FXのスイングトレードとは?メリットや勝つためのコツも紹介

FXのスイングトレードとは

FXには、さまざまなトレードスタイルがあります。自由なスタイルで取引できるのがメリットでもあるのですが、種類が多すぎてどれを選べばよいのか分からなくなっている人もいるのではないでしょうか。そんな人におすすめなトレードスタイルが「スイングトレード」です。

スイングトレードは、ゆっくりとトレードしたい人、中々時間が取れないけど取引したい人におすすめです。今回は、スイングトレードとは何か、他の取引スタイルとは何が違うのか説明します。すぐ実践で使えるように、スイングトレードで勝つためのコツもお伝えします。

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スイングトレードとは

スイングトレードとは

スイングトレードは、英語で「Swing Trade」と表記します。Swingの意味は、「揺れる」です。つまり、スイングトレードとは、大きく揺れている相場を利用して、大きな利益を狙う取引手法のことです。中長期トレードや長期トレードなどとも呼ばれます。

スイングトレードは、取引開始から終了まで一定の期間を要します。トレード期間の目安は、数日〜数ヶ月です。しかし、ポジションの保有期間はその人の考え方や狙う利幅、そのときの相場状況などによって大きく異なります。数日〜数ヶ月ポジションを持たなければいけないというルールがあるわけではありません。

スイングトレードの特徴は、「一度の取引で大きな利益を狙える」ことです。資金やレバレッジなどによっては、一回の取引で数十万円〜数百万円の利益が狙えます。しかし、数日〜数ヶ月同じポジションを持ち続けなければいけません。そのため、資金効率が悪くなります。

スイングトレードと他のトレードの違い

各トレード手法の大きな違いは、「ポジションの保有期間」です。それによってリスクとリターンのバランスも異なってきます。

スキャルピング デイトレード スイングトレード ポジショントレード
ポジションの保有期間 数秒〜数十秒 24時間以内 数日〜数ヶ月 数週間〜数ヶ月
メリット/デメリット ・ローリスクで取引できる
・画面に張り付く必要がある
・リスクとリターンのバランスが取れている
・相場を頻繁にチェックする必要がある
・大きな利益を狙える
・ポジションの持ち越しリスクが発生する
・全取引手法の中で最も大きな利益を狙える
・1回のトレードリスクも大きい

スイングトレードをする5つのメリット

スプレッドコストを軽減できる、まとまった利益を狙いやすい、などがスイングトレードのメリットです。スワップポイントが期待できる、トレード回数が少ない、などもメリットでしょう。相場も頻繁に確認する必要がないので、家事や仕事で忙しい人にもぴったりです。ここでは、各メリットの詳細を説明します。

1.スプレッドコストを軽減できる

FXでは、取引する際、「スプレッド」がかかります。スプレッドとは、レートと注文が確定する価格(約定価格)の間に生まれている差額のことです。FX界隈では、事実上の取引手数料と言われています。一回あたりのスプレッドは微々たる金額ですが、それが積み重なるとかなりの金額になります。

しかし、スキャルピングやデイトレードなどに比べてスイングトレードは取引回数が少なく済みます。そのため、スプレッドコストが積み重なるのを防げます。例えば、1ドルあたり0.3銭のスプレッドが発生するとしましょう。100回取引した場合に発生するコストは30銭です。すべて3万ドルのポジションで取引した場合、9,000円のスプレッドが発生します。しかし、スイングトレードを一度するだけなら同じポジション数でも90円のコストで済みます。

スプレッドについて詳しくはこちらをご参考ください。
>スプレッドとは?計算方法や種類について徹底解説!

2.まとまった利益を狙いやすい

スイングトレードを使っているトレーダー界隈では、よく「一撃必殺」という言葉が使われます。スイングトレード界隈で使われる一撃必殺とは、「大きな利益をとれたこと」です。

スキャルピングやデイトレードはコツコツ型の取引手法なので、まとまった利益はあまり期待できません。しかし、スイングトレードではそれが期待できます。理由は、4時間足以上の大きなトレンドに乗るからです。各取引手法で期待できる利幅の目安は以下の表にまとめました。

