FXは金曜日の何時まで取引ができる?夏時間と冬時間では違う?

FXは、平日なら24時間取引ができます。土日は市場がクローズするので、取引をすることができません。今回は、「FXの取引は金曜日の何時までできるのか」ということについて説明します。夏時間と冬時間、クリスマスと元旦のイレギュラーな時間についてもまとめました。金曜日の取引で意識したいことやおすすめの取引戦略なども参考にしてください。

FXは金曜日の何時まで取引できる?

FXを行う上で、取引時間を把握しておくことは非常に大切です。取引時間を把握しておかないと、戦略ミスを起こしたり思わぬ損失を負ったりする恐れがあるので注意しましょう。ここでは、金曜日の何時まで取引ができるのかについて説明します。

金曜日は24時間取引できる

今回の記事の結論から申し上げますと、金曜日は24時間取引ができます。一般的にFXの取引ができるのは月曜日から金曜日までの平日のみと言われていますが、正確には土曜日の早朝までできます。市場がクローズするのは、大体土曜日早朝の午前6時前後だからです。

具体的な市場クローズ時間はFX取引所によって異なるので、詳細は利用しているFX取引所の公式サイトで確認をしてください。

市場クローズは夏時間と冬時間で違う

FXの市場クローズ時間は1年を通して同じではなく、シーズンによって少し異なります。夏時間・冬時間と言われることが多いので、覚えておきましょう。夏時間は3月の上旬から11月の上旬までです。大体、土曜日の早朝5時30分から6時の間に市場がクローズします。冬時間は、11月の上旬から3月の上旬までです。大体、土曜日の早朝6時30分から7時の間に市場がクローズするでしょう。

冬時間が標準とされており、夏時間が適用されるシーズンは標準時間よりも1時間早く市場がオープン・クローズします。具体的な日時・時間に関しては、利用しているFX取引所の公式サイトを確認してください。

クリスマスは時間短縮の可能性も

日本にも12月25日にクリスマスという文化がありますが、祝日ではありません。しかし、欧米の多くの地域では祝日になっています。市場も休場となり、多くのFX取引所が取引時間を短縮する傾向があるので注意しましょう。

また、クリスマスの日は大きな取引量を誇るロンドン市場とニューヨーク市場が休場になるので、売買の流動性がかなり低下します。1日を通して突発的な値動きが生じやすくなるので、注意しましょう。通常の市場よりも少しリスクが高くなります。クリスマスと金曜日が重なる日に取引をする際は、いつも以上にリスク管理を徹底しましょう。

元日は取引ができない

1月1日の元日は、世界中で祝日と決められています。全ての市場が休場となり、取引ができなくなるので注意しましょう。なお、元日の周辺は売買の流動性が大きく低下し、突発的な値動きが発生しやすくなります。スプレッドの拡大も起こりやすいので、取引をする際は十分注意しましょう。

まだ、取引にあまり慣れていないFX初心者は取引自体を控えることをおすすめします。

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金曜日に形成されるFX相場の特徴

金曜日に形成されるFXの相場は、前半と後半で動きが異なるといった特徴があります。短期間の大きなトレンドが発生しやすい、経済指標の内容に引っ張られやすいなども特徴です。ここでは、そのような金曜日に形成されるFX相場の特徴について説明します。

前半は相場が激しく動きやすい

金曜日は24時間取引できますが、次の日の早朝には市場がクローズしてしまいます。これに備えて、金曜日の前半はポジションを整理する人が増えます。新たにポジションを追加したり不要なポジションを手放したりすると、売買が活発になるので相場の動きが激しくなりやすいのが特徴的です。イレギュラーな値動きが発生しやすいので、取引をする際は注意しましょう。

後半は非常に緩やかになりやすい

金曜日の後半は、大体21時以降を指す傾向があります。21時以降はポジションの整理が終わり、トレーダーが次の週に備えて市場から撤退していくため、相場の動きが比較的緩やかになりやすいのが特徴的です。トレンドよりも、レンジ相場が形成される傾向にあるでしょう。この特徴から、ボックストレードを行うと利益を取りやすいと言えます。

しかし、売買の流動性が低くなるので、突発的な値動きが生じやすくなります。だましも発生しやすくなるので、注意して取引を行ってください。

短期間の大きなトレンドが発生しやすい

新規注文やポジションの決済注文などが集中しやすい金曜日は、取引が活発になる傾向があります。一度に多くの注文が入ると、トレンドが発生する可能性があるのでよく確認しておきましょう。

ここで注意したいのが、金曜日に発生するトレンドは短期間のものが多いことです。数十分から数時間でトレンドが切り替わるケースも珍しくありません。少しリスクはあるものの、トレンドに乗れればまとまった利益を得られる可能性が高いので、リスク許容度が高い人はチャレンジしてみてください。

経済指標の内容に引っ張られやすい

金曜日の18時以降は、多くの経済指標が発表されやすいタイミングでもあります。しかし、金曜日の後半は市場から撤退しているトレーダーも多く、月曜日から木曜日に比べて売買の過熱感が少し収まります。その結果、相場が経済指標の内容に引っ張られて終了する傾向があるので注意しましょう。

経済指標のスケジュールは、事前に発表されています。金曜日の午前中にスケジュールを見て、重要度が高い経済指標はあるか今日は発表の数が多いかなどを確認しましょう。

FX初心者が金曜日の取引で意識したいこと

FX初心者が金曜日に取引をする際は、ポジションの整理を意識して行いましょう。取引ロット数を少なめに設定したり短期トレードを中心にしたりするのも大切です。ここでは、そのようなFX初心者が金曜日の取引で意識したいことについて説明します。

