ポジショントレードは長期トレード向け!スワップポイントを狙ったやり方もご紹介

FXにはさまざまなトレード方法があります。短期トレードや長期トレードのようにトレード期間にも違いがあるため、自分にあったものを見つけることが重要です。なかでも長期でポジションを保有するトレード方法といえば、まず思い浮かべるのが「ポジショントレード」ではないでしょうか。

ポジショントレードは、自分のペースでゆったりとトレードをしたい人におすすめです。それでは、ポジショントレードのやり方や、スワップポイントとの関係性も含め解説していきたいと思います。

ポジショントレードとは

ポジショントレードは、数週間から場合によっては数ヶ月、数年間の長期にわたってポジションを保有するトレード方法です。狙える目標値幅の目安が広いこともあり、相場の流れに乗れば大きな利益を手に入れることができます。

その反面、失敗すると損失が大きくなりやすい特徴もあります。目標値の値幅は50pips~1000pips以上になるので、他のトレード方法とは全く異なるのもわかると思います。米ドルの場合1円~10円程度の利益を狙ったトレード方法です。

ポジショントレードでは長期で相場の流れを捉えていく必要があります。そのためには、企業分析はもちろんテクニカル分析について、為替相場全体のファンダメンタルズなど、おさえておかなくてはいけないポイントがたくさんあります。

相場が大きく動くタイミングを予測する、世界経済の動きや金融政策や金利などの幅広い知識を必要とします。こちらについては後ほど詳しく説明していきます。

ポジショントレードのイメージ

ポジショントレードのやり方としてレンジ相場を読める人にはおすすめの方法があります。レンジ相場におけるサポートやレジタンスの逆張りのやり方や、トレンド相場に向かうタイミングでのブレイクなどです。

レンジ相場を読めるとトレンドラインを引けるので、先を読むときの手助けになります。週足・月足になるとローソク足のひげ部分も少なくなるので、より有効的なトレードにつながることもあります。また、トレンドラインを引くことで、決済や損切りのタイミングを読みやすくなります。

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ポジショントレードのメリットとは

ポジショントレードを始める前にまずはどんなメリットがあるのか知っておきましょう。

スワップポイントの収益を狙ったトレードができる

ポジショントレードをやりたいと考えている人のなかには、スワップポイントを狙っている人もいるのではないでしょうか。為替の値幅での収益とは別にポジションを保有し続けていれば、スワップポイントも受け取れます。

長期でポジションを保有することもあり、スワップポイントをいかに収益化するかも考えていかなくてはいけません。ただ、必ず覚えておきたいのが、スワップポイントばかりに依存した収益化を狙わないことです。

あくまでも相場の流れに、いかに乗れるかどうかが重要なポイントになります。相場にさえ乗れればスワップポイントよりも、はるかに大きな収益が見込めるようになります。スワップポイントはあくまでも収益のプラスとして考えるようにしてください。

長期でゆったりとしたトレードができる

短期トレードになると取引回数が増えるため、相場を見続けていなければなりません。そのため、こまめに相場の確認ができない、確認するのを忘れてしまう人にとっては、トレードをし続けるのことが難しいと感じることもあります。

ポジショントレードなら、相場の流れにさえ乗ってしまえれば、あとはゆったりとトレードができます。瞬時の判断力を必要としない分、精神的な負担も少なくトレードができます。

時間に追われたくない人や、FXについてゆっくりと学びながらトレードに挑戦していきたいと考えている人には、向いている方法かもしれません。ただし、ポジションを保有している以上は定期的にニュースを確認しておき、相場の流れが起きないかどうか確認しておくと安心です。

ポジショントレードのデメリットとは

ポジショントレードにはデメリットもあります。

大きな利益、大きな損益につながることもある

ポジショントレードのデメリットは、相場に乗れなかった場合に損失が大きく出てしまうリスクがあるということです。実際に相場を見てみるとわかりますが、数日先程度ならある程度は相場の動きを予測しやすいものです。

ポジションを保有し続けている数カ月先や数年先を見越したトレードは、簡単なものではありません。ポジションを保有し続けている期間が長ければ長いほど、その分リスクが高くなります。相場のトレンドが予測とあっているのか、目先の動きに一喜一憂しないことも大切です。

資金効率が悪い

ポジショントレードは長期でポジションを持ち続けなくてはいけない分、資金効率の悪さもデメリットになってしまいます。もともと売買回数が少ないこともあり、証拠金として資金がロックされてしまう可能性もあります。

短期集中でお金を増やし収益化したい人にとっては、物足りなさを感じることもあると思います。コツコツお金を運用しながら増やしていくのが、ポジショントレードの基本です。資金的にも余裕のある人でないと、ポジションを持ち続けることが難しいかもしれません。

