海外FXと外貨預金は、一見同じようなサービスに見えます。この記事ではそれぞれの特徴を説明しながら、どのような部分が異なるのか説明します。一目で確認できるように、比較一覧表も作成しました。「海外FXと外貨預金なら自分はどちらが合っているのか」という悩みも解消するので、ぜひ参考にしてください。

外貨預金とは

外貨預金とは、日本円を外国のお金に換えて預ける預金のことです。外貨普通預金や外貨定期預金など、さまざまな種類があります。外貨預金の特徴は、以下の通りです。

・利息は外貨で支払われる
・為替相場の動きによって預金額が変動する
・外貨普通預金は変動金利、外貨定期預金は固定金利が一般的
・預金保証や障がい者等のマル優の対象外

円に替える際のレートが預け入れをしたときよりも円安であれば、利益が生じます。円高になっていたら、損失が生じます。外貨での元本は保証されますが、円建ての金額は預け入れをしたタイミングよりも減ることがあるので注意しましょう。

海外FXと外貨預金の違いを比較！

海外FXと外貨預金の違いを表で簡単に比較しました。

	外貨預金	海外FX
為替手数料	100銭～	0.1銭～
金利	低い	高い
レバレッジ	使えない	使える（1,000倍以上も可）
信託保全の有無	無し	運営会社による
税率	最大55%	最大55%

上記の表を見ると、海外FXの方がお得ということが分かります。外貨預金と海外FXで迷っているのであれば、海外FXの方を選びましょう。

海外FXと外貨預金の大きな違い

概要だけ見ると、海外FXと外貨預金は同じに見えます。しかし、メインの収入源やレバレッジの有無などが異なるので、注意しましょう。為替手数料も異なるため、サービスを利用する際は理解しておく必要があります。ここでは、そのような海外FXと外貨預金の大きな違いについて説明します。

メインの収入源が違う

外貨預金のメイン収入は「インカムゲイン（金利）」です。お金を預けていれば、定期的に金利が振り込まれてお金が増えます。海外FXのメイン収入は「キャピタルゲイン（売買差益）」です。通貨を売買してその差額を得ていきます。差額が大きいほどたくさんお金が増える仕組みです。

レバレッジの有無が違う

レバレッジとは、預けている資産を担保に資産以上のお金を動かすシステムのことです。例えば、口座に100万円預けているとしましょう。この場合、基本的には100万円までしか使えません。しかし、レバレッジを100倍かけたとしましょう。その場合、資産は1億円あるとみなされます。つまり、動かせるお金は100万円から1億円に増えることになります。レバレッジは海外FXにはありますが、外預金にはありません。

為替手数料が違う

お金を運用する場合、売買手数料がかかります。一度の手数料は大きくないのですが、積み重なるとかなり大きな金額になるので注意してください。一般的にこの手数料は外貨預金よりも海外FXの方が安い傾向にあります。手数料が安ければ、当然利益も出やすくなります。そのため、なるべく手数料が安いところを使いましょう。

海外FXと外貨預金、結局どちらの方が良いの？

海外FXも外貨預金も、サービスとしてはどちらも優秀で、多くの人が利用しています。だからこそ、どちらを利用すればよいのか悩むでしょう。ここでは、特徴別にどちらの方がおすすめなのか説明します。この段落を確認すれば、自分は海外FXと外貨預金、どちらが合っているのかが分かるでしょう。

手間をかけたくないなら外貨預金

外貨預金がイメージできない人は、日本の銀行口座をイメージしましょう。日本の銀行口座は、お金を預けていると利子が付き、残高が増えます。それと同じように外貨預金にもお金を預けていると、一定の利子が付き、残高が増えます。この特徴から、外貨預金は手間をかけずにお金を増やせると言えるでしょう。日中、家事や仕事で忙しい人でも安心して利用できます。

また、比較的安定感があるのも外貨預金の特徴です。ただし、為替相場が変動すると残高が減ります。放っておきすぎると損失が出る可能性があるので、定期的にチェックするようにしましょう。

短期間で利益を出したいなら海外FX

FXの強みは、結果が出るまでのスピードが速いことです。人によっては、FXの口座を開設した初日に利益を得られるでしょう。初日で数万円以上の利益を獲得することも不可能ではありません。理由は、金利ではなく通貨の売買で利益を得るからです。

なお、レバレッジというシステムを使えば少ない資金でも大きな利益を狙うことができます。例えば、投資資金が1万円でもレバレッジを100倍かければ、100万円の資金があるとみなして取引できます。100万円中、5%の利益を獲得できればそれだけで5万円の利益です。

外貨預金よりも海外FXの人気が高まっている理由

現状は、外貨預金よりも海外FXの方が人気は高まっています。その理由は、副業ブームがきているためです。取引手数料が安かったり金利が高くてお得だったりするのも、海外FXが人気の理由のひとつでしょう。先ほど説明したように、レバレッジが使えるため十分な投資資金を用意できない人でも始めやすいと言えます。

副業ブームが起きているから

近年では「年金2,000万円問題」や「大量リストラ」などの話題から、自分の将来に危機感を覚えて副業をする人が増えています。物販やアフィリエイトなどが人気ですが、それと肩を並べるくらい「海外FX」は今人気があります。「預金しているよりも海外FXで運用した方がよいのではないか」と考える人が増え、海外FXを始める人が増えています。

取引手数料が安いから

外貨預金の場合、外貨手数料として100銭ほど取られます。しかし、海外FXの場合、取引手数料は0.1銭ほどしか取られません。海外FXの取引手数料は外貨手数料の1,000分の1です。つまり、外貨預金をしている人は、海外FXをしている人よりも1,000倍の損失を負っている訳です。とんでもない損失を負っていることが分かります。このことから、最近は海外FXを始める人が増えています。

