初心者が選ぶべき通貨ペアとは?通貨ペアの特徴と選び方を徹底解説!

初心者が選ぶべき通貨ペアとは?

「海外FXを始めようとリサーチしたは良いが、通貨ペアの選び方がわからない」という方も多いでしょう。それどころか、「通貨ペア自体には一体どんな物があり、取引でどの通貨ペアを選んだら結果的にどうなるのか」、という知識を知ることからスタートしたいという方もいるはずです。

「ドル円(USDJPY)」や「ユーロ円(EURJPY)」の組み合わせなど、通貨ペアには様々な種類があり、それぞれ違う特徴を持っています。そのため、取引戦略として通貨ペアの特徴を理解し、利益を狙いにいくのが効率的でもあります。この記事では、初心者の方がどの通貨ペアを選ぶべきなのかを中心に、選び方や具体的な通貨ペアの例をあげながら解説していきます。

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FXの通貨ペアとはなにか?

通貨ペアとはその名の通り、2つの国の通貨をペアにしたものです。例えば、ドル円(USD/JPY)は、アメリカの「米ドル」と日本の「円」を組み合わせた通貨ペアです。FXの仕組み上、日本円のみや米ドルのみなど、単体通貨で取引することは出来ません。そもそも、FXは2つの通貨の為替差益で利益や損失を得られるような仕組みになっています。

例えば、1ドル100円の時にドルを日本円で購入し、1ドル110円の時に購入したドルを売ると、日本円で10円分の利益を得ることが出来るという仕組みです。反対に、1ドル90円の時に売ってしまうと、日本円で10円分の損失を負ってしまうという仕組みになっています。だからこそ、取引を行う際は必ず通貨ペアを選ぶ必要があります。

通貨ペア

基軸通貨と決済通貨

2つの違う通貨は「基軸通貨」「決済通貨」とに分けられています。取引する際に表示される通貨ペアの、左に記載されているのが「基軸通貨」、右に記載されているのが「決済通貨」となります。例えば、通貨ペアが「ドル円(USDJPY)」であれば、米ドルが基軸通貨、日本円が決済通貨です。

FXでは決済通貨を使って基軸通貨の売買を行います。例えば「ドル円を買う」というのは、「日本円を売って米ドルを買う」ということを意味します。その逆で「ドル円を売る」のは「円を買って米ドルを売る」行為です。

具体的な例をあげて説明します。基軸通貨が米ドルで1ドル120円だった場合に、決済通貨である日本円120円で購入し、130円の時に売ると10円の利益が出ます。基本的には、自分の国の通貨が決済通貨となり売買します。もし円が絡まない取引の時は、どちらか強い通貨を決済通貨とすることを覚えておきましょう。

基軸通貨と決済通貨

ただし、初心者の場合に円が含まれない取引をすることは、難易度が高いためおすすめできません。

ストレート通貨とクロス通貨

FX関連の情報を調べている時、「ストレート」という言葉を耳にした方もいることでしょう。取引に米ドルが主となる時のペアを、一般的に「ストレート通貨」などと呼びます。

具体的なストレート通貨の例としては、「ドル円(USDJPY)」「豪ドル米ドル(AUDUSD)」「ユーロドル(EURUSD)」「ポンドドル(GBPUSD)」「NZドル米ドル(NZDUSD)」などがあげられます。米ドルは取引をする上で最も安定している通貨であるとされており、初心者が取引しやすいのもストレート通貨のポイントです。

一方で米ドルを含まない通貨ペアを、「クロス通貨」または「合成通貨」と呼びます。例えば「ユーロ豪ドル(EURAUD)」「ポンド円(GBPJPY)」などは米ドルを含んでいないため、クロス通貨です。

クロス通貨とストレート通貨

しかし、実はFXの取引では、「必ず売買に米ドルを介さなくてはいけない」というルールがあります。「ポンド円(GBPJPY)」も、円で英ポンドを購入するわけではありません。最初に米ドルを円で買い、その米ドルでポンドを買う、という2つの取引が発生していることになります。つまり、2つの取引がクロスすることで売買が成立するため、クロス通貨と呼ばれているのです。

