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ファンダメンタル分析とは?長期投資を行うなら身に付けたい相場分析方法について解説!

FX相場の大きな流れを作っているのは「ファンダメンタル」と言われています。ファンダメンタルとは、世界中の景気や経済などの状況や指標などのこと。ファンダメンタルを用いて相場の値動きを予測する方法を「ファンダメンタル分析」と言います。今回は、ファンダメンタル分析について、その特徴やメリット・デメリットなどを解説していきます。

ファンダメンタル分析の基礎知識

まずは、ファンダメンタル分析の基礎知識について解説します。

ファンダメンタル分析とは

ファンダメンタル分析とは、世界各国の経済状況や景気状態などを参考にして、今後の値動きを予測する相場分析方法です。ファンダメンタルとは、国際的な景気・経済状況、そして各国の経済指標などのことを指すのですが、長期目線で見ると相場はほぼ必ずファンダメンタルの状況に沿って変動すると言われています。

長期投資と相性が良い分析方法

ファンダメンタル分析は、世界各国の経済状況や景気状態などを把握して将来の値動きを予想するため、長期投資と相性が良い相場分析方法です。

分析の方法は、例えば「新しく決まった大統領は、景気回復のために様々な策を打ってくれるだろうから、1年後米ドル/円の価値は現在よりも高くなっているだろう」というようなイメージです。そのため、長期トレードを行う場合は、必ず取得しておきたい相場分析方法です。

ファンダメンタル分析のメリット

ファンダメンタル分析のメリットについて解説します。

取引の準備ができる

ファンダメンタル分析は、「取引の準備ができる」ことがメリットです。例えば、経済指標が発表される日時はあらかじめ決まっています。そのため、発表されるまでに「良い材料が出たらAプラン」「悪い材料が出たらBプラン」というように、どのようなシナリオで投資をして行くのか、事前に準備をすることができます。

また、FXの相場分析には「テクニカル分析」という方法もあります。テクニカル分析は、過去の値動きや取引データから今後の値動きや傾向などを予想する分析方法です。テクニカル分析の場合は、「5分後に陽線が出ますよ」と予告されるわけではないため、ファンダメンタル分析のように、投資のシナリオを事前に準備することはできないという違いがあります。

テクニカル分析について詳しくはこちらもご参考ください。
>>テクニカル分析とは?メリット・デメリットや上手く使うコツについて徹底解説!

中長期的に見た相場の流れを予想できる

ファンダメンタル分析は、「中長期的に見た相場の流れを予想できる」というメリットもあります。例えば、半年後のユーロの価格を予測するとします。

ファンダメンタルでは「イギリスがユーロを離脱した」という情報があった場合、ファンダメンタル分析を行っていれば、「離脱したのだから、おそらくユーロ安になる可能性が高いだろう」と予想できます。反対に、テクニカル分析はチャートだけを見て判断するため、先ほどのような予想は立てられません。つまり、少し先の値動きを把握したいのであれば、ファンダメンタル分析の方が優秀と言えます。

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大きなリスクを回避できる

ファンダメンタル分析は、「大きなリスクを回避できる」のもメリットです。例えば、夜の22時から重要な経済指標が発表される予定で、ファンダメンタル分析を行っている投資家とテクニカル分析を行っている投資家がいたとします。

ファンダメンタル分析を行っている投資家は、相場が下落するリスクを考えて保有しているポジションを全て手放しました。反対に、テクニカル分析を行っている投資家は、そもそも経済指標が発表されることを知らないため、保有ポジションはそのままです。経済指標が発表され、相場が大暴落したとします。

このとき、ファンダメンタル分析を行っていた投資家は、ポジションを保有していないため損失は出ていません。しかし、テクニカル分析を行っていた投資家は大きな損失を負ってしまいました。このようにファンダメンタル分析を行っていれば、大きなリスクに備えることができます。

ファンダメンタル分析のデメリット

ファンダメンタル分析のデメリットについても解説します。

情報の取得スピードに差が出てしまう

ファンダメンタル分析は、プロの投資家と個人投資家とでは「情報の取得スピードに差が出てしまう」ことです。

経済指標のように発表される時間があらかじめ決まっている情報に関しては、さほど差はありませんが、要人の発言や事件などの突発的な情報に関しては、プロの投資家と個人投資家とでは、情報を取得するまでのスピードに差が出ます。そのため、個人投資家の元に情報が入ってきた時には、すでに相場が動いていたというのも珍しくありません。

信憑性が低い情報も流れてくる

ファンダメンタル分析の場合、「信憑性が低い情報も流れてくる」ことがあります。例えば、要人発言があったとしても、メディアが切り取る部分によっては内容やニュアンスが変わってきてしまいます。二次的な情報の場合、人の主観が介入してしまうため、信憑性が低い情報となって流れてくることも多くあります。

慣れるまで相場の分析が難しい

ファンダメンタル分析は、「慣れるまで相場の分析が難しい」とも言われています。例えば、「アメリカの大統領が新しく決まった」と仮定します。では、米ドル円の価格は、今後上昇していくでしょうか、下降していくでしょうか。

