海外FXのRSIとは?使い方や見方などを徹底解説!

海外FXのRSIとは?使い方や見方などを徹底解説!

RSIは、FXのテクニカル指標の一つです。上手く使いこなすことができれば、相場がある一定の幅で上がったり下がったりを繰り返す「レンジ相場」で、大きな利益を得られる可能性が高いです。しかし、FX初心者にとって専門用語であるRSIについて、用語の基本的な知識やテクニカル指標は分かっていても、一体どうやって見れば良いかなどは分からない方もいることでしょう。

今回は、RSIについて、使い方や見方から手法や注意点などを解説します。海外FX初心者の方はぜひ参考にしてみてください。

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RSIとは

RSIとは、「Relative Strength Index」の略で、日本語では「相対力指数」と呼ばれています。一定期間の相場における「値上がり幅」と「値下がり幅」を活用し、値動きの強弱を数値で表します。簡単にいうと、買われ過ぎなのか、それとも売られ過ぎなのかを判断する手法になります。

テクニカル指標には、市場の全体的なトレンド(方向性)を見極めることを目的としたトレンド系と、相場の「買われ過ぎ・売られ過ぎ」を示すオシレーター系に分類されます。つまり、RSIは後者のオシレーター系のテクニカル指標です。

RSIとは

RSIの設定期間

RSIのおすすめの設定期間は「14日間」です。なぜなら、多くのトレーダーが14日間の期間でRSIを使っているからです。FXで勝っていくためには「誰も見つけられないポイント」よりも「みんなが注目しているポイント」を見つける方が重要になります。

なぜなら、相場は、行動者が多い方に進んでいくからです。例えば、1人が買いエントリーしても、99人が売りエントリーすれば、相場は下落していきます。そのため、FXに慣れるまでは、基本的に「14日間」で設定しておくことをおすすめします。ちなみに、RSIの考案者J.ウェルズ・ワイルダー・ジュニア氏が推奨している期間も「14日間」です。

RSIの計算方法

RSIは、一定期間の相場における値上がり幅と値下がり幅の比率を表しています。値上がり幅とは、前日の終値と本日の終値の差である「前日比」のことです。これがプラスであれば値上がりした日、マイナスであれば値下がりした日となります。つまり、一定期間の「値上がり幅の合計(A)」と「値下がり幅の合計(B)」を合わせたもののうち、「値上がり幅の合計」がどれくらいであるか、ということを示します。計算式は以下の通りです。

RSI = A ÷( A + B )× 100
A:n日間の値上がり幅の平均
B:n日間の値下がり幅の平均
※nは通常14を使う。

RSIを開発したアメリカのアナリストであるワイルダーが作ったテクニカル指標は、ほとんど14が標準のパラメーターとなっています。パラメーターとは、テクニカル指標や自動売買のEAなどで調整可能な数値を指します。

RSIと相性が良い相場

RSIと相性が良い相場は、「レンジ相場」です。レンジ相場とは、一定の価格内をチャートが上下する相場のことです。例えば、100円と99円のレンジ相場ができている場合、チャートは100円に近づくと下落し、99円に近づくと上昇していく傾向があります。

このとき、チャートが100円に近づくとRSIの数値も70%に近づき、99円に近づくとRSIの数値も30%に近づく傾向があります。そのため、チャートが70%付近に近づいたら「売りエントリー」、30%に近づいたら「買いエントリー」していくだけで利益が得られることも珍しくありません。

レンジ相場とRSIは、どちらも「一定のラインで反発しやすい」という特徴があります。この特徴が非常に似ているため、レンジ相場とRSIは相性が良いと言われています。

RSIの使い方

RSIとは買われ過ぎなのか、それとも売られ過ぎなのかを判断する方法であることは分かりましたが、初心者の方はRSIを使って「買いシグナル、売りシグナル」を見極めることが難しいかもしれません。また、RSIの実際の活用方法が分からないと利益を出しにくくなります。そこでここでは、RSIの使い方を説明します。