ポジションの整理をする

実際は土曜日の早朝までFXの取引ができますが、まともに取引ができるのは金曜日までです。そのため、金曜日に攻める取引をすることはおすすめできません。FX初心者は守りに重心を置き、ポジションの整理を行いましょう。

含み益が出ているポジションは、十分な金額でなくても手放して利益確定をしておくことをおすすめします。含み損が出ているポジションに関しては、自分の資金状況や戦略などと照らし合わせて、損切りするか持ち越すか決めてください。

取引ロット数を少なめに設定する

月曜日から木曜日までの相場に比べて、金曜日の相場はイレギュラーな動きが多い傾向にあります。プロのトレーダーであっても、予想外の動きに困惑してしまうほどです。これにFX初心者が対応していくのは難しいでしょう。少しでもリスクを低くするために、取引ロット数は少なめに設定することをおすすめします。推奨取引ロット数は、通常の半分以下です。

かけるレバレッジを低くする

海外FXを活用すれば、かなり高いレバレッジをかけられます。これは非常に魅力的なのですが、金曜日のみかけるレバレッジを低くしましょう。取引で失敗したときのダメージを軽減するためです。

FX初心者におすすめのレバレッジ数は、〜3倍です。このくらいのレバレッジであれば、取引ロット数を極端に大きくしない限り、数百円〜数千円の損失に抑えられるでしょう。

短期トレードを中心にする

FXの取引スタイルは、長期トレードと短期トレードの2種類に分けられます。FX初心者が金曜日に取引をするなら、短期トレードの方を選びましょう。短期トレードの方が、イレギュラーな値動きにも対応しやすいからです。また、短期足をメインに取引をするため、戦略が外れても大きな損失を負いにくいといったメリットがあります。

損切りラインをいつも以上に気にする

金曜日に取引をするなら、損切りの予約注文を入れておくことは絶対条件です。それと同時に、損切りラインをいつも以上に気にしましょう。月曜日から木曜日の相場に比べて、金曜日の相場は変動が激しいからです。トレンドの転換が頻繁に起こる日もあり、当初予定していた損切りラインが時間の経過とともに適切ではなくなることもあります。

そのため、こまめに相場の流れや売買の過熱感などを把握しながら、状況に応じて損切りラインを変更するようにしましょう。

金曜日のFXと相性がよい取引戦略

金曜日にFXで取引をするなら、短期のトレンドフォローを使ってみてください。スキャルピングや急騰・急落後の逆張りもおすすめです。ここでは、そのような金曜日のFXと相性がよい取引戦略をいくつか紹介します。

短期のトレンドフォロー

トレンドフォローとは、相場の流れに沿ってエントリーをする最もシンプルな取引戦略です。金曜日は荒れ相場になる可能性が高いので、柔軟に動ける短期トレードと組み合わせましょう。取引の例を一つ紹介するので、ぜひ使ってみてください。

1.チャート画面を開き、現在形成されているトレンドを確認する
2.押し目や戻り目のタイミングで、トレンドと同じ方向にエントリーをする
3.十分な利益が出たら決済をする

スキャルピング

スキャルピングとは、エントリーから決済までを数秒・数十秒ほどで完了させる取引戦略です。デイトレードよりも取引時間が短いので、相場が荒れやすい金曜日でも比較的安全に取引ができるでしょう。取引の例を一つ紹介します。

1.チャート画面で1分足を開く
2.大陽線や大陰線が出たタイミングでトレンドフォローを行う
3.1〜3pipsの利益を得られたら決済する

スキャルピングの特徴について詳しくはこちらをご参考ください。
>FXのスキャルピングのやり方を覚えて短期トレードに挑戦!デイトレードとの違いも解説

急騰・急落後の逆張り

金曜日の相場では、チャートがたまに急騰・急落します。この後は、反動でチャートが戻る傾向があるので、そのタイミングを狙いましょう。具体的な取引手順は以下の通りです。

1.相場が急騰したことを確認する
2.天井に近いタイミングで売りエントリーをする
3.少しの利益を得られたら、すぐ決済する

急騰・急騰後の逆張り戦略は少しリスクが高い取引手法です。多くの利益は狙わず、少しの利益を狙いましょう。決済・損切りともに素早く行うのがコツです。

週間トレンドに対しての逆張り

FXには、1週間の中で形成された週間トレンドというものが存在します。例えば、3月1日から3月5日までの相場が上昇していれば、上昇トレンドが発生していたと判断します。金曜日はポジションを手放す人が多いので、週間トレンドとは逆に動く傾向があります。

これを狙って、逆張りを仕掛けてみましょう。今回の例で言えば、売りでエントリーをした方がよいと言えます。しかし、先ほどと同様に逆張りは少しリスクが高いです。リスク管理や資産管理にはより一層力を入れてください。

FX初心者が金曜日にあえて取引をしないメリット

これまで、金曜日に取引をする前提で話をしてきましたが、あえて「取引をしない」という選択を取るのもよいと思います。それは、以下のようなメリットがあるからです。

・ノーリスクでFXに関われる
・知識の取得に力を注げる
・来週の戦略をゆっくりと考えられる

最大のメリットは、ノーリスクでFXに関われることです。お金をかけずに相場を眺めているだけでも、勉強になることがたくさんあるでしょう。実際にお金をかけると仮定して、取引戦略を立ててみるのもよいと思います。時間を有効活用して、金曜日に最適な取引戦略を探してみましょう。

まとめ

今回は、「金曜日は何時まで取引ができるのか」ということについて説明しました。金曜日は、24時間取引ができます。市場がクローズするのは、翌日土曜日の午前6時前後だからです。しかし、金曜日の相場はイレギュラーに動きやすいといった特徴があります。相場の急騰・急落も珍しくないので、取引をする際はリスク管理・資産管理を徹底してください。