海外FXのポジションとは?売り買いのタイミングや保有期間について

海外FXのポジションとは?

FXで使うポジションとは、通貨ペアを保有していることです。FXで利益を得ていきたいのであれば、必ずポジションを建てなければいけません。ポジションの取り方で、得られる利益が変わるので、FXで勝ちたい人は必ず知識をつけておきましょう。

実際、プロのトレーダーはほぼ全員ポジションの取り方がうまい傾向にあります。この記事では、ポジションの基礎知識・建て方・建てる際の注意点などを説明します。FXのポジションについての悩みがすべて解決する内容になっているので、ぜひ勉強の際の参考にしてください。

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FXの基礎「ポジション」とはなにか?

ポジションとは、いわゆる「建て玉」のことです。しかし、FXでは「ポジション」という用語が使われます。通貨を新規購入したり新規空売りしたりした分がポジションです。「玉」とは、外貨のことです。新規で通貨を購入することを「買い建てる」、売ることを「売り建てる」と言います。そのため、FXではポジションを抱えることを「ポジションを建てる」と言います。「ポジションを持つ」という呼び方も間違いではありません。

FX取引でもつ基本的なポジションは「ロング」と「ショート」の2つです。通貨を新規購入する場合は「ロング」、新規空売りする場合は「ショート」のポジションをもちます。その他、「スクエア」と「ネット」と呼ばれるポジションをもつこともあります。各ポジションを特徴とともに説明するので、ぜひ参考にしてください。

ロングポジション(買いポジション)

ロングポジション

ロングポジションとは、通貨を新規購入し、保有することです。「買いポジション」や「Buyポジション」とも呼ばれます。ロングポジションをもっている場合は、通貨を購入したときの価格からチャートが上昇すると収益が上がります。大きな利益を得たい場合は、トレンドの転換や押し目などを見極めてなるべく底でロングポジションを保有しましょう。

おすすめは「ロンドン時間」を狙うことです。ロンドン時間とは、16時~翌2時(冬時間だと17時~翌3時)の間に開く市場です。アグレッシブな投資家が参入してくる時間帯なので、この時間帯にトレンドが形成される傾向があります。上昇トレンド、下落トレンド、どちらが形成されているのか見極めて同じ方向にエントリーしましょう。逆に通貨を購入した価格からチャートが下落すると損失が生まれるので注意してください。

ショートポジション(売りポジション)

ショートポジション

ショートポジションとは、通貨を新規で空売りし、保有することです。「売りポジション」や「Sellポジション」とも呼ばれます。ショートポジションでは、空売りした価格からチャートが下落すると利益を得られます。大きな利益を得たい場合はトレンドの転換を見極めて、頂点に近い位置でエントリーしましょう。逆にチャートが上昇すると損失を負います。ポジティブなニュースや経済指標には注意してください。

ロングポジションに比べてショートポジションは、チャートが進む速度が早い傾向にあります。そのため、上手くいけば短時間で大きな利益を得られるでしょう。しかし、短時間で大きな損失を負う可能性があるポジションでもあります。あまりリスクを背負えない人は、しっかり損切りの設定を行いましょう。ロット数やレバレッジを低めに設定するのもおすすめです。

スクエアポジション

スクエアポジション

スクエアポジションとは、ポジションをもっていない状態、またはポジションを閉じることです。同じような言葉として「ノーポジション」や「フラットポジション」などがありますが、意味は全く同じです。両建てを行い、ポジションの損益が動かないようにすることも「スクエアする」と言います。両建てとは、買いと売りのポジションを同じ数量もつことです。

両建てでスクエアの状態であれば、ポジションの損益は動きませんが、スプレッドやスワップポイントの負担は発生します。長期のスクエアを想定しているのであれば、スプレッド負け、またはスワップポイント負けしないように注意しましょう。スクエアは「相場の方向性が分からない」場合に使います。相場の方向に動きが出てきたら、片方のポジションを手放し、利益を広げていきましょう。

ネットポジション

ネットポジション

ネットポジションとは、同一通貨ペアの未決済ポジションで買い(ロング)と売り(ショート)のポジションを引いた「純ポジション」のことです。現在保有する純粋な持ち高を示します。差し引きした後の残高がプラスであれば「買い持ち」、マイナスであれば「売り持ち」と言います。例えば、買い(ロング)のポジションを5ロット、売り(ショート)のポジションを1ロット持っているとしましょう。この場合、ネットポジションは4ロットとなります。