RSIの買いシグナル

オシレーター系指標とは、振り子のようにある一定の範囲内で動く指標のことを指し、RSIは0%から100%の限られた範囲で変動します。50を超え、100に近づけば近づくほど買い勢力が強いということを示します。RSIの具体的な判断基準は以下の通りです。

・70%以上買われすぎ
・30%以下売られすぎ

RSIが0だった場合、これは14日間で上昇した日が1日も無かったということを意味します。しかし、実際の相場では14日間連続下落ということは、あまり目にしません。2日下がって1日上昇を安定下降と考えた場合、先ほどの計算式を活用すると、確かにRSI3=33.3%が安定下降時のRSIとなります。

つまり、30%を下回った場合は売られすぎと判断できます。しかし、売られすぎ=買いサインではないので注意しましょう。売られすぎは、「もうそろそろ利益確定の買いが出てくるかもしれないので注意が必要」という意味です。

RSIの買いシグナル

RSIの売りシグナル

RSIの具体的な判断基準を見ると、70%より上昇すると「買われすぎ」と判断されます。RSI100というのは、14日間毎日上昇したという意味になります。しかし、実際には14日間上昇したというケースをあまり相場では目にしません。安定的な上昇相場では、2日上がって1日下がるという傾向があります。

この割合を考えた場合、全体の値動きの3分の2が上昇していると仮定し、先ほどの計算式で算出するとRSI=66.6となります。以上のことから、確かにRSIが70を超えて数値が大きくなるほど、買い勢力が勢いづいていると判断できます。しかし、買われすぎ=売りサインではなく、買われすぎは「もうそろそろ利益確定の売りが出てくるかもしれないので注意が必要」という意味になります。

RSIの売りシグナル

RSIのダイバージェンス

ダイバージェンスとは、「逆行現象」のことで、トレンドの転換を示唆しているとされています。簡単にいうと、ダイバージェンスとはオシレーター系のテクニカル指標が、実際の相場とは逆方向に向かって動いている状態を指します。

例えば、「ローソク足は直近の高値または安値を更新したのに、RSIは更新していない」というように、ローソク足とRSIの動きが逆行することを意味します。ローソク足とはチャート分析の基本で、名前の通り蠟燭の形に似ています。ある期間の始値、終値、高値、安値の4つの価格をひとつの線で表したものです。

例えば、上昇トレンドでダイバージェンスが発生した場合は、下降トレンドへの転換が予想され、売りサインと判断します。逆に下降トレンドでダイバージェンスが発生した場合は、上昇トレンドへの転換が予想され、買いサインと判断します。

RSIのダイバージェンス

RSIのリバーサルシグナル

トレンド転換の兆候を示すサインのダイバージェンスとは違い、リバーサルシグナルは「トレンドの継続」を示唆しています。リバーサルは「ヒドゥンダイバージェンス」や「コンバージェンス」とも呼ばれ、トレンド発生中の押し目や戻りを狙うところに出現します。押し目とは、上昇トレンドで一時的に価格が下落することを指し、反対に下落トレンドで一時的に価格が上昇するのが「戻り」です。

リバーサルでは、上昇トレンドのとき安値を結び、下降トレンドのときには高値を結びます。仮に上昇トレンドを例にあげてみると、上昇トレンドの途中で値動きは押し目を形成、価格はトレンドの中での安値を更新しないが、RSIの方だけがトレンド中の安値を更新したとします。 下降トレンドでは、反対に、価格の高値とRSIの高値を比較し、リバーサルを確認するといったように活用できます。

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RSIを使う場合の注意点

RSIの基本的な知識や使い方などを知ったとしても、注意点を知らないと取引をする際に損失を出してしまう可能性があります。できるだけ実際の取引で、利益を出しにいけるように、RSIを使う場合の注意点をまとめましたので、参考にしてください。

