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約定とは?仕組みや約定率について、スリッページとの関係について解説

FXで取引をしていると「約定」という言葉を耳にするかと思います。FX初心者は「やくてい」と呼んでしまいがちですが、「やくじょう」と読みます。

FX初心者であれば、必ずおさえておきたい約定とはどういうものなのか、またスリッページとの関係や仕組み、約定率やスピードなど、意外と知らない約定について、わかりやすく解説していきたいと思います。

FXの約定とは

約定とは、簡単に説明すると「FXの取引(売買)が成立すること」を言います。FXでは「注文を約定する」といった言葉で表現されています。また、注文が約定することを「フィル」「執行済み」と呼ぶことも多くあるので合わせて覚えておくことをおすすめします。

FXでは、国内外に関わらず注文が約定すると、あとからそれを取り消すことができなくなります。ただし、逆指値で指定している価格に到達していないものは未確定になります。そのため、あとから注文の取り消しができます。

もし、約定した取引を終了したい場合は「決済」を行う必要があります。ただし、特定の条件によっては必ず約定するとは限らないので注意が必要です。約定しないケースについては、後ほど説明します。

約定の価格差を表すスリッページとは

FXで約定について調べていると、必ず見かけるのがスリッページです。「価格差」を表す言葉ということもあり、スプレッドと混同してしまっている人もいるかもしれません。

スプレッド:買値と売値の差
スリッページ:注文価格と約定価格の差

それぞれは上記のような意味になるため、見るポイントは全く違います。

例えば、米ドルと円の取引画面を見ながら、110.100円のときに買い注文をかけたとします。実際に約定したのは110.115円だったとすると、1.5銭のスリッページが発生していることになります。

FXのトレード画面を見ると、110.100のように小数点のあとに数字が表示されています。現在の主流は3桁になりますが、対円のトレードではFX業者によって4桁のものも出ています。桁が多いほうがスプレッドも狭くなりますし、取引量が増えてくると桁数による差も実感できると思います。

約定率とは

一度にどのぐらいの取引通貨量にするのか(注文するか)によっても変わりますが、取引通貨量が多くなれば、価格も大きくなるので損失が増える原因になります。そもそもスリッページがどうして発生するのかについてですが、これはFXのシステムが関係しています。FX業者のシステムが注文を確実に約定する力がどの程度あるのかによって変わります。

そのため注文している通貨というよりも、FX業者のシステム力や、約定率がどの程度なのかを表しているのがスリッページになるのです。約定率に関しては、FX業者のHPなどで掲載しているものもありますが、それぞれの業者がどの程度なのかを、比較するのは難しいと言われています。

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約定率とは、FX業者がトレーダーから受けた注文を成立させる能力のことを言います。注文が必ずしも成立するわけではありません。

例えば、雇用統計など為替に大きな影響を与える発表直後は、注文が集中しやすくなります。そのため発注したオーダーが不成立になってしまうこともあります。

約定率は、約定数を注文数で割ると求められるものになります。例えば99.9%としているFX業者は1,000,000回注文をかけたときに、990,000回は意図したタイミングで売買が成立していることになります。そのうち1,000回はスリッページが生じたことになります。

約定率を調べるのはもちろん、できるだけスリッページが起こりにくいFX業者を選べるかどうかも、そのあとの取引(損益)にも大きく関わってくるといえるのではないでしょうか。

とはいえ、どんなに約定率が高くても、スリッページが100%発生しないFX口座はほとんどありません。そのため注文をかけるときにどこまでは「許容できるか」を考え、設定しておくことをおすすめします。

許容範囲を指定しておくことで、損失を最小限に留めることもできます。ただしあまりに狭い範囲で指定してしまうと、相場が急変したときに注文が約定できないケースも出てきてしまいます。適度な範囲に抑えておかないと、FX自体が楽しめなくなってしまうので注意が必要です。

FXで約定しないケースとは

FXで約定しないと、そもそも売買すら成立しないのでトレードができなくなってしまいます。約定するしないについてはFX業者によっても違いますが、いくつかの想定されるケースがあります。

例えば、急激なレート変動による「注文不成立」のケースも、未約定で終わることの多い状態です。例えば「米ドル」と「円」の為替レートが現在100円だったとします。予め指値注文で「101円になったら買おう」と想定していたとします。

でも為替相場はいつ何が起こるかわかりません。急激なレート変動によって、一気に102円にまで上昇してしまうこともあります。このケースでは、指値注文をかけた通りの約定は難しくなります。そのときの状況によっては、注文自体が不成立になってしまうこともあります。その場合は未約定として、注文が削除される流れになります。

そもそも約定するためには、一定のパラメーターを超える必要があります。市場で十分な取引量も必要になりますし、売買する人がいなければ取引が成立しません。FXの取引時間内であることや、取引期限を迎えていないことなど、さまざまな要因によって約定するかどうかが決まります。

