海外FXに潜む5つのリスクとは?対策方法も徹底解説

海外FXは投資なので、さまざまなリスクが潜んでいます。このリスクは可能な限り下げましょう。低いリスクで取引をすれば、負ける可能性も低くできます。しかし、問題なのはどのようにすればFXのリスクを低くできるのかです。今回は、そのヒントとなることをいくつか紹介します。

海外FXに潜む5つのリスク

海外FXには、為替変動リスクや金利変動リスクがあります。レバレッジリスクや流動性リスクなどにも注意してください。ここでは、そのような海外FXに潜むリスクについて説明します。

為替変動リスク

海外FXには、「為替変動リスク」が潜んでいます。為替変動リスクとは、その名の通り、為替レートが日々変動するリスクのことです。為替レートは、普段穏やかに動いています。しかし、経済指標や金融政策など、さまざまな要因によって急激に動くこともあります。

例えば、2020年前半にはコロナショックが起こりました。このような○○ショックに巻き込まれると、一瞬で大きな損失を負う恐れがあります。

金利変動リスク

海外FXには、「金利変動リスク」が潜んでいます。金利変動リスクとは、スワップポイントが変わるリスクのことです。スワップポイントは、通貨間の金利差によって発生します。例えば、2024年時点の金利は、日本よりもアメリカの方が高いという状況です。つまり、ドル円を買いで保有し続けていると、毎日スワップポイント(金利)を受け取れます。

しかし、仮に日本とアメリカの金利が逆転したとしましょう。この場合は、ドル円を買いで保有し続けていると、トレーダーは毎日金利を支払い続けなければいけません。スワップポイントを狙うのであれば、金利変動リスクには注意しましょう。

レバレッジリスク

海外FXには、「レバレッジリスク」が潜んでいます。レバレッジリスクとは、高いレバレッジをかけることで生まれるリスクのことです。例えば、レバレッジ1倍で取引しているAさんとレバレッジ100倍で取引しているBさんがいるとしましょう。両方とも1万通貨で取引しており、100pipsの利益を得ました。このとき、Aさんの利益は1万円、Bさんの利益は100万円です。

しかし、レバレッジは損失にもかかります。つまり、逆の現象が起こるとAさんの損失は1万円、Bさんの損失は100万円です。レバレッジを計画的に使わないと思わぬ損失を負う恐れがあるので、注意してください。

流動性リスク

海外FXには、「流動性リスク」が潜んでいます。流動性リスクとは、相場の安定性によって発生するリスクのことです。通貨ペアは、大きく2種類に分けられます。

・流動性が高い通貨ペア:取引に参加している投資家が多いため値動きは比較的穏やか
・流動性が低い通貨ペア:取引に参加している投資家が少ないため値動きは比較的激しい

一般的に流動性が高い通貨ペアは大きな利益は狙いづらいが、相場は読みやすいと言われています。一方で流動性が低い通貨ペアは大きな利益は狙いやすいが、相場は読みにくいと言われています。

システム障害リスク

海外FXには、「システム障害リスク」が潜んでいます。FX取引をする場合は、業者のシステムを使わなければいけません。業者のシステムにエラーが起こると一時的に注文が通らなくなる場合があります。このリスクは頻繁に起こるものではありません。しかし、このようなリスクもあるというのは頭に入れておきましょう。

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5つのリスクに巻き込まれる確率を下げる方法

先ほど説明した5つのリスクに巻き込まれる確率を下げるためには、予約注文を活用することが大切です。各国の政策金利情報をチェックしたりレバレッジを高くするタイミングを見極めたりするのも大切です。ここでは、そのような5つのリスクに巻き込まれる確率を下げる方法について説明します。

為替変動リスクに巻き込まれる確率を下げる方法

為替変動リスクに巻き込まれる確率を下げる方法は、「予約注文を入れる」ことです。海外FXでは、予め「この価格になったら決済する」という予約注文を入れられます。この予約注文を入れれば、相場が大暴落してもリスクを最小限に留められます。利益確定の注文と損切りの注文の両方を入れられますが、損切りの予約注文は必ず入れましょう。

金利変動リスクに巻き込まれる確率を下げる方法

金利変動リスクに巻き込まれる確率を下げる方法は、「各国の政策金利情報を定期的にチェックする」ことです。そして金利の変更が行われ、自分が不利な状況になる場合は、取引する通貨ペアをすぐに切り替えましょう。

また、海外FXの相場は政策金利発表に合わせて大きく動く傾向があります。政策金利発表もあわせて確認しておくと為替変動リスクに巻き込まれる確率も下げられるでしょう。

レバレッジリスクに巻き込まれる確率を下げる方法

レバレッジリスクに巻き込まれる確率を下げる方法は、「レバレッジを高くするタイミングを見極める」ことです。一般的にレバレッジを高くするのは、悪く捉えられています。しかし、少ない資金で大きな利益を狙えるので一概に悪い仕組みではありません。

ここで大切なのは、「タイミング」です。例えば、相場が読めない状況でレバレッジを高めるのはリスクが高すぎます。しかし、相場が読みやすい状況でレバレッジを高めるのは、有効な手段と言えます。メリハリをつけてレバレッジを適用させるようにしましょう。

