FXを始めると、良く目にするのが「移動平均線」という用語です。FXの取引をするうえでは、移動平均線は必要不可欠なものなので、しっかりと勝ちにいくためにも知っておくべきでしょう。
そこでこの記事では初めての方でもすぐに使えるように、そもそも移動平均線とはどんなものなのか、という基本知識を説明しながら、具体的な使い方やどんな種類があるのか、気を付けておきたい注意点、相性の良いテクニカル指標の組み合わせはどんなものなのかについて解説します。
移動平均線とは
移動平均線は英語でMoving Averageと記し、一定期間の価格の終値の平均値をつなぎ合わせたグラフのことで、設定した時間内の始値(はじめね)、高値(たかね)、安値(やすね)、終値(おわりね)を視覚的に表した「ローソク足」と絡むように描かれているのが特徴です。簡単にいうと、一定期間の平均価格を日々計算して出した数値を線でつないだものです。相場の方向性を意味する、「トレンド分析」の代表格でもあります。
移動平均線には3つの種類があり、移動平均線が上向きなら上昇トレンド、横ばいなら方向感のないもみあい局面(売り買いの勢力がほぼ等しい状態にあり、相場がレンジ(一定の値幅)で、何度も上下動を繰り返していること)、下向きなら下降トレンドと判断します。
移動平均線のおすすめ設定期間
移動平均線の設定期間では1週間の営業日である5の倍数、自然界の黄金比「フィボナッチ数列」をベースとしたエリオット波動では5、8、13、21、34といった数字が応用されています。ただし、相場環境やトレードの目的に応じて期間を選ぶことが大切です。一般的な設定期間としては、15日、21日、25日、50日、75日、100日や200日の移動平均線がよく使われます。
初心者の方におすすめの期間設定をご紹介しますので参考にしてください。
・短期線5日
・中期線20日か21日、25日
・長期線75日
サポートラインとレジスタンスライン
移動平均線には、FXトレーダーの思いや期待が影響している傾向があります。例えば、強い上昇が続いている場合は、「できれば安いところで買いたい」と考えている人が多いと推測できます。そのように考えているトレーダーが多い取引の中、ある過去データの分析で「5日移動平均線まで下げると、決まって上昇する動きが頻繁に見られていた」というデータがあるとすると、「5日移動平均線まで我慢し、この水準で買いに動く人が多くなる」という傾向があります。この傾向から、結果的に「5日移動平均線が心理的な重要な節目」となっていきます。このような効果を持っている移動平均線を、「支持線(サポートライン)」と呼びます。一方、この逆で、その水準に達すると上昇が止まる効果を持った移動平均線を「抵抗線(レジスタンスライン)」と呼びます。
サポートライン・レジスタンスラインについて詳しくはこちらをご参考ください。
>サポートラインとレジスタンスラインとは?引き方や分析方法を徹底解説
移動平均線の設定期間の選び方
移動平均線は、大きく短期移動平均線と長期移動平均線の2種類に分けられます。それぞれ特徴が異なるので、トレードの目的に合わせて使い分けましょう。ここでは、各移動平均線を特徴とともに紹介します。
短期移動平均線の特徴
短期移動平均線とは、値動きに素早く反応する移動平均線のことです。主に短期のトレンドを把握したい場合に使います。しかし、短期売買の流れに移動平均線の動きが左右されやすいので、ダマシに遭遇しやすくなります。リスクを低くしてトレードをしたい人は、2回目以降の売買サインでエントリーするようにしましょう。
長期移動平均線の特徴
長期移動平均線とは、長期のトレンドを把握したい場合に役立つ移動平均線のことです。スイングトレードやポジショントレードなどと相性がよいとされています。しかし、値動きへの反応が少々遅いため、トレンドの発生ポイントを具体的に把握することには向いていません。ちなみに、長期移動平均線は利益を伸ばしたい場合にも役立ちます。
オススメの組み合わせ
WebサイトやSNSを見ると、多くの人が移動平均線のおすすめの組み合わせを紹介しています。あまりにも数が多すぎて、どれを選択すればよいのか分からなくなった人もいるでしょう。そのような人は、まず以下の組み合わせでトレードをしてみることをおすすめします。
オススメの組み合わせ | |
---|---|
短期派の場合(日足) | 5、10、25 5、20、40 |
中期派の場合(日足) | 20、40、200 5、25、75 25、75、200 |
