トルコリラで大損する理由は?失敗する人の特徴も解説!

高金利通貨として人気があるトルコリラ。今回は、トルコリラを使って取引するメリットやデメリット、そしてトルコリラで大きな損失を負う理由などを説明します。大きな損失を負う人の特徴やチェックしておきたい情報なども説明するので、ぜひ参考にしてください。

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トルコリラ・ショックとは?その背景を解説

トルコリラ・ショックとは、2018年の8月にトルコ共和国の通貨リラ(トルコリラ)が急落した通貨危機のことです。トルコ通貨危機とも呼ばれています。トルコリラ・ショックは、主に以下のことが原因で起こりました。

・経常赤字国家で為替介入余力が乏しい
・アメリカとの仲違い
・エルドアン大統領の金融政策介入

直接的なきっかけとなったのは、米国人牧師の拘束を巡る外交問題です。トルコに対して米国が経済制裁を発動したため、トルコリラが一斉に売られ、チャートが急落しました。このできごとが他の新興国や欧州などにも波及し、世界の為替市場を揺るがします。次の段落からは、トルコリラ・ショックが起きた背景の詳細について説明します。

背景①トルコは慢性的な経常赤字国家だった

新興国の中でもトルコの経済は順調に成長しているように見えます。しかし、高い成長率に多くの投資家が注目したことで、諸外国から資金流入が進む国でもありました。結果的に民間債務が膨張し続け、トルコは海外のお金に頼る慢性的な経常赤字国になってしまいます。為替介入余力が乏しいこともチャートの下落を加速させる一因となっています。

また、チャートの急落は対外債務返済や外国投資呼込の障害になりうる恐れがあります。これらが発生すると、さらに実体経済を冷え込ませる悪循環を招く恐れがあると言われています。

背景②トルコとアメリカの仲違い

トランプ元大統領は、8月10日にトルコから輸入するアルミニウムと鉄鋼製品の関税を2倍に引き上げると表明しました。その結果、市場には不安が急速に広がりました。関税の引き上げは、トルコ当局に拘束中の米国人牧師解放要求を退けたことへの報復と言われているからです。

その後、トランプ元大統領は強硬な外交カードを切り、問題を複雑化させます。これに対してトルコも対抗措置を取り、制裁の応酬に発展しました。これが長く続いたことにより、底流型不安要素によって下落していたトルコリラのチャートが突発型不安要素によって加速します。

背景③エルドアン大統領の金融政策介入

当時、トルコは物価高に直面していました。トルコ中央銀行が物価高の過熱感を低下させようと金利の引き上げを試みましたが、エルドアン大統領はこれに反対をします。その結果、2018年7月14日に金利を引き上げないとトルコ中央銀行が発表しました。これは市場の引き上げ予想に反した結果だったので、市場からは失望を買います。この他にも以下のようなことで、投資家はエルドアン大統領に不満が募っていました。

・リラ安を助長するような施策が多い
・クーデター事件後に粛清の動きを強め、トルコ国内を不安定化させた

このような複数の不安要素が源泉となり、トルコリラは売られるようになります。

トルコリラ・ショックはテクニカル分析では予想できない

トルコリラ・ショックは、金融政策介入や民間債務の膨張などによって発生したできごとです。これは、テクニカル分析だけでは予想できません。過去のチャートパターンや直近の値動きを見ても、民間債務の膨張やトルコとアメリカの仲違いなどは把握できないからです。

この、〇〇ショックに備えるためにはファンダメンタルズ分析も活用する必要があります。そのため、ある程度テクニカル分析に慣れてきたら、ファンダメンタルズ分析も覚えるようにしましょう。

トルコリラを使って取引するメリットとデメリット

マイナスな点が注目されやすいトルコリラですが、よい面もあります。メリットを把握して上手く活用すれば、有利にFX取引を進められるでしょう。しかし、リスクが高いのは事実です。何も知らない状態で取引をすると大きく失敗する恐れがあるので、リスク回避のためにデメリットも理解しておくことをおすすめします。

トルコリラで取引をするメリット

トルコリラを使って取引するメリットは、2つあります。1つ目は、得られるスワップポイントが高いことです。ドル円に比べて3〜10倍高いスワップポイントを得られる場合があります。長期トレードを前提に取引する人にはぴったりでしょう。

2つ目は、大きなキャピタルゲインを得られる可能性が高いことです。キャピタルゲインとは、通貨を売買して得る利益のことです。トルコリラは流動性が低いため、かなり激しくレートが動きます。その変動に上手く乗れれば、他の通貨では得られないほどの大きな利益を得られるでしょう。なお、トルコリラはスキャルピングやデイトレードなどの短期取引と相性が良い通貨ペアでもあります。

