ローソク足の包み足とはらみ足とは?反転サインを覚えてチャンスを生かそう!

FXのローソク足の組み合わせには、さまざまなものがあります。FX経験が長い人になれば、ローソク足の変化を見逃さずエントリーして、利益を出している人も少なくありません。

ローソク足のなかでも特に覚えておきたい見方が「反転を示すローソク足」の組み合わせです。代表的なものに「包み足」「はらみ足」があります。具体的にどんな反転サインなのか、初心者でもわかりやすく解説していきたいと思います。

ローソク足についてはこちらをご参考ください。
>>ローソク足の基本的な見方からシグナルのポイントまで徹底紹介

FXの包み足とは

包み足とは、1本目のローソク足の高値と安値を、次のローソク足が完全に包み込んでいる組み合わせのことを言います。もしくは、1本目のローソク足の安値もしくは高値を、次のローソク足の終値が完全に超えている状態のことを言います。いずれも2本目のローソク足が1本目のローソク足を、包み込むような形になることから、包み足と呼ばれるようになりました。

fx_image

包み足は、海外FXを行っているトレーダーなら知らない人はいないほど有名な組み合わせです。包み足はプライスアクションの1つになり、別名“アウトサイドバー”と呼ばれることもあります。

株式や先物取引などの世界では、包み足が高値や安値だけでなくローソク足の実体も収まっていなくてはいけないと決められています。ただ、この条件に該当しないと包み足にならないのであれば、一度価格が飛んだうえでトレードが始まらないと難しくなります。そもそもFXは、流動性があり値が飛ぶことはほとんどありません。

そのため、本来の株式や先物取引などの包み足よりも、より実用的な定義としてアウトサイドバーの考え方が一般的とされています。ちなみにこのアウトサイドバーは、バーチャートから来ているものになります。ローソク足では包み足と呼び、バーチャートではアウトサイドバーと呼ぶなどの違いはありますが、どちらも同じ意味合いのものと考えて問題ありません。

IS6FXが気になったら

2024/12/9(月)07:00~2024/12/21(土)07:00

口座開設はこちら IS6FXとは?

包み足が起きるときの心理とは

冒頭で「反転を示すローソク足」と説明しましたが、つまり包み足は「反転シグナル」になります。具体的には、包み足が起きていると値動きの拡大が起きているということになります。前回のローソクよりも強い売買が行われた結果、より大きくなって1本目のローソク足を包むような状態になります。

具体的は、前回、高値や安値を更新したあとに逆の方向に伸びていきます。前回よりさらに高値や安値を更新して終値を迎えたときも、包み足があらわれます。包み足は安値圏や高値圏、もしくはトレンドの転換点で出現することが多く、押し目や戻り目でも登場します。反転シグナルのなかでも強いものになり、トレンドの終わりを示しています。

FXのはらみ足とは

はらみ足とは、1本目のローソク足の高値と安値に対し、次のローソク足の高値、安値が完全に収まっている組み合わせのことを言います。もしくは1本目のローソク足に対して、次のローソク足の実体が完全に収まっている状態のことを言います。包み足とは逆の動きをしているというと、わかりやすいかもしれません。

fx_image

FXのローソク足の見方では、はらみ足もとても有名です。別名“インサイドバー”と呼ばれることもあります。包み足でも説明しましたが、株式や先物取引では、実体部分がすべて収まらないとはらみ足とは呼びません。

でも、FXは流動性が高く値が飛ぶようなことはほとんどありません。そのため、バーチャートのインサイドバーと、同じ定義として考えられています。

はらみ足が包み足と大きく異なるの点は、まだ「反転が確定していない」ことにあります。はらみ足とは、反転を予測する予兆のようなものです。実際にチャートを見てもらえるとわかると思うのですが、値動きがまだ続いている状態です。

トレンドが反転する可能性も十分に考えられますが、そのまま継続してしまう可能性もあります。はらみ足の状態になったときは、時間足をより細かいものにして、値動きを確認してみてください。

時間足が大きいと気づけないこともあるのですが、保合い状態を維持していることがわかると思います。はらみ足を反転の確定と勘違いしていると、チャートの動きを見過ごす原因になるため注意が必要です。安値や高値をブレイクしている状態=トレンド転換になりますので、はらみ足も予兆をしっかりと確認しておきましょう。

包み足とはらみ足を使ったトレード方法とは

包み足とはらみ足を使ったトレード方法を見た場合、初心者の方には実際にトレードで使いやすい包み足がおすすめです。

はらみ足から挑戦してしまった場合、トレンド転換機ではあるものの安易にエントリーして、そのままトレンドが続いてしまうと、予想外の動きをしてしまう危険性があります。どちらからトレードするか迷ったときは、まずは包み足を選択するほうが無難といえます。