長期派の場合(週足) | 13、26、52 |
上記の組み合わせは、どれもシンプルです。癖が少ないので、どのようなトレードスタイルにも合うでしょう。ここから自分好みに少しずつ設定値をアレンジしていくことをオススメします。
移動平均線の種類
先述した通り、移動平均線にはいくつか種類がありますが、それぞれ意味合いや活用方法が違います。また、それぞれメリットやデメリットも生じますので、初心者の方もトレードをする前に知識を覚えておくことがおすすめです。
単純移動平均線(SMA)
単純移動平均線とは、様々な金融商品の動きを一つの流れとして捉えることができる最も有名なテクニカル分析法の1つです。一般的に移動平均線は、この単純移動平均線のことを指します。計算方法はシンプルで、5日と期間を設定した場合は、5日間の価格の平均値を出して結びます。1月5日の値であれば1月1日から1月5日の5日間、1月6日の値であれば1月2日から1月6日の5日間といったように、平均をとりたい期間を移動させていき、平均値を線で結んでいきます。単純移動平均線簡単にいうと、単純に一定期間の価格の平均値を出して結んだものとなります。
(例)
1日目 | 100円 |
---|---|
2日目 | 200円 |
3日目 | 300円 |
4日目 | 400円 |
5日目 | 500円 |
( 100円 + 200円 + 300円 + 400円 + 500円 )÷ 5 = 300円
例えば、仮に現在のドル円(USDJPY)のレートが1米ドル=100円、5日移動平均線の水準を80円、25日移動平均線の水準を120円とします。この時の平均価格は80円なので、過去5日以内に米ドルを買っているトレーダーはプラス(評価益がでている)となりますが、過去25日間で米ドルを買ったトレーダーは、マイナスが出てしまいます(あくまでも平均で考えます)。
つまり、過去25日間で米ドルを買ったトレーダーの多くは、120円まで戻れば損益がほぼ等しくなるためと、損益を確定したい心理状態となる傾向があるため、1米ドルは25日移動平均線の水準である120円より高くなりにくくなります。
加重移動平均線(WMA)
加重移動平均線とは、直近の価格に比重を置いた線のことです。一定期間の価格に対して、新しいデータほど大きくなるように比重をかけて計算する移動平均線です。
「相場の急変には対応できない」という単純移動平均線のデメリットを補うために使われます。移動平均線は、線はなめらかなほど大きな上昇、下降トレンドの判断が可能で、また、シグナルの信頼性も高まるとされています。加重移動平均線(WMA)は、3本の移動平均線の中では最も線がなめらかに描かれます。そのため、緩やかな上昇や下降局面に有効的であると覚えておきましょう。
先ほど同じく1月5日の値であれば、1月1日から1月5日の5日間の価格の平均値を出し線で結びます。5日間の価格に対して以下の様に新しいデータほど比重をかけるため、下記の例のように、データが新しくなるほど金額にかける比重が多くなっています。
(例)
1日目 | 100円×1 |
---|---|
2日目 | 200円×2 |
3日目 | 300円×3 |
4日目 | 400円×4 |
5日目 | 500円×5 |
100円 × 1 + 200円 × 2 + 300 × 3 + 400 × 4 + 500 × 5 ÷( 1 + 2 + 3 + 4 + 5 )= 366.66・・・円
指数平滑移動平均線(EMA)
指数平滑移動平均線(EMA)とは、単純移動平均線(SMA)に比べて直近の動きに敏感に反応するテクニカルチャートです。使い方や売買の判断方法は単純移動平均線と同じですが、直近の価格に比重をかけて算出するところが違います。最新の価格をより強く反映するため、単純移動平均線よりも直近の値動きに敏感に反応し、トレンドの転換を早めに察知しやすいとされています。ここでも1月5日の値であれば1月1日から1月5日の5日間として計算するとします。
(例)
1日目 | 100円 |
---|---|
2日目 | 200円 |
3日目 | 300円 |
4日目 | 400円 |
5日目 | 500円 |
100円 + 200円 + 300 + 400 + 500 + 500(直近のデータをもう一回足す)÷ 5 + 1 = 333.33・・・円
移動平均線の見方
