FXチャートの種類と見方を覚えてトレードの勝率を上げよう!

FXチャートの種類と見方

現在は、情報に簡単にアクセスできるようになりました。動画配信サイトやブログなどを見て、勝率アップの方法を探している人も多いでしょう。しかし、中々勝率がアップせず悩んでいる人も多いのではないでしょうか。手法や戦略も大事ですが、基本を見直すことも大切です。

そこで今回は、FXの基本である「チャートの種類」を紹介します。チャートからは相場の状況を把握できるので、見方を覚えれば最短ルートでの勝率アップが期待できます。利益が伸びずに悩んでいる人はぜひ参考にしてください。転換点やレンジ状態を示すチャートパターンも紹介します。

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チャートの種類

一概にチャートと言っても、細かく分けると3種類存在します。1種類目は「ローソク足」、2種類目は「バーチャート」、3種類目は「ラインチャート」です。この中で最も使われているのは、「ローソク足」です。ローソク足は、一つの実体とヒゲで構成されています。

このローソク足チャートを見れば、「始値・高値・安値・終値」を一目で確認できます。「相場の勢い」や「方向性」が簡単に把握できるのもローソク足の強みです。他のチャートに比べてローソク足は、「多くの情報がシンプル」にまとまっています。非常に分かりやすいので、人気があるのでしょう。日本発祥のチャートなのですが、今では世界中のトレーダーに使われています。

ローソク足チャートの種類と見方

ローソク足をさらに細かく分けると、さまざまな種類が存在します。代表的な大陽線や大陰線、ローマ字のような形をしているT字型ローソク足や逆T字型ローソク足などです。これらのローソク足には、すべて意味があります。相場の勢いや転換点を把握する上で大切なサインなので、必ず覚えておきましょう。

①大陽線

大陽線

大陽線とは、通貨が大量に買われた場合に現れるローソク足です。上昇する力が強ければ強いほど、大陽線のボディが長くなります。大陽線が連続して現れた場合、相場はさらに上昇していく傾向があります。

買いポジションをもっている場合は、そのまま保有し、利益を伸ばせるだけ伸ばしましょう。売りポジションをもっている人は、早めに手放すことをおすすめします。大陽線か判断する基準は、直近の陽線と比較して「5倍以上」の値幅があるかです。ただ、明らかに実体が長いので細かく分析しなくても直感で分かるでしょう。

②大陰線

大陰線

大陰線とは、通貨が大量に売られた場合に現れるローソク足です。下降する力が強ければ強いほど、大陰線のボディが長くなります。大陰線が連続して現れた場合、相場はさらに下降していく傾向があります。売りポジションをもっている人は、そのままの状態を維持し、利益を伸ばしましょう。

しかし、急激な下落は短期で終わる傾向があります。そのため、あまり欲張らず、ある程度目標を達成したら利益確定することをおすすめします。大陰線の判断基準は、大陽線と同じです。直近の陰線と比較して「5倍以上」の値幅があるか確認しましょう。

③上影陽線

上影陽線

上影陽線とは、上昇する見込みがあったにも関わらず、売り勢力が強かった場合に現れるローソク足です。買いの需要があったが、その勢力が長く続かなかった場合によく見られます。

このローソク足からは、当初の判断を「何かしらの理由ですぐに変えた」という投資家の心理が伺えます。そのため、上影陽線が現れた場合は早急に情報の整理をしましょう。例えば、突発的なイベントが起こっていないか、要人が何か発言していないか、などです。テクニカル分析よりもファンダメンタルズ分析を重視することをおすすめします。

④下影陽線

下影陽線

下影陽線とは、利益を確定するために通貨が大量に売られたが、価格が下がったのを見て売り以上に買い注文が多く出た場合に現れるローソク足です。下のヒゲが長い、実態が始値から上に伸びているなどの特徴があります。

