海外FXには夢があります。億を稼ぐ投資家を「億トレーダー」と言いますが、誰しもがその一員になれる可能性を秘めています。しかし、そのためにはもちろんFX知識をつけるための勉強が必要です。学校のテストと同じように、FXでも勉強をしなければ良い成績を残すことはできません。
今回は、海外FX初心者が最低限勉強しておきたいことを始め、勉強方法や勉強するときに押さえておきたいポイントなどを具体的に説明していきます。
いきなりトレードを始めるのは危険
海外FX初心者がFXを始める場合、いきなりトレードから始めるのは非常に危険です。なぜなら、知識がないままトレードを始めてしまうと、投資資金以上の損失を負う可能性があるからです。
車の免許を取得する場合は座学で勉強してから路上で運転の経験を積んでいきます。同じように、海外FXも座学で勉強してからトレードで実戦経験を積んでいきましょう。勉強するか否かで今後の勝率は大きく変わってきます。
最低限勉強しておきたいポイント
ここでは、海外FXで取引を始める前に、最低限勉強しておきたいポイントを説明します。
FXで使う基礎用語
1つ目は、「FX用語」です。覚えておきたいFXの基礎用語を簡単に説明していきます。
【レバレッジ】
投資資金を担保にすると、手持ち以上の金額で取引が可能になる仕組みです。例えば、10万円の投資資金があり、レバレッジを10倍掛けた場合、100万円の投資資金があるとみなして取引することができます。
【スワップポイント】
スワップポイントとは、FX上の金利です。ポジションを1日以上保有していると、一定額の金利が毎日入ってきます。しかし、通貨ペアによっては逆に金利を支払わなければいけない場合もあるので注意が必要です。
【ロスカット】
トレーダーの資金を守るために実装されている機能です。取引所が定めている基準に達すると、強制決済が行われます。投資資金が100万円でロスカット率が20%だった場合、80万円の損失が出た瞬間にロスカットが執行されます。
【スプレッド】
スプレッドとは、通貨ペアごとに定められている買値と売値の差額です。スプレッドは相場状況や取引所によって異なります。なるべく、スプレッドが小さい取引所を使いましょう。
FXチャートの見方
2つ目は、「チャートの見方」です。チャートの縦軸は通貨ペアの「価格」を表しており、横軸は「時間」を表しています。
相場の分析方法
3つ目は、「FX相場の分析方法」です。チャートが上昇している場合は「上昇トレンド」、チャートが下降している場合は「下降トレンド」と分析していきます。相場がほぼ真横に動いている場合は、「レンジ相場」と分析していきます。
注文方法
4つ目は、「FXの注文方法」です。基本的に以下の注文方法を覚えておけば問題ありません。
【成行注文】
その瞬間の価格で注文する方法です。今すぐ通貨を購入したい、今すぐ通貨を売却したいという場合に活用します。
【指値注文】
購入・決済する価格を指定する注文方法です。主に「希望する価格で通貨を購入したい」という場合に活用します。
【逆指値注文】
購入・決済する価格を指定する注文方法です。主に「指定した価格になったら損切りしたい」という場合に活用します。
海外FX取引の知識の勉強方法
ここでは、海外FX取引の知識をつけるための勉強方法を説明します。
FX情報サイトや本で勉強する
1つ目は、「FX情報サイトや本で勉強する」方法です。有料の商材を購入するというのもありますが、最近では有料級の情報を無料、または格安で知ることができますし、このサイトでもFXに関するさまざまな情報を無料で発信しています。ぜひ参考にしてみてください。
さらに踏み込んだ情報やトレーダーの考えを知りたい場合は、FXに関する書籍を活用してみるのも、プロトレーダーの考えやノウハウなどを知ることができるためおすすめです。
セミナーに参加して勉強する
2つ目は、「セミナーに参加して勉強する」方法です。最近は、FX取引所が講師やプロトレーダーを招き、無料でセミナーを開催していることもあるようです。
オンラインセミナーがほとんどなので、パソコンやスマホがあれば、ご自宅でも気軽にセミナーを受けられます。質問にリアルタイムで回答してくれる場合もあるので、質問タイムは積極的に活用していきましょう。
オンラインサロンに入会して勉強する
3つ目は、「オンラインサロンに入会して勉強する」方法です。オンラインサロンとは、インターネット上のコミュニティです。さまざまなFXトレーダーが集まるので、色々な考えや手法を知ることができますし、主催者がリアルタイムで相場の解説をしてくれるといったこともあるようです。
デモトレードで勉強する
4つ目は、「デモトレードで勉強する」ことです。デモトレードとは、FX取引の練習ができるサービスです。仮想の通貨で取引を行うため、損失が出てもその損失を補填する必要はありません。損失を恐れず取引していけるので、トレード経験を積みたい場合や手法を試してみたい場合に活用しましょう。