移動平均線の基本的な知識は少しずつ分かりましたが、肝心の見方が分からないと活用できません。移動平均線は向きや分かることが違いますので、エントリーのタイミングなどを見極める時にも有効です。そこでここでは、移動平均線の見方をご紹介しましょう。
移動平均線の「向き」でトレンドを見る
まず、移動平均線の「向き」で相場のトレンドを見ることができます。このときに見る線は、基本的にどれでも構いません。例えば、移動平均線が上向きだった場合、その相場は「上昇している」と分かります。
反対に、下向きだった場合、その相場は「下降している」と分かります。ちなみに、移動平均線が「ほぼ平行線」になっている場合は、相場がある一定の幅で上がったり下がったりを繰り返す「レンジ相場」です。
移動平均線の「角度」でトレンドの強さを見る
次に、移動平均線の「角度」でトレンドの強さを見ることができます。角度が大きいほどトレンドの勢いが強いことを示します。例えば、移動平均線がほぼ直角に上向いている場合は「強い上昇トレンド」と読み取れますし、緩やかな角度で上向いている場合は「弱い上昇トレンド」と読み取れます。
相場の状況にもよりますが、一般的に「弱いトレンド」はトレンドの終了を意味するので、その状況でトレンドを追ったエントリーをするのは避けましょう。
移動平均線を使ったFX手法
それでは実際にどうやって移動平均線を活用すれば、上手なトレードができるのでしょうか。初心者の方でも読んだら実戦に使えるように、ここでは移動平均線を活用したエントリー(新規のポジションを持つこと)の仕方などを具体的に解説していきましょう。
移動平均線の傾きを使ってエントリー
1つ目は、「移動平均線の傾きを使ってエントリー」していく手法です。例えば、移動平均線が上向いているとしましょう。この場合、現時点の相場は「上昇トレンド」と分かります。基本的にトレンドは、「明確な材料」が出なければ、終わりません。その特性を利用して、現在のトレンドを追っていきます。
つまり、今回は「買いでエントリーしていく」ということです。トレンドと同じ方向にエントリーしていく手法を「トレンドフォロー」と言います。トレンドフォローは、取引手法の中でも基本中の基本なので、FX初心者はまずこの手法を試してみてください。
短期線と長期線を使ってエントリー
2つ目は、「短期線と長期線を使ってエントリー」していく手法です。具体的には、ゴールデンクロスとデッドクロスを使っていきます。ゴールデンクロスとは長期線を短期線が下から上に突き抜ける現象で、デッドクロスとは長期線を短期線が上から下に突き抜ける現象のことです。
一般的にゴールデンクロスは「買いのサイン」、デッドクロスは「売りのサイン」といわれています。基本的に、ゴールデンクロスでエントリーしたらデッドクロスで決済、デッドクロスでエントリーしたらゴールデンクロスで決済していきます。チャートの突き抜けが急であればあるほど、大きな利益を狙えるチャンスなのでぜひ使ってみてください。
パーフェクトオーダーを使ってエントリー
3つ目は、「パーフェクトオーダーを使ってエントリー」していく手法です。パーフェクトオーダーとは、3本の移動平均線が全てトレンドの方向に並んでいることです。例えば、上昇トレンドであれば、3本の移動平均線が全て上抜きになっている状態を「パーフェクトオーダー」と呼びます。
このチャートパターンは、非常に強いトレンドが発生しているときによく現れます。そのため、パーフェクトオーダーが現れたときは、積極的にトレンドフォロー(トレンドの方向にエントリーする手法)していきましょう。
サポートライン・レジスタンスラインと見立ててエントリー
4つ目は、「移動平均線をサポートライン・レジスタンスラインと見立ててエントリー」していく手法です。サポートラインとは下値が支えられている価格帯で、レジスタンスラインとは上値が支えられている価格帯のことです。
チャートは、サポートライン・レジスタンスライン付近で反発する傾向があります。その特性を使って、サポートライン付近では買いエントリー、レジスタンスライン付近では売りエントリーしていきましょう。
しかし、そのまま突き抜ける場合もあります。そのため、エントリーした価格帯から10~20pips程度離れたところに損切りの注文を必ず入れておきましょう。そうすることで、大きな損失を回避することができます。
移動平均線と相性の良いテクニカル指標
移動平均線は、別のテクニカル指標を2つ以上組み合わせることで、さらにトレンド転換や売買ポイントが非常に明確になり精度の高い取引を行えます。ここではおすすめの移動平均線と相性の良いテクニカル指標の組み合わせを紹介しましょう。