買い注文を入れる投資家が多かったことを意味しているため、このローソクが出た場合は今後の相場の上昇が期待できます。特に、安値圏で下影陽線が現れた場合は、強く期待できるでしょう。ここから下がるケースはほぼ考えられないので、売りポジションをもっている人は早めに利益確定して手放すことをおすすめします。

⑤上影陰線

上影陰線

上影陰線とは、初めは買い勢力が強かったが、その後、すぐに利益確定する人が多かった場合に現れるローソク足です。上のヒゲが長く、始値から下に実体が伸びているのが特徴です。売り勢力が強いことを意味しているため、今後の相場は下降していく可能性があります。

高値圏で上影陰線が現れた場合は、その可能性がより強いでしょう。買いポジションをもっている人は、乗り換えを検討してください。しかし、上影陰線が複数出ている場合は、まだ買い勢力も強いと読むこともできます。流れが急に変わる可能性もあるので、油断はしないようにしましょう。

⑥下影陰線

下影陰線

下影陰線とは、価格が安くなったのを見計らって通貨の買い注文を入れる投資家が多い場合によく現れるローソク足です。下のヒゲが長く、始値から下に実体が伸びているという特徴があります。

下降トレンドから上昇トレンドに転換する場合に見られやすいため、このローソク足が頻繁に出た場合、売り目線での投資シナリオは捨て、新たに買い目線で投資シナリオを立てた方が良いかもしれません。ちなみに、安値圏で下影陰線が現れた場合は強い上昇転換サインとされています。高値圏で下影陰線が現れた場合は下落トレンドへの転換サインです。利益確定はそのタイミングで行いましょう。

⑦クロス型ローソク足

クロス型ローソク足

クロス型ローソク足とは、買い勢力と売り勢力が同じ強さである場合によく現れるローソク足です。上ヒゲと下ヒゲが同じくらいの長さで、実体がないのが特徴です。トレンドが切り替わる場合に見られることが多いため、上昇トレンド時は相場が下降するサイン、下降トレンド時は相場が上昇するサインと言われています。

高値圏や安値圏でクロス型ローソク足が現れた場合は、高い確率で相場が転換するでしょう。レンジ相場で現れた場合は、取引を一旦止めるのがおすすめです。相場の流れが分からない状態なので、動きが出てきたら取引を再開しましょう。

⑧T字型ローソク足

T字型ローソク足

T字型ローソク足とは、買い勢力が強い場合によく現れるローソク足です。売り勢力も強いが、それ以上に買い勢力が強いことを意味しているため、今後の相場に強い上昇が期待できます。しかし、大きな陽線を形成できずに終了しています。再度下落に転じる可能性もあるので、次の相場は十分注意して取引しましょう。

余裕がある人は買いポジションをもってもよいですが、不安がある人は一旦様子見でも問題ありません。確実に動きが出た状態で取引した方が勝率は高くなりやすいからです。または、ポジションをいつもより少なめにして取引に参加しましょう。

⑨逆T字型ローソク足

逆T字型ローソク足

逆T字型ローソク足とは、上昇材料が出尽くして、買いの需要がほぼゼロになった場合によく現れるローソク足です。実体は非常に短いのですが、上ヒゲが長いのが特徴です。また、高値圏で現れた場合は「相場の上げ止まり」を示します。そのため、逆T字型ローソク足が出た場合は、高確率で相場が下降していくでしょう。

もし、エントリーするのであれば早めにポジションをもちましょう。上昇に比べて下落の速度は早いので、出遅れると下がり切ったところでポジションをもつことになるからです。早めにポジションをもち、早めに利益確定をするのがコツです。

⑩複数のローソク足

上記の他にも、ローソク足を組み合わせたパターンも存在します。代表的な種類を紹介するので参考にしてください。

ローソク足の名前 詳細
抱き線(包み線) 新しいローソク足が古いローソク足を完全に包み込んでいる形
はらみ線 古いローソク足が新しいローソク足を完全に包み込んでいる形
三山 上昇相場で上下を繰り返し、3つの山が形成されているのが特徴
三川 下落相場で上下を繰り返し、3つの谷が形成されているのが特徴
三空 チャートとチャートの間に3つの空白があるのが特徴
三兵 陽線または陰線が3本連続で現れた形
三法 上昇と下落を繰り返し、相場の方向性が定まらない状態

