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証拠金とは?必要証拠金・有効証拠金・余剰証拠金の意味と計算方法を徹底解説!

FXを行う上で、覚えておきたい3つの証拠金「必要証拠金」「有効証拠金」「余剰証拠金」。FXの取引画面には、これら3つの証拠金が表示されます。証拠金を知らずにFX取引を行うことは、損失の危険が伴います。そのため、FX取引を行う前にしっかりと3つの証拠金の意味とその計算方法を覚えておきましょう。

そもそも「証拠金」とはどういったものか。また、必要証拠金・有効証拠金・余剰証拠金についても具体的にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

証拠金とは

証拠金とは、FXの取引口座に預け入れる金銭のことです。
FXで取引を行う場合、資金を担保にする必要があります。その担保の役割を果たしているのが、証拠金です。そのため、証拠金がなければ取引を行うことはできません。

証拠金には、「必要証拠金」「有効証拠金」「余剰証拠金」といった3つの種類があります。それぞれどんな証拠金を意味しているのか、例を交えながら具体的に説明していきます。

証拠金とは

必要証拠金の基礎知識

まずは、必要証拠金について解説していきます。

必要証拠金とは

必要証拠金とは、通貨を購入するために必要な資金のことです。
例えば、1万円分の通貨を購入する場合は、必要証拠金を1万円用意する必要があります。

必要証拠金の仕組み

必要証拠金の仕組みは以下のようになっています。

1.証拠金として預けた金額をFX会社が確認する
2.FX取引所からFX上の資金を借り入れる
3.トレーダーが通貨購入の注文を入れる
4.FX会社が通貨購入分の必要証拠金を計算する
5.(必要証拠金が足りた場合)注文完了
6.(必要証拠金が不足している場合)注文拒否

必要証拠金とレバレッジの関係性

FXでは、基本的に必要証拠金以上の通貨を購入することはできませんが、レバレッジを活用すれば必要証拠金以上の通貨を購入できます。レバレッジとは、預けている資金を担保に取引額を自己資金以上に引き上げることです。

例えば、10万円の証拠金で100万円分の通貨を購入しようとします。レバレッジをかけなければ購入することはできませんが、10倍のレバレッジをかけると購入が可能になります。つまり、以下のような計算式になります。

100万円 ÷ レバレッジ10倍 = 10万円(必要証拠金)

仮に100倍のレバレッジをかけた場合、1万円の必要証拠金で100万円分の取引が可能になります。「FXは低資金からできる」と言われていますが、それはこのような仕組みがあるからです。

必要証拠金の計算方法

先ほども説明しましたが、取引する際の必要証拠金は以下の計算式で求めることができます。

現在の為替レート × 購入通貨数 ÷ レバレッジ数 = 必要証拠金

例えば、1ドル100円の米ドル/円を、レバレッジ25倍で1万通貨分購入したとします。その場合、以下の計算式が成り立ちます。

100円 × 1万通貨 ÷ 25(レバレッジ) = 4万円

上記の条件で米ドル/円を購入する場合、4万円の必要証拠金を用意しなければいけないということが分かります。

また、通貨を購入する際は、基本的に買い注文の場合でも売り注文での場合でも、それぞれの必要証拠金を用意する必要があるのでご注意ください。

必要証拠金の計算方法

有効証拠金の基礎知識

有効証拠金について解説していきます。

有効証拠金とは

有効証拠金とは、証拠金と含み損益を合わせた金額のことです。
例えば、10万円の証拠金があるとします。5万円の利益が出ている場合、有効証拠金は15万円、3万円の損失が出ている場合、有効証拠金は7万円になります。FX取引所によっては「実質証拠金」や「純資産」と表示されていることもありますが、全て同じ意味です。

有効証拠金と証拠金維持率の関係性

証拠金維持率とは、証拠金をどのくらいの割合で維持しているのか数値化したものです。有効証拠金が分かると、証拠金維持率を求めることができます。

証拠金維持率が低くなると、強制ロスカット(購入している通貨を強制的に決済する機能)が執行されるので注意しましょう。証拠金維持率に関しては、以下の式で求めることができます。

有効証拠金 ÷ 必要証拠金 = 証拠金維持率

通貨を購入している場合、有効証拠金は常に増減する

通貨を購入していると、レートに応じて損益額が変動します。損益額が変動するため、通貨を購入している間は有効証拠金も常に増減します。なぜなら、有効証拠金は証拠金と含み損益を合わせた金額だからです。

