IFO注文とは?その特徴と実践に活かせる使い方について解説します

FXの注文方法と言えば、成行注文が有名です。スピーディーに取引できるので、愛用している人が多いでしょう。しかし、「注文をあらかじめ予約しておきたい」と思ったことがある人もいるのではないでしょうか。注文を予約できれば、忙しいときでもトレードができるので、非常に助かると思います。

そのように感じている人は、一度「IFO注文」を使ってみてください。上手く使いこなせば、取引をほぼ自動化できます。今回は、FXで使うIFO注文について説明します。使い方やメリット・デメリットなども説明するので、参考にしてください。

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IFO注文とは?

IFO注文(アイエフオー注文)とは、IFD注文(イフダン注文)とOCO注文(オーシーオー注文)を組み合わせた注文方法です。以下3つの注文を同時に出すことができます。

・新規注文:ポジションを持つために使う注文方法
・指値注文:主に利益確定をする際に使う注文方法
・逆指値注文:主に損切りをする際に使う注文方法

IFO注文では、IFD注文が約定した後にOCO注文が自動で発動されます。わざわざ手動で切り替える必要はありません。IFO注文は、利益確定注文と損切り注文を初めに入れておきたいという方におすすめの注文方法です。

IFD注文とは

IFD注文(イフダン注文)とは、通貨ペア購入から決済までを自動的に行ってくれる注文方法です。IFO注文と同じような注文方法ですが、セットできる決済注文の数が異なります。IFD注文は、1つの新規注文に対して1つの決済注文しか出せません。ドル円が100円になったタイミングで通貨ペアを購入し、110円になったタイミングで決済をするというようなイメージです。

IFD注文について詳しくはこちらをご参考ください。
>IFD注文とは?マスターすればローリスク・ハイリターンな取引が可能に!

OCO注文とは

OCO注文(オーシーオー注文)とは、2つの注文を同時に出し、どちらか一方が成立したタイミングでもう片方は自動的にキャンセルになる注文方法です。IFO注文との違いは、注文するタイミングです。IFO注文は「新規注文」をする場合に使う機会が多いのですが、OCO注文は「ポジションを保有中」に使う機会が多いと言えます。

OCO注文について詳しくはこちらをご参考ください。
>OCO注文とは?注文方法やコツ、IFD注文との違いについても徹底解説!

IFO注文の使い方

IFO注文は、IFD注文とOCO注文が組み合わされていると聞いて難しそうと感じた人もいるのではないでしょうか。確かに英語も多く難しそうに感じますが、実際に使ってみるとそこまで難しくはありません。数回チャレンジをすれば、多くの人は問題なく使えるようになるでしょう。それでは、IFO注文の使い方を紹介します。

①指値買いエントリー

指値買いは、現在よりも有利な価格でポジションを購入したい場合に使います。以下の手順でエントリーをしてみてください。

1.現在よりも低い価格に買いの予約注文を入れる
2.買いの予約注文よりも高い価格に利益確定の予約注文を入れる
3.予想が外れたときの対策として、買いの予約注文よりも低い価格に損切りの予約注文を入れる
4.注文を確定する

②逆指値買いエントリー

逆指値買いは、上昇トレンドが形成されている状態でチャートはさらに上昇するだろうと予測した場合に使います。以下の手順でエントリーをしてみてください。

1.現在よりも高い価格で買いの予約注文を入れる
2.買いの予約注文よりも高い価格に利益確定の予約注文を入れる
3.買いの予約注文よりも低い価格に損切りの予約注文を入れる
4.注文を確定する

③指値売りエントリー

指値売りは、現在よりも有利な価格で売り注文を出したい場合に使います。以下の手順でエントリーをしてみてください。

1.現在よりも高い価格で売りの予約注文を入れる
2.売りの予約注文よりも低い価格に利益確定の予約注文を入れる
3.売りの予約注文よりも高い価格に損切りの予約注文を入れる
4.注文を確定する

④逆指値売りエントリー

逆指値売りは、下落トレンドが形成されている状態でチャートはさらに下落するだろうと予測した場合に使います。以下の手順でエントリーをしてみてください。

1.現在よりも低い価格で売りの予約注文を入れる
2.売りの予約注文よりも低い価格に利益確定の予約注文を入れる
3.売りの予約注文よりも高い価格に損切りの予約注文を入れる
4.注文を確定する

IFO注文を上手く使うコツ

IFO注文を使いこなせば、トレードを効率化できます。慣れればかなり時間が余るので、その時間を相場分析や勉強の時間に充ててもよいでしょう。IFO注文を使いこなしたい場合は、これから紹介する3つのコツを試してみてください。どれも簡単にこなせることなので、FX初心者の方も安心してください。

