IFO注文とは?その特徴と実践に活かせる使い方について解説します

FXでは成行注文が基本的な動きですが、IFO注文という予約注文もあります。IFO注文とは、IFD注文とOCO注文を合わせた注文方法です。通貨購入から決済まで自動化できるという特徴がありますが、IFO注文も完ぺきではないので、もちろん欠点もあります。

今回は、IFO注文の概要やメリット、デメリット、実践を意識した使い方などについて具体的に説明していきます。取引を自動化できて非常に便利な注文方法なので、ぜひ覚えてトレードに活かしてみてください。

IFO注文とは?組み合わされているIFD注文とOCO注文についても解説

IFO注文の概要やIFD注文・OCO注文との違いなどを順番に説明します。

IFO注文とは

IFO注文とは、通貨購入から決済までを自動的に行ってくれる注文方法です。後述しますが、IFD注文とOCO注文を組み合わせたものなので、「IFDOCO(イフダン・オーシーオー)注文」とも呼ばれています。

IFD注文とは

IFD注文とは、通貨購入から決済までを自動的に行ってくれる注文方法です。IFO注文と同じような注文方法ですが、決済注文としてセットできる数が異なります。IFD注文は、1つの新規注文に対して1つの決済注文しか出せません。例えば、「米ドル/円が100円になった場合に通貨を購入し、110円になった場合に決済する」という感じです。

しかし、IFO注文は1つの新規注文に対して2つの決済注文を出すことができます。例えば、「米ドル/円が100円になった場合に通貨を購入し、110円になったら利益確定、反対に90円になったら損切り」という感じです。

IFD注文について詳しくはこちらもご参考ください
>>IFD注文とは?マスターすればローリスク・ハイリターンな取引が可能に!

OCO注文とは

OCO注文とは、2つの注文を同時に出し、どちらか一方が成立した場合、片方は自動的にキャンセルになる注文方法です。IFO注文との違いは「注文するタイミング」です。IFO注文は「新規注文」する場合に使う機会が多いですが、OCO注文は「通貨を保有中」に使う機会が多いと言えます。

OCO注文について詳しくはこちらもご参考ください
>>OCO注文とは?注文方法やコツ、IFD注文との違いについても徹底解説!

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IFO注文の4つのメリット

IFO注文の4つのメリットについて解説します。

損失が広がらない

IFO注文のメリット1つ目は、「損失が広がらない」ことです。基本的に通貨を購入しただけでは、利益、または損失が広がり続けます。

しかし、「○○円に達した場合は損切りする」というように、予約注文(IFO注文)を入れることで、損失が広がるのを防ぐことができます。そのため、リスクコントロールをしっかりと行いたいという方は、IFO注文がおすすめです。

一日中チャートに張り付く必要がなくなる

IFO注文のメリット2つ目は、「一日中チャートに張り付く必要がなくなる」ことです。チャートは常に変動するため、基本的にチャートに張り付いていなければ、相場の変化に対応できません。対応が少し遅れてしまうだけで、大きな損失に繋がる場合もあります。しかし、専業トレーダーでない限り、一日中FXチャートに張り付くことはできません。

その場合に役立つのがIFO注文です。IFO注文で通貨購入ライン・利益確定ライン・損切りラインを予め設定しておくことで、新規注文から決済まで全て自動的に行ってくれます。そのため、副業トレーダーには心強い注文方法と言えるでしょう。

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自分のメンタルに左右されないトレードが可能になる

IFO注文のメリット3つ目は、「自分のメンタルに左右されないトレードが可能になる」ことです。誰しも感情をトレードに反映させてしまうと良いトレードはできません。

例えば、ギャンブル的な取引をしたくなることもあれば、大きな損失を負って中々損切りできないこともあるかと思います。しかし、IFO注文はトレーダーのその瞬間の感情とは関係なく、先に指示された注文通りに取引します。そのため、自分のメンタルに左右されない機械的なトレードができるようになるのです。

IFD注文の欠点をカバーできる

IFO注文のメリット4つ目は、「IFD注文の欠点をカバーできる」ことです。IFD注文は、1つの新規注文に対して1つの決済注文しか出せないことが欠点でした。つまり、利益確定と損切り、どちらかは手動で行う必要がありました。

IFO注文なら、1つの新規注文に対して2つの決済注文を出すことができます。そのため、新規注文から決済注文まで、全ての取引を自動化したいという方はIFD注文ではなく、IFO注文を使うことをおすすめします。

IFO注文のデメリット

IFO注文のデメリットについても解説します。

注文が約定しない限り取引が始まらない

IFO注文のデメリットとして、「注文が約定しない限り取引が始まらない」ことがあげられます。IFO注文は、良くも悪くも注文通りにしか機能しません。

例えば、米ドル/円を100円のときに1万通貨購入すると注文を入れていたとしても、99.999円までしか価格が上がらなければ、取引が行われません。そのため、「IFO注文を使えば取引を100%自動化できる」という訳ではありませんので注意が必要です。