複数のローソク足について詳しくはこちらをご参考ください。
>ローソク足の基本的な見方からシグナルのポイントまで徹底紹介

チャートの基本「N字」パターン(種類)

FXの相場は、上昇と下落を繰り返してジグザグに移動します。そうすると「N」のような形が形成されます。N字が形成されるのは、「トレーダーの行動」が関係してきます。例えば、現在上昇トレンドが発生しているとしましょう。この場合、多くの人は「買い」でエントリーします。そうするとチャートは右上にグンと上がります。

次に利益を確定させるために、買いポジションを売却する人が増えてきます。上昇の勢いが一時的に弱まると同時に流れに乗って売り注文を入れる人が増えるので、チャートは右下に下がります。ここをチャンスと捉えた人が買いでエントリーしてくれるので、相場は再度上昇します。その結果、「N」の形ができあがります。

転換点を示すチャートパターン(種類)

ローソク足を見れば、相場の流れを把握できます。それだけではなく、トレンドの転換点も把握できます。転換点を示すチャートパターンはいくつか確立しているので、まずは今回紹介する中のどれかを使ってみてください。トレンドの転換点を把握できれば、順張り・逆張りどちらも勝率アップが期待できるでしょう。

スパイクハイ・スパイクロー

スパイクハイ・スパイクロー

スパイクハイとは、天井圏でチャートが急激に上昇し、その後急激に下落する値動きのことです。スパイクローとは、底値圏でチャートが急激に下落し、その後急激に上昇する値動きのことです。どちらも、「相場が急激に動く」という特徴があります。相場の転換点は、チャートが急激に上昇・下落した後の価格帯です。

例えば、レート100円付近を推移していたチャートが急に102円まで上昇したとしましょう。その後、急激に101円まで下落しました。この場合、「102円」の価格帯が転換点となります。ローソク足を見てみると、スパイクハイは、高い確率で長い上ヒゲが出ています。酒田五法の「宵の明星」に似ているでしょう。一方でスパイクローは、長い下ヒゲが出ている傾向があります。こちらは、「明けの明星」に似ています。

ダブルトップ・ダブルボトム

ダブルトップ・ダブルボトム

ダブルトップとは、「同じ価格帯で2回高値を付けてから相場が反転していくチャート」のことです。上昇トレンドから下降トレンドに転換する場合によく現れます。高値を付けた間にある下値を「ネックライン」と呼び、ネックラインを割り込んだ場合に初めてダブルトップが完成します。そのため、相場の転換点は「ネックライン」に設定するのが一般的です。

ダブルボトムとは、「同じ価格帯で2回安値を付けてから相場が上に反転していくチャート」のことです。この形が完成した場合、ネックラインから安値までの値幅分、相場が上昇していく傾向にあります。ダブルボトムの転換点もダブルトップと同様に、「ネックライン」です。ダブルトップは「M」の形を、ダブルボトムは「W」の形をしています。これがそれぞれを見分けるポイントです。

トリプルトップ・トリプルボトム

トリプルトップ・トリプルボトム

トリプルトップとは、「似たような価格帯で3回高値をつけてから相場が反転していくチャート」です。トリプルボトムとは、「同じ価格帯で3回安値をつけてから相場が反転していくチャート」です。「高値や安値がほぼ同じ価格でそろっている」という特徴があります。トリプルトップやトリプルボトムなどでも、「ネックライン」が大切です。

ネックラインの基準は、トリプルトップであれば「3つ目の山ができる前の安値」、トリプルボトムであれば「3つ目の谷ができる前の高値」です。これらの間に線を引き、それを横に伸ばしたものがネックラインです。チャートがネックラインを超えると、トレンドの転換はかなり確定的なものと判断されます。もし、突破できずに反発した場合は、トレンドが継続すると判断してトレードを続けましょう。

