ファンダメンタルズ分析とは?長期投資を行うなら身に付けたい相場分析方法について解説!

ファンダメンタルズ分析とは

FXの相場分析方法は2種類あります。テクニカル分析とファンダメンタルズ分析です。ファンダメンタルズ分析ではテクニカル分析の欠点を補えるので、ぜひ活用してください。今回は、ファンダメンタルズ分析に焦点を当てて概要や必要性、テクニカル分析との違いやメリットなどを説明します。

相場を分析するときに活用したい7つの指標も紹介します。ファンダメンタルズ分析では情報が必要なのですが、これはどこから得ればよいのかも紹介するので参考にしてください。ただし、使用する上でいくつか注意点があります。その注意点もここでしっかり把握しておきましょう。

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ファンダメンタルズ分析とは?

ファンダメンタルズ分析とは

ファンダメンタルズ分析とは、各国の経済状況や政治状況など、チャート以外の要素を分析して今後の値動きを予測する相場分析方法です。ファンダメンタルズ分析では、「各国の経済状況・政治状況などに対して価格が割安な通貨や、今後政治状況・景気状況がよくなると期待される国の通貨は、将来的に見合った価格まで上昇する」という考え方をします。

そのため、世の中の評価と現在の価値にどのくらいのギャップが生じているのか見抜く力が必要です。特に重要視されるのは、経済指標、金融政策、要人発言、財政政策、世界の状況の5つです。

ファンダメンタルズ分析は必要?

ファンダメンタルズ分析は必要です。しかし、取引スタイルによって重要度は変わってきます。短期トレードよりも中長期トレードの方が重要度は高いでしょう。これは、相場の動き方が関係してきます。短期取引のチャートは主にトレーダーの心理が強く反映される傾向があります。上昇トレンドでも売りを行うトレーダーが多ければ、世の中の情勢を無視してチャートは下落するからです。

一方で中長期トレードは、世の中の情勢が強く反映される傾向にあります。例えば、日本の経済状況がよいときに一部のトレーダーが日本円を売りに出したとしても、チャートは基本下がりません。そのため、中長期トレードをする場合は、必ずファンダメンタルズ分析を行うようにしましょう。

ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の違い

ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析では、「相場を分析する際に見るもの」が違います。先ほど説明した通り、ファンダメンタルズ分析は各国の政治状況や経済状況などを見て、今後の値動きを予測します。

一方でテクニカル分析は、チャートを見て今後の値動きを予測します。例えば、チャートが100円付近で何度も反発しているとしましょう。この場合、100円付近の価格帯に強い抵抗線があると判断します。そして、チャートが100円付近を推移したら今までの傾向通り、逆張りをして利益を狙います。

利益確定や損切りのポイントなども過去のチャートからどこが適切なのかと判断するのが基本です。テクニカル分析では「チャートはさまざまな事象を織り込んだ結果」という考え方をします。そのため、世の中の動きを見なくても今後の値動きが予測できます。

テクニカル分析について詳しくはこちらをご参考ください。
>テクニカル分析とは?メリット・デメリットや上手く使うコツについて徹底解説!

ファンダメンタルズ分析のメリット

ファンダメンタルズ分析のメリットは2つあります。

・テクニカル分析が苦手な部分をカバーできる
・テクニカル分析と相性がよくない通貨ペアでも取引していける

過去のチャートを見て値動きを予測するテクニカル分析は、突発的なできごとが苦手です。そのため、金融政策によるトレンドの変更や経済ショックなどには基本対応できません。しかし、これらを事前に予測できていれば回避、または被害を最小限にできます。そこで役に立つのがファンダメンタルズ分析です。

ニュースや要人発言などを見て値動きを予測するため、まだ情勢が為替に反映されていない状態のときに動くことができます。これを汎用すれば、値動きが荒れている通貨でも取引ができます。これらはスワップポイントが高いので、ファンダメンタルズ分析をマスターすればスワップポイントを狙った取引もできます。