基本的な通貨ペアの考え方

FX取引には様々な通貨ペアがあり、取引で利益を出すためには、どんな通貨ペアを選ぶかが重要となります。初心者の方が実際に取引する上でも、基本的な通貨ペアを知っていると安心感を持てるでしょう。FX取引をスムーズに行うためにも、まずは通貨ペアにはどんなものがあるのかを調べておきましょう。

メジャー通貨とマイナー通貨

通貨ペアは大きく分けると、「メジャー通貨」「マイナー通貨」に分けられます。メジャー通貨とはドルや円など取引量が多い通貨のことで、世界的に信頼性が高い通貨を指します。

メジャー通貨は取引量が多く、相場が安定しています。また取引量が多いため流動性が高く、スプレッドの幅が狭い傾向があり、初心者にとっては扱いやすいのが特徴です。

具体的には米ドル(USD)・円(JPY)・ユーロ(EUR)・豪ドル(AUD)・英ポンド(GBP)・NZドル(NZD)・カナダドル(CAD)、スイスフラン(CHF)などがあげられます。

マイナー通貨とはエキゾチック通貨とも呼ばれ、南アフリカランド(ZAR)やトルコリラ(TRY)など取引量が少ない通貨のことです。メジャー通貨に対して信頼性が低いともいえます。他の通貨例では、メキシコペソ(MXN)・香港ドル(HKD)・シンガポールドル(SGD)・中国人民元(CNH)などです。マイナー通貨の明確な定義はありませんが、基本的にメジャー通貨以外の通貨ペアはマイナー通貨とされています。

メジャー通貨 マイナー通貨
ドル(USD) 南アフリカランド(ZAR)
円(JPY) トルコリラ(TRY)
ユーロ(EUR) メキシコペソ(MXN)
豪ドル(AUD) シンガポールドル(SGD)
ポンド(GBP) 中国人民元(CNH)
NZドル(NZD) ブラジルレアル(BRL)

メジャー通貨同士の取引

初心者が取引をする場合は、メジャー通貨同士の取引が安定しやすいのでおすすめです。それでは一体、どんなメジャー通貨ペアがあるのでしょうか。

米ドル・ユーロ・円は世界三大通貨と呼ばれており、どの通貨ペアも王道の通貨ペアといえるでしょう。例えば「ドル円(USDJPY)」の取引は、円が安全だとされていて人気があります。「ユーロドル(EURUSD)」の通貨ペアは、実は世界で最も取引されている通貨ペアです。ケーブルと呼ばれている「ポンドドル(GBPUSD)」の通貨ペアは、経済圏が密接に関わっていることから同調しやすい通貨ペアだとされています。

主要通貨ペア以外にもいくつかあるメジャー通貨同士のペアですが、メジャー通貨同士だと流動性が高く、値動きが緩やかなので取引しやすいのがメリットです。また、初心者にとっては特徴が掴みやすく、スプレッドの幅が狭くなるのも嬉しいところです。ただし、だからこそ大きな利益を出すためには、取引量を増やさないといけないのがデメリットでもあります。

メジャー通貨とマイナー通貨の取引

マイナー通貨を含んだ通貨ペアの取引の場合は、初心者は特に気を付けなければいけない点があります。マイナー通貨は情報が入りにくく、突然変動してしまうことがあります。そうすると、値動きが荒くなってしまいがち。値動きが荒くなると、経営破綻をしかねない大きな損失を出してしまうこともあるため、注意が必要です。

例えば、「トルコリラ円(TRYJPY)」、「香港ドル円(HKDJPY)」、などの組み合わせの場合、その通貨を発行している国の政治状態などを把握できるかどうかもカギとなります。しかも、国力が弱いケースにおいては、他の国の影響を受けてしまい、経済状況が突然変動してしまうこともあります。

もちろんマイナー通貨とのペアを検討する際「そこに住んでいた」、または「何度も滞在歴がある」、「家族や親戚がいて情報が入ってくる」などのような国は、選んでも問題ないといえるでしょう。

マイナー通貨同士の取引

基本的に国内のFX業者の中では、マイナー通貨同士のペア取引ができるところは少ないとされています。また、「メジャー通貨×マイナー通貨ペア」の取引も、業者によっては限定されているところもあります。しかし、マイナー通貨ペアでの取引ができるところは、海外FXでは探すことも可能です。

ただし、マイナー通貨は変動が激しく、しかも取引はリスクが非常に高くなるといえるでしょう。その反面、マイナー通貨発行国の経済状況などをしっかり把握するなどして取引が上手くいけば、利益はかなり大きなものとなります。

