IFD注文とは?マスターすればローリスク・ハイリターンな取引が可能に!

FXは、注文で始まり注文で終わります。その注文は、成行注文で出しているという人が多いでしょう。確かに成行注文はシンプルで使いやすいですが、すべて手動で行わなければいけないのが唯一の手間です。毎日忙しい現代人にとって、その手間は少しストレスに感じるでしょう。もし、そのように感じている人は、「IFD注文」を使ってみませんか。

今回は、FXで注文を出す際に使うIFD注文について説明します。使い方はもちろん、メリット・デメリットもまとめました。注文方法の選択肢を増やしたい人は、ぜひ今回の記事を参考にしてください。

IFD注文とは?

IFD注文(イフダン注文)とは、新規注文と決済注文を同時に出す注文方法です。「もし、通貨ペアAが〇〇円になったら買い、〇〇円になったら決済をする」という注文を出したい場合にIFD注文を使います。

新規注文から決済注文までを全て自動で行ってくれるのが、IFD注文の特徴です。注文後は取引画面を閉じていても問題ないので、忙しくて中々チャートを確認できない人にぴったりな注文方法と言えます。

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IFD注文の使い方

IFD注文を使えば、指値注文と逆指値注文(ストップ注文)を出すことができます。成行注文だけでもFXはできますが、非常に便利な注文方法なので2つの注文方法も覚えておきましょう。合計3つの注文方法をマスターすれば、多くのチャンスを掴むことができます。それでは、IFD注文の使い方を説明します。

指値注文

指値注文とは、通貨ペアを希望の価格以下で購入したい、または希望の価格以上で売りたい場合に使う注文方法です。今回は、買いでエントリーをすると仮定して実際の取引手順を説明します。

1.現在の価格よりも低い価格で買いの予約注文を入れる
2.買いの予約注文よりも高い価格に決済の予約注文を入れる
3.取引Lot(ロット)を入力する
4.「買い注文」「決済注文」「Lot」の数に間違いがないか確認する
5.注文を確定する

逆指値注文(ストップ注文)

逆指値注文とは、希望する価格以上で購入したい、または希望する価格以下で売りたい場合に使う注文方法です。今回は、売りでエントリーをすると仮定して実際の取引手順を説明します。

1.現在の価格よりも低い価格で売りの予約注文を入れる
2.売りの予約注文よりも高い価格で決済の予約注文を入れる
3.取引Lot(ロット)を入力する
4.「買い注文」「決済注文」「Lot」の数に間違いがないか確認する
5.注文を確定する

指値注文と逆指値注文を組み合わせて使う

損失リスクを低くしたい場合は、指値注文と逆指値注文を組み合わせて使いましょう。今回は、買いでエントリーをすると仮定して使い方を説明します。

1.現在の価格よりも低いところに買いの予約注文(指値注文)を入れる
2.買いの予約注文よりも低いところに決済注文(逆指値注文)を入れる
3.取引Lot(ロット)を入力する
4.「買い注文」「決済注文」「Lot」の数に間違いがないか確認する
5.注文を確定する

IFD注文のメリット

IFD注文のメリットは、ある程度の取引を自動で行ってくれることです。そのため、相場に張り付く必要がありません。新規注文と損切り注文を同時に出せるのもメリットと言えるでしょう。機械的に取引できるので、勝率も安定する傾向があります。ここでは、各メリットの詳細について説明します。

相場に張り付く必要がない

FXを行う場合は、基本的にチャートを見て新規注文や決済注文を出します。しかし、チャートは不規則に動くため、常に監視しておかなければ思わぬ損失を負ってしまう可能性があります。IFD注文なら一度注文を出してしまえば、新規注文から決済注文までを自動で行ってくれます。IFD注文は、「忙しくて相場を頻繁に見ることができない」という方におすすめです。

新規注文と損切り注文が同時に出せる

FX初心者が取引で負ける理由として特に多いのが、「損切りができない」という理由です。損切りとは、含み損が出ている状態でポジションを手放すことです。これ以上含み損が増えるのを防ぎたいという場合に使います。

「損切りができない」という問題は、「新規注文と同時に損切り注文を入れる」ことで解決します。そのため、FX初心者は積極的にIFD注文を活用しましょう。損切りができないことに課題を感じている場合は、トレンド相場でIFD注文を使ってみてください。損切りの目安が明確で分かりやすいので、迷わず損切りの予約注文を入れることができます。

機械的に取引できる

FXをしていると、どうしても個人的な感情が入ってきます。例えば、「本当はここで利益確定をするつもりだったが、もう少しチャートが上がるのではないか」「想定外の下げだが、明日になればチャートが上がっているだろう」という感じです。

この考えに根拠があれば問題ないのですが、根拠がない場合は、投資ではなくギャンブルになってしまいます。IFD注文を使えば、何があったとしても注文した価格で購入・決済ができます。「感情に左右されない取引をしたい」という方は、IFD注文を活用してみましょう。