ファンダメンタルズ分析は中長期的な投資に適している

ファンダメンタルズ分析では、各国の経済状況や政治状況などを見ると説明しました。経済状況や政治状況などは、短期間で変わりません。一度決まれば短くても数年は継続されます。そのため、ファンダメンタルズ分析を行えば中長期トレードの基本となる目線を作ることができます。

分かりやすく説明すると、ナビがある状態で旅行ができるのと同じです。ナビがないと自分は正しい方向に進んでいるのかが分かりません。正しい路線から外れたことにも気づけません。

しかし、ナビがあればどの方向に進めばよいのかが分かるので、少し道から外れてもすぐ軌道修正ができます。以上から、中長期投資の結果はファンダメンタルズ分析ができるかで大きく変わってくると言えます。

ファンダメンタルズ分析の指標

ファンダメンタルズ分析の指標

世の中の情勢を全て把握するのは専業トレーダーでも不可能です。そのため、ファンダメンタルズ分析を行うときは、チェックする指標を重要なものに絞ることが大切です。重要な指標は、主に7つあります。経済指標や金融政策、要人発言や財政政策などです。地政学リスクや原油価格、世界の状況なども大切なので必ずチェックしましょう。

経済指標

経済指標とは、その国の経済状況を数字で表したものです。今後の行方を見る上で非常に欠かせないデータとされています。具体的には、以下のようなデータが経済指標に当てはまります。

・雇用統計
・GDP速報
・消費者物価指数(CPI)
・小売売上高
・国際収支
・国際格付

指標の中で経済指標が最も重要と言われているのは、その国の今後の景気が分かるからです。景気がよくなればその国の通貨が買われるので、価格が上昇する可能性が高くなります。しかし、悪くなればその国の通貨が売られるので、価格が下落する可能性が高くなります。これが事前に分かっているのと分かっていないのとでは、勝率が大きく変わってきます。そのため、どれだけ忙しくても経済指標だけは必ずチェックしましょう。

また、経済指標はさまざまな指標の中でデータが発表されるタイミングが早いとされています。そのデータの結果はすぐ為替に反映される傾向があるので、遅れを取らないように注意しましょう。

経済指標について詳しくはこちらをご参考ください。
>FXトレーダーなら覚えておきたい重要度が高い経済指標一覧!

金融政策

金融政策とは、国の経済を支えるために各国の中央銀行が決める金融の緩和や引き締めなどのことです。お金の流れや流通量の調整、景気向上への施策や物価の安定などが主な目的です。その際に行う手段としては、金利の上げ下げや国債の買い上げなどが多い傾向にあります。

民間銀行が中央銀行に預ける準備預金制度の準備率を変える場合もあります。特に注目されている金融政策は以下の通りです。

・日銀金融政策決定会合:年8回、各2日間の日程で開かれる。金利の確認がされる
・FOMC:年8回開催、景気の判断や政策金利の決定などが行なわれる
・ECB理事会:毎月2回、内部の定例的な会合なので議事録は公表されない

上記の中でも特に重要なのは、「FOMC」です。世界最大の経済国であるアメリカの金利が変わると、為替市場に大きな影響が及ぶからです。一般的に金利が上昇すると新興国の通貨は売られて、アメリカに資金が流入する傾向があります。

要人発表

要人とは、大統領や首相、財政担当大臣や中央銀行の幹部などのことです。「金融政策や財政政策に関与する人が要人」と覚えておけば分かりやすいでしょう。要人発表とは、そのような人たちの発言のことです。要人の発言は、国の実態や方針を現すものとして捉えられます。そのため、どのような発表をするかに注目してください。

ポジティブなコメントが多ければ、その国の通貨は買われて価格が上昇する可能性が高いでしょう。ネガティブなコメントが多ければ、価格は下落する可能性が高いと判断できます。

しかし、要人の発言は数値やデータが伴わないこともありますし、本人の性格や立場などから意見が偏る場合もあります。経済指標のようにデータを見て判断することができません。指標の中でも少し解釈が難しい部類なので、慣れるまでは十分注意してください。

