NISAの登場によって投資信託の需要は大きく伸びました。投資信託特化の動画配信者やインフルエンサーなども登場するほどです。銀行や証券会社なども積極的に営業をしているでしょう。
今回は、「投資信託とは何か」について分かりやすく説明します。仕組みはもちろん、メリットやデメリットなどもまとめたので参考にしてください。投資信託が向いている人と向いていない人の特徴も紹介します。
投資信託とは
投資信託とは、多くの人から集めたお金をプロが投資・運用し、獲得した成果を投資家に分配する金融商品のことです。プロは、集めたお金を国内外問わず、株式や不動産などさまざまなものに分散させて運用します。
投資家は、運用を任せる専門家と投資する金額をそれぞれ選べます。その他は専門家に任せる形になりますが、専門的な知識がなくても資産運用ができるのは大きなメリットです。集めた資金をどこにどう投資するかは購入する投資信託によって異なるので、投資リスクを下げたい人は慎重に商品を選びましょう。
投資信託の仕組み
投資信託は、主に以下の仕組みで成り立っています。
1.銀行や証券会社などの販売会社が、投資家に向けて投資信託を販売する
2.投資家は申込金という形で販売会社に資金を預ける
3.集められた資金は、資産管理を担う信託銀行に渡り、管理・保管される
4.運用会社は資金をどこにどのくらい投資するのかという指示を信託銀行に出す
5.信託銀行は指示を受けた通りに取引を行う
6.運用成果が出ると、分配金や償還金が信託銀行から販売会社に渡る
7.最後に投資家たちに収益が配られる
お金を保管・管理しているのは信託銀行ですが、運用権限は運用会社にあります。信託銀行は指示なしに勝手に資産を運用することはできないので、安心してください。
投資信託のメリット
投資信託のメリットは、プロに運用を任せられることです。リスクを抑えた投資ができたり少ない資金から始められたりするのもメリットでしょう。透明性が高く安心感があるので、投資に不安を抱いている人にもおすすめできます。ここではそのような、投資信託のメリットについて説明します。
プロに運用を任せられる
株式投資の場合は、どの銘柄にいくら投資するのかを自分で決めなければいけません。これを全くの投資初心者が行うのは難しいでしょう。勉強するにしても、かなりの時間と費用がかかります。
一方で、投資信託は運用会社がどの銘柄にいくら投資するのか決めてくれるので、投資家は難しい知識や手法を覚える必要がありません。豊富な知識・経験を持つ運用会社は個人が扱えない株式や債券にも投資できるので、資産運用の幅が広がるでしょう。
リスクを抑えた投資ができる
株式投資は最低売買単位が100株です。1株8,000円の銘柄を購入する場合は、最低でも80万円を用意しなければいけません。まとまった資金を用意できない投資家は少数の銘柄しか購入できないので、リスク分散することができません。仮に運用が上手く行かなかった場合は、大きく損をしてしまうでしょう。
一方で、投資信託は複数の投資家から預けられた資金を元に運用を行うため、国内外の株式や債券などさまざまな銘柄に分散投資できます。多くの銘柄に投資できていれば1つの銘柄の運用が上手く行かなくても、他の銘柄の利益でカバーできるでしょう。リスクを抑えて資産を運用できるのは、投資信託ならではの強みです。
少ない資金から始められる
先ほど説明したように、株式投資をするためには多額の資金が必要です。しかし、投資信託は複数の投資家から資金を集める形式を採用しているため、1人あたりの最小投資額は小さく設定されています。100円から始められる投資信託も存在するほどです。家計に負担をかけずに資産運用を始められるので、投資信託は初心者でもチャレンジしやすいでしょう。
透明性が高く、安心感がある
投資信託の基準価額は、毎日公表されています。各銘柄の基準価額は新聞にも掲載されているので、非常に透明性が高いと言えるでしょう。また、投資信託は決算期ごとに監査法人による監査を受けなければいけません。金融商品取引法によって財務諸表の作成も義務付けられています。
作成された財務諸表は専用のサイトに掲載され、どなたでも閲覧できます。請求目論見書にも掲載されているので、販売会社から手に入れることもできます。このように投資信託は銘柄選びの参考になる情報が溢れています。トータルリターンなども公開されているので、安心しながら購入する銘柄を選ぶことができるでしょう。
税金の計算や手続きなどが簡単
投資信託を始める場合は証券会社で口座を開設する必要があるのですが、その中に「特定口座」というものが存在します。源泉徴収ありで特定口座を開設すると、税金が引かれた後に運用益や分配金などが入金されます。売買損益計算や確定申告などをする必要がないので、投資初心者でも続けやすいでしょう。
投資信託のデメリット
投資信託のデメリットは、元本が保証されていないことです。「手数料がかかる」「銘柄選びで迷いやすい」などのデメリットもあります。ここではそのような、投資信託のデメリットについて説明します。失敗を防ぐためにメリットだけではなく、デメリットも理解しておきましょう。
元本が保証されていない
投資信託は、投資性のある金融商品です。預貯金とは違い、元本割れが発生するリスクがあります。元本割れとは、評価額が投資した金額を下回ることです。例えば、50万円分の投資信託を購入したとしましょう。評価額が50万円未満になった場合に元本割れしたと言います。なお、元本割れのリスクは「積立投資」をすることで小さくできます。
手数料がかかる
投資信託には、以下のようにさまざまな手数料がかかります。
・申込手数料:購入するときにかかる手数料
・信託報酬:銘柄を保有しているときにかかる手数料