期待できる利幅の目安
スキャルピング 1〜10pips
デイトレード 10〜100pips
スイングトレード 50〜数百pips

例えば、30万通貨分のポジションを保有して200pipsの利幅を取れたとしましょう。この場合に得られる利益は60万円です。運悪く半分しか取れなくても利益は30万円です。

3.スワップポイントが期待できる

FXでは、2つの通貨を使って取引をします。違う国の通貨を組み合わせるので、金利に差が生まれます。その金利差を調整する役割を担っているのが「スワップポイント」です。原則、安い金利の通貨で高い金利の通貨を購入すると、余った分が毎日トレーダーの口座に付与されます。売買差益+スワップポイントと、利益を得られる手段が2倍になるので売買差益しか狙わないトレードよりも勝てる確率は高まるでしょう。

スワップポイントは、日をまたいだタイミングで付与されます。FX取引所にもよりますが、大体午前5〜8時の間に付与されるでしょう。スキャルピングは数秒〜数十秒、デイトレードは24時間以内の取引手法なので、日をまたぎません。そのため、スワップポイントを得られるのはスイングトレードならではの強みと言えます。

海外FXのスワップポイントについて詳しくはこちらをご参考ください。
>海外FXのスワップポイントとは?金利の仕組みやサヤ取りなどの注意しておきたいことについて

4.相場の確認をあまりしなくても済む

非専業トレーダーにとっての悩みと言えば、「時間がない」ことではないでしょうか。現在は便利家電や宅配食サービスなどもありますが、それでも中々時間が取れないのが現実でしょう。そのような人がスキャルピングやデイトレードを行うのはおすすめしません。短期トレードは、一瞬の値動きを狙って利益を得る取引手法だからです。そのため、基本的にトレード中はモニターに張り付く必要があります。

一方でスイングトレードは、画面に張り付く必要がありません。数日〜数ヶ月ポジションを保有するのが前提の取引手法だからです。基本的に大きな時間足を重視するので、細かいチャートの変動はある程度無視して構いません。1日数回、もしくは数日に1回のチャート確認でも問題ないとされているので、非専業トレーダーでも取り組みやすいでしょう。

5.トレード回数が少なく済む

スキャルピングやデイトレードは、一度に得られる利益があまり大きくありません。ロットやレバレッジにもよりますが、スキャルピングは数円〜数百円、デイトレードは数百円〜数千円が目安でしょう。例えば、スキャルピングで1回50円の利益を得るとします。5万円の利益を得るには1,000回トレードする必要があります。ただ、現実的に全勝するのは難しいので、実際は1,000回以上トレードしなければいけません。

しかし、スイングトレードでは一回当たり数万円〜数百万円の利益が狙えます。1回1万円の利益を得られると仮定すれば、5回トレードするだけで5万円の利益を得られます。勝率が50%でも10回トレードすれば5万円得られる計算です。このようにスイングトレードでは、少ないトレード回数で目標の利益が狙えます。

スイングトレードの5つのデメリット

初期費用がある程度必要、結果が出るまで時間がかかる、などがスイングトレードのデメリットです。一度負けると損失が大きいというデメリットも頭に入れておきましょう。

FXには「トレンド相場」と「レンジ相場」があります。レンジ相場とスイングトレードは相性が悪いので注意してください。各デメリットの詳細を説明します。

1.初期資金がある程度必要になる

スイングトレードは、大きな利益を狙える取引手法です。しかし、裏を返すと、「大きな含み損を抱える可能性がある取引手法」でもあります。このとき、投資用口座にある程度資金が入っていないと、「強制ロスカット」が執行されます。強制ロスカットとは、FX取引所が設定した一定ラインよりも証拠金維持率が下回ると、「取引が強制的に終了する制度」です。これが頻繁に発生すると、大きな利益を狙うのは難しくなります。

強制ロスカットを恐れてポジションの数を少なくする人もいますが、これだと資金効率が悪くなります。スイングトレードの強みが活かせないので、基本的におすすめしません。戦略にもよりますが、安全に取引したい人は、「5〜10円」チャートが動いても強制ロスカットが発動しないレベルの資金を用意しましょう。

2.結果が出るまでに時間がかかる

スイングトレードのメリットでもありデメリットであるのが「取引で要する期間」です。早くても数日でポジションを手放せますが、相場の状況や狙う利幅によっては数週間〜数ヶ月ポジションを保有しなければいけません。ポジションの保有期間が長ければ、焦りや日々の価格変動に惑わされるのを避けられます。