包み足でエントリーする場合、トレンドが確定している状態です。そのため、包み足がはっきりと見えたあとに「成り行き」でのエントリーをおすすめします。

包み足の高値もしくは安値のときに、ブレイクを行いエントリーします。上昇トレンドのときに、レジスタンスラインで陽線・陰線の組み合わせの包み線が出た場合は、上昇トレンドの力が弱くなっている可能性があり、下降トレンドに転換する可能性も十分に考えられます。逆に下降トレンド中に、サポートラインの周辺で陽線や陰線の組み合わせの含み線が出た場合は、下降トレンドの力が弱くなります。そのため上昇トレンドに転換する可能性が考えられます。

fx_image

次にはらみ足ですが、トレンド転換が確定したタイミングでエントリーするのがポイントです。チャートではらみ足が起きているのを確認したあとに、1本目のローソク足の高値もしくは安値をブレイクしたタイミングでエントリーします。

より具体的に説明すると、上昇トレンド中にレジスタンスライン周辺で、陽線や陰線のはらみ線が出た場合、上昇トレンドの力が弱くなっているので、下降トレンドに転換する可能性が高くなります。逆に下降トレンド中に陽線や陰線のはらみ線が出た場合、下降トレンドの力が弱くなっているので、上昇トレンドに転換する可能性があります。

焦って中途半端なタイミングでエントリーしてしまうと、損失を出す原因になることもあります。安値もしくは高値のタイミングにエントリーすると良いかもしれません。

包み足もはらみ足も反転が予測されるポイントが重要!

包み足やはらみ足は、いずれにしても反転が予測されるポイントでのエントリーが必要になります。反転するタイミングをどの程度まで予測できるのかが重要です。

反転のタイミングを瞬時に判断できるようになることで、利益が出るのか、損失が出るのかは変わってきます。例えば、サポートラインやレジスタンスラインの反発も予測するための一つポイントになります。

サポートラインとは

サポートライン「下値支持線」と呼ばれ、下落してきた価格が止められて反転したポイントに引かれる水平線のことです。

海外FXでは、世界中のトレーダーが取引を行っていますが、トレーダーは常にローソク足の値動きをチェックし、下降しているときほど意識が強くなる傾向にあると言われることがあります。これ以上、下値のラインを超えないように、買い注文や売りポジションを持っていたトレーダーが買い戻しなどの動きをすることで、支持する力が強く働くためです。

レジスタンスラインとは

レジスタンスラインは、「上値抵抗線」と呼ばれ、上昇してきた価格が止められて反転したポイントに引かれる水平線のことです。レジスタンスラインは、サポートラインの反対のことが起こります。

これらの動きが起こると相場が大きく反発するので、包み足やはらみ足ではエントリーポイントになるケースも多くなります。

サポートラインとレジスタンスラインについてはこちらをご参考ください。
>>サポートラインとレジスタンスラインとは?引き方や分析方法を徹底解説

他にもローソク足の組み合わせはこんなにある

包み線やはらみ線について説明しましたが、実際にFXのローソク足には他にも種類がたくさんあります。

マド

前回のローソク足と今回のローソク足に重なる部分がないことを言います。前回の終値よりも高値がつくことを「ギャップアップ」と言い、安値がつくことを「ギャップダウン」と言います。週末もしくは相場が開始される週開けの価格差によって起こります。

毛抜き天井

陽線のあとに陰線が現れたにも関わらず、高値の位置が同じ場所にあることを毛抜き天井と言います。天井付近で現れた場合、それ以上に高値を更新できそうな気がするかもしれませんが、陽線から陰線になってしまい、上昇トレンドの力が弱まっていることを示しています。

毛抜き底

陰線のあとに陽線があらわれて、安値が同じ位置になることを毛抜き底と言います。毛抜き天井とは反対の意味を持っている言葉です。相場の谷低であらわれたにも関わらず、サポートラインよりも安値を更新できないケースになり、下降トレンドが弱まっているのがわかります。

出会い線

1本目のローソク足の終値と2本目のローソク足の終値が同じ位置に来ることを言います。陰線のあとに陽線が来るときは今後、上昇する傾向があるので買いのサインと言われます。その反対に、陽線のあとに陰線が来る場合は下降の傾向があるので売りのサインと判断できると考えられています。

切り込み線

1本目が陰線になり、2本目が陽線の状態で、安値をさらに下回るときを切り込み線と言います。値段の下降のあとに一度勢いが弱くなり、相場に買い注文が多く入ったケースになります。ここで切り込み線が現れると、相場の底になるので上昇に転じる可能性が高くなります。

IS6FXが気になったら

2024/12/9(月)07:00~2024/12/21(土)07:00

口座開設はこちら IS6FXとは?

まとめ

FXのローソク線の組み合わせはまだまだ種類がありますが、組み合わせを覚えておくとどのタイミングで上昇するのか、また下落するのかを瞬時に見極められるようになります。

包み足やはらみ足も含め、反転のタイミングを見逃さないようにすることが、損失を最小限に抑え、利益を最大に引き出してくれる鍵になります。FXの勝率を高めるためにも、ローソク足の組み合わせについて覚えておくことをおすすめします。