片方のポジションだけを建てているとチャートが逆方向に進んだ場合、含み損が大きくなり、怖いと感じる人もいるでしょう。その時、保険として逆方向のポジションを建てておけば大きな含み損を負わずに済みます。

ポジションの建て方

FXでトレードするためには、ポジションを持たなければいけません。ポジションを持つことを、FX用語で「ポジションを建てる」と言います。利益を得ていくために必要な行動なので、ここでポジションの建て方を覚えましょう。今日FXという言葉を聞いた人でも迷わず注文できるように、順序立てて説明します。

STEP1:新規注文から注文する

ポジションの建て方

FXでポジションを建てるためには、FX取引所からポジションを購入する必要があります。各取引所の注文ページからポジションの新規注文をしましょう。まずは「MT4/MT5」を起動してください。そして、メニューバーの真ん中あたりにある「新規注文」をクリックします。そうすると、注文画面が表示されます。

STEP2:通貨ペアを選ぶ

注文ページを開いたら、まず「通貨ペア」を選びましょう。通貨ペアとは、「米ドル/円」や「ユーロ/ドル」など取引する際に使う商品のことです。初心者におすすめなのは、米ドル/円やユーロ/円などの「メジャー通貨」です。メジャー通貨は取引量が多く、相場が落ち着いているからです。スプレッドの幅が狭いのも魅力のひとつです。

STEP3:数量を選ぶ

通貨ペアを選んだら、次は「数量」を選択しましょう。数量は、基本的に「Lot(ロット)」で表されます。0.1ロットや1ロットのようなイメージです。ロットの大きさは、取引をする取引所によって異なります。1ロット=1万通貨で設定している取引所もあれば、1ロット=10万通貨で設定している取引所もあります。そのため、注文する前に利用する取引所は1ロットいくらで設定しているのか確認しましょう。FX初心者であれば、最小ロットから始めることをおすすめします。0.01ロットまたは0.1ロットから始めましょう。

FXのLotについて詳しくはこちらをご参考ください。
>FXのLotとは?計算方法や初心者におすすめのLot数などを解説します

STEP4:注文種別を選ぶ

通貨ペアの数量を選択したら、次は「注文種別」を選択しましょう。FXでは、主に4つの注文種別があります。

注文種別 注文の意味 注文の詳細
成行注文 すぐに注文 現在の価格でポジションを保有する
Buy Limit 買いの指値注文 現在よりも価格が下がったら買う
Sell Limit 売りの指値注文 現在よりも価格が上がったら売る
Buy Stop 買いの逆指値注文 現在よりも価格が上がったら買う
Sell Stop 売りの逆指値注文 現在よりも価格が下がったら売る

FX初心者におすすめの注文種別は、「成行注文」です。シンプルかつ分かりやすいからです。

STEP5:売り・買いを選択する

注文種別を選択したら、次は「売り」または「買い」を選択しましょう。利用するFX取引所にもよりますが、大抵は赤が「売り」で青が「買い」です。どちらかをクリックすれば、新規注文が完了します。取引画面を見て、ポジションが建てられているか確認しましょう。売りと買いの上に数字が書いてあります。これは、現在注文を出した際にいくらで買えるのかを表したものです。この価格でポジションを持つことになるので、間違わないように注意しましょう。

指値注文の場合は約定されてから

約定とは、注文が成立し、ポジションを保有できることです。成行注文は、売りまたは買いのボタンを押した瞬間に約定します。多少のタイムラグはあるものの、注文から数秒で約定します。しかし、指値注文は注文から約定までかなりのタイムラグがあります。オーダー画面からの注文は、あくまでも「予約を出しただけ」だからです。その段階では、まだ注文が「保留」となっています。指値注文の場合は、レートが指定の価格まで達して、初めて約定します。数週間〜数ヶ月、注文が約定しない場合もあるので注意しましょう。

成行注文や指値注文について詳しくはこちらをご参考ください。
>成行注文・指値注文・逆指値注文とは?特徴や使い方のコツを徹底解説!