しかし、人によっては利益が一定期間生まれないのでストレスを感じるでしょう。そのため、スイングトレードは「毎日トレードしたい」、「すぐ結果を得たい」と考えている人にはおすすめできない取引手法です。

また、一定期間資金が拘束されるので、自由にお金を引き出せません。近いうちにまとまったお金が必要な人や生活に余裕がない人にもおすすめできないので注意しましょう。FXに投じられる軍資金が少ないのであれば、まずは貯金しましょう。

3.一度負けると損失が大きい

先ほども説明した通り、スイングトレードは大きな利益を狙える反面、大きな損失を負う可能性もあります。理由は、相場が少し不利な状況に動いてもすぐ損切りされないよう、損切りの注文をエントリー位置から少し遠くに設定する必要があるからです。そのため、損切りに引っかかると、どうしても損失額がスキャルピングやデイトレードに比べて大きくなります。

しかし、このデメリットには対策方法があります。それは、「一度の損失額を口座資金の2%以内に抑える」ことです。例えば、口座資金が10万円ならば、一度の損失で負う金額は10万円×2%の2,000円に抑えるイメージです。このルールを守ってトレードすれば、仮に3連敗しても口座のお金の94%が残ります。4連敗する確率は6.25%です。そのため、大きな損失は避けられる可能性が高いでしょう。

4.マイナススワップは損失になる

スイングトレードでは、必ず日をまたぐため、スワップポイントが発生します。実はそのスワップポイント、プラスのケースもあればマイナスのケースもあります。マイナスの場合、毎日不足している金利分をFX取引所に支払わなければいけません。支払った分は含み損ではなく、確定損として処理されます。つまり、マイナスのスワップポイントが発生していると毎日必ず損失が発生します。そのため、なるべくプラスのスワップポイントが発生するエントリーをしましょう。

もしくは、マイナスのスワップポイントが小さめに設定されているFX業者を選んでください。スワップポイントの数値は業者が設定しているケースもあります。そのため、複数のFX取引所のスワップポイントを確認し、どこを選択すれば有利にトレードできるのか比較することをおすすめします。

5.レンジ相場では結果がでにくい

FXには、「上昇トレンド」と「下落トレンド」の他にもうひとつ「レンジ相場」と呼ばれる相場があります。レンジ相場とは、チャートに方向性がなく、一定の価格内を行ったり来たりする相場のことです。上に動くのは「上昇トレンド」、下に動くのは「下落トレンド」、真横に動くのは「レンジ相場」と把握しておけば覚えやすいでしょう。

上昇トレンドと下落トレンドは、時間が経過するほど有利な方向にチャートが進みます。しかし、レンジ相場はどれだけ時間が経過しても同じ価格帯を推移しています。そのため、時間の経過を味方につけるスイングトレードとは相性が悪いので注意しましょう。レンジ相場にあたった場合は、時間だけが経過して無駄なので、すぐ決済して次のチャンスに備えましょう。ちなみに、レンジ相場と相性がよいのは短期トレードです。

レンジ相場について詳しくはこちらをご参考ください。
>海外FXトレーダーなら覚えておきたいFXのレンジ相場とは?

スイングトレードが向いている人ってどんな人?

スイングトレードが向いている人の特徴は、以下のとおりです。

・分析するのが好き、または得意な人
・株や不動産よりも早く、そして大きな利益を狙える投資を探している人
・効率のよい取引をしたい人
・副業トレーダーの人
・これからFXを始めようと思っている人
・資金管理が得意な人
・マインドが強い、そして我慢強い人

特におすすめなのは「分析するのが好き、または得意な人」です。スイングトレードは数日〜数ヶ月ポジションを保有します。そのため、相場をじっくりと分析できます。長期的な大局を予想するのが好き・得意な人は、その才能を活かせるかもしれません。逆の考え方をすると、スイングトレードは小手先の読みで勝てる取引手法ではありません。本質を突き、コツコツ努力できる人がスイングトレードで成功できるでしょう。