財政政策

財政政策とは、政府が行う投資政策のことです。中央銀行が行う金融政策と間違わないように注意しましょう。金融政策は物価の安定やお金の流通量の調整などが主な目的ですが、財政政策は雇用の拡大や総需要の調整などが主な目的です。この政策は、主に公共事業や規制緩和などで実現されます。経済状況が悪い場合は財政出動を積極的に行い、経済の浮場を狙います。逆に経済が過熱している場合は、財政の支出を極力抑えて沈静化を行います。

中央銀行が行う金融政策とは裏表のような関係とされているので、金融政策のみならず必ず財政政策もチェックしましょう。中央銀行は政府から独立しているため、実際の判断は別々のものとなります。しかし、経済に対する考え方が同じなので、対処方法も似る傾向があります。ちなみに、増税・減税、国債発行の増減なども財政政策で決まります。

地政学リスク

地政学リスクとは、国や地域で起こるトラブルのことです。ネガティブな要因として捉えられます。長く領土問題や内政問題を抱えていると、政治や経済が不安定と判断され、国の信用が低くなります。そうすると、通貨の価格は下がりやすくなります。

特に注目しておきたいのが、紛争やテロなどです。紛争やテロなどが起こった場合はもちろん、近々起こるのではないかと緊張が高まっただけでも、通貨の価格は変動する傾向があります。なるべく、新聞やニュースなどを見て、海外の情勢も把握しておきましょう。

ちなみに、アメリカが直接絡まない地政学リスクが起こると、「有事のドル買い」が行なわれる場合があります。有事のドル買いとは、リスクのある地域の通貨を手放し、安定している基軸通貨(米ドル)に資金が流れる動きのことです。

原油価格

原油価格とは、原油を取引する際に使う価格のことです。FXとは一見関係なさそうに見えますが、かなり密接な関係にあるのでこちらも定期的にチェックしておきましょう。現在は、脱化石燃料が進んでいます。

しかし、そのインフラが十分に整っていないので、エネルギーの基幹となる石油は、まだまだどの国も欠かせません。その石油の元は原油です。これは、紛争やテロなどが起こると供給量が少なくなることがあります。そうすると、需要と供給のバランスが崩れ、原油の価格が高騰します。

この原油は、ドルで決済するのが一般的です。原油の価格が高騰するとたくさんのドルが使われます。その結果、高い確率でドル安が起こります。逆に原油が余って先物で売られるとドル高が起こるでしょう。ちなみに、原油価格はスワップポイントにも影響を与えます。

世界の状況

経済指標や金融政策以外に、チャートは以下のような要因でも変動します。

・天候
・季節
・金、銀、プラチナ
・農作物

天候で分かりやすいのは“災害”です。例えば、大雨により特定の地域が大きな被害を受けたとしましょう。そうすると多くの人はリスク回避から、その地域の通貨を手放します。手放される数が多いほど、通貨の価格は下落します。

季節で注目したいのは、冬の年末です。年が変わる年末は多くのトレーダーが損失ポジションを手放します。希望がない含み損を決済し、確定損にすると税金対策になるからです。そのため、年末は相場が急激に上がったり下がったりする場合があります。これに巻き込まれると大きな損失を負う可能性があるので、手放す予定がある場合はなるべく早めに決済しましょう。

このように、一見関係のないような情報も為替には影響がある場合があります。相場や経済状況のチェックのみならず、天候や農作物など、日常的な情報も必ず確認しておきましょう。

【海外FX初心者向け】ファンダメンタルズ分析のここだけはチェック!

基本的に先ほど紹介した指標は全てチェックしたいところですが、FX初心者がいきなりそれをするのはハードルが高いと思います。そのため、まずは見るべき項目を一つに絞ってファンダメンタルズ分析の練習をしていきましょう。どの指標をチェックすればよいのか、どのように見ればよいのかなどを説明します。

最初はアメリカだけチェックしておく!