ポジションを決済する方法

ポジションを建てる方法を理解した人は多いでしょう。しかし、ポジションを保有しているだけでは利益は得られません。利益を得るためには、「決済」をする必要があります。そのため、ここでは「ポジションを決済する方法」を分かりやすく説明します。ポジションの建て方よりも簡単なので、安心してください。

STEP1:取引タブを開く

ポジションを決済する方法

ポジションを決済して損益を確定したい場合、まずはターミナル上部にあるアイコンから「取引タブ」をクリックしてください。そうすると、現在保有しているポジションの一覧が画面下部に表示されます。利用している取引所によっては、チャート画面または取引画面から直接保有ポジションを確認することができます。

STEP2:「決済注文」をクリックする

ポジションを決済する方法

取引タブをクリックし、現在保有しているポジションの一覧が表示されたら、決済したいポジションを探しましょう。そのポジションにマウスのカーソルを合わせ、右クリックしてください。さまざまなメニューが表示されるので、「決済注文」をクリックしましょう。クリックし、ポジション一覧から選択したポジションがなくなれば、決済完了です。

決済せずに「保有」することもできる

FXでは、ポジションを注文して決済するのが一般的です。確かに売買差益を狙うのが基本的なトレード方法なので、このやり方を採用しているトレーダーは多いでしょう。しかし、ポジションを保有し続けるのも戦略のひとつです。ポジションを1日以上保有すると、保有している間は毎日スワップポイントが入ってきます。これも利益としてカウントされるので、長く保有すれば売買差益の利益を超える場合もあります。

ポジションはいつまで保有できる?

今まで別の金融商品で取引したことがある場合は、海外FXでのポジションの保有期間について気になるかもしれません。例えば、株の取引では最大6ヶ月まで、先物取引では1年と保有期間が決められています。それ以上の期間でポジションを保有しようとすると、一度決済して再注文を行う必要があり、手間がかかります。

海外FXでは、保有期間の定めは一切ありません。自動的にロールオーバーされる仕組みになっているため、そのまま長期間保有できるという特徴があります。ロールオーバーとは、未決済ポジションの決済日を延長することです。ロールオーバーになったからといって、コストがかかるわけではありませんし、売買したいタイミングでポジションを決済できます。

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リスクを抑える「両建て」の方法

両建てとは

FXでポジションを保有すると、少なからずリスクを抱えます。抱えるリスクはなるべく低い方がよいでしょう。そのときにおすすめなのが「両建てをする」ことです。両建てとは、買いのポジションと売りのポジションを同じ量もつことです。こうすると、ポジションが相殺されるので、両建てしている間は含み損が増えません。両建ては、以下のような場合におすすめです。

・相場の動きが予想できないとき
・重要な経済指標の発表や要人発言などが控えているとき
・含み損を抱えているとき
・スワップポイントを狙いたいとき

しかし、両建てが成立している間は含み益も増えません。このまま勝つことはできないので、タイミングを見て両建てを解除する必要があります。

海外FX業者によってはできないこともある

まず、両建てを禁止している海外FX取引所もあるので注意しましょう。利用規約で禁止されている海外FX取引所で両建てを行うと口座凍結の恐れがあります。口座が凍結されてしまえば、せっかく得た利益が没収されてしまうかもしれません。FX取引所によってルールは異なるので、利用する前に必ず利用規約を確認しましょう。ちなみに、IS6FXは「同一口座内に限り、両建てを許可」しています。しかし、以下のような両建ては禁止しているので注意しましょう。

・複数口座での両建て
・類似通貨ペアによる両建て
・システムの盲点をついた両建て

正しいやり方で両建てを行っていれば、規約違反になることはありません。グレーな手法は安全のために行わないようにしましょう。

ポジションを建てる時の7つの注意点

ポジションは誰でも簡単に建てられます。しかし、簡単すぎるがゆえに、適当にポジションを建てる人も存在します。適当に行うと損失を負う確率が高まるので注意してください。大きな失敗を防ぐために、ここではポジションを建てるときの注意点を7つ紹介します。

マイナスのスワップポイントには注意

スワップポイント

スワップポイントとは、通貨ペアの金利差のことです。ポジションを1日以上保有し続けると、スワップポイントを受け取れると説明しました。上手く積み上がれば大きな利益になります。実際、スワップポイントをメインの収益にしているプロトレーダーもいるほどです。しかし、スワップポイントはトレーダーが海外FX取引所に支払わなければいけない場合もあります。

マイナスのスワップポイントを持ち続けるメリットはありません。損失が増え続けるデメリットしかありません。ポジションを保有し続ける場合は、必ずプラスのスワップポイントを選びましょう。プラスかマイナスかは、各FX取引所の公式サイトから確認できます。

週末にポジションを持ち越さない

窓開け

ポジションを長期間保有して勝つ手法があるのも事実です。人によっては、数週間〜1年間ポジションを保有するでしょう。しかし、FX初心者は金曜日の夜までに手放すことをおすすめします。次の週の月曜日までポジションを持ち越すと、窓明けのリスクがあるからです。為替相場は平日しか動きません。土日は休みです。