グランビルの法則
移動平均線の活用方法の1つに、「グランビルの法則」があります。グランビルの法則は、移動平均線と株価の動きをグラフ上に並べて、その動き方を分析することで、今後の株価の値動きを判断するという株式投資理論です。移動平均線と株価の関係によって、買いのタイミング4通り、売りのタイミング4通り、合わせて8通りの法則があります。
買いサイン
①上向きまたは横ばいの移動平均線を価格が下から上へ抜けた場合
②上向きの移動平均線を価格が一時下抜けた後に、再度上抜けた場合
③上向きの移動平均線の近くまで価格が下落し、移動平均線を下抜けることなく再度上昇した場合
④価格が下向きの移動平均線の下に大きく乖離した場合
売りサイン
⑤上昇から横ばいまたは下向きに転じた移動平均線を、価格が上から下に抜けた場合
⑥下向きの移動平均線を価格が一時的に上抜けた場合
⑦下向きの移動平均線の近くまで価格が上昇し、移動平均線を上抜けることなく再度下落した場合
⑧価格が上向きの移動平均線の上に大きく乖離した場合
グランビルの法則について詳しくはこちらをご参考ください。
>テクニカル分析の基礎「グランビルの法則」とは?グランビルの法則で勝てるの?
RSI
RSI(Relative Strength Index)と移動平均線は、タイプの異なるテクニカル指標です。RSIは「オシレーター系」の手法で相場における売買バランスを分析でき、移動平均線は「トレンド系」の手法でトレンドの方向や強さが分かります。
移動平均線を使えばトレンドの方向や強さを調べられますが、トレンド転換点を見つけるのに時間がかかります。そこでRSIチャートを活用します。オシレーター系のテクニカル指標が、実際の相場とは逆方向に向かって動いている状態である「ダイバージェンス」を見つければ、トレンド転換のサインになります。
また、RSIは主にレンジ相場で活用できますが、FX初心者から経験者も含めて、強いトレンドでは使いにくいので注意が必要です。強いトレンドでは移動平均線を用いて、トレンドの方向や強さを調べるのがおすすめです。
RSIについて詳しくはこちらをご参考ください。
>海外FXのRSIとは?使い方や見方などを徹底解説!
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは、米国の投資家ジョン・ボリンジャーが考案したテクニカルチャートのひとつです。移動平均線と、その上下2本ずつの標準偏差からなる線の計5本の線で表されます。
短期と長期の2本の移動平均線のクロスから売買タイミングを判断する考え方は、テクニカル分析の代表的な方法です。短期線が長期線を下から上抜く「ゴールデンクロス」は上昇トレンドへの転換を示唆するもので買いサイン、その反対に短期線が長期線を上から下抜く「デッドクロス」は下降トレンドへの転換を示唆するもので売りサインです。
この2本の移動平均線のクロスを見る手法の応用として、長期線をボリンジャーバンドに置き換える方法により、移動平均線同士の組み合わせによるダマシの多さを抑えることができます。ダマシとは、チャート分析などで得られた結果とは異なる方向に相場が動いてしまうことを指します。エントリーの前提としてトレンドの向きが重要で、その方向への順張りを仕掛けるのがポイントです。
ボリンジャーバンドについて詳しくはこちらをご参考ください。
>海外FXのボリンジャーバンドとは?おすすめ分析手法や設定値などについて解説します
FX初心者は移動平均線を使った順張りで取引してみよう
移動平均線の見方から具体的な手法までを一通り説明してきましたが、「たくさんあり過ぎてどれを使えば良いのか分からなくなった」方もいるかと思います。そのような方は、まず「移動平均線を使った順張り」から挑戦してみましょう。順張りとは、相場が上昇傾向にあるタイミングで、「順当にさらに値上がりする」と考えて外貨を購入する方法です。
なぜなら、最もシンプルで分かりやすいからです。シンプルにすればするほど、無駄な情報を省くことができるので、その分、相場が読みやすくなります。FXで勝っていくためには「相場を読む力」を養っていく必要があります。そのため、まずは「シンプルな順張り」で相場に慣れていきましょう。
順張りについて詳しくはこちらをご参考ください。
>海外FXの順張りとは?メリット・デメリットや上手く使うコツなどを徹底解説!
