海外FXのオセアニア時間と東京時間とは?特徴や取引手法について解説!

FXでは世界各地で開かれる市場の時間帯が異なることで、メンテナンス時を覗き、24時間取引が可能です。これまでに、「ロンドン時間」、「ニューヨーク時間」を紹介してきましたが、今回は「オセアニア時間」と「東京時間」について解説していきます。

それぞれ、特徴が全く異なる時間帯なので、必ずその特徴を把握しておきましょう。また、オセアニア時間と東京時間の各時間帯に適した取引手法も紹介していきます。海外FX初心者の方や海外FXで取引を有利に進めていきたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

オセアニア時間とは

オセアニア時間とは、ニュージーランドのウエリントンとオーストラリアのシドニーの2つの市場で構成されている時間帯です。オープン・クローズ時間は以下の通りです。

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・夏時間午前3時~翌午前9時
・冬時間午前4時~翌午前9時

ウエリントンは、日付変更線から近いところにある市場なので、「一日の始まりとなる相場」とも呼ばれています。

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オセアニア時間の特徴

オセアニア時間の特徴について解説していきます。

流動性が低い

オセアニア時間は、東京時間・ロンドン時間・ニューヨーク時間と比べると市場規模が非常に小さいので、取引量も必然的に少なくなります。つまり、オセアニア時間にFX取引している人が少ないということです。

流動性が低くなると、レートが大きく飛ぶ恐れがあります。海外FX初心者には読みづらい相場でもあるので、取引する場合は注意が必要です。

中国経済の影響を受けやすい

オーストラリアは、生産した鉄鉱石の約9割を中国に輸出しているため、中国経済の影響を受けやすくなります。また、中国の「GDP、消費者物価指数、小売売上高、固定資産投資、中国製造業PM」などの経済指標もオセアニア時間の相場に大きな影響を与えます。

そのため、オセアニア時間にFX取引する場合は、中国の経済状況や景気などをチェックしましょう。余裕があれば、バルチック海運指数から鉄鉱石の需要などもチェックしてみると良いかもしれません。

窓開けが発生する

窓開けとは、金曜日の終値と翌週月曜日の始値に差があることを言います。通常、終値が100円だった場合、次のチャートの始値は100円から始まります。しかし、相場が止まっているときにチャートが大きく動くと、終値が100円で始値が99.500円になることがあります。これが窓開けです。

週末までは利益が出ていたのにも関わらず、窓開けが原因で週初めは損失からのスタートになる場合があります。そのため、特に戦略がないのであれば、ポジションを持ち越すのではなく、金曜日に全て手放しておくことをおすすめします。

オセアニア時間の取引手法

オセアニア時間に発生する窓開けを利用した「窓埋めトレード」という手法があります。窓開けが発生すると、チャートはその窓を閉めようと開いている方向に進みだす傾向があります。この特性を利用して、窓が開いている方向にエントリーするだけです。

例えば、終値が100円で始値が99円だった場合、チャートは100円の方向に進んでいく傾向があるので、買いでエントリーし、100円付近で利益確定するというイメージです。非常にシンプルですが、この手法だけで数百万円の利益を得たトレーダーも存在するので、ぜひ実践してみてください。

東京時間とは

東京時間とは、東京の外国為替市場が開いている時間帯です。東京時間は、夏時間や冬時間がないので、午前9時からオープンし、午後15時にクローズします。日本の経済活動が最も活発になる時間帯であるため、先ほどのオセアニア時間とは打って変わって、取引量が多くなります。そのため、オセアニア時間のように急にチャートが飛ぶという現象は基本的に起きません。

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東京時間の特徴

東京時間の特徴について解説していきます。

レンジ相場が形成されやすい


レンジ相場
とは、一定の価格内をチャートが行ったり来たりしている相場のことです。東京時間はこのような相場が多いため、トレンドはあまり発生しません。

そのため、東京時間はトレンドフォローを得意とする方よりも、レジスタンスラインとサポートラインを狙った逆張りを得意とする方に有利な相場です。

株の値動きと連動しやすい

基本的には、日経平均株価が上昇すれば円高になり、日経平均株価が下降すれば円安になります。これには様々な要因があると言われています。

大きな要因としては、「日本企業の株価が上がっている → 経済情勢が良化している → 円が買われる」という流れが考えられます。そのため、FXのみならず株式投資もやっているという方は、東京時間を有利に戦っていけるかもしれません。

午後の相場は穏やかになりやすい

東京時間の午前中は比較的活発に取引されますが、午後からは取引が落ち着くため値動きが小さくなります。そのため、大きな利益を狙うのは難しくなります。

しかし、裏を返せば、大きな損失を負いづらい時間帯ということなので、海外FX初心者にはぴったりの練習場かもしれません。

東京時間の注意点

東京時間の注意点について解説していきます。

オプションカットに注意

東京時間にFX取引する場合は、3時のオプションカットに注意しましょう。オプションカットとは、決められた期日内に決められた価格で通貨を売買する権利を売買する取引期日のことです。現在の為替レートによっては、オプションカット時に取引が集中することがあります。そうなると、値動きが非常に活発になるので注意しましょう。

