FXは年末年始も取引ができる?入金・出金は可能?

FXは、24時間取引ができるとして有名です。日中忙しい人でも投資ができるので、助かっている人が多いでしょう。多くのサービスは、年末年始に休みになります。FXはどうなのでしょうか。

今回は、その疑問を解決するために、FXは年末年始も取引ができるのかについて説明します。入金・出金の可否もまとめました。年末年始周辺の取引で意識するべきことも説明するので、参考にしてください。

FXは年末年始も取引できる?

年末年始は、基本的にFXでの取引ができなくなります。利用するFX取引所にもよりますが、大体12月30日〜1月1日までは取引ができなくなるでしょう。詳細は、各FX取引所の公式サイトにあるお知らせ欄から確認できます。営業時間も変則的になっている可能性が高いので、よく確認するようにしてください。

入金・出金もできなくなる

基本的に、年末年始は入金・出金もできなくなります。入金・出金を行いたい人は、年末年始休みに入る前に手続きを済ませておきましょう。

また、年末年始休み前日に入金・出金手続きをすると、結果は年明けに反映されます。1週間ほどタイムラグが生じるので、年末までに入金・出金結果を反映させたい場合は、年末年始休みの3日前までには手続きを済ませておきましょう。

クリスマスも取引時間がイレギュラーになる

年末年始のみならず、12月25日のクリスマスも取引時間が変則的になる可能性が高いので注意しましょう。利用するFX取引所にもよりますが、大体8時〜15時までの営業となります。この日だけは取引開始時間が通常よりも遅く、通常よりも早く市場がクローズするので、十分注意してください。

また、FX取引所や取引口座のタイプによって臨時休業としてそもそも市場がオープンしません。こちらの情報も公式サイトのお知らせ欄で発表されるので、日にちが近くなってきたら確認するようにしましょう。

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年末年始周辺でFXをする際の注意点

年末年始周辺でFXをする際は、荒れ相場に注意しましょう。スプレッドが広がりやすい点やスリッページが起こりやすい点にも注意してください。ここでは、そのような年末年始周辺でFXをする際の注意点について説明します。

相場が荒れやすい

年末年始は、FXでの取引ができなくなります。これに備えて、多くのトレーダーが保有しているポジションの整理を始めます。通貨ペアの売買が通常よりも激しくなるので、FXの為替相場は荒れるでしょう。

相場が荒れると、いつも行っていた相場分析が機能しなくなります。イレギュラーな動きをすることも多々あるので、年末年始周辺に取引をする際は警戒心を強めてください。

スプレッドが広がりやすい

スプレッドとは、通貨ペアの買値と売値の差額のことです。例えば、ドル円の買値が100円で売値が99.90円なら、10銭のスプレッドが発生していると言います。このスプレッドが、年末年始周辺は広がりやすいので注意しましょう。

スプレッドが広がると、通常よりも利益を出すのが難しくなります。広がったスプレッド分、狙う利幅も大きくしなければいけないからです。年末年始周辺にFXをする際は、広がったスプレッドも考慮して戦略を立てるようにしましょう。

スリッページが起こりやすい

スリッページとは、注文価格と約定価格が異なることです。例えば、ドル円を100円のタイミングで注文したとします。しかし、実際には100.30円で約定しました。この場合は、30銭のスリッページが発生したと言います。このスリッページは、年末年始周辺に起こりやすくなるので注意しましょう。通常よりも売買が激しくなり、システムの処理が追いつかないからです。

スプレッドと同様に、スリッページが起こると利益を出すのが難しくなります。年末年始周辺に取引をする際は、できる限りスリッページの許容値を設定するようにしましょう。許容値を設定すれば、それ以上の値でスリッページが発生した際に自動的に注文がキャンセルされます。そのため、年末年始周辺でも比較的安全に取引ができます。

スリッページについて詳しくはこちらをご参考ください。
>スリッページとは?発生する理由や7つの対策方法、3つの注意点を解説!

システムエラーが起こりやすい

年末年始周辺は、多くのトレーダーがさまざまな機能を使います。高速で短期売買を繰り返す人も増えるでしょう。FX取引所のサーバーには大きな負担がかかるので、年末年始周辺はシステムエラーが起こりやすいとされています。

システムエラーが起こると、スムーズに売買できなくなる恐れがあります。思わぬ損失を負うケースも考えられるので、リスク管理はしっかり行うようにしましょう。

年末年始周辺のFX取引で意識するべきこと

年末年始周辺にFX取引をする際は、いつも以上に相場分析を徹底しましょう。低レバレッジ・低ロットの徹底も意識してください。ここでは、そのような年末年始周辺のFX取引で意識するべきことについて説明します。

いつも以上に相場分析を行う

繰り返しになりますが、年末年始周辺は相場の動きが不安定になります。いつも以上に相場分析を徹底して、極力ミスがないように立ち回りましょう。なお、年末年始周辺は相場のトレンドが頻繁に変わることもあります。

一度相場分析をして終わりではなく、細かく相場分析をして当初の戦略と現在の見通しにズレが生じていないかも確認しましょう。年末年始周辺は、短期ローソク足の分析を徹底することをおすすめします。

取引ルールは厳守

いつも、独自の取引ルールを決めてFXをしている人が多いでしょう。通常日は、この取引ルールを少し無視しても何とかなる場合があります。しかし、年末年始は取引ルールを厳守してください。短いサイクルで相場の流れが変わるため、曖昧な状態で取引をしていると大きな損失を負う可能性が高まるからです。