しかし、マイナー通貨ペアでの取引は危険が伴ううえ、見極める力が必要になるため、FX初心者にはおすすめできません。マイナー通貨に興味を持ったとしても、メジャー通貨とのペアで検討するのが良いでしょう。

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【初心者向け】通貨ペアを選ぶ際の8つのポイント

FX取引をする際に重要視したいのが通貨ペアです。損をするのも、利益を出すのも通貨ペアが重要なFXでは、どんなペアを選んだら良いのかしっかり検討したいところです。とはいっても、知識がなければ迷ってしまいます。。そこでここでは、初心者が選ぶべき通貨ペアの8つのポイントをまとめましょう。

通貨ペアは少数に絞って考える

FX取引で扱う通貨ペアには、国内で20~50種類、海外FXだと100を超える通貨ペアを扱う会社が一般的です。それだけあると「たくさん取引ができ楽しそう」と思うかもしれませんが、知識がない初心者にとって色々な通貨ペアで取引をすることはリスキーです。多数のペアに目移りしてしまうと、どれも損失を出してしまう可能性もありますので注意が必要です。

まずは1つ、もしくは2つ程度にペアを絞り、取引をスタートしてみましょう。初心者向きと呼ばれる王道の通貨ペアなどで取引に慣れていき、段々と経験を積んで知識を広げていくのもおすすめです。

また、まだ絞りにくいという方は、無料のデモトレードなどを利用するのもおすすめ。そうして経験値を上げながら、2~4つくらいのペアの取引をしたり、1つのペアに集中してみるなど、自分に合った取引スタイルを探してみることもできます。

リスクが少ないメジャー通貨同士の取引

初心者でFXを取引をする際には、メジャー通貨同士のペアを選ぶのがおすすめです。メジャー通貨同士であれば、安定性が高くなるからです。メジャー通貨はFXトレーダーの中でも取引量が多く、一部の人や国のイベントなどの影響を受けにくくなるため、リスクが低めであるといえます。

また、トレーダーにとって、売りたい時に売り、買いたい時に買う、という流れを作りやすいのポイントの一つです。さらに初心者が不安になりやすい分析がしやすいので、値動きを把握しやすいのも魅力です。

短期間では大きな利益に繋がりにくいのですが、それがリスクヘッジにも繋がります。どの通貨ペアを選べば良いかわからなければ、ドル円(USDJPY)などのメジャー通貨ペアを選ぶと間違いないでしょう。

安定しているドルを絡めたドルストレートを選ぶ

先述した通り、世界で取引されていて安定感のある米ドルを含む「ドルストレート」での取引は、初心者にとっては安心できるでしょう。変動自体が緩やかなため、急激に変動して大損失を生む危険性も減ります。つまり、短期取引でも利益を出せる可能性があります。

米ドルは世界の貿易の中心でも使われている通貨なので、最初は「米ドルと他のメジャー通貨」をペアにした方が良い、ということを覚えておきましょう。

一方でクロス通貨取引だと、米ドルを介して他の国の通貨と取引をします。そうすると、米ドル、円、他の通貨という3つの通貨をリサーチすることになり、初心者にはハードルが上がってしまうかもしれません。通貨ペアに悩んだら、まずはドルストレートを狙いにいくことがおすすめです。

取引量が多い通貨ペアを選ぶ

取引量が多い通貨ペアは、比較的予想しやすいというメリットがあります。なぜなら、取引量が多いということは、多くのトレーダーが同じような意思で取引することが多いからです。つまり、何かの要因に影響されにくく、「売りたい時に売る」、「買いたい時に買う」、というFXの醍醐味を味わいやすいのです。

反対に、取引量が少ない通貨ペアは、突発的な要因で大きな価格変動が起きやすく、予想しづらいという注意点があります。そのため、初心者は基本的に取引量が多い通貨ペアを選ぶのがおすすめなのです。取引量が多い代表的な通貨ペアは、「ドル円(USDJPY)」と「ユーロドル(EURUSD)」です。また、それ以外に取引量が多い通貨ペアは以下の表の通りです。