スイングトレードで勝つためのコツ

スイングトレードで勝ちたいのであれば、レバレッジを上げ過ぎない、複数の時間足を確認するなどを意識しましょう。損切りや利確ラインを設定する、ポジションを柔軟に運用する、流動性が高い通貨ペアを選ぶなども大切です。ここでは、スイングトレードで勝つためのコツの詳細を説明します。どれもすぐできるコツなので参考にしてください。

1.レバレッジを上げ過ぎない

国内FXだと最大25倍、海外FXだと数百〜数千倍のレバレッジをかけられます。レバレッジをかければ、取引量を増やせるので大きな利益が狙えます。しかし、いきなり高いレバレッジでスイングトレードをするのは止めましょう。短期取引であれば為替変動に素早く反応できるのでハイレバレッジでも問題ないのですが、スイングトレードではそれができないからです。損切りの注文を出しておけば最小限の損失で抑えられますが、少しの価格変動で取引が強制終了されるのは効率がよくありません。

こまめに為替相場をチェックしなくても不安にならないレバレッジを設定することが大切です。これからスイングトレードに挑戦する人は、10〜20倍程度に抑えておくとよいでしょう。スイングトレードや相場に慣れてきたら少しずつレバレッジを上げるやり方がおすすめです。

2.複数の時間足を確認する

スイングトレードの基本戦略は「トレンドへの順張り」です。それを成功させるためには、「環境分析」が必要です。1ヶ月以上チャートを遡り、値動きの傾向を掴みましょう。複数の時間足でチャートの向きが揃っているほど、明確な動きが出ている証拠です。値動きの傾向は、長い時間足の方が正確に把握できます。FX初心者は、まず週足や日足を見て、相場の大きな流れを把握することから始めましょう。上昇しているのか、下落しているのかを確認してください。

慣れてきたら4時間足や1時間足を見て、直近の値動きを確認しましょう。相場の大きな流れと直近の流れが一致していたらエントリーの検討に入ってください。最後に、5分足と15分足を確認しましょう。すべての方向性がある程度揃っていて、短い時間足でもトレンドを確認できるのであればエントリーしてみましょう。

3.損切りラインの設定をする

損切りラインの設定

利益の確定は、価格が伸びれば伸びるほど有利です。その場の状況に合わせて利益確定のタイミングや位置を変更しても問題ないでしょう。しかし、損切りはどのような状態でも先延ばしにするメリットはありません。損失が増えるだけだからです。もう少し待てば相場が反転するかもしれないと淡い期待を抱いている人もいるかもしれませんが、その確率はほぼありません。すぐ損切りして資金を守り、次のチャンスを掴みに行った方が効率的かつ安全です。そのため必ず損切りラインを設定しましょう。

ただ、適切な損切りタイミングがないのが難しいポイント。迷う人は「資金の2%の損失が出るポイント」に損切りの注文を入れましょう。こうすれば、3回連続で負けても94%の資金が残るからです。成行で損切り注文を出せない人は、予約注文をかけておくのがおすすめです。

4.利確ラインの設定をする

利確ラインの設定

利益確定のタイミングは延した方がよいのですが、ある程度の利益確定ラインは決めておきましょう。欲張って利確のタイミングを延ばすと、トレンドが転換して利益が損失に変わる可能性があるからです。損切りと同様に利益確定ラインも明確な基準がないのが悩むポイント。FX初心者は、50〜100pipsの間で設定しておきましょう。長期のスイングトレードをするのであれば、100〜300pipsの間がおすすめです。

また、過去の相場を分析して伸び幅を把握するのもひとつの手です。何度も反発しているラインがある場合、今回もそのラインでトレンドがストップする可能性が高いでしょう。そのため、反発しているラインの少し下を最終的な利益確定ポイントにするとよいでしょう。相場を分析する場合は、広く見て過去の傾向を把握することが大切です。

5.ポジションを柔軟に運用する

スイングトレードでは、一定期間同じ方向でポジションを持ち続けます。しかし、全く同じ状態で過ごすわけではありません。相場の状況によっては、ポジションを追加したり細かく決済をしたりします。これはFXをする上で基本的な手法で、プロのトレーダーも行っています。FX初心者におすすめなのは、「ポジションの半分を決済する」方法です。

