海外FXで検証が重要な理由について。検証するポイントや注意点などを分かりやすく解説!

検証の進め方

海外FXを始めるのであれば、もちろん利益を出したいところです。実はそのカギを握るのが、「検証」となります。この検証をするか、しないかが、FXの勝機を掴めるかどうかに直接関わってくるといっても過言ではないでしょう。今回は検証をするうえで、決めておくべきことや意識するべきこと、さらに注意すべきことまでを解説していきます。

1.目的を明確に設定する

海外FXの取引をする上で、検証は勝つために必要なプロセスです。「どうして上手くいったのか」「ここで違う方法を選んだら違う結果だった可能性がある」などの検証から得た反省が、次回の勝機に繋がるからです。

検証で役に立つのが過去チャートです。しかし、一番重要なのは、検証を行う目的を明確にすることでもあります。なぜなら、目的を明確にできないまま検証をしてしまうと、「ただ過去チャートを閲覧して終わり」という事態になりかねないからです。またポイントは、目的をいかにシンプルにするかです。シンプルにすることで、結果的にゴールも明確になります。

具体的にシンプルな目的の例をあげていきます。

・他のFX投資サイトで見つけた取引手法は、今回の取引に使えるのか?
・実際のトレード中に思いついた取引手法は、今回の取引に通用するのか?
・他の根拠を追加したら、今回の取引の勝率は上がるのか?

これらを参考にしてみてください。

2.データを洗い出す

検証の目的が明確になった後は、実際に過去チャートからデータを洗い出す作業を開始しましょう。データの洗い出しには、「MT4(メタトレーダー4)」の活用が最適です。MT4は過去検証ソフトの一つで、世界でもっともメジャーな検証ツールとされています。実際に、多くのトレーダーが活用していることでも知られています。

最初に決めた過去検証の目的に沿ったデータを、MT4を活用することで効率的に集めることができるでしょう。しかし、MT4を活用する際には、注意したい事項が4つあります。

・何に関するデータを集めているのかを明確にする
・データを見ながら気になったことはメモに書き留める
・自分に都合の良いデータばかりを集めない
・過去チャート上のポイントには印をつけておく

過去データを集めていると、自身に都合の良いデータばかりに着目する傾向がありますので注意しましょう。

3.データを集計してまとめる

先述したようにデータを洗い出した後は、データを項目別に集計してまとめることも重要です。洗い出したデータは、見やすいようにエクセルなどで綺麗にまとめると、その後活用しやすくなります。具体的に検証するべき項目をおすすめしていきます。

・過去検証する期間、日付
・上位足の状況(環境)
・利確、損切りのタイミングなど
・通貨ペア(勝ち負け)

具体的な例をあげると、「勝ち負け」と「時間」の項目をチェックし、どの時間帯が勝率がいいのか悪いのかなどを検証します。実は、相場にはサイクルがあり、値動きには一定のリズムがあるといわれています。これをエリオット波動と呼んでおり、「上昇→下降」の波が一定の規則性をもって何度も出現するとされてます。上昇相場は5つの連続した波動から成り立ち、その後には3つの波動による下降調整相場が続くというものです。

データを集計することで、「上昇5波」、「下降3波」が本当かなどをチェックして、3波のほうが勝率が高いのかどうかなどを検証するのも良いでしょう。

4.仮説や条件をもとに検証していく

データをエクセルなどに集計しまとめたら、洗い出した際に気になりメモを取った「気づき(仮説)や条件」などを、反映させていきます。その際、集計して出た良い検証結果も悪い検証結果も反映、または除外することを忘れないでください。

仮に気づきが「上昇トレンドから下降トレンドへ反転した際の決済のタイミング」だとした場合は、まとめた項目データにトレンドが変わる直前のデータなどが、必要となります。他には、「短期足でダブルボトムができたときは、反転しやすいかもしなれない」という気づきを得たのであれば、項目に「ダブルボトムあり、またはなし」を付け加えて、データを取ってみるのも良いでしょう。ダブルボトムとは、下降トレンドが終わる際に現れる、アルファベットの「W」のような形に見えるチャートパターンのことです。

