海外FXのスワップポイントとは?金利の仕組みやサヤ取りなどの注意しておきたいことについて

海外FXを始める上で、「スワップポイント」がわかりにくいと感じている人もいるかもしれません。そもそもスワップポイントとはどんなものなのでしょうか。

海外FXでのスワップポイントの仕組みや特徴、サヤ取りなど、知っておきたい知識や注意しておきたいことを解説します。

スワップポイントとは

海外FXで利益を出すには、主に2通りの方法があります。

保有している外貨の為替レートが変動し、利益になった際に決済することで得られる「為替差益」と、通貨の金利差調整額によって得られる「スワップ」の2つです。

スワップは英語で「交換」の意味があり、スワップポイントとはポジションを保有し続けることによって生まれる2国間の「金利差調整額」のことを言います。スワップポイントは、ポジションを保有している限り、毎日受け取れるものです。

金利は、それぞれの国にある中央銀行によって定められています。その国の基本的な金利になるため、定められた金利はFXに限りません。この基準をもとに、一般銀行の金利が決まる仕組みになります。ここで言う金利は「政策金利」を指すため、国によって金利は大きく変わります。基本的に新興国の政策金利は高く設定されていますが、トルコリラや南アフリカランド、ニュージーランド、オーストラリアなども金利が高い国として知られています。

政策金利

また、1日あたりどの程度のスワップポイントが受け取れるのかは、取引を行うFX業者によっても異なります。確認する方法としては、公式サイトで公表しているFX業者なら該当ページで確認するか、MT4やMT5の通貨ペアリストから確認する方法もあります。

FX業者ごとに、1日あたりどの程度のスワップポイントが受け取れるのかは、それぞれ計算式も違うので把握するのは少し大変かもしれません。なかには複雑な計算式の業者もあります。ただ、必ずしもそこまで詳しく把握する必要はありません。スワップポイントについても計算する必要はありません。ポジションを保有してしまえば、あとは海外FXの業者側で計算してくれるので、安心してトレードしてください。

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海外FXのスワップポイントの仕組みについて

スワップポイントとは、低金利通貨で高金利通貨を買って保有することで、その金利差をもらえる仕組みのことを言います。もちろん、その反対のトレードを行うと、今度は支払う側になるので注意が必要です。

スワップポイントの取引を始める上で、他にも注意しておくべきことがあります。それは、相場の大きな変動によって、マイナスになってしまうことです。同じ値動きで動く通貨ペアを「相関関係にある」と言い、その反対の動きをする通貨ペアを「逆相関関係にある」と表現することがあります。スワップポイントを狙う場合には、逆相関関係の方が、そのときの値動きに左右される部分が少ないので、リスクヘッジに繋がると言われています。

ただし、このやり方が全てではありません。後ほど、相関関係を使った「サヤ取り」と呼ばれる方法についても解説したいと思います。

スワップポイントがもらえるタイミングとは

スワップポイントが付与されるのは、ニューヨーク市場がクローズするタイミング(日本時間で午前7:00(夏は午前6:00)になり、その日の取引終了とともに受け取れます。

また、ポジションを保有したまま、決済せずに翌日に持ち越すことを「ロールオーバー」と言います。

海外FXのスワップポイントはFX業者側の利益が少ない

海外FXでは、スワップポイントについてそこまで力を入れていないFX業者も多くあります。その理由として、海外FXでは「NDD取引(ノー・ディーリング・デスク)」を採用していることにあります。NDD取引は、トレーダーが出した注文に対して自動的に約定する仕組みのことで、インターバンク直結の取引方法です。反対に国内FXでは、ディーラーが判断した上で約定が行われる「DD取引(ディーリング・デスク)」が多く見られます。

NDD取引については、こちらのコラムもご参考ください。
>>海外FXの特徴と選び方とは?国内FXとの違いやメリットについて

NDD取引では、注文をカバー先にすべて流すため、FX業者が支払うスプレッドのコストがかかります。NDD取引の収入源になっているのは、主にスプレッドです。そのため、スワップポイントを狙って長期保有しているトレーダーがいると利益が得られなくなってしまいます。これらの理由から、長期でポジションを保有しているトレーダーは、金利差の一部を利益として受け取れるよう、スワップポイントを低く設定しているところもあります。海外FXならではのスワップポイントの仕組みを知ると、納得できるのではないでしょうか。

海外FXのスワップポイントの特徴とは

通貨ペアの選択肢が多い

海外FXの特徴の一つに、通貨の種類が多く選択肢の幅が広いことがあげられます。スワップポイントでは、いかに金利差を狙えるのかがポイントになりますが、そもそも取り扱っていない通貨になると、取引以前の問題になってしまいます。

メキシコペソやトルコリラなど、高金利通貨や低金利通貨を使った組み合わせを選べるのが海外FXの特徴です。マイナー通貨はメジャー通貨と比較してもスワップポイントが高く設定されているものが多く、金利の高さにも定評があります。

スワップポイントを狙った取引

スワップポイントを狙った取引をするなら

海外FXでは、取引を行うFX業者ごとに受け取れるスワップポイントの幅が違います。取引する通過ペアによってもスワップポイントが変わるため、もし海外FXでスワップポイントを利用したトレードを考えているのであれば、その利益がどのぐらいの差になるのかを調べた上で始めることをおすすめします。

さらに、スワップトレードを行う前に覚えておきたいのが、最も最適な組み合わせです。マイナー通貨と呼ばれる「高金利通貨」とメジャー通貨と呼ばれる「低金利通貨」を、どのように組み合わせるのかを考えてみましょう。通貨ペアの政策金利差が大きければ大きいほど、受け取れるスワップポイントも高くなっていきます。

海外FXでは、海外のトレーダーを軸に考えています。そのため、基軸通貨が日本円ではなく、米ドルやユーロとなり、これにどんな通貨を組み合わせるのかを決める必要があります。人気の通貨ペアや政策金利差が大きい通貨ペアなど、どのようにスワップポイントを受け取るか、選び方が重要になります。

サヤ取りを禁止している海外FX業者もある

サヤ取り(裁定取引)とは、値動きの相関性がある金融商品において、買いと売りの2つのポジションを両建てして保有することで利益を出す投資方法のことを言います。「アービトラージ(スプレッド取引)」とも呼ばれています。株式市場でも用いられるサヤ取りですが、海外FXの中には禁止しているFX業者があるため注意が必要です。

サヤ取りは、もし為替相場全体が一つの方向に推移したときでも、双方の利益と損益が相殺される仕組みになります。サヤ取りの具体的な方法の一つには、スワップポイントを使ったものがあります。高金利通貨を使えばそこまでリスクの少ない投資の方法にはなりますが、金利の高い通貨ペアを必ず購入しなくてはいけないので、売買のチャンスが限られてしまうというリスクもあります。

IS6FXでの両建て行為やアービトラージの禁止事項については、ガイドラインに記載がございます。始める前には必ずお読みください。
>>IS6FXのガイドラインはこちら

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まとめ

今回は、海外FXにおけるスワップポイントについて解説しました。まずは、スワップポイントの仕組みや特徴から、注意すべきことまでしっかりと理解しておくことが大切です。

海外FXを利用して、スワップポイントでトレードしてみたいと思っている方は、ぜひご参考ください。