取引量の多い通貨ペア
(単位:10億ドル)
2016 2019 2022
取引量 シェア(%) 取引量 シェア(%) 取引量 シェア(%)
米ドル/ユーロ 1,172 23.1 1,581 24.0 1,706 22.7
米ドル/円 901 17.8 871 13.2 1,014 13.5
米ドル/英ポンド 470 9.3 630 9.6 714 9.5
米ドル/豪ドル 262 5.2 359 5.4 381 5.1
米ドル/カナダドル 218 4.3 287 4.4 410 5.5

出典:Triennial Central Bank Survey of foreign exchange and Over-the-counter (OTC) derivatives markets in 2022

情報が取得しやすい通貨ペアを選ぶ

FX取引の中での通貨ペアの決め方の一つに、情報収集のしやすさがあげられます。FX取引をする際に、ドルと円などのメジャー通貨同士の取引であれば、そこまで問題はありません。しかし、メジャー通貨とマイナー通貨、または、ドルを介して売買するクロス通貨での取引となると、情報収集がカギとなります。

FX取引自体は通貨取引ですが、通貨の発行国の政治情勢や経済状態が影響します。そのため、ドルや円、ユーロなどの情報が入手しやすく、さらに安定している国の通貨は信頼度が高まります。

一方で、国の情勢や経済状況が見えにくいマイナー通貨は、その分リスクが高まります。自分が住んでいたなどの理由があれば別ですが、それ以外の場合、情報入手が難しい国はできるだけ避けましょう。

スプレッドが狭い(小さい)通貨ペア

FX取引で大事なのが「スプレッド」です。スプレッドとは通貨ペアごとにそれぞれ設定されていて、買値と売値の価格の差を示しています。スプレッドは取引コストなので狭い方が良く、これらはFX会社の手数料として支払われることになります。狭ければ当然コストがかからないため、利益を出しやすくなります。

スプレッドの幅はFX業者により多少の変動があり、取引をする通貨ペアで確認する必要があります。ただし、どの会社でも比較的「ドル円(USDJPY)」の取引通貨ペアは、スプレッドが狭く設定されています。

基本的にスプレッドは、流動性が高い通貨ペアになればなるほど狭く設定されているので、メジャー通貨同士のペアを選ぶのが間違いないといえるでしょう。しかし、スプレッドはマーケットにより変動するため、固定式と広がる可変式かを調べてから取引すると良いでしょう。

スプレッドについて詳しくはこちらをご参考ください
>スプレッドとは?計算方法や種類について徹底解説!

変動率(ボラティリティ)が適度にあるかどうか

ボラティリティとは価格変動率のことで、FX取引場では「ボラティリティが高い、低い」などと表現されます。つまり、ボラティリティが高ければ高いほど価格が動く、という意味。この波に上手くのることができれば、大きな利益を出すことができます。

しかし、もちろん動きすぎてしまうと、損失も大きくなります。そのため、動きすぎはデメリットになってしまいます。以上のことから、ボラティリティはそこまで大きくない方が良いものの、動きすぎないと利益を出すチャンスがなくなってしまうため、適度な高さと低さであることが望ましいということがわかります。

実際に利益を出そうとするならば、どの通貨ペアにボラティリティの動きがあるのかを、マーケットで探すことが先決です。日の変動幅、曜日ごとの変動の幅、時間毎の変動幅などをチャートにして調査することも意味があるでしょう。例えば「ドル円(USDJPY)」などは、ボラティリティが低めです。

大きなスワップポイントが伴う通貨ペアは避ける

スワップポイントとは、金利差調整分のことです。通貨ペアには金利がかけられていますが、2つの通貨の金利が違う場合に金利差を調整しなくてはいけません。それが、スワップポイントです。例えば、銀行にお金を預けておくと、定期的に利息を受け取ることができます。

FXでも同じように通貨を保有し続けていると、毎日利息を受け取ることが出来ます。一般的に金利が高い通貨を買いポジションで保有していると、翌日に利益を受け取ることが実現されるという仕組み。一方で売りのポジション保有では、金利分がマイナスされてしまうので注意が必要です。

しかし、スワップポイントは通貨ペアによっても異なります。もしも、スワップポイントを多く受け取りたいという場合は、「マイナー通貨×マイナー通貨」の組み合わせで通貨ペアを選んでみるのも一つの手段です。

スワップポイントについて詳しくはこちらをご参考ください
>海外FXのロールオーバーとは?スワップポイントとの関係とは?