・解約手数料:解約したときにかかる手数料
手数料ではないのですが、コストとして信託財産留保額というものが存在します。これは投資信託を途中で解約して換金する人が支払わなければいけないコストです。最近は申込手数料や解約手数料が無料のファンドも存在するので、手数料を節約したい人はそのようなファンドを選択しましょう。
銘柄選びで迷いやすい
投資信託の銘柄は、数千種類ほどあります。この中から自分に合った銘柄を探すのは非常に大変でしょう。一つのヒントとして、投資初心者の方は短期的に流行する業界へ投資する「テーマ型投資信託」は避けることをおすすめします。この銘柄自体悪いものではないのですが、専門的な知識が必要になってくるからです。
まだ知識や経験が浅いうちは、ブームに左右されない安定感のある銘柄を選びましょう。
上手く資産運用するためのコツ
前提条件として、投資信託に絶対はありません。しかし、いくつかコツを押さえることで資産運用の成功確率を高められます。例えば、「運用目的を明確にする」「NISAを活用する」などです。ここではそのような、上手く資産運用するためのコツを紹介します。
資産運用の目的を明確にする
投資信託に興味を持っている人は、何らかの目的があるのでしょう。その目的をもう一度思い出して銘柄選びをしてみてください。不安がある人は、証券会社が用意しているサポート窓口を利用しましょう。無料でプロに相談できるので、きっと方向性が見えてくると思います。
運用実績を確認する
銘柄を選ぶ際には、過去の運用実績を確認してみてください。これを見ることで、運用の実力や将来の予測などを立てられます。投資初心者は、純資産総額が右肩上がりで上手く運用できている銘柄を中心に選んでみましょう。
長期目線で積立投資を行う
投資信託は「一括投資」と「積立投資」のどちらかでお金を投じていきます。投資初心者におすすめなのは、「積立投資」の方です。こちらを選択すれば、高値を掴んで失敗するリスクを低くすることができます。また、少額から投資できるので家計に負担がかかりにくいといったメリットもあります。
NISAを活用する
通常、投資信託で利益を得たら20.315%の税金を納めなければいけません。しかし、NISAを活用すれば20.315%の税金を0円にできます。収益分配金を全て再投資に回し、複利で資産を増やしていくこともできます。投資信託は、NISAの積立投資枠と成長投資枠のどちらでも購入可能です。国も進めている制度なので、ぜひ活用してください。
投資信託が向いている人と向いていない人
投資信託は非常によい金融商品なのですが、全員におすすめできるわけではありません。特性上、向いている人と向いていない人が存在します。「多くの人がよいと言っているから」という考えだけで投資信託を始めると失敗する可能性があるので、注意してください。その失敗を防ぐために、ここでは投資信託が向いている人と向いていない人の特徴を説明します。
向いている人の特徴
投資信託は、以下のような人に向いています。
・十分な余剰預金が存在する
・比較的安定した定期収入がある
・中長期的な目線で資産運用を考えている
特におすすめなのが、中長期的な目線で資産運用を考えている人です。投資信託は、すぐ結果が出ません。10年後や20年後を見据えて投資戦略を立てるようにしましょう。
向いていない人の特徴
一方で、以下のような人は投資信託が向いていないので注意してください。
・デイトレーダーのような形で取引をしていきたい
・短期間で成果が見込める投資を探している
良くも悪くも投資信託はゆったりとした投資です。デイトレードのような投資をイメージしていると退屈と感じるでしょう。積極的に売買していきたい人は、他の投資を選択することをおすすめします。
投資信託が向いていない人にはFXがおすすめ
「FX」とは、外貨に投資する金融商品です。購入時と売却時の差額を狙って取引をしていきます。FXの強みは、取引から最短数秒で利益を得られる可能性があることです。結果が出るまでが非常に早いので、投資信託のように退屈にはならないでしょう。素早くPDCAを回していけることから、人によってはトントン拍子で成長していけます。
なお、レバレッジを使えば少額から投資を始められます。平日は24時間取引ができるので、忙しい人でも自分の都合に合わせて投資ができる金融商品となっています。
FXをするならIS6FXがおすすめ
FXにチャレンジするのであれば、FX取引所選びが大切です。現在はさまざまなFX取引所が存在しますが、弊社が運営している「IS6FX」も候補に入れてみてください。IS6FXの強みは、以下の通りです。
・7年間営業を続けてきた実績があり安心
・ゼロカットシステムの採用で借金のリスクなし
・ボーナスが充実していて始めやすい
現在は20万アカウントを達成しています。多くの人にご利用いただいているサービスなので、安心して始められるでしょう。最大6,000倍のレバレッジをかけることもできるので、少額から取引にチャレンジできます。
まとめ
今回は、投資信託について説明しました。投資信託とは、多くの人から集めたお金をプロが投資・運用し、獲得した成果を投資家に分配する金融商品のことです。専門的な知識や投資の経験がなくても気軽に資産運用ができるとして、現在は幅広い世代から人気があります。
投資信託は「リスクを抑えたい人」や「安心感があるものに投資をしたい人」におすすめです。しかし、短期の利益は期待できません。短期の利益を求めている人は、並行してFXも行いましょう。FXであれば、取引から最短数秒で利益を獲得できます。FXを始めるのであれば、弊社が運営しているFX取引所「IS6FX」での口座開設を検討してみてください。