練習用FXアプリで勉強する
5つ目は、「練習用FXアプリで勉強する」ことです。こちらも仮想の通貨で取引を行うため、基本的な仕様はデモトレードと同じです。
しかし、FXアプリによっては相場の状況を解説してくれたり、よく現れるチャートパターンを教えてくれたりするものもあるようです。「実戦経験を積みながら知識を蓄えていきたい」という方におすすめです。
押さえておきたい4つのポイント
ここでは、FXの勉強をする場合に押さえておきたい4つのポイントを説明します。
何事にも根拠を持つ
根拠を持たないトレードは、投資ではなくギャンブルなるため上達が見込めません。「なぜその結論に至ったのか」しっかり説明できるようにしておきましょう。このとき、なるべく「データに基づいた根拠」を作れるように努力してみてください。
取引する通貨ペアの特徴を把握する
海外FXでは、ドルや円、ポンドなどの通貨をペアで選択して取引していくわけですが、その通貨ペアによって特徴が異なります。例えば、米ドル/円は値動きが穏やかですが、ポンド系は値動きが非常に激しいという特徴があります。通貨によって適正な手法や参考にすべきデータなどは変わってくるので、必ず通貨の特徴をチェックしておきましょう。
経済指標発表時や要人発言時の相場もチェックする
経済指標発表時や要人発言時には、相場が急変する可能性が高くなります。経済指標の発表時に、通貨ペアはどのような値動きをするのかを知っているだけでも、戦略の幅は広がります。逆に知らないと、相場の急変に巻き込まれて大きな損失を負う可能性があるので注意が必要です。
使いやすいテクニカル分析を見つける
テクニカル分析とは、チャートを分析するときに使う手法です。テクニカル分析を取得しないでFX取引するのは、武器を持たずに戦いに出るのと同じくらい無謀です。テクニカル分析は数十種類あります。そのため、色々なテクニカル分析を使って、自分に合ったテクニカル分析を見つけましょう。
デモトレードと本番トレードは違うことを覚えておく
デモトレードは損失を気にせずトレードできるのがメリットではありますが、損失を気にしないトレードは、言い換えると「緊張感のないトレード」になってしまいます。
本番トレードでは、お金を失う可能性があります。そのため、デモトレードでは味わえない緊張感を味わいながら、トレードすることになります。緊張はときに判断を鈍らせるので、「デモトレードと同じようなトレードができない場合もある」ということは、頭に入れておきましょう。
実践勉強を始める場合に押さえておくべきこと
ここでは、実践勉強を始める場合に押さえておくべきことを説明します。
必ず余剰預金で始める
先ほども説明しましたが、本番トレードではお金を失うことがあります。最悪の場合、投資資金を全て溶かしてしまうこともあるでしょう。そのため、慣れるまでは「無くなっても良いお金」でFXすることをおすすめします。間違っても、生活費をFX投資に回すのはおすすめできません。
少額からトレードを始める
損失を最小限に留めるたには、まずは少額からトレードを始めることをおすすめします。初めは、勝ちよりも負けの方が多くなります。そのため、高確率で収支がマイナスになります。初めから大きなお金でトレードをしてしまうと、いきなり多額の損失を負う可能性があるので、非常に危険です。
余裕のある取引を心がける
海外FX初心者ほど勝つための手法を探しがちですが、実は手法よりもメンタルの維持が重要になってきます。なぜなら、手法は適切な判断をくだして初めて機能するからです。
つまり、適切な判断をくだせなければ、どんなに凄い手法を身に付けていても全く機能しません。適切な判断をくだすためには、余裕を持つ必要があります。そのため、切羽詰まったFX取引はなるべく行わないようにしましょう。
レバレッジは最大2倍までに抑える
レバレッジは、投資資金を一時的に増やせる機能です。小さな資金で大きな利益を狙える便利な機能なのですが、裏を返せば「大きな損失を負う」可能性もあります。レバレッジは諸刃の剣なので、初めは低レバレッジで取引していきましょう。
勉強をしてトップトレーダーの領域を目指そう
今回は、FXの勉強方法について解説しました。海外FXで利益を得ていきたいと考えているのであれば、勉強は欠かせません。実際、億トレーダーは、人並み以上に勉強をしています。海外FXは気軽に投資できるがあまり、簡単に勝てると思われることもありますが、一歩間違えると損失を負う可能性もあります。
最悪の状態を事前に避けるためには、やはり勉強が必要です。最低限の勉強だけでも大きな失敗を防ぐことができるため、今日から少しずつ勉強を始めてみると良いでしょう。