トルコリラで取引をするデメリット

トルコリラを使って取引するデメリットは、2つあります。1つ目は、暴落・大暴騰で大きな損失を負う可能性があることです。大きな利益を得られる可能性がある反面、大きな損失を負う恐れがあるので気を付けましょう。リスク管理や資金管理はいつも以上に徹底してください。

2つ目は、スプレッドが広いことです。トルコリラは流動性が低いので、ドル円やユーロドルなどのメジャー通貨に比べてスプレッド(取引手数料)が広い傾向にあります。ある程度の値幅を取らないと損してしまうので注意しましょう。

トルコリラで大きな損失を負ってしまう理由

トルコリラで失敗する人は一定数いますが、その理由はある程度決まっています。「高いレバレッジをかけたため」と「スワップポイントばかり重視したため」の2つです。これらの理由を理解して対策すれば、大きな損失は防げるでしょう。この段落では、それぞれの理由の詳細について説明します。

高いレバレッジを掛けたため

レバレッジとは、自分の資産を担保に資産以上のお金を動かせる便利な機能です。例えば、投資資産が5万円だとしましょう。ここにレバレッジを100倍掛けます。その場合、投資資産が500万円あるとみなされて取引できます。上手く使えば少ない資金で大きな利益を狙えるので、上手に使いましょう。

しかし、レバレッジは損益にもかかります。つまり、レバレッジを100倍掛けると、利益と損益が通常の100倍になります。高いレバレッジを掛けるということは、高いリスクを負うことにもなるので、計画的に使いましょう。

スワップポイントばかり重視したため

米ドル円のスワップポイントは、1日あたり大体3〜10円もらえます。それに対して、トルコリラは1日あたり30〜60円のスワップポイントが付与されます。その差は20倍です。しかし、トルコリラにもレートがあるので、時々大暴落する場合があります。

その場合、売買差益の損失がスワップポイントの利益を上回ることがあります。スワップポイントを欲張ってたくさん得るのではなく、雲行きが怪しいなと感じたらタイミングを見て利益を確定しましょう。

トルコリラで大きな損失を負う可能性がある人の特徴

前述した理由と同時に、トルコリラで大きな損失を負う可能性がある人の特徴もある程度決まっています。それは、「一攫千金を狙っている人」と「デメリットを把握していない人」です。この段落では、なぜこのような人はトルコリラで大きな損失を負う可能性があるのかについて説明します。

一攫千金しか狙っていない

トルコリラは値動きが激しく、得られるスワップポイントの金額が大きいので、一攫千金が狙えます。実際、トレードに成功してトルコリラだけで数百万円〜数千万円の利益を得た人もいます。しかし、これはかなり稀な例です。再現性はかなり低いでしょう。夢のある話ですが、一攫千金だけを狙ってトレードすると、逆に負ける確率の方が高くなるので注意してください。

デメリットを把握していない

トルコリラには魅力的なメリットもありますが、当然デメリットもあります。「値動きが激しい」、「スプレッドが広い」などです。このデメリットを理解してトレードするのとしないのとでは、戦略や資金管理の意識に差が出るため、しっかりトルコリラのデメリットも頭に入れましょう。デメリットについてもしっかり考慮した上でトレードできると、なおよいと言えます。

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トルコリラで失敗しないコツ

ボラティリティやリスクが高いと言われているトルコリラですが、正しく扱えばトレーダーによい結果をもたらしてくれるよい通貨でもあります。そのためにはトルコリラの特性をしっかり理解して、正しい扱い方を把握しなければいけません。トルコリラで失敗しないコツを3つ紹介するので、参考にしてください。

ドルコスト平均法を活用する

ドルコスト平均法とは、通貨を定期的に購入し、保有単価を下げる取引手法です。例えば、トルコリラ円を20円のときに購入したとしましょう。これだけであれば、20円を超えないと利益は出ません。しかし、1円値下がりしたら購入するという行為を10円になるまで続けたとしましょう。繰り返すと、トルコリラ円の保有平均単価は15円になります。

つまり、レートが15円を超えれば利益が出ます。長期投資と相性が良い取引手法なので、スイングトレードやポジショントレードをする人はぜひ取り入れてみてください。

投資資金に余裕を持たせる

繰り返しになりますが、トルコリラのチャートはかなり激しく動きます。余裕のない資金状態で取引すると、すぐロスカットに引っかかってしまいます。これを防ぐためには、資金に余裕を持たせなければいけません。その人の考え方や戦略にもよりますが、トルコリラを使ってトレードするときのポジションの目安は通常の半分以下です。