ダマシに注意する

RSIを使う場合、「ダマシ」に注意しましょう。ダマシとは、その名の通り、チャートがトレーダーを騙す動きをすることです。例えば、一般的に30%を下回ったら、チャートは上昇する可能性が高いと言われています。

しかし、ダマシの場合、一瞬上昇するものの、すぐに下落してしまいます。ダマシを見極めるのは非常に難しいので、取引ロット数を少なくしたり即損切りを心がけたりと、「ダマシに遭った時の対処方法」に力を入れましょう。

ダマシに注意する

大きなトレンドに注意する

RSIを使う場合、「大きなトレンド」に注意しましょう。大きなトレンドとは、1時間足や4時間足などの長時間足で発生しているトレンドのことです。基本的にトレンドの強さは、短時間足よりも長時間足の方が強くなります。

そのため、4時間足で下落トレンドが発生している場合、5分足はレンジ相場でも、急にチャートが下落していくこともあります。そのため、RSIを使う前に必ず長時間足を見て、大きなトレンドを確認しておきましょう。

トレンド発生時に注意する

RSIを使う場合、「トレンド発生時」に注意しましょう。RSIはレンジ相場でよく機能します。しかし、トレンド発生時は全く機能しないといっても過言ではありません。70%を超えてもチャートは上昇していきますし、30%を下回ってもチャートは下落していく場合があります。

トレンドの罠にハマってしまうと、損失が膨らんでいく一方です。そのため、現時点の相場はトレンド相場なのかレンジ相場なのか、しっかり見極めましょう。

RSIの過信に注意する

RSIを使う場合、「RSIを過信しない」ように注意しましょう。一般的にチャートは、RSIの数値が30%を下回ると上昇する傾向が、70%を上回ると下落する傾向があると言われています。この考えは間違っていません。

しかし、100%その通りにチャートが動くわけではないので注意しましょう。なぜなら、チャートはRSIに連動して動くわけではないからです。チャートは、世の中の景気・経済市場や投資家の心理などで動きます。そのため、RSIの情報は、信じるのではなく、参考にしましょう。

資金管理に注意する

RSIを使って取引する場合、「資金管理」に注意しましょう。先ほどと通じるところがありますが、RSIの情報は絶対ではありません。そのため、RSIを信じ込み、大きな金額でエントリーすると、大きな損失を負う恐れがあります。どんなに強い根拠があっても、100%予想通りに動くことはないので、資金管理は徹底しましょう。

RSI一つで全ての相場を攻略するのは不可能

「RSI一つで全ての相場を攻略するのは不可能」なので注意しましょう。RSIはレンジ相場と相性が良いテクニカル指標です。そのため、レンジ相場以外では信ぴょう性が薄くなります。相場は色々な情報が織り込まれて形成されているので、相場を攻略したい場合は、さまざまなテクニカル指標を組み合わせていきましょう。

RSIと相性の良いテクニカル指標

RSIを使ってダマシに遭遇して終わらないようにするためにも、単独ではなくトレンド系のテクニカル指標とセットで使うことがおすすめです。ここでは具体的に相性の良いテクニカル指標「移動平均線」や「ボリンジャーバンド」、「MACD」と組みあわせて使う方法を解説しましょう。

移動平均線

移動平均線とは一定期間の価格の終値の平均値を繋ぎ合わせた折れ線グラフで、トレンド分析の代表格といえます。傾きを見れば、トレンドの方向や強さが分かるのが特徴で、移動平均線が上向きなら「上昇トレンド」、横ばいなら方向感のない「もみあい局面」、下向きなら「下降トレンド」と分析できます。

先述した通り、RSIはトレンドの転換点を分析できる指標なので、移動平均線と組み合わせることでトレンドの方向や強さ、トレンド転換点を分析できるようになります。例えば移動平均線を使って分析した時に、下降トレンドだと判断できたとします。いつトレンド転換するかわからないため、転換点を予測したいという時にRSIが役立ちます。