まず、目標の利確ラインまでチャートが達したら、ポジションの半分を決済しましょう。10万円の含み益があった場合、5万円の利益を確定した状態です。そしたら、残りのポジションはそのまま保有し、利益を伸ばしましょう。仮にチャートが逆方向に進んでもポジションが半分になっているので、損失を抑えられます。また、損失が5万円に達する前に損切りすれば、プラスの状態で取引を終えられます。

6.流動性が高い通貨ペアを選ぶ

スイングトレードで利益を出していくためには、なるべく大きなトレンドに乗らなければいけません。ある程度、相場に動きが出る通貨ペアを選ぶ必要があります。そこでおすすめなのが「流動性の高い通貨ペア」です。流動性の高い通貨ペアとは、取引量が多い通貨ペアを指します。FXリサーチ会社が出した統計データによると、以下の通貨ペアは取引量が多いようです。

1位:EURUSD
2位:USDJPY
3位:AUDUSD
4位:USDCAD
5位:GBPUSD
6位:NZDUSD
7位:GBPJPY
8位:EURJPY
9位:AUDJPY

時期によって、注目される通貨ペアや人気の通貨ペアなどは変わってきます。ニュースを見て、話題性のある通貨ペアを選びましょう。流動性の高い通貨ペアを選べば、短時間でもまとまった利益が期待できます。

【初心者向け補足】メジャー通貨ペアを選ぶ

FXでは、さまざまな通貨ペアを扱えるのですが、スイングトレードで勝ちたいのであれば「メジャー通貨」を選びましょう。メジャー通貨とは、ドル円やユーロ円などのことです。スイングトレードの弱点は、不安定な値動きに弱いことです。しかし、メジャー通貨は発行している国の経済や政情が安定していることが多いので、値動きが比較的落ち着いています。また、トレードに参加している投資家が多いので、相場分析もしやすいでしょう。

発生したトレンドが継続しやすいのもメジャー通貨の特徴です。そのため、乗るトレンドの方向さえ間違わなければあまり大きな失敗はしないでしょう。以上のように、メジャー通貨はFX初心者向けの通貨ペアです。どの通貨ペアで取引すればよいのか迷っている場合は、まずメジャー通貨の代表格「ドル円」を選んでみてはいかがでしょうか。

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スイングトレードの分析に役立つインジケーター

スイングトレードで勝つためには、「相場分析」が欠かせません。しかし、自己流で相場分析をするのは危険です。FX初心者は、ツールを使って正しく相場を分析しましょう。FXでは、相場分析ツールのことを「インジケーター」と言います。ここでは、おすすめのインジケーターとその使い方を説明します。

移動平均線を使った順張り手法

移動平均線を使った順張り手法

最もシンプルで分かりやすいのが「移動平均線を使った順張り」です。移動平均線は、指定した日数の平均価格を表示できるインジケーターです。万能型なので、多くの人が使っています。移動平均線を使う場合は、以下の手順でエントリーしましょう。

1.短期・中期・長期の移動平均線が並んでいるか確認する
2.移動平均線が上向きなら「買い」、下向きなら「売り」でエントリーをする
3.買いエントリーなら大陰線、売りエントリーなら大陽線が出たタイミングで決済をする

最も重要なのは「短期・中期・長期の移動平均線が出ているか」です。この3つは、強いトレンドが発生しているときしか出ません。強いトレンドが出ているなら、成功確率は高くなるでしょう。

移動平均線について詳しくはこちらをご参考ください。
>移動平均線とは?見方や手法を海外FX初心者向けに解説

ストキャスティクスを使った順張り手法

ストキャスティクスを使った順張り手法

ストキャスティクスとは、相場の過熱感を把握できるインジケーターです。相場の過熱感を把握すると、現在は買いと売り、どちらが優勢なのか分かります。それにより、どちらにエントリーした方が有利なのか分かります。ストキャスティクスを使った取引方法は以下の通りです。

1.ストキャスティクスを見て、相場の過熱感を把握する(今回はストキャスティクスのチャートが売られすぎゾーンにあると仮定して説明します)
2.売られすぎゾーンからニュートラルゾーンに突き抜けたら、買いでエントリーをする
3.買われすぎゾーンからニュートラルゾーンに戻るタイミングで、決済をする

より根拠を強めたい人は、移動平均線と組み合わせて使いましょう。

ストキャスティクスについて詳しくはこちらをご参考ください。
>海外FXのストキャスティクスとは?逆張りを仕掛けたいトレーダー必見!