ヘッド&ショルダー・逆ヘッド&ショルダー

ヘッド&ショルダー・逆ヘッド&ショルダー

ヘッド&ショルダーとは、3つの山を作った場合に真ん中の山が最も大きいのが特徴のチャートパターンです。3つの山を作ってからネックラインを割り込んだ場合にこのチャートパターンが完成します。

逆ヘッド&ショルダーとは、3つの谷を作った場合に、真ん中の谷が最も深いのが特徴のチャートパターンです。下降トレンドから上昇トレンドに転換するサインと言われています。「逆三尊」と言われることもありますが、呼び方が違うだけで意味は全く同じです。

チャートの見方は、トリプルトップ・トリプルボトムとほぼ変わりません。同じように対象の価格帯にネックラインを引き、チャートがラインを突破したら「トレンドが転換した」と判断して取引をしていきます。反対に突破できなければ、「トレンドは継続した」と判断していきます。

ライントップ・ラインボトム

ライントップ・ラインボトム

一般的に高値や安値を3回試したが突破に失敗した場合、力が弱まり、そのままネックラインを割ります。トレンド転換に至らず、トリプルトップやヘッド&ショルダーが否定され、再びトレンドが継続するケースもあるでしょう。

しかし、その後も買いと売りの勢力が大きく崩れないケースもあります。この場合は、一時的に「レンジ相場」が現れます。そのときに形成されやすいのが「ライントップ」と「ラインボトム」です。山や谷のサイズが小さい小刻みな動きが多い、などが特徴です。

基本的に1回あたりの売買の出来高が小さく、値動きに勢いが見られません。そのため、天井圏や底値圏で現れても大きな変化は生まれないでしょう。ただ、ライントップ・ラインボトムが形成されている時点でトレンドの力は無くなっています。転換を視野に入れながら相場を観察してください。

ソーサートップ・ソーサーボトム

ソーサートップ・ソーサーボトム

ライントップやラインボトムからは、横方向への水平な動きが多く見られます。それと同時に、緩やかな弧を描くチャートも見られます。これが「ソーサー」です。高値圏でよく現れるのを「ソーサートップ」底値圏でよく現れるのを「ソーサーボトム」と言います。どちらも強いトレンド転換サインとして有名です。

ソーサートップ・ソーサーボトムは、揉み合いを繰り返しながら、ジワジワと高値・安値に近づき、ピークに近づくと緩やかに転回していきます。基本的に大きな反発は発生しません。ゆっくりと相場が転換していくので、しっかり観察しておかないと見逃す場合があります。ただ、緩やかなのでFX初心者でも高値や安値のピークを見分けやすいでしょう。また、エントリーするのが少し遅れても大きな機会損失にはならないというメリットもあります。

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レンジ状態を示すチャートパターン(種類)

ローソク足の使い方として、トレンドの継続や転換を判断するのが一般的です。しかし、相場はトレンドだけではありません。ほぼ真横に推移するレンジ相場も存在します。トレンド相場はいずれレンジ相場に変わり、そのレンジ相場はいずれトレンド相場に変わると言われています。そのため、レンジ相場の把握方法もしっかり覚えておきましょう。

上昇フラッグ・下降フラッグ

上昇フラッグ・下降フラッグ

上昇フラッグとは、「上昇トレンドの調整中に見られるチャートパターン」です。強い上昇が発生した場合に現れることが多く、上値と下値を切り下げながら少しずつ下降していくのが特徴です。一般的には上値を超えて、さらに相場が上昇していくときのサインと言われています。

下降フラッグとは、「下降トレンドの調整中に見られるチャートパターン」です。相場が急激に下降した場合によく現れ、上値のトレンドラインと下値のトレンドラインが平行になっているのが特徴です。下降フラッグ中はジリジリと相場が上昇していきますが、下値のトレンドラインを割り込むと、相場が勢いよく下降していくと言われています。どちらも、2つのラインが同じ角度でそろっているのが特徴です。値動きの軌跡は、平行四辺形のような形状をしています。