反対に、気付きや仮説に対して関係のないデータ項目を発見したら、意識的に削除していきます。そうすると、より検証がしやすくなるのでおすすめです。まとめたデータを気づき等に基づいて、ブラッシュアップさせていくことが重要です。

5.優位性のあるルールを見つけていく

先述した検証方法を何度も繰り返すことで、優位性のある取引ルールを定められる可能性があります。
もう一度検証方法を簡単にまとめます。

1.過去チャートからデータを取る
2.見やすいようにデータ項目別に集計する
3.仮説や気づき(仮説)や条件を加え、データをブラッシュアップする

FX初心者にとっては、繰り返すこの工程がとても時間がかかり面倒だと思う方もいるでしょう。しかし、FX取引をするにあたり、過去検証は重要です。回数をこなしていくうちに、段々とコツがつかめてきますので、優位性のある取引ルールをある程度定められる様になるまで時間をかけるのがおすすめです。

ただし、実際のFX取引においては、心理状態も関係してくるため、優位性のあるルールにのっとって取引していてもうまくいかないこともあります。また、デモトレードよりも、少額から実戦で腕を磨くのが良いでしょう。

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検証を行う場合の注意点

FX取引をするうえでは、過去検証が重要であることは分かりました。しかし、検証を行う場合の注意点も知らないと、損失を出してしまうなど、取引が失敗してしまう可能性もあります。そこで今回は、検証を行う場合の注意点を具体的に5つご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ルールを途中で変えない

FXの検証は同じ条件で行うからこそ意味があります。もしも、途中でルールを変えたい場合は、また新しい検証として一から始めるようにしましょう。今までの検証結果と新しい検証結果を混ぜないようにすることが重要です。

完璧を求めすぎない

チャートはある程度規則的に動きますが、100%規則的に動くわけではありません。むしろ、基本的には同じチャートパターンは二度とこないと思った方が良いでしょう。「チャートAが45度の角度で上昇し、〇cm伸びたら決済する」というように、細かすぎるルールを決めると検証が機能しないので、ある程度まで絞ったらそれ以上絞らないことをおすすめします。

検証に時間をかけ過ぎない

FX初心者に多いのは、過去検証に時間をかけすぎてしまい、実戦として取り組めない事態になってしまうという人です。また、デモトレードで過去検証をもとにトレードの練習をしたい気持ちは分かりますが、あくまでもデモトレードは練習です。自分の資金を使いトレードを実際にするのとは、大きく違います。

今までデータ集めをして検証をしてきた事項を、実際にトレードで活用することで、本当に優位性があるのかどうかをさらに検証できるようになります。

例えば、スポーツや勉強も、今までの過去データからどんな方法で学習や練習をすれば良いかなどを分析することが大事です。その後、大会やテストに参加することで、実際に結果をどのくらい出せたかをさらに検証することができます。FX取引をする際にも、過去検証に時間をかけすぎずに実戦をすることが大切です。

継続して検証を行う

FXの取引をする際に、どんなにプロのトレーダーでも一つだけの手法で、長期的に勝ち続けることはできません。長期的に勝ち続けるためにトレーダーがしていることが、相場をもとに定期的に行う「手法の見直し」です。その都度、取引手法の微調整を行うことで、FXで長期的に利益を出し続けられる可能性が高まります。

一番重要なのは一つだけの過去検証にこだわりすぎるのではなく、その市場に合わせて最適化していくことです。もしも、一つだけの検証に満足してしまうと、長期的なスパンでの利益を出すことは難しくなってしまうので注意が必要です。

使用しやすい検証ソフトを使う

FXで検証をするには、検証ソフトが必要になります。しかし、初心者にとってFXの検証ソフトをどうやって探してよいかも悩みどころです。FXの検証ソフトは日本語を使うことができるツールも限られていたり、価格も安くないため実際に購入することを悩んでしまうかもしれませんが、自分のトレード方法を効率よく試せるため、おすすめします。