金利が高くてお得だから

例えば「豪ドル」を持つとしましょう。外貨預金の場合、銀行にもよりますが金利は大体0.3%ほどしかつきません。それに対して、海外FXは年利で2.28%（時期や状況によって異なる）つきます。その差は約2倍です。これであれば、海外FXをした方がお得と言えるでしょう。

レバレッジが使えるから

レバレッジとは、「資産以上の資産があるとみなして運用できるシステム」のことです。レバレッジを使えば少ない資産で大きな利益を狙えます。これが海外FX一番の醍醐味でもあります。レバレッジが使えなければ、資産は少ししか増えません。こういった理由から、資産があまりない人には海外FXがおすすめされます。

海外FXと外貨預金の税率は同じだが…海外FXの方がお得

海外FXと外貨預金の税率はどちらも最大55%です。しかし、経費が使えるため海外FXの方がお得です。経費を使えば、投資をするために必要な出費を所得から控除できます。この制度をうまく活用すれば、税率を低くできるでしょう。

海外FXであればインターネットを使って取引するため、スマホやパソコン、インターネット通信費などを経費として落とせます。勉強のために使った書籍代やオンラインサロン加入費なども経費で落とせます。条件にもよりますが、家賃・生活費の一部を経費として落とすことも可能です。

外貨預金と同じように長期運用することで生じるメリット

FXは短期取引が有名ですが、長期取引を行っても問題ありません。トレーダーによっては、数週間〜数ヶ月ポジションを保有します。これは長期運用するメリットがあるからです。例えば、精神的負担が少ない、スワップポイントでも利益を得られるなどがあります。ここでは、そのような長期運用するメリットについて説明します。

精神的負担が少ない

長期投資は数年かけて利益を得る方法なので、短期の損益は気にしません。ある程度放ったらかしで資産を運用できます。「今日は利益が出た」「今日は損失が出た」という焦りや「〇ヶ月連続で損失が出た」という焦りが生まれないので、ゆっくり落ち着いて資産を運用したい人は長期投資をしましょう。

スワップポイントでも利益を得られる

スワップポイントとは、海外FX内の金利のことです。一定条件のもと通貨を保有していると、毎日金利を受け取れます。一般的に海外FXは「売買差益」で利益を得ていくのですが、通貨を持ち続けている限りスワップポイントでも利益を得られます。うまく活用すれば、収入源が2つになるでしょう。利益を得られる方法が多いのは、海外FXならではの魅力と言えます。

高値掴みを避けられる

投資では、高値掴みを避けなければいけません。高値で掴んでしまうと利益を出すのが難しくなるからです。そこで有効打となるのが長期投資です。長期間淡々と通貨を購入し続ければ、平均購入単価は下がります。たとえ高値を掴んでも、長い目で見るとそこよりも下で買っていることになるので、安心してください。

小さいリスクで投資できる

海外FXは数百円から始められます。そのため、投資資金は1万円もあれば十分でしょう。人によっては数千円でも十分です。仮に海外FXで失敗したとしましょう。しかし、失うお金は「投資資金のみ」です。投資資金として5,000円用意したのであれば、最大でも5,000円の損失しか負いません。このような形であれば、たとえ失敗しても安心かと思います。そのため、海外FXは投資の経験を積む場所としてぴったりです。

忙しい人でも始められる

長期投資は毎月決まった金額を買い続ける投資方法です。チャート画面を頻繁に見続ける必要はありません。毎月1回見れば十分です。これであれば、学校や仕事などが忙しい人でも投資がしやすいと思います。

FXの長期投資で生じるデメリット

FXの長期投資は、比較的リスクが低いとして人気があります。売買差益とスワップポイントで収入源が2つになるため、利益も得やすいでしょう。しかし、長期投資にも3つデメリットがあります。低いリスクでFXを行いたい人は、デメリットも把握しておきましょう。それでは、各デメリットの詳細について説明します。

派手な取引は期待できない

長期投資は、毎月一定額を淡々と投じる投資手法です。1回の取引で100万円かけるという手法ではないので、当然得られる利益も少なくなります。それだと少しずつしか資産が増えないので、ニュースやネットでよく見る「投資で〇億円の資産達成」というのは狙えません。

投資資金が大きくならないと効果を実感しにくい

これは先ほどと通じるところがあります。投資資産が小さいと得られる利益も小さいので、本当に意味のある投資なのか不安になると思います。しかし、長期投資は積み重ねると大きな力を発揮する取引手法です。近視眼的に結果を求めず、長い目で見て結果を求めるようにしましょう。

100%勝てる保証はない

よく「長期投資をすれば絶対に負けない」と言っている人がいますが、それは確実ではありません。たしかに負ける確率は低くなります。しかし、投資なので「100%」はありえません。何か大きな規制があったり大きな災害があったりすれば、損する可能性もあります。海外FXは必ず「余剰預金」でやりましょう。

まとめ

今回は、海外FXと外貨預金の違いについて説明しました。同じようなサービスではありますが、メインの収入源やレバレッジの有無などが異なります。為替手数料が異なる点も覚えておきましょう。どちらかを選択するなら、海外FXの方をおすすめします。海外FXは、以下のようなメリットがあるからです。

・少額からでも始められる
・短期間で結果が出る
・自由度が高く、どのような人にも合いやすい

海外FXは数千円から始められます。仮に失敗しても数千円失うだけなのでリスクは低いと言えるでしょう。投資の経験も積みやすい環境なので、気になっている人はぜひチャレンジしてみてください。