アメリカの指標は要チェック

FX初心者におすすめしたいのは、「アメリカの指標」です。ドルが基軸となっている通貨ペアを使っている人はもちろん、そうでない人にもアメリカの指標はおすすめできます。なぜなら、アメリカが及ぼす為替への影響は非常に大きいからです。例えば、アメリカの景気がよくなる報道がされたとしましょう。この場合、当然ドルは買われます。それに伴って価格も上昇するでしょう。

このとき、日本人は日本円、欧州はユーロでドルを買います。そうすると、日本円やユーロなどの価格は大きく下がります。ドルを買うために日本円やユーロが手放されているからです。その結果、ドルが直接絡んでいないユーロ円の為替にも影響が及びます。

アメリカ雇用統計

アメリカの雇用統計とは、経済指標の中でもトップクラスに重要視される指標です。発表時期や発表内容などは、以下の表にまとめました。

発表される時期 毎月の第一金曜日
発表される時間 ・夏時間:21:30
・冬時間:22:30
発表の内容 失業率や非農業部門雇用者数、過労働時間や平均時給など、計10項目の指標
発表する機関 アメリカ労働省の労働統計局

雇用統計は、アメリカ国内の雇用に関する情報です。その中でも、「非農業部門雇用者数」と「失業率」の変化は注目される傾向があります。非農業部門雇用者数は金融政策への影響が大きく、失業率は景気の状態を表す情報だからです。

基本的にアメリカの雇用統計が発表される前から、予測がされます。予測値よりも結果値がよいと相場は上昇、悪いと下落する可能性が高いと判断しましょう。

アメリカFOMC政策金利発表

アメリカFOMC政策金利発表とは、アメリカの金融政策を決める会合のことです。発表時期や発表内容などは、以下の表にまとめました。

発表される時期 約6週間ごとに1回、年8回開催される
発表される時間 ・夏時間:3:00
・冬時間:4:00
発表の内容 ・金利変更の有無
・金融政策の決定や見解
・現在の経済状況の評価や今後の見通し
発表する機関 米連邦公開市場委員会

FOMC政策金利発表の声明は、会合が終了した後に文書という形で発表されます。金利変更の有無の他にも、さまざまな決定・情報が発表されるのでそちらもしっかりチェックしましょう。議事録は、会合が終了してから3週間後に公開されます。議事録からは、各要人がどのような議論を展開したのかが分かります。合意はスムーズにされたかで市場の反応は大きく変わってくるので議事録も確認しておきましょう。

アメリカGDP

アメリカGDPとは、アメリカの経済規模を示す指標のことです。発表時期や発表内容などは、以下の表にまとめました。

発表される時期 4月、7月、10月、1月の下旬
発表される時間 ・夏時間:22:00
・冬時間:23:00
発表の内容 個人消費や設備投資、住宅投資や在庫投資など、計6項目の指標
発表する機関 米商務省の経済分析局(BEA)

アメリカのGDPは、四半期ごとに速報値・改定値・確報値の3回に分けて発表されます。この中で最も注目されるのが「速報値」です。速報値は特定のデータに基づく統計です。予測値ではありますが、確報値から大きく外れることは基本ありません。トレードをする際の精度としては十分なので、多くのトレーダーが参考にしています。伸び率がプラスであれば相場は上昇、マイナスであれば下落する可能性が高いと判断しましょう。

アメリカ小売売上高

アメリカ小売売上高とは、アメリカ国内の商品やサービスがどのくらい消費されたかを示す指標です。発表時期や発表内容などは、以下の表にまとめました。

発表される時期 毎月第2週頃
発表される時間 ・夏時間:21:30
・冬時間:22:30
発表の内容 米国の個人消費の動向
発表する機関 米商務省センサス局

アメリカのGDPは、個人消費が約7割を占めています。小売売上高が景気を左右すると言っても過言ではありません。そのため、多くのトレーダーが毎月発表される「消費の大小」に注目しています。以前よりも消費が少なければ景気は落ち込んでいると判断され、消費が多ければ景気がよくなっていると判断されます。この指標では、「自動車及び同部品部門」はあまり重要視されません。店舗のセールやキャンペーンなどで月ごとのブレが大きいためです。

