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海外FXの移動平均線乖離率とは?計算方法や指標の見方について解説します

海外FXや株式投資などの相場でチャートを分析するうえで、現在の価格の状況を読み解くために数値化した指標である移動平均線乖離率を覚えておくことは重要です。移動平均線乖離率を理解し、FXトレードに取り入れていけると、指標をもとにしたエントリーの仕方が身に付きます。非常にシンプルな手法なので、海外FX初心者はぜひ参考にしてみてください。

移動平均線乖離率とは

移動平均線乖離率とは、現在の価格が移動平均線からどのくらい乖離しているのかを数値化した指標です。移動平均線から価格が乖離してもいずれは戻ってくる、という考えのもと活用されている指標です。

主に通貨の売買比率を把握したい場合に使われます。移動平均線を基準として、価格が移動平均線よりも上にある場合は上方乖離、下にある場合は下方乖離と言います。

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移動平均線乖離率の計算方法

移動平均線乖離率は以下の計算式で求められます。

( (終値-移動平均値) ÷ 移動平均値 )× 100

例えば、米ドル/円の終値が110円で、移動平均線の価格が100円だったと仮定しましょう。その場合、以下の計算式が成り立ちます。

( (110円 – 100)÷ 100 )× 100 = 10

つまり、この場合の移動平均線乖離率は10%となります。

移動平均線乖離率の見方

移動平均線乖離率の基本的な見方としては、移動平均線乖離率のプラス値が高ければ「売りのサイン」で、マイナス値が高ければ「買いのサイン」です。反発のサインとなるため、移動平均線乖離率を見て逆張りしていくのが一般的です。

そして、±3%のラインが強く意識される傾向にあります。±5%や±10%など、他にも意識されるポイントはありますが、海外FX初心者なら、まずは「±3%」を意識してトレードに臨むといいかもしれません。

移動平均線乖離率を使ったトレード手法

移動平均線乖離率を使ったトレード手法をご紹介します。

基本的な逆張り

1つ目の手法は、「基本的な逆張り」です。移動平均線乖離率は、通貨の売買比率を把握するために使う指標で、移動平均線から価格が離れてもいずれは戻ってくる、という考えのもと使われています。

そして、多くのトレーダーは±3%の値を意識している傾向があります。そのため、これらの特徴を押さえて、+3%を超えたら売りエントリー、-3%を超えたら買いエントリーしていきましょう。価格が移動平均線に戻ったら利益確定します。

5日移動平均線を使った逆張り

2つ目の手法は、「5日移動平均線を使った逆張り」です。5日移動平均線とは、簡単に言えば5日分の毎日の平均価格を繋いだ線のこと。5日移動平均線を価格が下回り、その平均線が下向きになった場合に買いエントリーしていきます。

売りエントリーしたい場合は、5日移動平均線を価格が上抜けし、5日移動平均線が上向きになったときがエントリーのサインです。この手法は、スキャルピングや短期のデイトレードと相性が良いとされています。

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ダイバージェンスを使った逆張り

3つ目の手法は、「ダイバージェンスを使った逆張り」です。ダイバージェンスとは、価格とオシレーターの動きが逆行する現象のことです。この現象は、トレンドの力が弱まっていることを意味します。つまり、近いうちにトレンドが転換する可能性が高いということです。

そのため、この特性を利用して、ダイバージェンス現象が発生しており、移動平均線乖離率が3%の値に達したときに逆張りでエントリーしていきます。移動平均線乖離率とダイバージェンスの2つの根拠を組み合わせた手法なので、他の手法よりも成功する確率が高くなります。

ダイバージェンスについてはこちらもご参考ください。
>海外FXのダイバージェンスとは?見方やおすすめのインジケーターを紹介!

乖離率を使ったラインブレイク

4つ目の手法は、「乖離率を使ったラインブレイク」です。この手法を使う場合、まずはチャートにトレンドラインを引きます。下降トレンドであれば高値同士をラインで結び、上昇トレンドであれば安値同士をラインで結びましょう。

今回は、下降トレンドで高値同士をラインで結んだとすると、右肩下がりのラインが完成するはずです。移動平均線乖離率は、価格はいずれ移動平均線に戻ってくる、という考えのもと使われているため、いつかチャートが右肩下がりのラインを上抜けするときが来ます。

ラインをブレイクするというのは「上昇トレンドの始まり」を意味するので、上抜けした瞬間を狙ってエントリーしていきましょう。利益確定は、安値同士を結んだラインをチャートが下抜けした瞬間に行います。

移動平均線乖離率を使いこなすためには?

