「海外FX」「株」「仮想通貨」と、一口に投資と言ってもさまざまな種類があります。投資初心者におすすめのものもあれば、おすすめできないものもあるので注意しましょう。今回は、「海外FX、株、仮想通貨のどれがおすすめなのか」をテーマに解説します。それぞれのメリット・デメリットを交えながら説明するので、参考にしてください。
【結論】投資初心者には海外FXがおすすめ!
結論から申し上げますと、投資初心者には「海外FX」がおすすめです。海外FXとは、外貨を購入したり売却したりして、買値と売値の差益を得る投資のことです。海外FXがおすすめな理由は、主に3つあります。
・少額から始められるため
・借金を負うリスクをなくして取引に集中できるため
・平日であれば24時間取引可能なので、ライフスタイルに合わせて投資ができるため
投資と聞くと「借金」を連想する人もいるでしょう。海外FXなら、借金のリスクをゼロにして投資ができます。後ほど詳しく説明しますが、ゼロカットシステムがあるからです。株や仮想通貨に比べて、安全に投資ができるため海外FXは投資初心者にも安心しておすすめできます。
FXと株と仮想通貨の主な違い
FXと株と仮想通貨の違いは、以下の通りです。
FX | 株 | 仮想通貨 | |
---|---|---|---|
投資対象の数 | 約20種類 | 約3,700銘柄 | 約10種類 |
かけられるレバレッジ | 1〜6,000倍 | 最大約3倍 | 最大2倍 |
取引可能時間 | 24時間(土日は不可) | 月曜日〜金曜日 ・9時〜11時30分 ・12時30分〜15時 |
24時間365日 |
得られるインカムゲイン | スワップポイント | ・配当金 ・株主優待 |
なし |
売り注文の可否 | 可能 | 信用取引のみ可能 | 取引所によっては可能 |
相場が変動する幅の目安 | 年間約10% | 年間約20%(日経平均の場合) | 年間約30% |
相場の変動要因 | ・要人発言 ・国家政策 ・経済情勢 など |
・企業の期待値 ・業績 ・経済情勢 など |
不明確 |
税金の対象 | 申告分離課税 | 申告分離課税 | 総合課税 |
FXと株と仮想通貨の大きな違いは、「投資対象の数」と「かけられるレバレッジの高さ」です。まず、投資対象の数は株が最多で約3,700銘柄です。豊富な選択肢の中から好きな銘柄を選べるため、満足度は高いでしょう。
次に、かけられるレバレッジの高さはFXが最も大きいです。利用するFX取引所によっては、6,000倍のレバレッジをかけられます。数百万円の取引を数百円のお金でできるため、リスクは低いと言えます。
また、「売り注文ができるか」もFXと株と仮想通貨の大きな違いです。基本的にFXは、どの取引所でも売り注文が使えます。取引戦略の幅が広がるため、掴めるチャンスは多くなるでしょう。
株のメリット
株のメリットは、キャピタルゲインを得られることです。最もベーシックな方法なので、投資をしている実感が湧きやすいでしょう。また、インカムゲインを得られる、株主優待を得られるなどのメリットもあります。そのため、株はゆったりとした投資をしたい人にもおすすめです。次の段落からは、株のメリットの詳細について説明します。
キャピタルゲインを得られる
1つ目は、「キャピタルゲインを得られる」ことです。キャピタルゲインとは、売買差益のことです。例えば100円のときに株を購入したとしましょう。株価が101円になったので売却しました。このとき、その差額の1円が利益になります。
インカムゲインを得られる
2つ目は、「インカムゲインを得られること」です。インカムゲインとは、配当金のことです。キャピタルゲインのように売買しなくても、株を保有しているだけでお金が入ってきます。株をたくさん持てばインカムゲインだけでかなりの収入になります。実際、配当だけで生活している人もいるくらいです。
しかし、配当は企業の業績に依存します。増配することもありますが、減配・無配になることもあります。
株主優待を得られる
3つ目は、「株主優待を得られる」ことです。株主優待とは、その株を保有している人限定で配布されるお得なクーポン券のようなものです。例えば、ショッピングモールであればそこで使える割引券、食品会社であればその会社の製品が定期的に送られてきます。おまけのような扱いをされますが、株主優待だけで生活している人もいるので意外と無視できません。
しかし、株主優待制度を実施していない企業もあるので、そこは注意しましょう。
株のデメリット