シンメトリカル・トライアングル

シンメトリカル・トライアングル

シンメトリカル・トライアングルとは、三角形の保ちあいの形をしているチャートパターンです。このチャートパターンからは、「投資家の心理」が分かります。シンメトリカル・トライアングルが形成されている場合、相場は高値が下がり安値が上がっている状態です。高値が下がっている場合、「これ以上価格は上がらないだろう」と考えている投資家が多いことを表しています。

一方で安値が上がっている場合は、「これから価格が上がるだろう」と予想している投資家が多いことを表しています。そのため、シンメトリカル・トライアングルが形成されている場合、価格が上がる・価格が下がると考えている投資家の数はほぼ同じと予想されます。上か下、どちらかに抜けると均衡が崩れるので、一気にトレンドが形成されることも予想されます。

アセンディング・トライアングル

アセンディング・トライアングル

アセンディング・トライアングルとは、上昇トレンド中に三角形の保ちあいを形成するチャートパターンです。上値はトレンドラインに抑えられていて、下値だけ切り上がっていきます。そのまま上値のトレンドラインをブレイクし、上昇トレンドが継続していくのが一般的です。チャートが形成される流れは以下の通りです。

1.上昇トレンドが発生する
2.トレンドの途中でレンジ相場が発生する
3.高値側は水平方向にレジスタンスラインが形成される
4.安値側は切り上がる形でサポートラインが形成される
5.上向きの三角形をしたチャートができあがる

チャートが形成される条件の中に、「買いが強い」という条件があります。そのため、下落トレンドの終盤(底値付近)で現れるケースもあります。その場合は、高い確率でトレンド転換につながるでしょう。

ディセンディング・トライアングル

ディセンディング・トライアングル

ディセンディング・トライアングルとは、下降トレンド中に三角形の保ちあいを形成するチャートパターンです。上値だけが切り下がってくるのが特徴で、三角形は徐々に狭くなっていきます。ディセンディング・トライアングル発生後の動きは、主に3パターンに分けられます。

パターン 詳細
大きく下落する ・ディセンディング・トライアングルの基本的なパターン
・サポートラインを抜けると、大きく下落する傾向がある
反発して下落する ・サポートラインを下にブレイクした後、ライン付近まで戻るが、勢いに負け再度下落するパターン
・このパターンが現れた場合、上昇はしないケースが多い
反発して上昇する ・売り目線でチャートが形成されているが、まだ買い勢力が強かったため上昇したパターン
・ラインを上抜けすると、上昇の勢いがさらに強くなる傾向がある

上昇ウェッジ・下降ウェッジ

上昇ウェッジ・下降ウェッジ

上昇ウェッジとは、下降トレンドの調整相場でよく現れるチャートパターンです。しかし、下値の切り上がりスピードの方が早いため、基本的には下値をブレイクし、そのまま下降トレンドが継続するとされています。

下降ウェッジとは、上昇トレンドの調整相場でよく現れるチャートパターンです。上値と下値、ともに切り下がるのですが、下値よりも上値の切り下がりスピードの方が早いという特徴があります。もちろん例外もありますが、そのまま上値のトレンドラインを超えて上昇トレンドが継続していくのが一般的です。

どちらも先端が細くなっているので、「くさび型」と言われることもあります。それぞれが形成されているか確認したい場合は「角度」を見ましょう。上昇ウェッジであれば2本とも上向き、下降ウェッジであれば2本とも下向きになっているのが条件です。

上昇ペナント・下降ペナント

上昇ペナント・下降ペナント

ペナントもトライアングルと同じく、2つのラインが交差するように引けるチャートパターンです。同じような形状をしていますが、2つの違いがあります。1つ目は、「値動き」です。ペナントはフラッグのようにポール状の動きをした後、三角形の旗を作るような値動きをします。2つ目は、「三角形の大きさ」です。ペナントとトライアングルを比較すると、ペナントの方が少し小さい三角形を形成する傾向があります。ものによっては、明らかに違うサイズ感なので、視覚的に判断したい人はここを見るとよいでしょう。

