海外FXの禁止行為ってなに?知らない間にやっていないか要チェック!

何事にもルールが決められています。それは海外FXでも同じです。全トレーダーが気持ちよく取引ができるように、いくつか禁止行為が定められているので注意しましょう。禁止行為は利用規約やよくある質問などに細かく記載されているので、よく確認してください。

禁止行為を繰り返すと、利益の取り消しが行われたりレバレッジ制限がかけられたりします。最悪の場合、口座凍結・アカウント停止の処分が下されるでしょう。今回はこのトラブルを防ぐために、知っておきたい海外FXの禁止行為をいくつか紹介します。

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多くのFX事業者が禁止している行為

FX取引は、比較的自由度が高いとされています。しかし、その中でも両建てや裁定取引など、いくつか禁止されている行為があります。禁止行為を行うと口座が凍結され、取引できなくなる場合があるので注意しましょう。ここでは、多くのFX事業者が禁止している行為について説明します。

複数口座間での両建て取引

多くのFX事業者は、同じ口座内での両建て取引は認めています。しかし、同じ業者の別口座での両建て別業者を使った両建てなどは禁止しているところが多いので注意しましょう。理由は、FX事業者のボーナスやゼロカットシステムなどを悪用する行為に繋がるからです。

例えば、2つの口座に1,000円入金するとしましょう。レバレッジを最大に設定して、口座Aでは買い注文、口座Bでは売り注文を出します。この場合、1,000円の損失で数万円以上の利益を得ることが可能です。これを繰り返すとFX事業者は破産してしまうので、禁止しているところが多いと言われています。

裁定取引(アービトラージ)

裁定取引とは、同じ銘柄間で発生する一時的な金利差や価格差を利用して利益を得る取引手法です。例えば、ドル円の価格がA社では100円、B社では100.10円になっているとしましょう。A社の方で10ロット分のポジションを購入し、B社の方では10ロット分のポジションを売却します。これを行うと、理論上は確実に10銭分(100円-100.10=10銭)の利益を得ることができます。

10ロット扱っていれば、裁定取引を行うだけで10万円の利益です。この確実に利益を得る方法はFXの趣旨から大きく外れているため、禁止されています。

窓開けや窓埋めのみを狙った取引

FXのチャートは土曜日の早朝に止まり、月曜日の早朝から動き始めます。この土曜日から月曜日までの期間はチャートが反映されないので、一定の空白ができます。この空白が窓開けです。

月曜日の早朝になり、FX事業者が動き出すとチャートは開けた窓を閉めようとします。土曜日の終値が100円で月曜日の始値が99円であれば、上方向にチャートが動き出すイメージです。この窓を閉めようとする動きのことを窓埋めと言います。この窓開け・窓埋めのみを狙った取引は、FX事業者が損をしやすい取引手法なので禁止されています。

経済指標発表時のみを狙った取引

経済指標とは、世界各国の政府や中央銀行などが発表する経済に関する情報です。米国の雇用統計やFOMCなどが有名です。経済指標が発表される前に、多くの人が経済指標に期待する予想値が発表されます。この予想値と実際に発表された結果値に大きく差があると、為替市場は急激に変動する傾向があります。

このタイミングを狙って取引をすればたった数秒〜数分間で多額の利益を得られる可能性があるのですが、FX事業者のサーバーには大きな負担がかかります。これによりシステムエラーやサーバーダウンなどが起こりやすいため、FX事業者は経済指標発表時のみを狙った取引を禁止しています。

サーバーダウンやレートの遅延を狙った取引

現在は、多くの人が海外FXを行っています。毎日大量の売買注文が入るので、時々FX事業者のサーバーがダウンしたりレートの遅延が起こったりします。このサーバーダウンやレートの遅延を狙って取引を行えば、かなり低いリスクで一定の利益を得ることが可能です。悪用すれば、比較的簡単に数十万円の利益を得られるでしょう。

しかし、この取引手法は多くのFX事業者で禁止されているので注意してください。短時間に多くの売買が繰り返されると、他のトレーダーの取引にも悪影響が及ぶ可能性があるからです。

AIを利用した取引

以前までは裁量トレードが基本でしたが、時代の変化とともにAIを使って取引をする手法も出てきました。EAと呼ばれる自動売買プログラムが有名ですね。基本的にEAを使った自動売買は禁止しているところは少ないのですが、これ以外のAIを使った売買は禁止しているところが多いので注意しましょう。

特にHFT(超高速トレード)外部システムを利用した取引などは禁止されています。理由は、FX事業者のサーバーに過度な負荷をかけるからです。自動売買を使った取引を検討していたのであれば、どのような手法であれば使ってもよいのかルールをしっかり確認しましょう。

同一人物による複数アカウントの作成・利用

FXのアカウントは、1人1つが基本です。家族や友人の名義を使って1人で複数の口座を作るのは禁止されているので注意しましょう。当然、複数アカウントを使った両建てやキャンペーンの活用なども禁止です。理由は、公平性に欠けるからです。

また、現在は無限にメールアドレスを作れるため複数アカウントの利用を許可すると、大量のボーナスを取られて大損害を負う可能性があるからです。実際、複数アカウントでペナルティを受けたトレーダーも存在するので、注意しましょう。なお、同居人とFXをする際は複数アカウントの利用を疑われないように十分注意してください。

ボーナスの不正取得

FX事業者は、新規顧客獲得のためにさまざまなボーナスを提供しています。よくあるのが、口座開設で〇〇円プレゼント、入金額の100%分を付与というボーナスです。このボーナスの金額は基本的に高額であることが多く、活用すればリスクなく取引ができます。

正しい範囲でボーナスを取得するのは問題ないのですが、抜け穴を見つけて不正取得するのは禁止行為なので注意しましょう。なお、FX事業者はすでに口座を開設した人でも利用できるボーナスを提供する場合もあります。そのため、悪用を考えるのではなく、再度ボーナスが提供される機会を待ちましょう

禁止されている方法で取引してしまったらどうなるの?