初心者にオススメの人気通貨ペアランキングBEST10

FX取引の基礎知識や通貨ペアの情報を少しずつ頭に入れたとしても、実際の取引になるとどの通貨ペアを選んだら良いかわからない、という方も多いのではないでしょうか。そこでこちらでは、FX初心者でも簡単に取引がスタートできるように、人気の通貨ペアをランキング形式で10個ご紹介しましょう。

No.1:「ドル円(USDJPY)」

初心者の方が最も最初に取引を開始しやすいのが、こちらの「ドル円(USDJPY)」のペアです。国内FX市場では第一位を誇るペアであり、世界市場でも第二位にランクインする通貨ペアです。海外通貨ペアの中でももっとも日本人が身近に感じる米ドルは、初心者でもハードルの高さを感じにくいといえるでしょう。

ほとんどのFX業者の取引でスプレッドが最小であり、値動きは大きくないのが特徴。しかし、トレンドが出ると長続きするのがメリットでもあります。取引時間が日本やアジアの時間帯だけではないのも、取引しやすい理由です。

No.2:「ユーロ円(EURJPY)」

米ドル、日本円と同様にメジャー通貨として人気があるのがユーロです。国内FXでもユーロは全ての会社で取引が可能であり、スプレッドは狭いという特徴があります。

基本的な動きは「ドル円(USDJPY)」と似ていますが、それよりもボラティリティが少し大きめの傾向があります。さらに、規則的なチャートを描きやすいので、トレンドをチャートで分析しやすい通貨ペアといえるでしょう。安定性は高めですが、政治上の問題でのリスクを抱えている国も加盟しているので、情報をしっかり抑えることも必要となります。

No.3:「ユーロドル(EURUSD)」

日本円を除いたユーロと米ドルの通貨ペアもまた、値動きが安定しています。とはいえ、ユーロの下落傾向が気になるところなので、最初に取引するには「買い」ではなく、「売り」から検討するのが打倒です。

この通貨ペアには日本円が絡んでいないため、取引の盛り上がりを見せるのは欧州時間になります。日本にいて取引をしたい場合、夕方から夜に活動される方であれば問題ないでしょう。また、通貨ペアの関係性上、「どちらかに理由ができると、どちらかが上がる」という傾向があります。

No.4:「豪ドル円(AUDJPY)」

先述したスワップポイントを狙いやすいのが、「豪ドル円(AUDJPY)」の通貨ペアです。豪ドルは高金利通貨であり、その中でも安定感を誇ることで人気があります。スワップポイントが他の通貨ペアより貯まるかというと、残念ながらそんなことはありません。

しかし、初心者でも取引しやすいため、「FXをするならスワップポイントの貯め方にも慣れたい」、という方にはもってこいの通貨ペアといえるでしょう。経験を積んだら、他の通貨ペアに挑戦してみてはいかがでしょうか。

No.5:「NZドル円(NZDJPY)」

NZドルも安定している通貨なので、日本円とペアにしても安心です。先ほど紹介した豪ドルと日本円ペアではなく、NZドルをペアにするのも良いでしょう。しかし、NZドルはオーストラリアの影響を受けやすいため、豪ドルよりもメリットがあるのかどうかは、しっかり取引前に考えたいところ。

もともと、NZドルは高金利で有名で、一時下がってた金利も今年に入って段階的に利上げ傾向にあります。ある程度資産に余裕があり、大きな利益を狙いたいという方は、こちらの通貨ペアにチャレンジしてみると良いでしょう。

No.6:「ポンド円(GBPJPY)」

金融国家といえば、イギリスです。イギリスのポンドは、変動が激しい通貨として知られています。米ドルやユーロなどと比べると、1ポンドあたりの円通貨は大きいのが特徴。ボラティリティが高い通貨ペアなので、慣れていないと取引が難しいでしょう。

ただし、利益は狙いやすいので、初心者の時には取引しやすい通貨ペアで慣らし、FXにある程度慣れたら中級程度のこちらの通貨ペアの取引にチャレンジするのがおすすめです。チャートが上手に読めないうちに手を出すと、急な変動についていけず損失を出すリスクがあります。

No.7:「ポンドドル(GBPUSD)」

イギリスのポンドと米ドルの通貨ペアです。現在は米ドルが基軸通貨となっていますが、以前は軍事大国であったイギリスのポンドが基軸通貨として取引されていました。この通貨ペアは「ケーブル」と呼ばれ、世界で三番目に取引されている人気の通貨ペアです。