買い注文で入る場合のコツ

買い注文で入る場合は、押し目買いを狙ってIFO注文を出しましょう。押し目買いとは、上昇トレンド中に一時的にチャートが下がったタイミングで通貨ペアを購入することです。押し目買いを狙ってIFO注文を出す場合のコツは、一定間隔で注文を入れることです。

例えば、ドル円を3万通貨購入しようと考えていたとします。その場合は、一度に3万通貨分購入するのではなく、ドル円が100円になったら1万通貨分を購入し、99.900円になったらもう1万通貨分、99.800円になったら最後の1万通貨分という形で細かく分けることをおすすめします。

押し目を完璧に当てるのは、プロのFXトレーダーでも難しいと言われています。リスクを分散させるという意味でも、一定間隔で細かくIFO注文を入れましょう。

押し目買いについて詳しくはこちらをご参考ください。
>順張りを味方に付けよう!FXの押し目買い・戻り売りについて解説!

売り注文で入る場合のコツ

売り注文で入る場合は、損切りラインを浅くし過ぎないようにしましょう。特に、下落トレンド中のチャートの戻りは、上昇トレンドが発生しているときよりも強い傾向があります。そのため、下落トレンド中に損切りラインを浅くして売りのIFO注文を入れてしまうと、すぐ損切りラインに達してしまいます。

そのような事態を防ぎたい場合は、新規注文ラインから15pips以上離して損切り注文を入れるようにしましょう。

なるべく落ち着いた相場で使う

IFO注文を上手く使うコツは、なるべく落ち着いた相場で使うことです。トレンドが発生している相場でトレードをすると利益を伸ばしやすいという特徴がある反面、相場の状況が頻繁に変わりやすいという特徴があります。相場を細かくチェックしなければいけないため、相場に張り付く必要がないというIFO注文のメリットを活かすことができません。

しかし、相場が落ち着いていると、相場の状況が頻繁に変わることは少なくなります。そのため、落ち着いた相場でIFO注文を入れておくと、トレードをほぼ自動化することができます。

相場を頻繁にチェックできる場合は、トレンド相場でIFO注文を入れてもよいですが、頻繁にチェックできない場合は、レンジ相場のような比較的落ち着いた相場でIFO注文を入れることをおすすめします。

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IFO注文のメリット

IFO注文のメリットは、利益確定と損切りが同時にできることです。決済の手間が省けるので、エントリーポイントを探ることに集中できるでしょう。チャートに張り付く必要がなかったりメンタルに左右されないトレードができたりするのも、IFO注文のメリットです。ここでは、そのようなIFO注文のメリットについて説明します。

利確と損切りが同時にできる

通常のトレードでは、新規注文を出した後に利益確定、または損切りの注文を出さなければいけません。2つの手間がかかるので、少し面倒と言えます。しかし、IFO注文を使えば新規注文の段階で利益確定と損切りの注文を出すことができます。後は何もする必要がないので、手間が省けて非常に楽と言えるでしょう。

一日中チャートに張り付く必要がなくなる

チャートは常に変動します。基本的にチャートに張り付いていなければ、相場の変化に対応することができません。対応が遅れてしまうと、大きな損失を負う場合があります。しかし、専業トレーダーでない限り、一日中チャートに張り付くことはできません。その際に役に立つのがIFO注文です。

IFO注文で「新規注文」「利益確定注文」「損切り注文」を予め設定しておけば、新規注文から決済までを全て自動で行ってくれるからです。IFO注文は、副業トレーダーの心強い味方と言えるでしょう。

メンタルに左右されないトレードが可能になる

誰しも感情をトレードに反映させてしまうとよいトレードはできません。例えば、ギャンブル的なトレードをしたくなることもあれば、大きな損失を負って中々損切りできないこともあるかと思います。

しかし、IFO注文はトレーダーの感情とは関係なく、先に指示された注文通りにトレードをします。自分のメンタルに左右されない機械的なトレードをしたい方は、積極的にIFO注文を活用しましょう。

IFD注文の欠点をカバーできる

IFD注文は、1つの新規注文に対して1つの決済注文しか出せないことが欠点でした。利益確定と損切りのどちらかは手動で行う必要があります。しかし、IFO注文なら、1つの新規注文に対して2つの決済注文を出すことができます。新規注文から決済注文まで、全ての取引を自動化したいという方はIFD注文ではなく、IFO注文を使うようにしましょう。

IFO注文のデメリット

IFO注文のデメリットは、注文をする際に入力する箇所が多いことです。約定しない限り、取引が始まらなかったり読みが甘いと利益を伸ばせなかったりするのも、IFO注文のデメリットと言えるでしょう。IFO注文を使っての失敗を防ぎたい人は、ここで3つのデメリットを把握しておくことをおすすめします。