海外FXで移動平均線乖離率を使いこなすために必要なことをご紹介します。

トレードルールを明確にする

1つ目は、「トレードルールを明確にする」ことです。具体的には「AになったらBをする」とルールを決めましょう。例えば、「ダイバージェンス現象が解消されたら損切りする」や「明確なトレンド転換を確認したらエントリーする」というイメージです。

このルールを決めないと、感覚のトレードをしてしまいがちです。これをしてしまうと、根拠のないエントリー・決済を繰り返していくことになるので、投資というよりかは投機になってしまいます。非常にギャンブル性が高く、将来的に投資資金をすべて失う可能性が高いやり方なので、十分注意しましょう。

ドルコスト平均法を活用する

2つ目は、「ドルコスト平均法を活用する」ことです。ドルコスト平均法とは、通貨をこまめに購入していって、通貨の平均購入額を下げる投資手法です。例えば、米ドル/円を100円、99円、98円のときに購入したとします。

このとき、米ドル/円の平均購入価格は99円です。これにより、米ドル/円の価格が99円を超えると損失が利益に変わります。投資で的確なエントリーポイントを見極めるのは非常に困難です。1つのポイントに投資資金の8割を投入すると、そのポイントが外れた場合、大きな損失になります。

しかし、ドルコスト平均法を使えば、的確なポイントを当てられなくても、大きな損失になるのを防ぐことができます。そのため、1つのポイントにフルベットするのではなく、3~5回に分けてリスクを分散させながら投資していきましょう。

過去の乖離率を分析する

3つ目は、「過去の乖離率を分析する」ことです。通貨ペアによって乖離率が異なります。そのため、過去の乖離率を分析して今回はどのくらい乖離するのか予測しましょう。例えば、平均乖離率が3%だった場合、今回10%の乖離を狙ってトレードするのは無謀です。

そのため、ここでは3%の乖離を狙っていくのが正解です。乖離率と利益の大きさは比例するので、大きな乖離を狙いたくなる気持ちも理解できますが、無謀な乖離を狙うのはリスクが高すぎるので辞めましょう

移動平均線乖離率の注意点

移動平均線乖離率の注意点について解説します。

ボラティリティに注意

1つ目は、ボラティリティ(価格変動率)に注意しましょう。ボラティリティが小さいと移動平均線乖離率が低くなるので、エントリーポイントが少なくなります。特にレンジ相場ではボラティリティが低くなりやすいので、注意してください。

ボラティリティが低い相場でエントリーすると失敗する確率が高まります。そのため、移動平均線乖離率を使ってトレードする場合はボラティリティが高い相場を見つけ、そこでエントリーポイントを探すようにしましょう。

損切りのタイミングに注意

2つ目は、損切りのタイミングに注意しましょう。移動平均線乖離率はエントリーポイントと利益確定のタイミングが分かりやすいという特徴があるのですが、損切りのタイミングが分かりにくいという欠点があります。

トレードスタイルや考え方などによっても適切な損切りのタイミングは異なりますが、海外FX初心者なら「投資資金の2%の損失が出たら損切り」するようにしてみてはいかがでしょうか。

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乖離率を重視し過ぎない

3つ目は、乖離率を重視し過ぎないように注意しましょう。チャートの流れは乖離率だけで決まるわけではありません。世の中の経済状況や経済指標の結果など、様々な状況が織り込まれてチャートが動きます。

確かに、移動平均線から乖離してもいずれは戻ってくる、という理論も間違ってはいないのですが、それを過信し過ぎると失敗する可能性が高まります。あくまでも「エントリー・決済ポイントを見つける一つの目安」として使うようにしましょう。

マイナー通貨では機能しない場合がある

4つ目は、マイナー通貨では機能しない場合があるので注意しましょう。マイナー通貨とは、南アフリカランドやトルコリラなどの流動性が低い通貨のことを指します。なぜ、マイナー通貨では移動平均線乖離率が機能しない場合があるのか、それは「取引している人数が少ないから」です。

つまり、一人一人が相場に与える影響が大きくなるのです。例えば、移動平均線の乖離を狙って99人が売りエントリーしたが、残りの1人が99人以上の投資資金で買いエントリーしたと仮定しましょう。この場合、移動平均線乖離率の原則を無視してチャートは上昇していきます。

これがメジャー通貨だと一人一人が相場に与える影響が小さくなるので、先ほどのような事例が起こりにくくなります。そのため、海外FX初心者が移動平均線乖離率を使う場合は、米ドル/円やユーロ/ドルのようなメジャー通貨で取引することをおすすめします。

移動平均線乖離率の理論は非常にシンプル!

今回は、移動平均線乖離率について解説してきました。移動平均線乖離率とは、現在の価格が移動平均線からどのくらい乖離しているのかを数値化した指標です。この指標を参考にして、現時点での通貨売買比率を把握していきます。例えば、買い勢力が強い場合は売りエントリー、売り勢力が強い場合は買いエントリーしていくというイメージです。

つまり、移動平均線乖離率は逆張り手法と相性が良い指標です。しかし、マイナー通貨やボラティリティが低い相場では機能しない可能性が高いので注意しましょう。非常にシンプルで海外FX初心者でもすぐに活用できる指標なので、ぜひ今後のトレードに取れ入れてみてください。