トレンドの終わりは「長時間足」でチェック
トレンドの終わりの判断基準は様々なのですが、基本的には「長時間足でチェック」することをおすすめします。なぜなら、長時間足のチャートはダマシが少ないため信ぴょう性が高いからです。短時間足だと「トレンドが終わったと見せかけて、実は終わっていなかった」ということが多々あります。
このようなダマシを上手く対処できないと、FXの世界から一発退場もあり得るので、まずはシンプルで分かりやすい「長時間足」からトレンドの終わりをチェックしていきましょう。
移動平均線の注意点
移動平均線を使った手法は、有効的な取引も多いものの、注意すべき点もあります。特に初心者の方は、取引をする前にしっかり確認をしておかないと、損失に繋がってしまう可能性もあるでしょう。ここでは、移動平均線を使った手法での注意点を説明しましょう。
ダマシに引っかかりやすい
移動平均線を使った手法は、ダマシに引っかかりやすいので注意しましょう。ダマシとは、その名の通り、トレーダーを騙す値動きのことです。例えば、一般的にゴールデンクロスは、上昇トレンドの始まりといわれているため、「買いでエントリーした方が良い」とされています。
しかし、ゴールデンクロスが発生してから下降トレンドが始まる相場もあります。移動平均線でダマシを見抜くのは難しいので、基本的に「ダマシに遭ったら即損切り」を心がけてトレードしましょう。
ダマシについて詳しくはこちらをご参考ください
>海外FXのダマシとは?海外FX初心者なら覚えておきたい対策・対処方法
レンジ相場では機能しない
レンジ相場で移動平均線は、機能しない場合が多いので注意しましょう。移動平均線を使った手法の多くは、移動平均線の傾きや突き抜けなど「動き」を利用します。この動きが現れるのは、基本的に「トレンド相場のみ」です。
レンジ相場は動きがない相場なので、当然のことながら移動平均線の動きはかなり弱くなります。そのため、移動平均線はトレンドが出ているときに使いましょう。
レンジ相場について詳しくはこちらをご参考ください
>海外FXトレーダーなら覚えておきたいFXのレンジ相場とは?
トレンドの把握が少し遅れる
移動平均線を使った場合、トレンドの把握が少し遅れるので注意しましょう。移動平均線は、価格の「終値」をもとに作られています。つまり、「チャートが動いた後に移動平均線も動く」という形になります。そのため、雇用統計や相場の急変など、瞬間的な値動きとは非常に相性が悪いので注意しましょう。
まとめ
今回はFX取引において、分析に必要な移動平均線の基本的な知識をはじめ、種類や見方など、初心者の方でも分かりやすくまとめているので実戦に活用してみてください。移動平均線を使った手法なども解説しているので、どのように取引をして良いか悩んでいるという方にもおすすめです。
また、移動平均線と相性の良いテクニカル指標を組み合わせて上手に活用すれば、移動平均線が特定の相場状況では機能しない時にも役立ちます。実際に取引をする場合は、初心者の方でも取引がしやすいシンプルな順張り手法がおすすめです。「予想が外れたときの対策」も取りつつ、トレード経験を積んでみてはいかがでしょうか。