クロス円以外は取引量が少ない

東京時間にFX取引する場合、クロス円以外は取引量が少ないので注意しましょう。クロス円とは、ユーロ/円や豪ドル/円、ランド/円やNZドル/円などです。反対に、クロス円以外の通貨は米ドル/円やユーロ/ドル、豪ドル/米ドルやポンド/ドルなどです。

クロス円以外の通貨のチャートは、ほぼ動かないというのも珍しくありません。そのため、東京時間に海外FX取引を行う場合は、取引量が多いクロス円を使うと良いかもしれません。

急激な為替変動が起こる場合もある

東京時間にFX取引する場合、急激な為替変動に注意しましょう。東京時間は、基本的に穏やかな時間帯なので、急激な為替変動は起こりにくいと言えます。しかし、100%起こらないわけではありません。

日経平均の急変や日銀総裁の発言などで相場が大きく動く場合もあるので、「東京時間は穏やかだから」と油断せず、リスク管理を徹底しましょう。

日銀の発表には注意

東京時間にFX取引する場合、日銀の発表に注意しましょう。先ほども軽く触れましたが、日銀総裁の発言によっては、相場が驚くほど急変する場合があります。実際、一瞬で3~5円程相場が乱高下したこともあります。

そのため、5円乱高下しても耐えられる資金管理をしたり、損切り設定をしたりと、相場の急変に備えておきましょう。

東京時間ならではの海外FX取引手法

東京時間は、レンジ相場が発生しやすいため、そのレンジを使って取引してみると良いかもしれません。具体的な手法は以下の通りです。

1.レジスタンスラインとサポートラインを見つけ、水平線を引く
2.レジスタンスライン付近にチャートが近づいたら売りエントリー、サポートライン付近に近づいたら買いエントリーする
3.1~2を繰り返す

これだけなので、海外FX初心者でも非常に簡単です。損切りラインは、時間軸にもよりますが、20~30pips程度に設定しておきましょう。利益確定は、サポートラインでエントリーしたらレジスタンスライン付近、レジスタンスラインでエントリーしたらサポートライン付近です。

実践で使える「仲値トレード」

東京時間で使える「仲値トレード」について解説していきます。

仲値とは

仲値とは、銀行が窓口に公示する基準レートのことです。為替レートは常に変動しているため、取引の度にレートを銀行に問い合わせるのは非常に手間です。そのため、「どこかのタイミングでその日のレートを固定してしまおう」という考えから「仲値」が生まれました。仲値は、日本時間の9時55分に決められます。

仲値前のトレード手法

仲値が決められる前のトレードには、「5分足と1時間足のローソク足と5日移動平均線」を使います。5日移動平均線は5分足に表示させましょう。

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まず前日のニューヨーク時間からオセアニア時間のドル/円の動きを1時間足で確認しましょう。今回は「相場が上昇していた」と仮定します。その場合、買いエントリーの準備をします。具体的なエントリータイミングは、5日移動平均線が下から上に突き抜けたタイミングです。そして、移動平均線が下向きになったら仲値前であっても決済します。

仲値後のトレード手法

仲値が決められた後のトレードも、先ほどと同じく「5分足と1時間足のローソク足と5日移動平均線」を使い、5日移動平均線は5分足に表示させ、1時間足と5分足にトレンドラインを引きましょう。今回は、上昇トレンドになっていると仮定します。

その場合、5日移動平均線をチェックし、仲値時間付近で移動平均線が下向きになったのを確認したら売りでエントリーしましょう。そして、移動平均線がトレンドライン付近に近づいたら決済します。

仲値トレードの注意点

仲値トレードのやり方を紹介しましたが、この手法が必ず機能するとは限らないので注意しましょう。相場は世界中の経済状況や景気など、様々な事象が織り込まれて動いています。

これはあくまでも「仲値だからこうなりやすい」という傾向になります。そのため、仲値トレードに全資産をすべて投じるような、ギャンブル性の高い取引は行わないようにしましょう。

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時間帯に応じてトレード手法を変えていこう

今回は、FXのオセアニア時間と東京時間について解説してきました。オセアニア時間は流動性が低くレートが飛びやすい、東京時間は取引量が多くレンジ相場になりやすいといった相場の特徴があります。

時間帯の特徴が異なれば、戦略も変えていかなければいけません。そのため、今回紹介したトレード手法を参考にして、それぞれの時間帯に適応させたトレードを心がけていきましょう。