近年、将来のためになにか投資を始めたいと考える人も多くなり、家にいながら、または移動しながらもできる金融商品に目が向けられています。しかし、一言で金融商品と言ってもたくさんの種類があります。今回は、そんな金融商品の中から「FX取引」と「株取引」の特徴や違いについて解説していきます。
FX取引と株取引の特徴とは
FX取引と株取引との金融商品の違いといえば、投資対象の違いが大きいかと思います。まずはそれぞれの特徴を解説します。
FX取引
FX取引では、通貨に投資するのが基本になります。世界各国の中央銀行が発行している、円や米ドル、ユーロなどの世界中の通貨が投資対象です。FX取引では、米ドルと円などの異なる2つの通貨をペアにして投資を行います。
海外FXは、世界中で発生しているコロナウイルスの影響もあり、自宅や通勤・通学などの移動時間でも手軽にできる投資として急激に伸びてきた金融商品のうちの一つです。世界中の市場が常に開いているため、24時間好きなときにFX取引ができる副業としての利便性の良さにも定評があります。FX取引では、証拠金に対してその何倍ものレバレッジをかけて外国為替で取引ができます。
レバレッジについてはこちらをご覧ください
>>少ない資金で利益拡大!?FXのレバレッジとは?計算方法や制限もご紹介
国内FXは最大25倍のレバレッジと言われていますが、海外FXになると数百倍〜数千倍のレバレッジをかけることもできます。特に海外FXのレバレッジは非常に高く、少ない元手から相場の見通し通りに動けば大きな利益になります。その反面、外すと大きな損失が出るのではと怖くなる方もいるかもしれませんが、ゼロカットや自動ロスカットを始めとしたトレーダーの損失を最小限に食い止める仕組みが導入されているので、事前にFX会社がどんなサービスを提供しているか、よく確認しておくことをおすすめします。
IS6FXのレバレッジについてはこちらをご覧ください
>>投資効率で利益最大化レバレッジ1,000倍を実現
株取引
株取引は、企業に投資するのが基本になります。証券取引所に上場している数万単位の会社の中から、成長する可能性がある投資先を選択します。国内に限らず海外の企業を選択して株取引ができるようになってきており、取引の幅も広がっています。
株取引は、投資初心者が始める場合も多く、投資商品の代表格的な存在です。仕組みが比較的単純でわかりやすいこともあり、銘柄の選択や投資のタイミングさえあえば、大きな利益も期待できます。値上がり益はもちろん、配当金や株主優待狙いの投資もできます。
そのため中長期的な投資はもちろん、短期投資にも向いています。名前を知っている企業やお気に入りの企業にも投資できるなど、わかりやすさにおいても安心感があります。
FX取引と株取引の違いを徹底比較
FX取引と株取引、それぞれの違いについて解説していきたいと思います。
レバレッジ
FX取引と株取引において最も違うのは、かけられるレバレッジの違いだと思います。レバレッジが資金効率に大きな影響を与えるのは、言うまでもありません。
例えば、国内FXのレバレッジは最大25倍になります。例えば手元に1万円の資金しかないとしても、25万円分の取引が可能です。手元に10万円を用意すれば250万円分の取引が可能になります。利益が発生するときや損益が発生するのも25倍になるので、資金効率の良い取引をしたい人にも向いています。
対して、株取引は信用取引で約3.3倍のレバレッジがかけられますが、現物株の場合は1倍になります。海外FXでは1000倍のレバレッジがかけられるため、単純に資金効率を見るだけでもより顕著な比較になるかと思います。
株取引は、FXと比較するとほとんどレバレッジがありません。少額から多額の利益に挑戦する場合は、レバレッジがないと資金を増やすのは難しいかもしれません。ただし、初めから大きなレバレッジをかけすぎず、適切なレバレッジをかけてまずは慣れていくことも必要です。
資金の違い
投資を始めるときにどの程度の資金が必要になるかについても、FX取引と株取引では違います。誰しもが最初から資金を用意して、高額の取引を始められるわけではありません。
FXはレバレッジをかけて資金の調整ができるため、最初から高額なお金をかける必要がありません。手元に数千円程度の資金があれば、気軽に始めることができます。対して株式投資は、元手が数万円からといった金額で、銘柄によっては数百万円の資金が必要になることもあります。
株には1単元が100株や1000株なども珍しくなく、まとまったお金がないと始められないものもあります。株はその会社の経営に参加することでもあるので、必要な資金も自然と大きなものになります。資金的な余裕によっても、FX取引を行うか株取引を行うか、選択に違いが出てくるかと思います。
値動きの理由の違い
値動きの変動の理由についても、FX取引と株取引では違いがあります。株取引では、投資している企業の業績が大きく左右します。決済時の赤字や黒字はもちろん、業務提携や新規事業などの企業のさまざまな変化が値動きに影響します。
投資している企業がどのぐらい成長していくのか、その将来性を見込んで投資を行います。そのときの世情によっても決済の結果が変わっていきますし、常にニュースや企業情報を見ながら見極めていくことも必要です。企業の価値が高まればその分、株取引の上昇も見込めます。将来性のある企業をいかに見つけるのかが、大きな鍵と言っても過言ではないのです。