株のデメリットは、元本保証がないことです。確実に儲かる株や手法は存在しないため、騙されないように注意してください。どれだけリスクが低い投資商品でも、元本割れリスクは必ず存在します。また、投資額が高め、価格変動リスクが伴うなどのデメリットもあります。次の段落からは、株のデメリットの詳細について説明するので、参考にしてください。
元本保証がない
1つ目は、「元本保証がない」ことです。株は、企業の業績と連動します。つまり、企業の業績が上がれば株主も儲かりますが、企業の業績が下がれば株主は損をします。その損失に対して補償はありません。そのため、株を購入しても損をする可能性があります。
投資先の情報をリサーチしたり、損をしたときの対処方法を考えたりと、予め準備しておくことが大切です。
投資額が高め
2つ目は、「投資額が高め」であることです。投資信託は100円から始められるものもあります。しかし、株の場合はそうはいきません。なぜなら、株は100株単位で購入する必要があるからです。例えば、ある会社の株価(終値)が1,500円だったとしましょう。その場合、会社の株を購入するためには、最低15万円の資金が必要です。
株は、「少額から投資を始めたい」と考えている人には向かない投資商品と言えます。
価格変動リスクが伴う
3つ目は、「価格変動リスクが伴う」ことです。先ほども少し触れましたが、株価は企業の業績に連動します。さらに細かく説明すると、政治や経済のニュースなどの影響を受けて動くこともあります。今日は利益が出ていたのに、明日になったらそのすべてが損失になっていたというケースも珍しくありません。そのため、価格変動リスクに備えて対策する必要があります。
「購入して後は放置」という訳にはいかないので、注意しましょう。
仮想通貨のメリット
仮想通貨のメリットは、大きく稼ぎやすいことです。ボラティリティ(価格の変動幅)が高いため、一度の取引で数万円〜数十万円の利益を狙うこともできます。少し前に億り人が続出したのはこのためです。また、柔軟性が高い、海外送金・決済が手軽にできるなどのメリットもあります。次の段落からは、仮想通貨のメリットの詳細について説明します。
大きく稼ぎやすい
1つ目は、「大きく稼ぎやすい」ことです。仮想通貨は、値動きがかなり激しい投資商品です。1年で通貨の価値が14倍になったこともあります。たった数年で数百倍になった仮想通貨も多々ありました。
10万円分でも購入しておけば、それが1,000万円以上になったケースも実際に存在します。なお、資産を1億円以上に増やした「億り人」という言葉も仮想通貨をきっかけに広がりました。
柔軟性が高い
2つ目は、「柔軟性が高い」ことです。株の場合は、午前9時〜午後15時までしか取引できません。また、FXは平日しかトレードできません。それに対して、仮想通貨は土日祝関係なく、365日24時間取引できます。換金も自由にできるため、金融機関の営業時間に煩わされることはほぼありません。
どれだけ忙しい人でも自分のライフスタイルに合わせてトレードできるのは、仮想通貨ならではの強みです。
海外送金・決済が手軽にできる
3つ目は、「海外送金・決済が手軽にできる」ことです。仮想通貨は、インターネット上で暗号化された電子通貨です。瞬時に海外へ送金・決済することができます。金融機関を通さずに送金・決済をするため、銀行送金と比較して「手数料が安い」「着金が早い」「365日24時間送金できる」「どこへでも送れる」というメリットがあります。
海外へ送金する機会が多い人や海外のネットショップを利用する機会が多い人などは、仮想通貨の恩恵を十分得られるでしょう。
仮想通貨のデメリット
仮想通貨のデメリットは、価格変動リスクが大きいことです。無計画でリスクの高い取引をすると、大きな損失を負う恐れがあるため注意してください。また、税制的に不利、ネットの通信状況に依存するなどのデメリットもあります。不安定な部分がまだまだあるため注意しましょう。次の段落からは、仮想通貨のデメリットの詳細について説明します。
価格変動リスクが大きい
1つ目は、「価格変動リスクが大きい」ことです。メリットの段落では「価格変動が激しいため大きく稼げる可能性がある」と説明しました。しかし、裏を返せば「大きな損失も負いやすい投資商品」と言えます。
例えば、たった数日で100倍以上の価値がついた仮想通貨があります。これに10万円投資していれば数日で1,000万円以上の利益を得られたわけです。しかし、このコインに投資していた場合、1,000万円以上の損失を負った可能性もあります。仮想通貨はかなりハイリスク・ハイリターンな投資商品なので、手を出すときは十分注意しましょう。
税制的に不利