毎年の振れ幅がないのが特徴で、安定しています。ボラティリティが高い通貨ペアの一つであり、重要なトレンドラインの角度が意識されやすい通貨ペアでもあります。ロンドン市場がオープンする16時、17時頃に動き始める傾向があります。

No.8:「ユーロポンド(EURGBP)」

第二の基軸通貨として人気を誇るユーロと、もともと基軸通貨として取引されていたイギリスのポンドの通貨ペア。両通貨ともに欧州の発行の通貨であることから、相関性がとても高い通貨ペアの一つです。とはいえ、この通貨ペアは欧州とイギリスの固有イベントなどがあることから、通貨の強弱が出やすいともいわれています。

ユーロと米ドルは反対の関係性があるので、アメリカにとって良くない情報が流れるとユーロが流動する傾向があります。ポンドもまた、アメリカと逆相関の関係にあるため、ユーロと同じくアメリカに左右されることがあります。

No.9:「ゴールドドル(XAUUSD)」

「XAUUSD」とは金の価格を目安とした、差金決済取引のことです。為替を対象にしている取引は一般的な差金決済取引ですが、こちらは金を指標にしているのが特徴です。取引上ではFX業者により表記が変わります。しかし、どちらもゴールドの取引を表しています。

このペアは値動きが大きいのが特徴で、トレンドが長期的に上昇し維持しやすいペアとなります。また、有事の際に買われやすい傾向があります。ロングポジションを保有している場合は、一時的に下落しても再び上昇し利益を狙える可能性が高まります。

No.10:「豪ドル米ドル(AUDUSD)」

「豪ドル米ドル(AUDUSD)」の通貨ペアは国際決済銀行(BIS)の調査によると、2019年の1日あたりの取引量が5.4%ものシェアを占めたことがあります。輸出額と密接な関係にある豪ドルは主な輸出品である、鉄鉱石や石炭などの金属などの価値が下落すると、豪ドルの価値が下がる傾向があります。

こちらの通貨ペアは、トレンドが発生すると長期的に継続することがあります。過去の通貨ペアのチャートなどを確認しても、一定の支持を集める通貨ペアであることも見てわかります。アメリカの金利が低いと豪ドルが強くなり、1豪ドルに対する米ドルが多くなります。

トレードとオススメの通貨ペア

FX初心者が初のトレードをする際に、気になるのがおすすめの通貨ペアです。特にスキャルピングやデイトレード、スイングトレード、ポジショントレードを行う際に、どの通貨ペアを選んだら良いかを知りたいところです。そこでここでは、それらにおすすめの通貨ペアを紹介しましょう。

スキャルピングのオススメ通貨ペア

たくさんある通貨ペアの中で、スキャルピングにおすすめの通貨ペアは「ドル円(USDJPY)」・「ユーロ円(EURJPY)」・「ユーロドル(EURUSD)」・「ポンド円(GBPJPY)」などです。主にメジャー通貨を選ぶのが良いでしょう。メジャー通貨ペアは流動性が高いことで、突然の変動が起こりにくいとされています。

また、「ユーロポンド(EURGBP)」・「ドルカナダドル(USDCAD」・「豪ドルNZドル(AUDNZD)」などの地域が同じで、似たような性質がある通貨ペアもわずかな変動を狙うにはおすすめの通貨ペアといえます。これらの通貨ペアはレンジ内で値動きしやすく、スキャルピングの機能がしやすくなります。

デイトレードのオススメ通貨ペア

1日のうちに取引を完結させるデイトレードでは、「ドル円(USDJPY)」・「ユーロ円(EURJPY)」・「ユーロドル(EURUSD)」の通貨ペアがおすすめです。この3つのメジャー通貨ペアは、スプレッドが狭いのが特徴です。そのため、デイトレードの際に損失を出しにくいのがメリットといえます。つまり、取引コストが抑えられます。

メジャー通貨ペアは取引量が多く、しかも、一度の取引で大きく損をしにくいデイトレードでの取引は、初心者にとっても始めやすいスタイルです。ある程度慣れてきたら、ポンドや豪ドルなどで取引をしても良いかもしれません。