アメリカISM製造業景況感指数

アメリカISM製造業景況感指数とは、景況感を表す指数です。全米にある製造業(350社)の購買担当役員にアンケートを実施し、その結果をもとにデータを作ります。発表時期や発表内容などは、以下の表にまとめました。

発表される時期 月ごとの最初の営業日
発表される時間 ・夏時間:23:00
・冬時間:24:00
発表の内容 アメリカの景況感
発表する機関 ISM(供給管理協会)

調査内容は、新規の受注や入荷状況、生産量や在庫などです。これらを前月と比較して「よくなった、変わらない、悪くなった」の3段階で回答してもらいます。その結果は、0〜100%で表されます。日本は0%が分岐点ですが、ISM製造業景況感指数は50%が分岐点です。そのため、数値が50%を超えていれば景気は拡大している、50%を下回れば景気は後退していると判断しましょう。

要人発言

要人発言とは、経済政策を担う大臣や中央銀行の総裁、その関係者の発言のことです。彼らの発言からは景気の現状や今後の見通しなどが分かります。注目しておきたい要人発言は以下の通りです。

・各国中央銀行当局者:日本銀行総裁、FRB議長、ECB総裁の発言に注目
・経済閣僚:各国中央銀行当局者と同様に、金融政策について発言する
・財務官:円買い・円売り介入実施の実質的な権限がある

要人が何か発表する場合は、発言の内容に注目しましょう。しっかり聞いておきたい発言は2つあります。

・物価について
・経済の見方について

FX初心者は物価の方に注目することをおすすめします。非常にシンプルで分かりやすいからです。物価が基準値よりも高いと発言した場合は相場が上昇する可能性が高く、低いと発言した場合は相場が下落する可能性が高いと判断しましょう。

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ファンダメンタルズ分析の情報はどこで入手できる?

ファンダメンタルズ分析の情報源

ファンダメンタルズ分析のコツは、情報をたくさん得ることです。少ない情報で判断するよりも、多くの情報から総合的に判断した方が精度は高くなりやすいからです。しかし、どこで情報を得ればよいのか分からない人もいるでしょう。ここでは、そのような人に向けて、おすすめの情報源を4つ紹介します。

経済情報の専門サイト

現在は、インターネットから世界の経済情報を得られます。経済情報の専門サイトをチェックして、各国の情勢を把握しましょう。おすすめの専門サイトは、2つあります。

1つ目は、「Bloomberg(ブルームバーグ)」です。ブルームバーグとは、世界最大の投資情報サイトです。アメリカのサイトなのですが、日本語にも対応しているので英語が分からなくても読むことができます。金融の情報を幅広く得たい、無料で見れるものを探しているという人におすすめです。

2つ目は、「REUTERS(ロイター)」です。主に為替に関するニュースを扱っています。更新頻度が高いので、毎日見ていても飽きません。こちらも日本語版があり無料で見れます。

ニュース

相場は天候や災害などでも動くと説明しました。そのため、経済・為替以外の情報もしっかり得ておかなければいけません。そこで役に立つのが「ニュース」です。扱う範囲が広いので、ひとつのニュース番組を見ておくだけでもかなりの情報が手に入ります。

テレビを見る時間がない人は、ネットニュースを見ましょう。タイトルを見れば大体どのような内容か分かるので、5〜10分見るだけでもかなりの情報が頭に入ります。効率よく情報を得たい人は、「特集」や「今日のニュース」などに掲載されているニュースを見ましょう。

要人のSNS

インターネットの普及により、現在は要人もSNSで発信活動をしています。そのため、要人をフォローして定期的に情報をチェックするのもひとつの手です。SNSなので信ぴょう性に不安を抱く人もいると思いますが、非常に参考になる情報源の一つなので心配はいらないでしょう。

仮想通貨の話ではありますが、実際に有名経営者がとあるワードで情報を発信したところ、数分後に対象の銘柄が急激に上昇しました。このように、今はSNSの情報で相場が動くこともあります。SNSは無料で使えるので始めておいて損はないでしょう。