2つ目は、「税制的に不利」なことです。株式投資で得た利益にかかる税率は一律20%です。それに対して、仮想通貨は雑所得として扱われるので、税率が10〜55%(住民税約10%含む)かかります。大きく稼ぐと税金としてたくさん持っていかれるので、思っている以上にお金が残りません。大きく稼ぎたいなら仮想通貨以外の投資商品を扱った方がよいでしょう。
ネットの通信状況に依存する
3つ目は、「ネットの通信状況に依存する」ことです。仮想通貨はインターネットを通じて売買します。通信環境が悪ければスムーズに取引できません。投資では1分1秒を争うことがあります。それなのに通信環境が悪ければ致命的です。投資を行うのであれば、なるべく通信環境をよくしておきましょう。
海外FXのメリット
海外FXのメリットは、数百円〜数千円と少額から始められることです。気軽に始めやすい投資と言えるでしょう。また、借金を負わない、比較的相場が読みやすいなどのメリットもあります。じっくりと相場を観察できるため、投資初心者向きです。次の段落からは、海外FXのメリットの詳細について説明します。
少額から始められる
1つ目は、「少額から始められる」ことです。海外FXは株とは違い、数百円から始められます。投資資金は1,000円〜10,000円もあれば十分でしょう。少額から始めれば、たとえ失敗しても比較的最小限の損失に留められます。
また、失うお金が小さければ再スタートも切りやすいと思います。「投資はしてみたいが、大きな損失は負いたくない」海外FXはそのように考えている人にぴったりです。
借金を負わない
2つ目は、「借金を負わない」ことです。多くの海外FX会社は、「ゼロカットシステム」を導入しています。ゼロカットシステムとは、投資残高以上の損失を免除してくれる制度です。例えば、トレーダーAの投資残高が10万円だとしましょう。トレーダーAは20万円の損失を負いました。通常であれば、トレーダーAが不足分の10万円を支払わなければいけません。
しかし、ゼロカットシステムを導入しているFX会社であれば、10万円分の損失を免除してくれます。つまり、トレーダーAが負う損失は投資残高分(10万円)のみです。このように借金を負わない仕組みを整えてくれているのは、海外FXならではの強みです。
比較的相場は読みやすい
3つ目は、「比較的相場が読みやすい」ことです。海外FXは、米ドルや日本円などの通貨を売買します。これらの通貨は「法定通貨」です。ある一定の価値は保たれるようになっています。日本の100円がいきなり50円の価値まで下がることは考えにくいでしょう。
そのため、株や仮想通貨に比べて海外FXの相場は比較的落ち着いていると言えます。緩やかな相場が多いので、投資初心者でも相場を適切に読むことができます。
海外FXのデメリット
海外FXのデメリットは、大きく稼ぐのは難しいことです。良くも悪くもボラティリティが安定しているため、夢のような金額を一度の取引で稼ぐのはほぼ不可能でしょう。投資に刺激を求める人にはおすすめできません。株や仮想通貨などとは戦略が異なるのもデメリットです。次の段落からは、海外FXのデメリットの詳細について説明します。
大きく稼ぐのは難しい
1つ目は、「大きく稼ぐのは難しい」ことです。海外FXは比較的緩やかな相場です。それは相場が読みやすいというメリットになるのですが、激しく動かない分、大きな利益は狙えません。大きな利益を狙うのであれば、投資資金を増やす必要があります。
株や仮想通貨とは戦略が異なる
2つ目は、「株や仮想通貨とは戦略が異なる」ことです。株や仮想通貨は、基本的に「世の中の情勢」を意識して投資をします。反対に海外FXは、「投資家の心理」を読むことが多いです。読むところが違えば、当然戦略も異なります。
金利を支払わなければいけない場合もある
3つ目は、「金利を支払わなければいけない場合もある」ことです。海外FXではスワップポイントという金利を受け取れます。しかし、保有する通貨によっては金利を支払わなければいけません。金利を受け取るか支払うかは、FX会社の公式サイトから確認できます。損したくない人は公式サイトを確認してから投資しましょう。
まとめ
今回は、「投資を始めるならFXと株と仮想通貨、どれがよいのか」について説明しました。投資経験がないのであれば、海外FXから始めることをおすすめします。海外FXは、数百円〜数千円という少額から始められるからです。仮に失敗しても小さい損失に抑えられるため、ダメージは少ないと言えます。
また、借金のリスクを考えずに思い切って投資ができるのも海外FXのメリットです。海外FXには、練習用のお金で投資の練習ができるデモトレードというシステムもあります。いきなりお金をかけるのは不安という人は、まずデモトレードで取引をしてみてください。