ペナントでは、ポールに当たる値動きが強いほど、トレンドが継続する可能性が高いとされています。そのため、エントリーするときや決済ポイントを探しているときなどは、ポールに当たる値動きの強さを参考にしましょう。

複数パターンが合体したチャートパターン(種類)

チャートは1種類のみで形成されるわけではありません。少し応用的ですが、複数のパターンが合体してチャートが形成される場合もあります。難しいかもしれませんが、覚えておくと取引を有利に進められます。基礎を覚えてもまだ余裕がある人は、応用パターンも覚えておきましょう。3種類のチャートパターンの詳細を説明します。

ダイヤモンド・フォーメーション

ダイヤモンド・フォーメーション

ダイヤモンド・フォーメーションとは、2つのトライアングルが組み合わさった形状です。前半は保ち合いの距離が広いですが、後半になるにつれて狭くなるというパターンが一般的です。ダイヤモンド・フォーメーションは、相場に勢いが生まれたがその勢いは長く続かず、弱くなってきている様子を表しています。その後のパターンは、以下2つが代表的です。

・最終的に勢いがなくなり緩やかに下落していく
・ラインをブレイクして勢いが戻り、相場が急上昇していく

可能性としては低いですが、チャートが下向きなのであれば、そのまま下落する可能性もあります。ダイヤモンドが天井圏で現れた場合は、そのポイントから下落していく可能性が高いと予想されます。一方で、底値圏で現れた場合は、そこから上昇していく可能性が高いでしょう。

カップ&ハンドル

カップ&ハンドル

カップ&ハンドルとは、コーヒーカップのような形をしたソーサーとボックスが合体したチャートパターンです。持ち手部分が小さいソーサーのような形をしているパターンもありますが、使い方や意味に変わりはありません。カップ&ハンドルは、海外で非常に人気が高いチャートパターンです。ロンドン時間やニューヨーク時間で取引をする人は、注目しておきましょう。

カップ&ハンドルが上向きで形成されている場合、そこから上昇する可能性が高いと予想されます。逆向きであれば、そこから下落していく可能性が高いでしょう。最終的な決め手は、「持ち手部分がレジスタンスラインを越えるか」です。超えた場合は、より高い確率でチャートが上昇すると考えられるでしょう。ブレイクした後の利益確定目標は、カップの深さと同じレベルがおすすめです。

ソーサー&ハンドル

ソーサー&ハンドル

ソーサー&ハンドルとは、カップ&ハンドルと形状が似ているチャートパターンです。見分け方は以下の通りです。

・カップ:浅いのがソーサー&ハンドル、深いのがカップ&ハンドル
・持ち手:長いのがソーサー&ハンドル、短いのがカップ&ハンドル

カップ&ハンドルではカップの深さが重要視されますが、ソーサー&ハンドルで重要視したいのは、「曲線部分」と「取っ手の長さ」です。取っ手が長いほど、ブレイクした後の値動きが大きくなる傾向があるからです。

取っ手からは相場の転換点も分かります。取っ手が下に傾いている場合は「上昇する可能性が高い」、上に向いている場合は「下落する可能性が高い」と判断しましょう。天井圏でソーサー&ハンドルが出た場合は、急落する可能性が高いので十分注意してください。不安であれば、ポジションを半分にしましょう。

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まとめ

今回は、FXでよく見られるチャートの種類を紹介しました。大陽線や大陰線などの基本的な形から、上影陰線やT字型ローソク足など応用的なチャートまでを紹介しました。まずは、これらから覚えましょう。

完璧であれば、次は「N字パターン」を覚えてください。N字は、チャートパターンの基本だからです。これを覚えると、スパイクハイやダブルボトムなどが理解できるようになります。慣れれば、トリプルヘッドやソーサーボトムなどの応用的なチャートパターンも理解できるでしょう。基本を押さえながら、ぜひさまざまチャートパターンを覚えてみてください。