スイングトレードのオススメ通貨ペア

相場が大きくスイング、つまり揺れるポイントで開始し、デイトレードよりも大きく利益を狙う取引スタイルであるスイングトレードは、チャートを見る時間が少なくてすむため、忙しい方でも始めやすい取引であるといえます。

おすすめの通貨ペアは「ドル円(USDJPY)」や「ユーロドル(EURUSD)」です。これは、取引数量が多く値動きが安定しており、メジャー通貨ペアの方が向いているから。マイナー通貨よりも変動しにくいメジャー通貨は、長期的な取引でも利益を狙える可能性が高まります。

ポジショントレードのオススメ通貨ペア

一定期間、金融機関のポジション保有をし、収益を上げようとすることをポジショントレードといいます。デイトレードのように短期的な勝機を狙いにいくのではなく、長期的に取引をするのが特徴です。

長期保有に向いているのは、「ドル円(USDJPY))」や「ユーロドル(EURUSD)」といった、メジャー通貨ペアです。理由は取引量が多く、スワップポイントも大きいからです。高金利通貨はスワップポイントが大きく魅力的に映りますが、米ドルなどと比べて値動きが安定しないので注意が必要です。一日のスワップポイントは少なくても長期保有で獲得できるため、安定した取引通貨ペアを選びましょう。

初心者向けではない通貨ペア3選

FX取引で初心者におすすめの通貨ペアを知ることができましたが、もっと知りたいのは初心者向けではない通貨ペアです。最初はできるだけ取引しやすい通貨ペアで慣れ、次第にハードルを上げていくという方法が好ましいのがFXです。そこでこちらでは、初心者向けではない通貨ペアを3つ紹介しましょう。

「トルコリラ円(TRYJPY)」

トルコリラは米ドル、日本円と比べて不安定な取引をしやすい通貨です。流動性も低いため、一般的にはリスキーな通貨ペアだとされています。しかし一方で、大きな利益を出す可能性が高いのもトルコリラの特徴。ただし、FX初心者はトルコの情勢などを把握しにくかったり、チャートを上手に見ることができないなどの問題も出てくるので、できるだけ取引をしない方が無難です。

例えば米ドルや日本円が1%の変動と緩やかなのに対し、同じ日のトルコリラは7%変動するなど、明らかに変動が起こりやすいことがわかります。

「南アフリカランド円(ZARJPY)」

トルコリラと同じ理由で、南アフリカランドもおすすめしません。新興国通貨の南アフリカランドは、日本円よりも金利水準が高いのが魅力です。そのため、ポジションを翌日まで持ち越せば、1万通貨の買いポジション、1日あたり平均15円前後のスワップポイントをもらうことができるFX業者もあります。しかも、投資資金の割合に対し利益率が高いのもポイントです。

しかしその収益率を狙ったことで、マイナー通貨ならではの大損をする可能性もあります。初心者の方は注意するべき通貨ペアといえるでしょう。

「ロシアルーブル円(RUBJPY)」

ロシアルーブルは、名前の通りロシアが発行する通貨です。現在アメリカの経済制裁や、原油高騰などで為替が大きく影響を受けているのが特徴です。主要国の中でも最高水準のスワップ通貨であり、金利は4.50%とかなり高いことがわかります。

ただし、ロシアルーブルは発行国であるロシアの地政学に左右されることも忘れてはいけません。特に近隣諸国などとの軍事的対立などでは影響を受けるため、政情などの情報をしっかり掴むことが必要とされる通貨ペアであり、初心者の方にはおすすめできません。

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損をしないために通貨ペア選びが最も重要

FX取引を始める際、最も不安になるのが「どの取引通貨ペアを選んだら良いのか」ということではないでしょうか。特に初心者にとって、通貨ペアを選ぶのは至難の技。通貨ペアは基本的に多数のペアを選ぶよりも1つから2つに絞るのがおすすめですし、取引量が多く安定しているメジャー通貨同士のペアを選ぶと間違いありません。できるだけマイナー通貨で大きな利益を狙いにいかず、慣れるまでは小さな利益をしっかり取りに行くのがおすすめです。

また、初心者におすすめの10個の通貨ペアの中でも、特におすすめの第1位から3位を参考にして取引を開始するのがおすすめです。まずはマイナー通貨を入れずに、「ドル円(USDJPY)」の組み合わせから試してみましょう。