有効証拠金の計算方法

有効証拠金の計算方法についても解説していきます。

通貨を保有していない場合の計算方法

通貨を保有していない場合の有効証拠金に関しては、以下の計算式で求めることができます。

証拠金 + 損益額 = 有効証拠金

例えば、10万円の証拠金があったとします。通貨は購入していないため、利益も損失も出ていません。そのため、損益額は0円です。その場合、以下の計算式が成り立ちます。

10万円 + 0円 = 10万円

上記の条件だと、有効証拠金は10万円ということが分かります。

含み益が出ている場合の計算方法

含み益が出ている場合の有効証拠金に関しては、以下の計算式で求めることができます。

証拠金 + 含み益の金額 = 有効証拠金

例えば、10万円の証拠金があり、7万円の利益が出ていたとします。その場合、以下の計算式が成り立ちます。

10万円 + 7万円 = 17万円

上記の条件だと、有効証拠金は17万円ということが分かります。

含み損が出ている場合の計算方法

含み損が出ている場合の有効証拠金に関しては、以下の計算式で求めることができます。

証拠金 - 含み損の金額 = 有効証拠金

例えば、10万円の証拠金があり、2万円の損失が出ているとします。その場合、以下の計算式が成り立ちます。

10万円 - 2万円 = 8万円

上記の条件だと、有効証拠金は8万円ということが分かります。

有効証拠金の計算方法

余剰証拠金の基礎知識

最後に、余剰証拠金について解説していきます。

余剰証拠金とは

余剰証拠金とは、有効証拠金から必要証拠金を引いた金額のことです。
余剰証拠金は、現在のFX口座の余裕度を数値化したものであり、余剰証拠金内であれば通貨を追加注文することができます。

基本的に余剰証拠金に余裕がある場合は、比較的安全な取引をしているという証明になり、余剰証拠金に余裕がない場合は、リスクが高い取引をしているという証明になります。

余剰証拠金があると口座残高がマイナスになってもゼロカットされない

FX会社によっては、口座残高がマイナスになった場合、そのマイナスをペナルティなしで帳消しにしてくれる「ゼロカット」というシステムを導入しています。

基本的には口座残高がマイナスになるとゼロカットが執行されますが、ボーナスや評価損益などで余剰預金がプラスである場合、ゼロカットは執行されません。「口座残高がマイナスになってもゼロカットが執行されない」と悩んでいる場合は、一度余剰預金がプラスではないか確認してみましょう。

余剰証拠金の計算方法

余剰証拠金に関しては、以下の計算式で求めることができます。

口座残高 + ボーナス・キャンペーン額 + 含み損益 = 余剰証拠金

例えば、FX口座に20万円あり、ボーナスやキャンペーンで5万円の資金を受け取ったとします。そして、現在は15万円の含み益があるとします。その場合、以下の式が成り立ちます。

20万円 + 5万円 + 15万円 = 40万円

つまり、余剰証拠金は40万円ということが分かります。

余剰証拠金がマイナスになるとどうなるのか

余剰証拠金がマイナスになった場合は、どのようになるのでしょうか。

通貨を購入することができなくなる

余剰証拠金がマイナスになると、通貨を購入することができません。例えば、手元に9000円しかない状態で1万円分の通貨を購入することはできません。

対処方法として、最も簡単な方法は「FX口座に資金を入金する」ことです。FX口座に資金を入金し、手元の資金が1万円になれば、1万円分の通貨を購入することができます。

ロスカットの可能性が高まる

余剰証拠金がマイナスになると、ロスカットが行われる可能性が高くなります。厳密には証拠金維持率が一定割合以下になるとロスカットされるのですが、余剰証拠金と証拠金維持率は密接な関係にあります。

IS6FXのロスカットは、お客様の証拠金維持率が50%を切った場合に決行されます。
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余剰証拠金が減ると、証拠金維持率も低くなります。ロスカットを防ぐためには、余剰証拠金を多くしておくことをおすすめします。

余剰証拠金がマイナスになるとどうなるのか

余剰証拠金を多くする方法

ここでは、余剰証拠金を多くする方法について具体的に説明していきます。

レバレッジを高くする

余剰証拠金は、レバレッジを高くすることで多くできます。余剰証拠金とは、有効証拠金から必要証拠金を引いた金額のことなので、レバレッジを高くすることで必要証拠金を低くすることができます。

必要証拠金を低くすることができれば、有効証拠金から引かれる金額が減るため、結果として余剰証拠金が多くなるのです。

ボーナスやキャンペーンを併用する

ボーナスやキャンペーンを併用することで、余剰証拠金を多くすることもできます。FX会社はトレーダーに長く取引してもらうために、定期的に「入金金額の100%分をボーナスとして支給」というようなボーナスやキャンペーンを行っています。

余剰証拠金は口座残高にボーナスやキャンペーン額と含み損益を足した合計です。ボーナスやキャンペーンを実施している場合は、積極的に参加して余剰証拠金を多くしていきましょう。

少しずつそれぞれの証拠金の意味を把握していこう

この記事では、必要証拠金・有効証拠金・余剰証拠金に関して具体的に説明してきました。今回は多くの内容を盛り込んだため、それぞれの証拠金をもう一度おさらいしてみましょう。

・必要証拠金:通貨を購入するために必要な資金のこと
・有効証拠金:証拠金と含み損益を合わせた金額のこと
・余剰証拠金:有効証拠金から必要証拠金を引いた金額のこと

このように、通貨を購入するためには「必要証拠金」が必要で、「有効証拠金」と「余剰証拠金」が低くなると、自動的にロスカットが行われる可能性が高まります。また、余剰証拠金が少ないと、通貨を購入できなくなるので注意しましょう。

FX取引を行う上で、3種類の証拠金は重要な指標となります。それぞれの証拠金について、しっかり覚えておきましょう。