レバレッジを落とす

年末年始周辺の相場は激しく動く傾向があるので、ハイリスク・ハイリターンです。事故が起こって大きな損失を負うのを防ぐために、レバレッジはできる限り落としましょう。取引スタイルにもよりますが、レバレッジは2〜5倍程度が目安です。レバレッジを落としても相場の動きが激しいため、上手く取引すれば大きな利益を狙えます。

取引ロット数は少なめに

レバレッジと同様に、取引ロット数も少なくしましょう。通常の半分以下にしても問題ありません。年末年始周辺の取引でおすすめなのが、低ロットにしてスキャルピングを行うことです。これにより、リスクを最大限低くした状態で取引ができます。なお、相場が通常の勢いに戻ってくるのは1月の中旬頃からです。その辺りから、ロットを少しずつ上げていき様子を見ましょう。

ポジションの持ち越しは行わない

何か戦略があったとしても、基本的に年末年始はポジションを持ち越さないことをおすすめします。3日以上操作できないのはあまりにもリスクが高いからです。また、年末年始周辺は相場の流れが頻繁に変わるので、当初の戦略が最後まで上手くいくとは考えられません。

現在活躍しているプロトレーダーでも年末年始はポジションを全て手放しているので、一般トレーダーもポジションは手放した方が安全でしょう。

ポジションの保有は最小限

通常の相場では、ポジションを複数保有する人もいるでしょう。。分散にもなるので、ポジションの複数持ちはよい戦略と言えます。しかし、年末年始周辺はポジションの保有を最小限にしましょう。

FX初心者は、1つに絞っても構いません。理由は、イレギュラーな動きに巻き込まれたときに素早く対処するのが難しくなるからです。年末年始周辺の取引では1分1秒を争うこともあります。できる限りポジションの保有数を最小限にして、フットワーク軽く動けるようにしておいてください。

メジャー通貨で取引をする

FXには、メジャー通貨とマイナー通貨の2種類があります。年末年始周辺は、メジャー通貨を中心に取引を行いましょう。メジャー通貨は、年末年始周辺でも比較的相場が落ち着いているからです。

特に、ロンドン市場がオープンするまではかなり落ち着いています。ゆったりと相場が動くので、FX初心者でも取引しやすいでしょう。メジャー通貨の代表例は、「ドル円」「ユーロドル」「ユーロ円」の3つです。

損切りを早めに行う

年末年始周辺の最大のリスクは、イレギュラーな相場変動です。自分の予想が全く当たらないことも多々あります。そこで大切なのが、損失を最小限に抑えることです。通常よりも損切りを実行するタイミングを早めましょう。

例えば、毎回の取引で注文価格から30pips離れた部分に損切りを入れていたのであれば、年末年始周辺は15pipsに変更しても構いません。損失はできる限り最小限に抑えて、戦略が当たったときに利益を最大限伸ばすようにしましょう。

資金管理を徹底する

FXで重要なのは、取引に使える資金がいくらあるかです。資金がたくさんあれば、それだけチャンスを掴める確率が高まります。年末年始は、投資資産が激しく上下しやすいので、これをなるべく穏やかにしましょう。そのためには資金管理が大切です。FX初心者は、以下のような資金管理を意識してみてください。

・10回以上取引できるように資金を分配する
・取引ロット数を低くして、取引できる回数を増やす
・割合ルールを徹底して、損切り幅を一定にする

年末年始はFXをしないという選択肢もあり

年末年始周辺はどのような戦略で取引をするかに目が向けられがちですが、あえて取引をしないというのも選択肢のひとつです。年末年始周辺は、とにかく相場が読みにくいです。この状態で無理に取引をする必要はありません。落ち着いてから取引をした方が勝率は高くなりやすいので、リスクを回避するという目的のもと取引をしないのであれば、それも立派な戦略です。

FX初心者におすすめしたい年末年始の過ごし方

FX初心者は、年末年始に取引の振り返りをしてみましょう。ニュースチェックをしたり勉強をしたりするのもおすすめです。ここでは、そのようなFX初心者におすすめしたい年末年始の過ごし方をいくつか紹介します。

取引の振り返り

日々、忙しいと自分の取引を振り返るのは中々難しいでしょう。しかし、振り返らなければ同じ失敗を繰り返してしまいます。また、自分の得意な相場を認識することもできません。これでは成長が見込めないので、年末年始にこれまでの取引の振り返りをしてみましょう。

勉強

年末年始は、仕事や学校が休みになって時間ができる人もいるでしょう。その時間を使って、FXの勉強をするのもひとつの手です。少しお金を出せるのであれば、本を購入しましょう。本は、内容がまとまっていて分かりやすいので、基礎を覚えるのにぴったりです。

ニュースチェック

年明けから形成されるFXの相場は、年末年始に発表されるニュースが関係してきます。ネガティブなニュースが多ければ、年明けからの相場が悪い方向に進んでいくことが多いでしょう。年明けからの戦略を立てるために、毎日ニュースチェックをすることをおすすめします。

年始からの取引戦略を立てる

取引の振り返りや勉強などが一段落して、時間が余っているのであれば年始からの取引戦略を立ててみましょう。いくつか戦略を立てれば、年始からスムーズに取引を開始させられます。早いうちからポジションを仕込んでおけば、大きな利益を狙えるかもしれません。

まとめ

今回は、年末年始にFXで取引はできるのかについて説明しました。結論を言いますと、年末年始は基本的にFXでの取引ができません。大体12月30日〜1月1日まで市場はクローズしています。この期間は、入金・出金もできないので注意しましょう。

もちろん、カスタマーサポートも休みです。何かやるべきことがあるのであれば、年末年始休みに入る前に済ませておきましょう。なお、クリスマスも変則的なスケジュールになる可能性が高いので、注意してください。