ソフトの中には無料のものもあるので、初心者の方が最初に始めるにはぴったりです。ただ無料のものは日本語に対応していないことがほとんどで、英語表記になります。英語が得意ではない場合は、有料で日本語表記があるソフトの方が時間短縮できます。

検証ソフトは自分に合わないものだと、無駄な時間ばかりがかかってしまい、肝心の取引をする時間が削られてしまうので検討したいところです。

検証ソフトの選び方

検証ソフトは一体どんなものを具体的に選んでよいかも、初心者にとっては重要です。それを知らないと自分に合っていないソフトを選んでしまい、時間がかかってしまいます。そこで今回は、過去検証をするのに必要な検証ソフトの選び方について解説していきましょう。

早送り・巻き戻し機能

FXの過去検証ソフトを選ぶポイントの一つに、「早送り、巻き戻し機能」があります。FXチャート検証ソフトは、過去数年分のデータを早送り、巻き戻しできるかが大切です。FX取引をする場合は、過去のデータを素早く検証できるかが勝利のカギとなるからです。

メインとなる取引に時間をかけるためにも、検証ソフトを活用する時間はできるだけ削りたいところです。早送りや巻き戻しがないと、肝心の取引にかける時間が少なくなってしまうので注意しましょう。あくまでも素早く検証できるのが、ソフトの良いところです。あまり時間がかかるようだったら、一度ソフトの見直しも必要かもしれません。

インジケーターの利用が可能

FXの取引は、インジケーターの活用ができるかどうかも重要です。過去検証をする際には、インジケーターが使えるかどうかをしっかり確認しましょう。インジケーターは、目で見て分かりやすく、視覚的にチャートが認識しやすくなるのがメリットです。

インジケーターには、相場全体的な流れを読むことができるトレンド系と、相場の過熱感を見ることができるオシレーター系の2種類に分けられ、それぞれのインジケーターには特徴があります。視覚的な情報を頼りにし、新規注文や決済注文のタイミングを見極めたり、トレンドの流れや転換を予想したりすることが可能です。そのため、インジケーターが使えるかどうかは、勝利を掴むためにも大切なポイントとなります。

設定・使用方法の分かりやすさ

初心者にとってまずは検証ソフトが使いこなせるかという点も不安でしょう。設定や使用方法が分かりにくいと、当たり前ですが理解するのにも、設定をするのにも時間がかかります。先述したように、検証にはあまり時間をかけたくないところなので、できるだけ分かりやすいソフトを選ぶのがポイントです。

価格が安くても分かりにくいと効率的ではないので、値段が張っても公式サイトなどに、「よくある質問や疑問を解決できるコーナー」などがあるか、なども調べておくと良いでしょう。また、サポートは手厚いのかなども重要です。ただでさえFX取引をするのに悩んでしまうため、ソフトの設定はできるだけすぐに疑問を解決しておく方がよいからです。サポートシステムが日本語であるかどうかも調べておくことをおすすめします。

日本語対応しているソフト

FXの検証ソフトはほとんどが海外の企業で開発されたものです。そのため、無料で活用できる優秀な検証ソフトは、海外製のものがほとんどです。当然それらは英語表記なので、「英語に自信がない」、または、「日常会話程度は可能だがFXの専門用語は理解できない」などがあると、難しく感じてしまうかもしれません。日本で開発された検証ソフトももちろんありますが、選択肢が少ないため海外製を手にする方が多いでしょう。

もし、英語が苦手だという方はできるだけ設定がシンプルで、使用方法も分かりやすいものがおすすめです。日本語ではなくても理解しやすいものだと、時間がかからないためです。

まとめ

今回は海外FXの取引をする際には、過去検証が重要であるというお話をもとに、検証の進め方や行う場合の注意点、ソフトの選び方などを具体的に解説しました。FX取引をするうえで、過去チャートを何度も繰り返し分析することで、勝機に繋がるといっても良いでしょう。

大切なのは市場に最適な手法を探しながら、取引をすることです。そのためにも、検証ソフトを上手に活用し、効率よく利益を狙いたいところです。まずは自分に合った検証ソフトを探し、データなどを洗い出して実戦に役立ててみてください。