FX会社のサイトやアプリ

以前まで、FX会社のサイトやアプリは口座開設や取引をするだけのものでした。しかし、現在は情報を充実させるために、ニュースやコラムなどを配信しているFX会社もあります。経済アナリストによる相場の予想レポートを掲載しているところもあるので、さまざまな角度から今後の値動きを予測できます。

また、FX会社によってはファンダメンタルズ分析のノウハウ動画や情報の見方なども配信しています。このようなところを使えば、FXが初めての人やファンダメンタルズ分析に不安がある人でも、安心して取引できるでしょう。

ファンダメンタルズ分析の注意点

ファンダメンタルズ分析の注意点

ファンダメンタルズ分析は、昔から現在まで使われている有効な相場分析方法です。これで億トレを達成している人もいるので、極めればしっかり利益を得ていけるでしょう。しかし、ファンダメンタルズ分析は完璧ではありません。3つ注意点があります。そのため、ここでは、ファンダメンタルズ分析の注意点について説明します。

ファンダメンタルズ分析だけで取引しない

ファンダメンタルズ分析で取引していきたい、テクニカル分析で取引していきたいなどと、FX初心者はどちらでトレードするか決める傾向があります。それが悪いわけではありませんが、そもそも絞る必要はありません。なぜなら、それぞれ役割が異なるからです。そのため、片方に絞るのではなく、役割を分けて両方使っていくことをおすすめします。

まず、ファンダメンタルズ分析で大きな相場の流れを把握します。次に、テクニカル分析を使って具体的なエントリーポイントを見つけ、エントリーします。ファンダメンタルズ分析で相場の状況を把握しながら、テクニカル分析で決済ポイントを見つけましょう。

このように、2つを使い分けて取引するとかなり精度の高いトレードができるようになります。余裕がある人はインジケーターも組み合わせてみてください。

相場に影響しない可能性がある

ファンダメンタルズ分析を行う際は、できる限り多くの情報を集めましょう。しかし、それらの情報が分析に必ず役立つわけではありません。良くて誤差程度、ひどいと全く影響しないこともあります。このような現象が起こる理由は、「ギャップ」にあります。相場が動くのは予想と結果にギャップがあるときです。予想通りの結果が出たときは、通常通り相場が動くことがほとんどです。

しかし、今は影響しなくても将来影響を及ぼす可能性があります。一つの情報が前兆になっているパターンです。小さな結果が集まって相場の流れが変わるパターンも多々あるので、あまり相場に影響を及ぼさないからと言って情報収集を怠るのはやめましょう。また、特定の情報だけを集めてしまうと、情報が偏ります。その結果、間違った判断をしてしまう可能性もあるので注意してください。

取引タイミングを確定することはできない

ファンダメンタルズ分析は、相場の大きな流れを把握するのに向いています。しかし、具体的にどう動くかまでは把握できません。客観的な指標を出すことができないからです。特定の情報がすでに相場に反映されている「織り込み済み」の把握もファンダメンタルズ分析だけでは難しいでしょう。これらを分析するのは「テクニカル分析」の役目です。そのため、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を組み合わせることが大切です。

チャートは世の中の経済状況のみならず、投資家の心理でも動きます。例えば、景気がよい状態なのに相場が下がっている場合、多くの投資家は何かネガティブな要因を考えていると読み取れます。これはファンダメンタルズ分析では気がつけません。テクニカル分析を使えば、そのような投資家の心理も読むことができます。

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まとめ

今回は、FXのファンダメンタルズ分析について説明しました。ファンダメンタルズ分析とは、各国の経済状況や政治状況などを分析して今後の値動きを予測する相場分析方法です。「各国の経済状況・政治状況などに対して価格が割安な通貨や、今後政治状況・景気状況がよくなると期待される国の通貨は、将来的に見合った価格まで上昇する」という考え方のもと、相場を分析していきます。

ファンダメンタルズ分析を使うと、相場の流れを把握できたり経済ショックを避けられたりします。テクニカル分析の欠点を補える相場の分析方法なので、ぜひ使ってみてください。