入力する手間が多い

IFO注文を使う場合は、「新規注文」「利益確定注文」「損切り注文」と一度に3つの情報を入力しなければいけません。一つの情報に30秒かかっていると仮定した場合、IFO注文を出すためには3倍の1分30秒かかります。些細な差ではありますが、人によってはかなり手間と感じるでしょう。その場合は、成行注文と組み合わせることをおすすめします。

注文が約定しない限り取引が始まらない

IFO注文は、良くも悪くも注文通りにしか機能しません。例えば、ドル円を100円のときに1万通貨購入すると注文を入れていたとしても、99.999円までしか価格が上がらなければ、トレードは行われません。「IFO注文を使えばトレードを100%自動化できる」という訳ではありませんので注意してください。

利益を伸ばせない

相場によっては、決済注文を入れていた価格帯よりもチャートがさらに伸びることがあります。その場合、伸びた分の利益は逃すことになります。IFO注文を入れていたせいで大きなチャンスを逃してしまったという報告が度々SNSに上がるので、十分注意をしましょう。大きなチャンスを逃したくない場合は、細かく相場分析することをおすすめします。

実践を意識したIFO注文の使い方

IFO注文について、どのような注文方法なのかは理解できたでしょう。しかし、使い方がまだイメージできていない方もいると思います。ここでは、そのような方の疑問を解消するために、実践を意識したIFO注文の使い方を紹介します。シンプルで分かりやすい使い方を紹介するので、FX初心者も安心してください。

スキャルピングでの使い方

スキャルピングとは、取引を数秒〜数十秒で終わらせるトレード手法です。スキャルピングでIFO注文を使う場合は、3銭〜5銭の値幅を狙ってみましょう。例えば、「ドル円が100円になったタイミングで通貨ペアを購入し、100.005円になったタイミングで利益確定、99.997円になったら損切りをする」というイメージです。

スキャルピングでは、素早い判断が求められます。個人の感情が入り、判断に迷いが生じてしまうと、一瞬で利益が損失に変わります。そのような事態を防ぐためにも、IFO注文を活用して機械的なトレードを心がけていきましょう。

スキャルピングについて詳しくはこちらをご参考ください。
>FXのスキャルピングのやり方を覚えて短期トレードに挑戦!デイトレードとの違いも解説

レンジブレイクでの使い方

レンジブレイクとは、レンジ相場の上値、もしくは下値を突き抜けることです。レンジブレイクをすると、基本的にはブレイクした方向にトレンドが発生します。例えば、上値を突き抜けた場合は上昇トレンドが発生する可能性が高く、下値を突き抜けた場合は下落トレンドが発生する可能性が高いと言えます。そこで、IFO注文を使い、トレンド発生のタイミングを狙います。

具体的には、レンジブレイク後の10pips~20pipsの間で新規注文を入れ、時間足にもよりますが、1時間足~4時間足で取引をする場合、利益確定注文は上値・下値から30pips~50pips離したところに入れておくイメージです。損切り注文は、20pips以内に留めておくことをおすすめします。

レンジブレイクについて詳しくはこちらをご参考ください。
>海外FXトレーダーなら覚えておきたいFXのレンジ相場とは?

RSIを活用する場合の使い方

RSI(アールエスアイ)とは、通貨が買われ過ぎているのか売られ過ぎているのかを判断するためのテクニカルチャートです。一般的に、RSIの数値が70を超えると買われ過ぎているとなり、30を下回ると売られ過ぎているという見方になります。

そして、70を超えると相場は下落する傾向にあり、30を下回ると上昇する傾向があります。そこで、70と30の価格帯を狙ってIFO注文を入れましょう。

RSIを活用して取引を行う場合は、逆張りになります。逆張りは勝率が高くなりやすいという特徴がありますが、大きな利益は狙いにくいという欠点があります。利益確定ラインは少し低めに見積もって、30pips前後に設定しておきましょう。これらはあくまでIFO注文の使い方の例になりますので、まずは同じようにやってみることで、自分なりの形が見えてくるかと思います。

RSIについて詳しくはこちらをご参考ください。
>海外FXのRSIとは?使い方や見方などを徹底解説!

まとめ

今回は、FXで使うIFO注文について説明しました。IFO注文とは、IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法です。新規注文と同時に利益確定注文と損切り注文を出すことができます。エントリーから決済までをAIがすべて自動で対応してくれるので、IFO注文を使いこなせばかなり楽にFXができるでしょう。

空いた時間で相場分析やFXの勉強に励めば、さらなる利益獲得が期待できます。難しそうという理由から避けられやすいIFO注文ですが、トレーダーとしてスキルアップしたい方はぜひ勉強をして使ってみてください。