利益を伸ばせない

2つ目のデメリットは、「利益を伸ばせない」ことです。相場によっては、決済注文を入れていた価格帯よりもさらに伸びることがあります。

その場合、本来であれば大きな利益を得られていたはずが、IFO注文で注文された価格帯で決済してしまうため、本来得られたはずだった利益を逃してしまう場合もあります。

IFO注文を上手く使うコツ

では、IFO注文を上手く使うにはどのようにすれば良いでしょうか。

買い注文で入る場合のコツ

買い注文で入る場合は、押し目買いを狙ってIFO注文を出しましょう。押し目買いとは、上昇トレンド中に一時的にチャートが下がったタイミングで通貨を購入することです。押し目買いを狙ってIFO注文を出す場合のコツは、一定間隔で注文を入れることです。例えば、米ドル/円を3万通貨購入しようと考えていたとします。

その場合は、一気に3万通貨分購入するのではなく、米ドル/円が100円になったら1万通貨分購入し、99.900円になったらもう1万通貨分、99.800円になったら最後の1万通貨分という形で、細かく分けることをおすすめします。

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押し目を完璧に当てるのはプロのFXトレーダーでも難しいと言われているため、リスクを分散させるという意味でも、一定間隔で細かくIFO注文を入れると良いかもしれません。

売り注文で入る場合のコツ

売り注文で入る場合は、損切りラインを浅くし過ぎないようにしましょう。特に下降トレンド中のチャートの戻りは、上昇トレンドのときよりも強い傾向があります。

そのため、下降トレンド中に損切りラインを浅くして売りのIFO注文を入れてしまうと、すぐに損切りラインに達してしまいます。そのような事態を防ぎたい場合は、新規注文ラインから15pips以上離して損切り注文を入れると良いでしょう。

なるべく落ち着いた相場で使う

IFO注文を上手く使うコツは、なるべく落ち着いた相場で使うことです。トレンドが発生している相場で取引すると利益を伸ばしやすいという特徴がある反面、相場の状況が頻繁に変わりやすい特徴があります。

相場を細かくチェックしなければいけないため、相場に張り付く必要がないはずのIFO注文のメリットが活かせません。しかし、相場が落ち着いていると、相場の状況が頻繁に変わることは少なくなります。そのため、IFO注文を入れておくことで取引をほぼ自動化することが可能になります。

相場を頻繁にチェックできる場合は、トレンド相場でIFO注文を入れても良いですが、頻繁にチェックできない場合はレンジ相場のような比較的落ち着いた相場でIFO注文を入れることをおすすめします。

実践を意識したIFO注文の使い方

実践を意識したIFO注文の使い方について解説します。

スキャルピングでの使い方

スキャルピングとは、取引を数秒~数十秒で終わらせるトレード方法です。スキャルピングでIFO注文を使う場合は、3銭~5銭の値幅を狙ってみましょう。例えば、「米ドル/円が100円になったら購入し、100.005円になった場合は利益確定、99.997円になった場合は損切り」という感じです。

スキャルピングは、素早い判断が求められるため、個人の感情が入り、判断に迷いが生じてしまうと一瞬で利益が損失に変わります。そのような事態を防ぐためにも、IFO注文を活用して機械的なトレードを心がけていきましょう。

レンジブレイクでの使い方

レンジブレイクとは、レンジ相場の上値、もしくは下値を突き抜けることです。レンジブレイクすると、基本的にはブレイクした方向のトレンドが発生する傾向にあります。例えば、上値を突き抜けた場合は上昇トレンドが発生する可能性が高く、下値を突き抜けた場合は下降トレンドが発生する可能性が高いと言えます。

そこで、IFO注文を使い、トレンド発生のタイミングを狙います。具体的には、レンジブレイク後の10pips~20pipsの間で新規注文を入れ、時間足にもよりますが、1時間足~4時間足で取引する場合、利益確定注文は上値・下値から30pips~50pips離したところに入れておきましょう。損切り注文は、20pips以内に留めておくことをおすすめします。

RSIを活用する場合の使い方

RSIとは、通貨が買われ過ぎているのか売られ過ぎているのかを判断するためのテクニカルチャートです。一般的にRSIの数値が70を超えると買われ過ぎているとなり、30を下回ると売られ過ぎているという見方になります。

そして、70を超えると相場が下落する傾向にあり、30を下回ると上昇する傾向があります。そこで、70と30の価格帯を狙ってIFO注文を入れましょう。RSIを活用して取引を行う場合は、逆張りになります。逆張りは勝率が高くなりやすいという特徴がありますが、大きな利益は狙いにくいという欠点があります。

そのため、利益確定ラインは少し低めに見積もって、30pips前後に設定しておくと良いでしょう。これらはあくまでIFO注文の使い方の例になりますので、まずは同じようやってみることで、自分なりの形が見えてくるかと思います。

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IFO注文を理解してトレードに活かしてみよう

IFO注文は、IFD注文の欠点をカバーした取引方法であるため、「新規注文から利益確定、損切りまで全て自動化したい」という方におすすめです。

また、機械的なトレードが可能になるため、感情に左右されやすいという方にもおすすめです。しかし、IFO注文も万能ではありません。実際、IFO注文以外の注文方法を使った方が良い場合も多々存在します。そのため、IFO注文のメリット・デメリットや使い方などを把握して、ここぞという場面で使えるように知識を蓄えておくよ良いかと思います。