これはプロでも意見が分かれます。メリットでもあげたように、今後の政策についての発表や弁論などによって予想することは可能ですが、相場は様々な情報が絡んで上昇・下降するため、簡単に分析できるわけではないというデメリットの要素もあります。

ファンダメンタル分析の注意点

ファンダメンタル分析の注意点を解説します。

100%リスクを回避できるわけではない

ファンダメンタル分析を使ったとしても、「100%リスクを回避できるわけではない」ため注意しましょう。確かに経済指標のようにあらかじめ発表される時間が決まっているのであれば、高い確率でリスクを回避することはできるかもしれません。

しかし、要人発言や事件などの突発的な出来事には、対応できないことがほとんどです。そのため、ファンダメンタル分析を過信せず、ロット数を減らしたり損切りを設定したりと、突発的な出来事が起こっても浅いキズで済むように対策しておきましょう。

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エントリー・決済ポイントを把握するのには向いていない

ファンダメンタル分析は、「エントリー・決済ポイントを把握するのには向いていない」ため注意しましょう。ファンダメンタル分析は、あくまでも中長期的な値動きを予想できる分析方法です。

具体的なエントリー・決済ポイントを見つけたい場合は、テクニカル分析の方が優秀です。そのため、長期的な値動きはファンダメンタル分析で把握し、具体的なエントリー・決済ポイントはテクニカル分析で把握することをおすすめします。

ファンダメンタル分析で注目すべきイベント・発言

ファンダメンタル分析を行う場合に、注目しておきたいイベントや発言について解説します。

経済政策や金融政策

1つ目は、「経済政策や金融政策」です。各国の経済政策を把握するのは、ファンダメンタル分析を行う上で基本になります。これらを把握すると、その国は将来的に経済をどのような方向に持っていきたいのか推測できます。

また、「金融政策の利上げ・利下げ」にも注目しましょう。利上げすると通貨の買い需要が高まり、利下げすると通貨の売り需要が高まります。

インフレターゲット

2つ目は、「インフレターゲット」です。インフレターゲットとは、経済を安定させるために必要な金融政策のことです。

インフレターゲットの水準を「インフレ率」というのですが、インフレ率が低いと政策金利は引き下げられ、インフレ率が高いと引き上げられます。なお、政策金利の差はFXのスワップポイントに大きな影響を及ぼします。

経済指標

3つ目は、「経済指標」です。しかし、経済指標といってもかなりの数があるため、全てを把握するのはほぼ不可能です。そのため、最低限、以下の4つの経済指標は把握しておくことをおすすめします。

・米FOMC
・米雇用統計
・日銀金融政策決定会合
・欧州中央銀行(ECB)政策金利発表

特に「米国雇用統計」発表時は、数分で相場が100pips以上動く場合もあります。「米国雇用統計発表時は、取引を控えるべき」と言っているプロトレーダーもいるほどです。取引する場合は十分に注意しましょう。

長期金利

4つ目は、「長期金利」です。特に「米国の長期金利」や「10年物国債の利回り」には、注目しておきましょう。国債の買い入れ額が大きければ大きいほどドル安になり、買い入れ金額が小さければ小さいほどドル高になる傾向があります。

要人発言

5つ目は、「要人発言」です。特に各国の大統領や首相、財務大臣や中央銀行総裁の発言などには注目しておきましょう。現在行っている金融政策や財政政策の発言をした際に、市場が注目しているテーマに対して言及があるか否かが重要です。言及がなければ相場はさほど変動しませんが、言及がある場合、相場は大きく動くと言われています。

ファンダメンタル分析に必要な情報はどこから得られるのか?

ファンダメンタル分析に必要な情報は、主に以下4つから得られます。

・テレビやラジオ
・新聞や雑誌
・インターネット情報
・口コミ

基本的に情報を素早く得たいのであれば、インターネットを使いましょう。FX会社によっては、最新のニュースを配信している場合もあるので、そちらもチェックしてみてください。

短期取引にファンダメンタル分析は活かせないのか?

ファンダメンタル分析は、長期投資を行う場合に使うのがセオリーですが、実は短期取引にも活かせます。具体的には「経済指標発表時」です。例えば、米国雇用統計の結果が予想よりもはるかに高かったとします。

この場合、高確率で相場が上昇するため、結果が出た瞬間に買い注文を出し、ある程度利益が出たらすぐに決済するという感じです。また、相場が上昇したところを見計らって逆張りを仕掛けていくという戦略もあります。実際、「指標トレード」と呼ばれる手法もあり、これで利益を得ているトレーダーも数多く存在します。

しかし、ハイリスク・ハイリターンの投資手法なので、通常よりも低いロットで取引したり十分な資金を用意したりと、リスク管理は徹底しておくと良いかもしれません。

長期投資を行う方はファンダメンタル分析を極めよう

今回は、「ファンダメンタル分析」をテーマに解説してきました。ファンダメンタル分析は、少し先の値動きを予想できる相場分析方法なので、数ヶ月~数年ポジションを保有する長期投資を行う方におすすめです。

しかし、様々な情報から値動きを予想しなければいけないため、テクニカル分析よりも少し難易度が高い相場分析方法です。そのため、いきなりファンダメンタル分析で大勝負をかけるのではなく、まずは小額から徐々に慣れていくことをおすすめします。