相場が休みの週末に相場に大きな影響を与える事件が起こると、週明けの市場は大混乱を招きます。大混乱に巻き込まれて損失を負う可能性があるのが「窓明けリスク」です。週末にポジションを持ち越すのは、リターンよりもリスクの方が高い戦略です。ある程度リスク管理・相場分析ができるようになるまでは、ポジションを持ち越さない方がよいでしょう。

高すぎるレバレッジには注意する

海外FXの魅力は、高いレバレッジをかけられることです。国内FXだと最大25倍までしかかけられませんが、IS6FXでは最大6,000倍かけられます。高いレバレッジをかけられると、少ない資金で大きな利益を狙えます。ハイレバレッジは、初心者にも優しい制度なのです。しかし、レバレッジは資金と利益のみならず、損失にもかかります。

これからFXを始める人が、いきなり6,000倍の損失を負うのはかなり精神的にくるでしょう。そのため、いきなりハイレバレッジで取引するのではなく、初めは低いレバレッジで取引を行いましょう。おすすめは3倍程度です。取引や相場の動きに慣れてきたら、徐々にレバレッジをあげてください。

「成行注文」と「指値注文」のデメリットを理解する

「成行注文」と「指値注文」のデメリット

成行注文は、「スリッページが起こりやすい」のがデメリットです。スリッページとは、注文時のレートと約定時のレートにズレが生じる現象です。スリッページが発生すると、トレーダーは不利な状況で取引しなければいけません。注文時のみならず、決済時も成行注文だと発生する可能性があるので注意してください。

スリッページを防ぎたい人は、「指値注文」を使いましょう。しかし、指値注文は取引チャンスを逃すリスクがあるので注意してください。指定した価格にチャートが達さない限り、約定しないからです。 そのため、設定する価格は現在のレートからあまり離れすぎないようにしましょう。どちらも一長一短なので、相場の状況に合わせて使い分けましょう。

「損切りライン」を決めておく

「損切りライン」を決めておく

為替レートが損失側に動き、含み損が大きくなっているにも関わらず、ポジションを決済せずに持ち続けることを「塩漬け」と言います。海外FXのトレーダーのなかには「再び為替レートが上向きに動くかもしれない」と待ち続けてしまう人もいます。待ち続けている間は、資金を動かすことができません。待ち続けるのに明確な理由があるならまだしも、確証がなく只々待ち続けるのは良い方法とは言えません。

取引を始める前には、どのぐらいのラインになったら損切りをするのか、予め決めておきましょう。損切りができないと決済のタイミングを逃し、大損するリスクも考えられます。損切りラインを割ったら速やかに決済を行い、次のトレードが始められるようにしましょう。

「ポジション比率」を確認しておく

FXの相場は、ポジションの比率が大きい方に進む傾向があります。例えば、売りよりも買いの比率の方が大きければ、基本的にチャートは上昇するでしょう。ポジションの比率は、「oanda」と呼ばれるFX取引所の公式サイトから確認できます。

または、「RSI」というテクニカルチャートを使いましょう。RSIの数値50を基準としたとき、チャートが50よりも上であれば「買いポジションの比率が大きい」、50以下であれば「売りポジションの比率が大きい」と判断します。ちなみに、チャートの位置が30以下であれば「売られすぎ」、70以上であれば「買われすぎ」と判断してください。RSIは、トレンドの転換を見極める際にも使えます。

「相場の動き」に合わせる

海外FXでポジションを持つときは、できるだけ相場の動きに合わせるのがポイントになります。どんなに冷静に判断できる人だとしても取引をしているとトレーダーの主観や希望が入ってしまいます。そのため、相場の動きに合わせるのは想像以上に難しくなります。海外FXでポジションを保有するときは、できるだけ主観をなくし、相場の動きに念頭を合わせて実戦していきましょう。

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ポジションを戦略的に構築できる人が取引に勝てる!

今回は、FXのポジションについて説明しました。まず、FXで取引するためには、ポジションを建てなければいけません。ポジションを建てるとは、ポジションを購入して保有することです。ポジションの保有は誰でもできます。しかし、簡単だからといって適当に注文してはいけません。どのポジションを持ったかで、ほぼ勝敗が決まるからです。

例えば、相場が上昇している場面で売りのポジションを持っても、勝てる確率は低いでしょう。トレンドは、明確な根拠がない限り、継続するからです。上昇トレンドが発生しているのであれば、「買い」のポジションを持つのが一般的には正解です。相場の動きや流れを見極めて、適切なポジションを持ちましょう。