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IFD注文のデメリット

IFD注文のデメリットは、決済注文を1つしか出せないことです。利益確定と損切りのどちらかは、手動で行う必要があります。細かいチェックは目視で行う必要があるのもIFD注文のデメリットでしょう。IFO注文と比べると使い勝手が少し悪いのも抑えておきたいポイントです。ここでは、各デメリットの詳細を説明します。

決済注文は1つしか出せない

IFD注文では、決済注文を1つしか出せません。出せる注文と出せない注文の例は以下の通りです。

○:ドル円が100円になったタイミングで購入し、110円になったタイミングで決済をする
×:ドル円が100円になったタイミングで通貨を購入し、110円、または90円になったタイミングで決済をする

指値注文でIFD注文を出す場合は、損切りを手動で行う必要があります。反対に、逆指値注文でIFD注文を出す場合は、利益確定を手動で行う必要があります。

細かいチェックは目視で行う必要がある

IFD注文を入れる際は、値動きの予測をしてから注文を入れるのが一般的です。しかし、相場は不規則に動くため、必ずしも予想通りに動くとは限りません。相場の動きによっては、もう少し有利な価格で購入した方がよい場合もあるでしょう。

予定よりも早めに決済した方がよい場合もあると思います。どのような相場になったとしても、IFD注文は注文通りに購入・決済が行われるため、細かい微調整やチェックは目視で行う必要があります。

IFO注文と比べると使い勝手が悪い

IFO注文(アイエフオー注文)とは、決済注文を2つ出すことができる注文方法です。IFO注文ならIFD注文では出すことができない、「ドル円が100円になったタイミングで購入し、110円になったタイミングで利益確定をする。しかし90円になったら損切りをする」というような注文を出すことができます。

相場を頻繁に確認することができない場合は、IFD注文ではなく、IFO注文を活用しましょう。

IFO注文について詳しくはこちらをご参考ください。
>IFO注文とは?その特徴と実践に活かせる使い方について解説します

IFD注文を活用して勝率を上げる方法

IFD注文を活用して勝率を上げたい場合は、逆指値をIFD注文で入れ、利益確定は手動で行うという使い方がおすすめです。このような活用をすることで、損失は限定的になります。例えば、ドル円が100円のときに、「99円になったタイミングで1万通貨購入し、98円になったタイミングで決済をする」というIFD注文を入れたとします。この場合、損失の上限額は1万円です。

しかし、利益確定の注文は入れていないため、手動で決済をしない限り利益は伸ばしていけます。つまり、損失は限定的ですが、利益は青天井というローリスク・ハイリターンなトレードが可能になります。

IFD注文と自動売買ツール

自動売買ツールとは、取引設定を行えば、条件通りに自動で取引をしてくれるツールのことです。機能をオフにするまで永遠にAIが取引をしてくれます。この自動売買ツールは、今回紹介している「IFD注文」と非常に相性がよいと言われています。勝率アップが見込めるので、気になる人は使ってみてください。

IFD注文が組み込まれている自動売買ツール

FX取引所によっては、IFD注文が組み込まれた自動売買ツールを配布しています。そのときの相場に合わせて最適な取引方法を提案してくれるFX取引所もあるので、そのようなFX取引所を使えばFX初心者でも気軽に自動売買ツールを使えるでしょう。詳細が気になる人は、FX取引所の公式サイトを確認してみてください。

IFD注文を自動売買ツールで行うメリット

IFD注文を自動売買ツールで行うメリットは、以下の4つです。

・チャートを読む必要がない
・365日24時間取引をしてくれる
・運用試算表というような便利なツールがある
・スマホのみで取引が可能

FX初心者が売買価格の予想をできるようになるには、時間がかかります。その間は、中々利益を得ることができないでしょう。しかし、売買価格を予測してくれる自動売買ツールを使えば、自分で売買価格を予測する必要はありません。難しいチャート分析の手間が省けるので、FX初心者でも比較的早く成功体験を積むことができるでしょう。

IFD注文を自動売買ツールで行うデメリット

IFD注文を自動売買ツールで行うデメリットは、以下2つです。

・手数料が高い
・逸失リスク(利益を伸ばせないリスクのこと)や損失リスクがある

最近は、手数料が無料の自動売買ツールもあります。そのような自動売買ツールを使えば、デメリットは実質「逸失リスクと損失リスク」のみと言えます。

まとめ

今回は、FXで使うIFD注文について説明しました。IFD注文とは、新規注文と決済注文を同時に出すことができる注文方法です。相場に張り付く必要がないのがIFD注文のメリットと言えます。取引が終わるまで他のことをしていられるので、時間を有効活用できます。仕事で忙しいビジネスパーソンや家事・育児で忙しい主婦(夫)などにぴったりでしょう。

IFD注文は、自動売買ツールと組み合わせることで勝率がアップする可能性があります。無料で使える自動売買ツールもあるので、気になる人は一度使ってみてください。