また、RSIと移動平均線を組み合わせたトレード手法があります。

エントリータイミング 内容
トレンド転換を狙う時 ダイバージェンス発見後にトレンド転換を予想し、エントリーする方法
トレンドに乗る時 移動平均線でトレンドを見つけてエントリーし、トレンド転換前に利確する方法
レンジ相場の時 移動平均線を活用してレンジ相場であることを確認し、RSIチャートでエントリー・利確をする方法

移動平均線

移動平均線については詳しくはこちらをご参考ください
>移動平均線とは?見方や手法を海外FX初心者向けに解説

ボリンジャーバンド

将来の値動きに対して先行して動くよう設計されたテクニカル指標「先行指標」であるRSIと、レートの動きに追随するように変化するテクニカル指標「遅行指標」であるボリンジャーバンドの組み合わせは、とてもバランスが良いといえます。

先行指標はトレンド転換が発生する際に、実際より早めにシグナルを発する点が特徴的ですが、履行指標は何かが発生した後にしかシグナルを発しないため、先行指標に比べて正確な反面乗り遅れが生じてしまいます。行指標と遅行指標をバランス良く組み合わせることにより、仕掛けや手仕舞いの最適なタイミングを見極めることが可能となります。

また、海外ではRSIの手法にシグナルをフィルタリングするためにRSIダイバージェンスを確認する「RSIダイバージェンス」、単体〜複数のローソク足パターンによって相場転換を予測するテクニックである「プライスアクション(酒田五法)」を取り入れることも人気だと示されています。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドについては詳しくはこちらをご参考ください
>海外FXのボリンジャーバンドとは?おすすめ分析手法や設定値などについて解説します

MACD

MACDとRSIの組み合わせもまた、相性が良いといえます。MACDとは、移動平均線がベースとなっており、相場の動きの変化を捉えるための指標です。そのため、売られ過ぎや買われ過ぎといった過熱感を判断できないのが特徴です。

また、MACDはマイナス圏の低い位置でゴールデンクロスしたら買い、プラス圏の高い位置でデッドクロスしたら売りというのが、一般的な売買シグナルです。一方でRSIは、直近の一定期間において終値ベースで上昇変動と下落変動のどちらの勢いが強いのか計測しようとする指標になります。RSIによってMACDの欠点を補完することができ、勝率を高めることができます。

買いポイント
・株価が下落し、14日RSIが20%以下になったのを確認する
・その後にMACDがゴールデンクロスしたらエントリー
ゴールデンクロスとは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に交差して抜けることです。

利益確定ポイント
・MACDがデッドクロスする、または14日RSIが80%になった場合
デッドクロスとは、MACDラインがシグナルを上から下に抜けること

RSIの20%以下と、MACDのゴールデンクロスは同時には起こりにくい特性があります。一般的にはRSIが20%以下になった後に、MACDが遅れてゴールデンクロスとなります。また、RSIは一般的に30%以下で売られすぎと判断しますが、MACDと組み合わせる場合は、20%以下とする方が精度が高くなります。

MACD

MACDについては詳しくはこちらをご参考ください
>MACDの使い方!相性が良いテクニカル指標を海外FX初心者向けに紹介

IS6FXが気になったら

2024/3/25(月)06:00~2024/3/30(土)06:00

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まとめ

今回はRSIについて解説しました。RSIはFXのテクニカル指標の一つで、相場において買われすぎなのか売られすぎなのかを判断できる手法となります。「一定のラインで反発しやすい」という共通点から、レンジ相場と相性が良いのが特徴です。一般的には、70%以上買われすぎ、30%以下売られすぎとされていますが、ダマシに遭遇することも多いので注意が必要です。

RSI一つで全ての相場を把握するのは不可能に近いので、移動平均線やボリンジャーバンド、MACDなどの相性の良いテクニカル指標もセットにするのがおすすめです。それぞれの欠点を補いあいながら、利益を狙ってみてください。