どれだけ気をつけていても、気が付かず禁止行為をしてしまうことがあります。1〜2回であれば、注意や警告で済む場合があります。しかし、3回目以降は厳しい処分を下される可能性が高いので、十分注意してください。ここでは、禁止されている方法で取引をするとどのような処分が下されるのかについて説明します。

レバレッジ制限

レバレッジとは、口座に入っている資産を担保にそれ以上の金額で取引をできるようにするシステムのことです。例えば、FXの口座に1万円入れて、50倍のレバレッジをかけるとしましょう。この場合、50万円の資金があるとみなされてポジションを購入できます。

禁止行為をするとかけられるレバレッジに制限がかかります。数倍に制限されるケースが多いでしょう。レバレッジをかけられないと資金が少ない人は不利なので、十分注意してください。

利益取消・出金拒否

禁止行為を行うと、簡単に利益を得られます。1日で数十万円〜数百万円の利益を得ることも難しくないでしょう。しかし、その利益は正当な方法で得たものではありません。FX事業者は好まないやり方なので、禁止行為が発覚すると利益が取り消される場合があります。

FX事業者によっては、正当な方法で得た利益も含めてすべて取り消す措置を取っているので、注意してください。あまりにも悪質と判断されれば、出金拒否の処分を下される可能性があります。

口座凍結・アカウント停止

禁止行為の程度が悪質な場合は、基本的に口座凍結、またはアカウント停止の措置を取られます。口座凍結・アカウント停止がされた場合は、まず取引ができません。現在保有しているポジションも強制的に決済処理されます。そして、利益の出金ができなくなります。

アカウントの再登録も一切できなくなるので、注意しましょう。なお、メールアドレスや電話番号などを変えても再登録はできないので注意してください。本人確認の段階で登録を拒否されます。

禁止事項に関するよくある間違い

FXにはさまざまな禁止事項があります。少し複雑なので間違って解釈している人もいるでしょう。間違いを正さないと自分の選択を狭めた状態で取引をすることになり、FXで利益を得るのが難しくなります。しっかり利益を出していくためにも、ここで禁止事項に関するよくある間違いを確認しておきましょう。

同一口座内での両建ては禁止されていない

両建てとは、同じ通貨ペアの買いと売りの両方を保有する取引手法です。この両建て自体は、正当な取引手法であり、禁止されていません。実際、両建てを推奨しているプロトレーダーも存在します。両建てを駆使して数億円の利益を得たトレーダーもいるので、優秀な取引手法と言えるでしょう。

禁止されているのは、2つの口座を利用した両建てです。同一FX事業者でも口座のタイプが異なると禁止行為に当てはまるので、注意してください。

両建てについて詳しくはこちらをご参考ください。
>海外FXの両建てとは?やり方や初心者におすすめしない理由も解説!

経済指標・雇用統計発表時のトレードが禁止されているわけではない

経済指標・雇用統計発表時は、FXの相場が大きく動きます。ボラティリティが大きい場面を選んで取引をするのはFX事業者も推奨していることなので、狙えるなら積極的に狙っていきましょう。このことから、経済指標・雇用統計発表時のトレードは禁止されていないことが分かります。

禁止されているのは、経済指標・雇用統計発表時のみを狙ったハイレバレッジトレードです。他の相場でも取引をしていて、通常のレバレッジであればペナルティを与えられる可能性は低いので安心してください。

経済指標について詳しくはこちらをご参考ください。
>FXトレーダーなら覚えておきたい重要度が高い経済指標一覧!

EA(自動売買)取引は禁止されていない

時々、EAのような自動売買はグレーな取引手法と言われることがあります。しかし、EAの活用自体は禁止されていません。推奨しているプロトレーダーもいますし、FX事業者自体が専用のEAを提供していることもあります。そのため、気になる人は一度使ってみてください。

禁止されているのは、FX事業者のサーバーに負荷をかけるEAの活用です。非正規のEAは基本的に禁止されている傾向があるので、注意しましょう。

まとめ

今回は、海外FXで定められている禁止行為について説明しました。FXは自由度の高い投資ですが、いくつか禁止事項が決められています。例えば、窓開け・窓埋めのみを狙った取引やAIを利用した取引などです。これらを行うとFX事業者や他のトレーダーに悪影響が及ぶため禁止されています。

いかなる理由であっても禁止事項を行うと、処分が下されるので注意しましょう。初めは注意・警告程度がほとんどですが、複数回行うと悪質と判断されて出金拒否や口座凍結などの処分を下されます。FXを長く行いたい人はしっかりルールを守って正しく取引するようにしましょう。