FXは金融政策や経済情報によって値動きが起こります。要人発言はもちろん、政策金利、GDPなどの情報を常に確認しながら値動きを予測していきます。お互いに共通している点もありますが、値動きの理由が金融商品によっても違います。
インカムゲインの違い
インカムゲインとは、簡単に言うと株式では配当金、債権では利子といった資産を保有している間、収益を得られることです。企業によっても違いますが、株取引では事業利益の一部を分配する仕組みがあり、年に1回~2回程度配当金が受け取れます。ただし、企業が赤字になってしまうと配当金なしになるケースもあるため注意が必要です。
こまめに受け取れるわけではないものの、ある程度まとめて受け取れるのもインカムゲインの特徴です。FX取引では、スワップポイントと呼ばれるインカムゲインが存在します。スワップポイントは、簡単に言うと通貨ペアの政策金利の差によって得られる利益です。FX取引で口座にポジションを保有している間は、毎日発生する仕組みになります。ただしスワップポイントも、景気や政策などのさまざまな要因によって日々変化します。
取引時間の違い
投資を始めるうえで取引時間についても、重要な違いがあります。例えば、FXの場合は月曜日の朝7:00~始まり、土曜日の6:45までトレードができます。土日やクリスマス、元旦などは休みになりますが、ほとんどの時間でトレードできる分、時間を選びません。
株取引の場合は朝9:00~11:30と、12:30~15:00の土日や祝日を除いた時間のみのトレードになってしまいます。なかには株の取引時間だと時間を合わせるのが難しい人もいるかと思います。
FX取引・株取引のメリットとデメリットとは
FX取引や株取引にはどんなメリット・デメリットがあるのか解説します。
FX取引のメリット・デメリット
FXのメリットは、平日はほぼ1日中取引を行えることです。トレーダーには、本業の仕事をしながらFX取引をしている人もいれば、主婦や学生もいます。なかにはFXのスワップポイントを活用して生活している人もいるなど、時間を理由にトレードができなくなる心配もありません。
休憩時間や通勤・通学の行き帰りに為替レートを確認できる手軽さもメリットです。基本的に取引にかかる手数料が0円のケースも多く、まとまったお金があればスプレッドだけでも十分な差益になります。
また、FXは買いから入るのはもちろん、売りから入っても取引を始めることができるのが特徴です。相場が下落する局面であっても、収益を得られるチャンスがあります。
デメリットは、見通しを外すと大きな損失に繋がる恐れがあること。レバレッジは利益だけでなく、損失にもかかってしまいます。特に国内FXの場合はゼロカットシステムがないため、証拠金以上の損失が出てしまうリスクもあります。
株取引のメリット・デメリット
株取引のメリットは、値動きが大きい株価の変動をうまく読めれば、一攫千金も夢ではないことです。たった1年間の間で100倍もの動きを見せることもあり、トレーダーにとっては夢のある話かもしれません。
また、投資している企業から受け取れる株主優待には、商品券や贈呈品などもあり、これらを楽しみにしている人もいます。よく使うお店の株を持っていて、優待券で外食を楽しんだり、商品をお得に買ったりする人もいます。
デメリットは、FXと比較して初期費用のハードルが高いこと。もともと資金に余裕がある人でないと、株に挑戦するのは難しいかもしれません。株取引は銘柄の数も多いため、どの株を選択するのか選ぶ難しさもあります。そのための下調べも必要になりますし、株取引をしている人の情報を参考にしながら選択していく必要があります。
FX取引と株取引どっちが初心者向き?
FX取引と株取引の違いを把握したうえで、どちらのほうが初心者に向いているのかも気になるところ。結論としては、条件によります。例えば、投資には挑戦してみたいけど、できる限り低予算で投資を始めてみたい人に、おすすめなのはFXです。
平日に取引ができる人や、中長期的に取引ができる場合は、株取引に挑戦してみてもいいかもしれません。どちらの投資方法も全く勉強せずにできるわけではなく、ある程度基礎知識をつけたうえで、自分にとってはどちらの投資方法が向いているのか、探してみてはいかがでしょうか。
また、FXと言っても国内FXと海外FXによっても違いがあり、レバレッジの高さやキャンペーンの有無、ゼロカットシステムなども異なります。国内だと安全で海外だと不安…といったイメージの人もいますが、それぞれの特徴を知ったうえで自分にあった取引方法を見つけることが、利益への最も近道とも言えます。
FXならデモトレードもあるため、まずはFX取引を試してみてから始める方法もあります。どちらにしろ大切な資産を使ってトレードを始めるからため、後悔しないトレードが必要になってきます。
まとめ
FX取引と株取引の特徴や違いについて説明しました。どちらの投資方法を選んだから正解と言うわけではなく、自分のライフプランにあったトレード方法で無理なく続けていけるのが一番です。まずはどんどん試しながら、自分にあった金融商品を選ぶことをおすすめします。