ポジショントレードで勝率をあげるために押さえておきたいこと

ポジショントレードは、ハイリスク・ハイリターンのトレードです。相場を読むといっても初心者や経験の少ない人にとっては、難しいと感じてしまう人もいるかと思います。では、どうしたらポジショントレードでの勝率をあげられるのか、押さえておきたいことを紹介します。

ファンダメンタルズは必須

FXの分析のやり方として、金融政策や経済状況・指標をもとに相場の動きを予測することファンダメンタルズと言います。見るべき情報も多いので、始めたばかりのうちはファンダメンタルズについて、ネガティブに捉えてしまうかもしれません。

ただ長期でトレードを行うためには、金融政策などの動きはとても重要なものになります。ファンダメンタルズは「経済の基礎的条件」ともいわれ、広い幅でみると経済に影響を与える可能性が高い「要人の発言」なども含まれます。

ある程度発表されるタイミングは決まっていますので、常にアンテナを張って確認しておくことをおすすめします。ポジショントレードでは、ファンダメンタルズを押さえていないと、利益を出すのは難しいと覚えておきましょう。

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日足、週足、月足を確認すること

トレードのやり方によっても時間足をどれにするのかは変わります。ポジショントレードでは日足、週足、月足の3種類を確認しておけば、相場の動きも読めますし、エントリーするべきかどうか判断できるはずです。

日足を見れば、ある程度相場の動きは読めますが、より正確制を見極めたいのであれば、週足も一緒に確認しておくと安心です。

FXではどんなトレードでもいえることですが、日足、週足、月足の時間軸を分析する「マルチタイムフレーム」で分析したほうが、より効率の良いトレードになります。時間足によって相場の見え方が変わりますし、読み間違えてしまう失敗も減るはずです。

損切りが必要になることもある

長期トレードというと損切りが必要ないのでは?と思っている人もいるかもしれません。確かに正確な分析ができているのであれば、大きな損益が出ないので損切りをすることはないかもしれません。でも相場には絶対はありません。

要人の発言によって、予想に反する動きをすることだって考えられます。損切りができない=損益を出す可能性を高めてしまうことになります。トレードでの安全性を高めるためにも、損切りは必要なものだと認識しておきましょう。

損切りしないにこしたことはありませんが、大きな損益になってしまう可能性があるときは、損切りも視野に入れておいたほうが安心です。長期トレードになると「相場が変わるかも」と損切りできない人も多い傾向にあります。

損切り、ロスカットについてはこちらの記事もご覧ください。
ロスカットとは?仕組みや計算方法、回避方法について

スワップポイントが高い業者を選ぶ

FXの会社によってもスワップポイントは違います。そのためスワップポイントを狙ってポジショントレードを始めるのであれば、できるだけ高い業者を選ぶのがポイントの一つです。同じトレードでも、得られる収益が変わってしまうので、注意しなくてはいけません。

レバレッジは低くおさえること

FXのトレードで絶対に必要になるのが、レバレッジです。海外FXになると1000倍などの大きなレバレッジをかけられるのも魅力ですが、ポジショントレードでは低レバレッジを心掛ける必要があります。

少ない資金でも大きな取引ができるレバレッジはとても魅力的ですが、その分リスクもあります。長期でポジションを保有するポジショントレードは、価格差も多くなります。初期の資金は多めにしつつ、低レバレッジから様子を見ていきます。

ポジショントレードに最適な通貨ペアとは

ポジショントレードを始めるうえで、どの通貨ペアを選ぶのかも重要です。通貨ペアを選ぶときの基準として取引量が多く、スプレッドが小さい通貨ペアを狙う必要があります。例えば、円ドルや米ドル、ユーロの組み合わせは、よく選ばれています。

海外FXのポジションイメージ

ファンダメンタルズ分析をしなくてはいけないこともあり、通貨として情報量の多いものを選ぶのもポイントです。

TVのニュースで報道されるような国でないと、欲しい情報が手に入らなくなります。ポジショントレードで為替だけでなく、スワップポイントを狙うのであれば、メキシコペソやトルコリラと円の組み合わせるのもおすすめです。

金利は常に変動しますので、必ず当たる方向に向かうとはいえません。取引量が少ない通貨は米ドルの基軸通貨と比較すると、大きく相場が動くことも十分に考えられます。最適な通貨ペアを紹介しましたが、そのときの相場の動きも含め最適なものを選ぶようにしてください。

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まとめ

ポジショントレードは長期でポジションを保有しつつ、トレードを行うやり方です。ハイリターンも期待できる反面、読み間違えるとハイリスクに繋がってしまうこともあります。ファンダメンタルズ分析なども、しっかりと押さえてリスクの少ないトレードをしましょう。