サポートラインとレジスタンスラインでタイミングを計る

サポートラインとレジスタンスライン

サポートラインとは下値支持線のことで、レジスタンスラインとは上値抵抗線のことです。これらを活用するだけでも、十分取引できます。今回は、「買いエントリーする」と仮定して取引のやり方を紹介します。

1.チャネルラインの上値ラインを大陽線が上に突き抜けたのを確認する
2.上昇トレンドが発生するサインなので、ここで買いエントリーをする
3.レジスタンスラインをブレイクせずにチャートが下落し始めたら、利益確定をする(リスクをとれる人は利確せず、保有してもOK)
4.反発して上昇トレンドが継続した場合は、伸びが止まるまで注視する
5.トレンドラインを下にブレイクしたら、利益確定をする

この手法は根拠が強く出るのでおすすめです。

サポートラインとレジスタンスラインについて詳しくはこちらをご参考ください。
>サポートラインとレジスタンスラインとは?引き方や分析方法を徹底解説

ZigZagを使ってトレンドの判断をする

ZigZagを使ったトレンドの判断

ZigZagとは、パッと見てトレンドの方向性が判断できるインジケーターです。トレンドラインやチャネルラインを引くのが苦手な人や、描画の手間を省きたいと考えている人におすすめです。取引のやり方は以下の通りです。

1.ZigZagの向きを確認する
2.ZigZagが上向きのラインをみせている、モーニングスターが2ヶ所に出現している、大陽線が出ている、この3つの条件が満たされたら買いでエントリーする
3.早めに利益確定する人は、チャートが上昇し始めてからほどほどのタイミングで決済をする
4.ある程度リスクをとれる人は、ZigZagが頂点に達するのを待つ
5.頂点に達し、下向きのラインが出始めたら利益確定をする

RSIを使って判断する

RSIを使った判断

RSIとは、相場の過熱感を把握したいときに役立つインジケーターです。過熱感は0〜100の間で表され、30以下であれば「売られすぎ」、70以上であれば「買われすぎ」と判断します。RSIを使ったエントリー方法は以下の通りです。

1.RSIのチャートを見て、相場の過熱感を把握する(今回は買いでエントリーすると仮定します)
2.RSIのチャートが30以下になるのを待つ
3.チャートが30以下になったら、30のラインを上抜けするのを待つ
4.上抜けた段階で買いエントリーする
5.リスクを抑えたい人はRSIの数値が50〜70付近になったら利益確定をする
6.リスクをとれる人は、RSIの数値が70を超えたら利益確定をする

RSIについて詳しくはこちらをご参考ください。
>海外FXのRSIとは?使い方や見方などを徹底解説!

テクニカル分析だけでなくファンダメンタルズ分析も大事

短期取引であれば、目の前のチャート分析だけでも取引していけます。しかし、長期取引をするなら外部要因がもたらす影響も無視できません。スイングトレードをする場合は、経済指標や要人発言などを対象とした「ファンダメンタルズ分析」にも力を入れましょう。ファンダメンタルズ分析で得た情報がエントリー・決済の決め手になるケースも珍しくありません。

外部の状況を知れたおかげで暴落に巻き込まれるのを避けられたケースもあります。突発的なイベントで為替が大変動した場合、テクニカル分析しかしていない人は今何が起こっているのか、今後どうすればよいのか素早く判断できないでしょう。ファンダメンタルズ分析をしていれば、それらの判断も素早くできます。

ファンダメンタルズ分析について詳しくはこちらをご参考ください。
>ファンダメンタルズ分析とは?長期投資を行うなら身に付けたい相場分析方法について解説!

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まとめ

今回は、スイングトレードについて説明しました。スイングトレードとは、数日〜数ヶ月、長いと数年単位でポジションを保有する取引手法です。スイングトレードは、スプレッドコストを軽減できたりまとまった利益を狙いやすかったりと、さまざまなメリットがあります。スワップポイントによる利益も得られるので、うまく取引すれば短期売買よりも効率よく利益を積み重ねられます。トレード回数や相場の確認回数などは短期売買に比べて少なめです。そのため、スイングトレードは忙しくて時間がないサラリーマンや主婦にもおすすめです。