流動性リスクに巻き込まれる確率を下げる方法

流動性リスクに巻き込まれる確率を下げる方法は、「メジャー通貨で取引をする」ことです。メジャー通貨とは流動性が高い通貨ペアで、値動きが比較的落ち着いているという特徴があります。メジャー通貨の代表格は「ドル円」です。メジャー通貨を使って取引をしていれば、流動性リスクに巻き込まれる確率を大きく下げられます。

海外FX初心者は、まずドル円やユーロドルなどのメジャー通貨を使いましょう。ポンド円や豪ドル円などのマイナー通貨はある程度相場を読めるようになってきたら、扱うことをおすすめします。

システム障害リスクに巻き込まれる確率を下げる方法

システム障害リスクに巻き込まれる確率を下げる方法は、「リスクを考慮して取引する」ことです。システム障害リスクに関しては、自分でコントロールできません。レバレッジを低くしたり取引ロット数を少なくしたりと、日頃から自分でリスク管理する必要があります。

その他にも意識したい!FX取引のリスクを下げる方法

FXのリスクを下げたい人は、デモトレードを上手く活用しましょう。少額から始めたり知識を取り入れてから取引を始めたりするのも有効と言えます。ここでは、そのようなFXのリスクを下げる方法を紹介します。

デモトレードから始める

FXのリスクを下げたい場合は、「デモトレード」から始めましょう。デモトレードとは、架空のお金を使って本番さながらのトレード練習ができるシステムです。架空のお金を使うためいくら損失を負っても、あなたが負担するお金はありません。デモトレードは無料で使えます。そのため、デモトレードで自信をつけてから本番のトレードに臨むのもひとつの手です。

少額から始める

FXのリスクを下げたい場合は、「少額から」始めましょう。少額から始めれば、たとえ損失を負っても数百円〜数千円程度の損失に抑えられます。1万円以上の損失を負うことは、基本的にありません。少額から始めて慣れてきたら徐々に投じるお金を増やしましょう。

少し知識を取り入れてからトレードする

FXのリスクを下げたい場合は、「少し知識を取り入れてから」トレードを始めましょう。最近は、Webサイトや動画配信サイトなどから、有料級の情報を無料で得られます。実際、無料の情報だけで月5〜10万円の利益を得ている副業トレーダーはたくさんいます。元手0円でたくさんの知識を取り入れられるので、まずは軽く勉強しましょう。

予め10pipsのラインに損切り注文を入れる

FXのリスクを下げたい場合は、予め「10pipsのラインに損切り注文」を入れましょう。例えば、100円で買いエントリーしたのであれば、99.900円のところに損切りの予約注文を入れるというイメージです。

これにより、何が起こっても基本10pipsまでの損失しか負いません。1,000通貨で取引していれば100円の損失、1万通貨で取引していれば1,000円の損失です。これを徹底すれば大きな損失を避けられるので、比較的安心してFX取引ができます。

取引ロット数は投資残高の1%にする

FXのリスクを下げたいのであれば、「取引ロット数は投資残高の1%」にしましょう。例えば、投資残高が10万円あるとします。その場合、取引ロット数は1,000通貨にするというイメージです。

これで取引をすると、仮に○○ショックに巻き込まれても損失は投資残高の3〜5%に抑えられます。つまり、投資残高が10万円であれば3,000〜5,000円の損失に抑えられる可能性が高いということです。

落ち着いている相場で取引する

FXのリスクを下げたいのであれば、「落ち着いている相場で取引」しましょう。なぜなら、落ち着いている相場は急激な価格変動が起こりにくいからです。そのようにすると、損失も比較的最小限に抑えられます。

相場は、大きく東京市場・ロンドン市場・ニューヨーク市場の3つに分けられます。その中で、相場が最も落ち着いているのは東京市場です。リスクを下げたい人は東京市場での取引をメインに行いましょう。

分散投資という手法を身につける

FXのリスクを下げたいのであれば、「分散投資」という手法を身につけましょう。分散投資とは、一度にすべてのポジションを保有するのではなく、複数回に分けてポジションを保有する投資手法です。

分散投資を行うと、平均購入単価を下げられます。例えば、通貨の価格が100円から1円下がるごとに10回通貨を買い続けた場合、平均購入単価は95円です。この場合は、チャートが95円を超えた瞬間にプラス転換します。分散投資を行えば、いくつかの失敗をカバーできます。1回で全てのポジションを保有する投資手法よりも、分散投資の方が勝率は高くなりやすいでしょう。

ポジションを持ち越さない

FXのリスクを下げたいのであれば、「ポジションを持ち越こさない」ようにしてください。特に金曜日のポジション持ち越しには注意しましょう。土日は海外FX取引所が閉まっているので、トレーダー側は操作できません。

つまり、相場が大きく変動してもトレーダーはそれを見つめることしかできません。これだと大きな損失を負う恐れがあります。できる限り、ポジションはその日のうちに手放しましょう。

まとめ

今回は、海外FXでのリスクを下げる方法について説明しました。海外FXには、為替変動リスクやレバレッジリスクなど、さまざまなリスクが潜んでいます。しかし、どれもやり方によっては対策可能です。例えば、レバレッジにメリハリをつければ、レバレッジリスクを下げられます。リスクは下げておいて損しません。そのため、下げられるリスクは積極的に下げましょう。