海外FXには「コツコツトレード」という取引手法があります。たくさんのメリットがあるので、海外FX初心者にはおすすめです。今回は、コツコツトレードのメリット・デメリット、そして相性がよい取引手法などをまとめました。海外FX初心者でも悩まないように、具体的な利益幅と損失幅も説明するので、ぜひ参考にしてください。
海外FXでコツコツ稼ぐメリット
海外FXでコツコツ稼ぐメリットは、損失を小さく抑えられることです。冷静な判断で取引ができる、たくさん試行錯誤ができるなどのメリットもあります。ここでは、そのような「コツコツ稼ぐメリット」の詳細について説明します。
損失が小さい
1つ目は、「損失が小さい」ことです。海外FXでは、基本的にリスクとリターンを同じ割合にするのがセオリーです。コツコツ稼ぐということは、損失もコツコツとしか貯まりません。正しく取引をすれば、一度で大きな損失を負うことはないでしょう。コツコツ稼ぐやり方は、海外FX初心者にぴったりの戦略と言えます。
冷静な判断のもと取引ができる
2つ目は、「冷静な判断のもと取引ができる」ことです。コツコツ稼ぐ場合は、自然と投じるお金が小さくなります。それであれば、比較的冷静に分析して取引ができるでしょう。人は自分が持っている力以上の力を使おうとすると、冷静な判断ができなくなると言われています。
正しい判断ができなくなれば、当然負ける確率の方が高まります。負ける確率を低くしたい人は、コツコツ稼ぐやり方をおすすめします。
たくさん試行錯誤できる
先ほど、コツコツと稼ぐ方法は損失も小さくなると説明しました。これにはもうひとつメリットがあります。それは「たくさん試行錯誤できる」ことです。例えば、投資資金が10,000円ある2人のトレーダーがいたとしましょう。
トレーダーAは1回の取引で100円までの損失しか負わないと決めており、トレーダーBは1回の取引で1,000円までの損失しか負わないと決めています。この場合、トレーダーAは100回取引できますが、トレーダーBは10回しか取引できません。たくさん取引できれば、その分試行錯誤の回数が増え、上達に繋がります。
4つ目は、「ほぼ確実に経験を積める」ことです。コツコツ稼げば基本的に大きく負けません。それはつまり、相場の世界に長くいられるということです。当然、相場の世界にいる期間が長ければ、それ相応の経験を積めます。
何事も経験は武器になります。初めは勝てなくてもその経験を活かして、後から挽回することも可能です。コツコツ稼ぐやり方は、あなたの勝率を高める有効な戦略と言えるでしょう。
海外FXでコツコツ稼ぐデメリット
海外FXでコツコツ稼ぐデメリットは、一攫千金を狙えないことです。地味な取引になりやすいので、FXに派手なイメージを抱いている人は退屈に感じるでしょう。ここでは、「コツコツ稼ぐデメリット」の詳細について説明します。
一攫千金を狙えない
1つ目は、「一攫千金を狙えない」ことです。よく、ネットニュースやSNSなどで「数億円を投資で稼いだ」という情報を見かけるかと思います。このような結果をコツコツ稼ぐ方法で成し遂げるのはほぼ不可能です。なぜなら、コツコツトレードはリスクが小さい分、リターンも小さいからです。
しかし、まずはFXに慣れることが先です。いきなり大きな利益を追い求めると高い確率で失敗します。コツコツトレードは知識を蓄えて経験を積むための下積みと割り切りましょう。正しい知識と多くの経験を積めば、あとは金額を増やしていくだけで利益も大きくなります。
地味な取引になりやすい
2つ目は、「地味な取引になりやすい」ことです。コツコツトレードは基本的に少額の利益を積み上げていく取引スタイルです。その額は、大体数十円〜数百円です。これだと確かに面白味が減ります。
しかし、海外FXにギャンブルのような快楽を求めるのは危険です。なぜなら、ギャンブル要素を持ち込んだ時点で負ける確率の方が高くなるからです。投資とギャンブルは分けて考えるようにしましょう。
コツコツの具体的な利益幅と損失幅
コツコツと言われても、抽象的で分からない部分が多いでしょう。その問題を解決するために、ここではコツコツトレードで狙うべき利益幅と損失幅を具体的に紹介します。しかし、今回紹介するのはあくまでもひとつの例です。例にとらわれず、自分の取引スタイルや相場状況などによって柔軟に変更していってください。
pipsで判断する方法
「pips」とは、海外FX上で使われる「単位」のことです。日本円だと「円」、アメリカだと「ドル」が使われるように、海外FXでは「pips」が使われます。pipsで利益幅と損失幅を決める場合、だいたい±5〜10pipsがよいとされています。10,000通貨で取引をするのであれば、500〜1,000円の利益・損失が出た時点で決済しましょう。
パーセントで判断する方法
「パーセント」で利益幅と損失幅を決める場合は、だいたい資産の±2〜3%がよいとされています。投資資産が10万円ある場合は、2,000〜3,000円の利益・損失が出た時点で決済します。一般的に5%を超えるとリスクが一段階高まると言われているので、注意してください。10%を超えるとかなり高いリスクを取っていることになります。
コツコツ投資と相性がよい取引手法
現在は、たくさんの取引手法があります。その中で、コツコツトレードと相性がよい取引手法と相性が悪い取引手法があります。ここでは、FX初心者が選択の失敗をするのを防ぐために、コツコツトレードと相性がよい取引手法を2つ紹介します。どちらもおすすめの取引手法なので、自分に合う方を使ってみてください。
