早くだましも多いとされており、「%D」と「slow%D」を使った「スローストキャスティクス」の方がトレーダーに人気があります。

RSIについて詳しくはこちらをご参考ください
>海外FXのストキャスティクスとは?逆張りを仕掛けたいトレーダー必見!

【初心者向け】デイトレードで使うべきファンダメンタルズ分析

FXをする際に必要な分析では主に、「ファンダメンタルズ分析」と「テクニカル分析」があります。ではこれらの分析は、デイトレードではどのように使うべきなのでしょうか。また、ファンダメンタルズ分析はデイトレードで使うべきなのかも知りたいところです。こちらでは、FX分析で必要な分析について紹介します。

ファンダメンタル分析はそこまで必要ない?

FXを始める際には分析も重要です。FXにはテクニカル分析とファンダメンタルズ分析がありますが、簡単にいうとテクニカル分析は「いつ買うか」を知る指標であり、「何を買うか」を知るにはファンダメンタルズ分析が必要になるといえるでしょう。

もともとファンダメンタルズ分析は、中長期の取引に向いているため、スキャルピングやデイトレードをするトレーダーは、主にテクニカル分析で十分です。テクニカル分析をすることで、他のトレーダーより早く値動きを先読みできる可能性があります。

しかし、「今後様々な取引スタイルを経験するために経験値を積みたい」という方にとってはファンダメンタルズ分析も役立ちます。

重要指標発表のタイミングは知っておくべき!

FXをする際、為替市場が世界各国の重要指標発表時に大きな動きを見せることを覚えておきましょう。相場急変の時に大きな利益を狙いにいける可能性がある反面、もちろん大きな損失を生んでしまうこともあります。

重要なのが、「何時に指標が発表されるのか」「指標によって為替のトレンドはどうなるのか」です。重要指標発表時には、取引が集中することで売買が成立しにくくなる、または狙ったタイミングと実際に成立した為替レートにズレが生じたりと、トレーダーにとって不都合に感じることもあります。

発表のタイミングを知っておくと備えられるため、リサーチをするのが良いでしょう。また、発表時には慎重なトレードを心掛けましょう。

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まとめ

今回はデイトレードについての基本的な知識を解説するとともに、知っておくべき5つのメリットや4つのデメリット、また、デイトレードがどんな人に向いているのか、勝つための6つのコツなどを主にまとめました。

また、初心者の方の悩みの種でもある分析についても、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析を説明し、デイトレードにはテクニカル分析で対応できるというお話もしました。使うべきテクニカル分析もまとめたので、今後分析を使う際は参考にしてみてください。