約定に必要な注文方法について

注文の種類によっても約定する条件が異なるので、成行注文なのか指値注文なのかも含め、注文する前に決めておくことをおすすめします。FXでは注文方法の種類も多いので、なかには少しわかりにくいと感じている人もいるかもしれません。

なかでも一般的な注文方法について把握しておくと、注文時にどれを選択するべきなのか、迷ったときにも選択肢になります。

成行注文

成行注文は、価格を指定しないで発注する注文方法になります。「いくらでもいいから買います(売ります)」を意味する言葉です。取引の成立を最優先させる注文方法になり、通貨ペアと売買のいずれか、注文数量を決めて発注します。

ここで発注した数量の全部もしくは一部には数量の指定がありません。必ずしも「買」もしくは「売」に表示されていたレートで取引が成立するとは限らないため、約定できずに数量が残ったときに残数量はキャンセルされる仕組みになります。

指値注文

指値注文は、価格を指定して発注する注文方法になります。「指定した価格で買います(売ります)」を意味する言葉です。売り注文から入った場合は指定価格以上で約定し、買い注文から入った場合は指定の価格以下のときに約定します。

できるだけ安く買って、できるだけ高く売るのが、FXに限らずどんな投資でも基本の考え方になります。この考え方の基本となるのが指値注文と言えます。

実際にタイミングを待ち構えて成行注文を入れたいと思った場合、チャートを見続けなくてはいけません。その反面、指値注文を指定しておけば、あらかじめ希望の条件にあったときにトレードができます。注文を予約できる方法が指値注文の仕組みになります。

逆指値注文

逆指値注文とは、指値注文とは逆パターンの指定を行う注文方法になります。こちらもよく使われる注文方法になりますので、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。逆指値は、希望した注文以下になったら売りの注文を行います。

指値注文と逆指値注文は、真逆の意味を持つ注文方法になりますので、混同しないようにご注意ください。

逆指値は、ストップロスの注文を入れて予想外に下がってしまった場合に、指定したポジションを解消してくれる役割があります。それ以上に損失が出るのを防ぐ役割があるというと、わかりやすいのではないでしょうか。使い方次第ではとても便利な注文方法になりますので、指値と合わせて覚えておくと便利です。

FXの注文方法

IFD注文

IFD(アイエフディー)注文は、イフダンのことになり新規注文時のみに選択できるものです。新規注文が成立したときにはじめて有効になる、決済方法をセットで出せる注文方法になります。例えば、新規で1ドル110円のときに買い、115円になったら売る注文を一度に出したいときにはとても便利です。

OCO注文

OCO(オーシーオー)注文は、「One Cancels the Other」の略になります。新規注文もしくは決済注文において、違う2種類の指値の注文を同時に出しておく注文方法です。いずれかの注文が成立したときに、自動的にもう片方がキャンセルになる仕組みです。

例えば、1ドル110円の買いポジションを持っていたとします。同時に1ドル115円になったときに確定の指値売り、105円になったときはこれ以上損失を出さないためのストップ売り注文を出します。先に利益が確定したときは、損失の注文は自動的にキャンセルになります。

それぞれに約定の条件が違うからこそ、ある程度は把握しておかないと注文ができなくなってしまうので、くれぐれもご注意ください。

IFO注文

IFO(アイエフオー)注文とは、先程紹介したIFD注文とOCO注文を組み合わせたもので、利益確定とストップロス決済の指定ができる注文方法です。新規の注文が約定すると、利益を確定するための指値、ストップの逆指値が自動で行われる仕組みのことで、相場がどちらに動いても対処できる方法とも言えます。

約定力の高いFX業者を選ぶべき人とは

約定力とは、注文した価格できちんと約定を成立できる力がどの程度あるのかを、示したものになります。FX業者はたくさんありますが、処理能力が高いサーバーを保有していて、金融機関とのつながりを持っている業者ほど“約定力が高くなる”傾向にあります。

初心者がFX業者を選ぶときに、約定力まで意識していないなんて人も少なくありません。あとから約定力が損失に関係することを知り、慌てて見直すといった人もいます。では、FX取引を行ううえで、どんなトレーダーは約定力を意識したほうが良いのか。

・FXの売買回数が多いトレードをしている人(する人)
・短期間で売買を繰り返すスキャルピングを考えている人

短期間で何度も売買を繰り返して差益で利益を出すスピード重視のトレード方法の場合は、約定までのスピード感も求められます。いざ市場が動いたからといっても約定力にスピードがないと、思うような決済はできません。

スキャルピングは、ここだ!と思える場所でトレードを行うこともあり、一瞬一瞬が勝負です。スピードを意識したトレードを行いたい人は、FX業者を選ぶときに約定力も意識してみると良いかもしれません。

まとめ

FXの約定の仕組みについて説明しました。スピード感を持ってトレードを行いたい人にとっては、約定率なども含めしっかりと押さえておきたいポイントです。

また、スリッページについてもその差の違いを知るためにも、スワップポイントと何が違うのか理解しておかなくてはいけません。FXには注文方法にもさまざまなものがありますので、それぞれの違いを把握しておきましょう。