積立トレード
1つ目は、「積立トレード」です。積立トレードとは、毎月一定額を同じポジションに賭け続ける取引手法のことです。例えば、ドル円を買い(1,000円分)で保有したとしたら、毎月1,000円分のドル円を買い続けます。これをひたすら繰り返すだけです。
積立トレードのメリットは、無理のない範囲で投資資金を増やしていけることです。初めは少額ですが、5年、10年経つと投じたお金はある程度大きくなります。このようになれば、得られる利益も大きくなるでしょう。積立トレードは、長期的にFXをやっていきたい人にぴったりです。
ドルコスト平均法
2つ目は、「ドルコスト平均法」です。ドルコスト平均法とは、積立トレードのように毎月一定額買い続ける取引手法です。積立トレードとの違いは、「通貨の価値が上がったら購入する金額を減らす、通貨の価値が下がったら購入する金額を増やす」ことです。このようにすることで、通貨の平均購入単価を少しずつ下げられます。
そうなれば、当然勝てる確率は高くなるでしょう。少し複雑な手法ではありますが、かなり昔からある伝統的な取引手法なので、ぜひ取り入れてみてください。なお、この手法を駆使して数億円の利益を得たトレーダーも存在します。
海外FXでコツコツ利益を得る場合の注意点
海外FXでコツコツと利益を得る場合は、目標の利益額を定めないようにしましょう。毎日取引をしない、自分の取引ルールを作るなども意識してください。ここでは、そのような「海外FXでコツコツと利益を得る場合の注意点」について説明します。
目標の利益額は定めない
コツコツトレードをする際は、「目標の利益額は定めない」ようにしましょう。具体的には、「月〇万円稼ぐ」という目標は定めないことをおすすめします。なぜなら、稼げる金額はコントロールできないからです。
稼げる金額は、そのときのチャートの動き方によって異なります。大きく動けばたくさん稼げますが、あまり動かなければ稼げません。月〇万円稼ぐという目標を立ててしまうと、無理な取引をしてしまう恐れがあります。そのようになると、コツコツ稼ぐ手法の前提が崩れるので注意しましょう。
毎日取引をする必要はない
コツコツトレードをするにあたって、毎日取引をしようと思っている人もいるでしょう。しかし、「毎日取引をする必要はない」ので注意してください。海外FXでは、取引する回数を増やすよりも「勝率の高い場所でのみ取引をする」ことが大切です。
毎日取引をして勝率が下がるのであれば、毎月1回の取引のみで構いません。「無駄な取引を避ける」ということを頭に入れて海外FXに臨みましょう。
自分の取引ルールを作る
コツコツトレードをする際は、必ず「自分の取引ルール」を作りましょう。なぜなら、取引ルールがないと気持ちがブレるからです。FXで負けている人は、行き当たりばったりの取引をしている傾向があります。反対に「億トレーダー」は、自分のルールに基づいた綺麗な取引をしている傾向があります。
自分の取引ルールを作ることは、億トレーダーに近づく一歩と言えるでしょう。「損失は〇円まで」という簡単なルールでも構わないので、何か一つ自分の取引ルールを作ってみてください。
「コツコツドカン」にも注意しよう
海外FXにはコツコツトレードの他に、「コツコツドカン」といった言葉があります。FXで利益を得ていくのであれば、このコツコツドカンも理解しておきましょう。それでは、コツコツドカンの詳細について説明します。
コツコツドカンとは
コツコツドカンとは、「小さく積み上げてきた利益を一瞬でなくす」ことです。例えば、1回100円の利益を100回積み上げて合計1万円の利益を得たとしましょう。しかし、次の取引で1万円の損失を負ってしまいました。これを海外FX界隈では「コツコツドカン」と言います。
まだ±0になればよいですが、最悪の場合「ドカン」で利益以上の損失を負う可能性があります。利益が積み重なっても調子に乗らず、気を引き締めて淡々と取引をしていきましょう。
心理的にコツコツドカンを招きやすい
人は、「心理的にコツコツドカンを招きやすい」と言われています。なぜなら、利益が増えると「余裕」が生まれるからです。「今月は〇万円あるためこれくらいよいか」と考えて、無駄なものを購入した経験はありませんか。それと同じ現象です。上手くコントロールできればよいのですが、コントロールできないと破滅まで一直線です。
繰り返しになりますが、利益が積み重なっても調子には乗らないようにしましょう。コツコツドカンで数百万円の損失を負ったトレーダーもいるので、気を付けてください。
スワップポイントでコツコツ利益を得る方法もある
海外FXでは、「スワップポイントでコツコツ利益を得る方法」もあります。スワップポイントとは、特定のポジションを保有している限り、毎日金利を受け取れる制度です。スワップポイントを狙うなら、長期投資が基本です。
積立トレードやドルコスト平均法などと組み合わせてスワップポイントを得ましょう。しかし、長期投資になるほど負う可能性がある損失は大きくなります。そのため、損失の許容範囲だけしっかり決めるようにしましょう。
まとめ
今回は、「海外FXでコツコツ稼ぐ」をテーマに解説しました。コツコツ稼ぐ方法は、損失を小さく抑えられたりたくさん試行錯誤できたりと、メリットの方が多いです。そのため、海外FX初心者には強くおすすめできます。
実際、コツコツトレードから始め、今では億を稼ぐトレーダーになっている人も存在します。コツコツトレードでたくさんの知識を蓄えると同時に、たくさんの経験を積み、あなたも億トレーダーを目指しましょう。