情報収集に力を入れる

トルコリラは流動性が低いため、ひとつの情報で相場の流れがガラッと変わる場合があります。トルコリラに関係する情報はなるべく収集しましょう。情報に敏感になっていれば、将来起こりうる暴落・暴騰を避けられる可能性が高まります。情報を制するものはトルコリラを制する、と言われるほどなので、ニュースや要人発言などは細かくチェックしてください。

トルコリラを扱う場合にチェックしておきたい情報

先ほども説明した通り、トルコリラで取引をするためには「情報が命」です。しかし、現在はたくさんの情報があります。どこの情報を得ればよいのか分からない人もいるでしょう。そのように悩んでいる人に向けて、ここではまずはチェックしておきたい2つの情報を紹介します。

トルコ経済

シンプルにトルコにメリットがある情報が出れば、レートは上がる可能性が高いですし、デメリットがある情報が出れば下がる可能性が高いです。特に「トルコ地方選」「大統領の発言」などには注目してください。

原油価格と米中貿易摩擦

トルコは産油国ではなく、原油を輸入しています。原油価格の上昇はトルコの経常収支の圧迫要因になりますが、価格の下落は経常収支の改善要因になります。つまり、原油価格の下落はトルコにとってポジティブな材料です。なお、米中貿易摩擦の動向にも目を向けてください。直接的に関係する問題ではありませんが、間接的に影響を受ける場合があります。

米中貿易摩擦が激化すれば世界は「リスクオフ」で動く可能性が高いと考えられます。その場合、リスクの高いトルコリラは売られる可能性が高くなるでしょう。

トルコリラを使って取引する場合の注意点

ある程度情報を得たとしても、いきなりトルコリラに手を出すのは危険です。トルコリラを扱った経験がないのであれば、レバレッジを低くしたり取引ロットを通常よりも下げたりしましょう。金利が大きく動きやすい点にも注意してください。ここでは、トルコリラの注意点について説明します。

初めはレバレッジを低くする

特に慣れるまでは、最低レバレッジでもよいと思います。初めからエンジンをかけてトレードし、退場していく人が多い世界です。欲をグッと抑えて生き残るだけである程度利益を得られる場合があります。まずは負けないことを意識し、慣れてきたらレバレッジを高めて利益を狙っていきましょう。

取引ロット数は資産の10分の1以下にする

トルコリラを扱う場合の取引ロット数は、一般的に通常の半分以下と言われています。しかし、さらにリスクを低くしたいのであれば、10分の1以下が理想です。このポジション量であれば、たとえ失敗しても大きな損失にはなりません。通貨の価格が10円動いて10%の損失に留まる程度です。

金利が大きく動きやすい

トルコは政情が不安定な国です。金利がかなり大きく動くことも珍しくありません。実際、2019年の6月時点の金利は24%でしたが、2020年9月には金利が10.25%まで下がりました。1年と少しの期間で金利が半分以下になっています。この場合、得られるスワップポイントも減ります。安全に資産を運用したい人は、政策金利の発表を細かくチェックしておきましょう。

トルコリラと相性が良いトレード手法

トルコリラと相性がよいトレード手法は、3つあります。

・スキャルピング
・スイングトレード
・ポジショントレード

上記の中で特に相性がよいのは、スイングトレードです。長期投資でありながらポジショントレードほどリスクが高くなく、十分なスワップポイントを狙えるからです。慣れない人は、数日〜1週間ほどのポジション保有を想定したスイングトレードで取引をしてみてください。

トルコリラで大きな損失を負った場合の対処方法

トルコリラで大きな損失を負った場合は、以下の方法で対処しましょう。

・家族や知人からお金を借りる
・カードローンを活用する
・弁護士に相談する

いきなりローンを組むのではなく、まず自分の収入家族・知人からの借入で補填できないか考えてください。特にカードローンは使用用途が広い分、金利が高いのでできる限り最終手段として考えましょう。

まとめ

今回は、トルコリラで大損してしまう理由について説明しました。トルコリラで大損する理由は、高いレバレッジをかけたりスワップポイントだけを意識して取引をしたりするためです。一攫千金を狙って取引をしたりデメリットをよく理解せず取引をしたりするのも、大損する原因でしょう。

基本的に危険な立ち回りをすると、失敗する確率が高まります。まずは、これでもかというほど慎重になって取引をしてみてください。レバレッジは2倍ほど、取引ロット数は通常の10分の1以下にすると比較的安全です。慣れてきたら、徐々にレバレッジや取引ロット数などを通常の水準まで戻していきましょう。