追証とは?海外FXはゼロカットシステムで追証なし!ロスカットとの違いについても解説します

追証とは?海外FXはゼロカットシステムで追証なし!ロスカットとの違いについても解説します

FXトレードをする際、さまざまなことに気をつけなければいけません。その中のひとつとして、取り上げられるのが「追証(追加証拠金)」です。FXトレードをする際は、なるべく追証が発生しないように立ち回りましょう。これを無視してトレードすると、大きな損失を負う可能性があるからです。人によっては、借金を負う恐れがあるので注意しましょう。

今回は、追証の概要から対処方法まで、幅広く説明します。追証の対策方法はもちろん、なぜ海外FX業者を利用すると追証や借金から逃げられるのかも説明します。

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追証とは

追証とは

FXをしていると、純資産がポジションを維持するために必要な金額を下回ることがあります。この場合、FXの口座にお金を追加入金しなければいけません。この「追加入金を求められること」を追証(追加証拠金)と言います。

追証は、FX業者から指定された期限までに解消しなければいけません。解消できなかった場合、全ての未決済ポジションが強制決済させられます。含み損が確定損に変わるので、人によっては大きく資産を減らすでしょう。そのため、追証が発生した場合は、必ず期限までに解消することをおすすめします。追証を解消する方法は以下の通りです。

・FX口座に追加入金をする
・未決済のポジションを全て、または一部決済する

追証が発生する条件①口座残高がマイナスになった場合

口座残高がマイナスになった場合の追証

追証が発生するパターンとしてよくあるのが、「口座残高がマイナスになる」パターンです。このタイプの追証は、口座残高が0円以下になると発生します。例えば、10万円の投資資金でFXを始めたとしましょう。しかし、相場が急激に変動し、17万円の損失を負いました。10万円は投資資金で賄えますが、現時点で残りの7万円は返済できません。このとき、7万円の追証が発生します。

追証が発生する条件②証拠金維持率が低くなった場合

証拠金維持率が低くなった場合の追証

例えば、FX業者Aは、証拠金維持率が20%以下になると追証が発生するとします。投資資金は10万円、証拠金維持率は100%からスタートとしましょう。この条件で9万円の含み損を抱えた場合、証拠金維持率は10%になります。FX業者Aが定める水準を下回っているので、追証が発生します。この状態になった場合は、証拠金維持率が20%を超えるように対処しましょう。

証拠金や証拠金維持率については、こちらのコラムをご参考ください。
>証拠金とは?必要証拠金・有効証拠金・余剰証拠金の意味と計算方法を徹底解説!

追証(追加証拠金)とロスカットの違いとは?

追証(追加証拠金)とロスカットの違いとは?

追証とロスカットは、意味が似ています。そのため、同じものとして認識している人もいるでしょう。しかし、実際は全くの別物なので注意してください。ここでは、追証とロスカットの違いについて説明します。

ロスカットとは

ロスカットとは、強制決済システムのことです。FX業者によって異なりますが、証拠金維持率が一定水準以下になった場合、ロスカットが執行されます。例えば、ロスカット率が50%のFX業者でトレードしていたとしましょう。口座残高が100万円であれば、50万円の損失が出た場合にロスカットが執行されます。

ロスカットと追証(追加証拠金)の違い

まず、それぞれの用語の意味を再確認しましょう。

・ロスカット:強制決済システムのこと
・追証:証拠金の追加入金を求められる制度のこと

それぞれの違いは「役割」です。ロスカットは「強制決済」を行うときに使われ、追証は「追加入金」を求める際に使われます。

ロスカットがある場合でも追証(追加証拠金)は発生する

ロスカットがある場合でも、追証は発生するので注意しましょう。ロスカットは、あくまでもトレーダーを追証から守ってくれる救済システムであり、追証自体の発生を防ぐシステムではありません。そのため、ロスカットが機能せず、口座残高がマイナスになった場合や証拠金維持率が一定水準以下になった場合、当然のことながら追証が発生します。

追証(追加証拠金)が発生しやすい3つのタイミング

追証(追加証拠金)が発生しやすい3つのタイミング

ここからは、追証が発生するFX業者のケースを紹介します。まずは、追証が発生しやすいタイミングを紹介します。

・月曜日
・相場が急激に変動したとき
・ロスカットが機能しなかったとき

とくに注意したいのは、「月曜日」です。これは土日の相場の急変動によって起こります。しかし、土日は相場が閉まっています。そのため、相場の大きな変動が起こってもポジションを移動させることはできません。もしも、不安な人は、相場が閉まる前にポジションを手放しておきましょう。もしくは、大きな損失を負わないようにポジションの数を減らしておきましょう。

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追証(追加証拠金)が発生した場合の対処方法

追証(追加証拠金)が発生した場合の対処方法

追証が発生した場合の対処方法は、以下の2つです。

・FX用の口座に資金を入金する
・ポジションを全て、または一部決済する

この場合、最も簡単なのはFX用の口座に資金を追加入金することです。追証が発生した場合でも、特別な手続きを行う必要はありません。通常通り、銀行振り込みやクレジットカード払いなどを活用して資金を入金しましょう。

追証(追加証拠金)を支払わなかった場合どうなるのか?

追証(追加証拠金)を支払わなかった場合どうなるのか?

追証が発生しているのにも関わらず放置しておくと、保有しているポジション全てが強制的に決済されてしまいます。しかし、強制決済をしても口座残高がマイナスである場合は、FX業者からマイナス分の一括返済を求められます。FXで借金を負ったという人もいますが、その理由の一つに「マイナス分を一括返済できるほどの資金が手元になかった」という理由があります。そのため、追証が発生しないようにトレードロット数を低くしたり逆指値を設定したりと、予め対策しておきましょう。

追証(追加証拠金)の発生を防ぐ方法

追証(追加証拠金)の発生を防ぐ方法

追証が発生した場合の対処方法を覚えるのも大切ですが、追証が発生しないように立ち回る方法を覚えるのも大切です。追証が発生しなければ、リスクの低いトレードをしている証拠になるので、成功する確率は高くなるでしょう。それでは、追証の発生を防ぐ方法を4つ紹介します。どれも簡単なので、早速取り入れてみてください。

追証(追加証拠金)が発生する前に口座残高を増やす

追証の発生を防ぐ方法1つ目は、「追証が発生する前に口座残高を増やす」ことです。この方法は、簡単かつ手軽にできるため最もおすすめしたい方法です。追証は、「口座残高がマイナスになった場合」、「証拠金維持率が一定水準以下になった場合」のどちらかが起こった場合に発生します。しかし、口座残高を増やせばマイナスになることは防げますし、証拠金維持率も高くなります。そのため、FXのトレード資金とは別に、追加入金用の資金も用意しておくとよいでしょう。

両建てを行う

追証の発生を防ぐ方法2つ目は、「両建てを行う」ことです。両建てとは、買いポジションと売りポジションを同通貨数で保有することです。例えば、買いポジションを1lot(ロット)、売りポジションを1lot(ロット)同時に保有するというイメージです。FX業者によって異なりますが、両建てをすると必要証拠金が0円になります。

また、損失がそれ以上増えなくなりますし、証拠金維持率もそこから変動しなくなります。その場しのぎにはなってしまいますが、追加で入金できる資金がない場合は、両建てを行いましょう。

保有しているポジションの一部、または全てを決済する

追証の発生を防ぐ方法3つ目は、「保有しているポジションを一部、または全て決済する」ことです。ここで、注意していただきたいのは、「利益が出ているポジションではなく、損失が出ているポジションを決済する」ということです。

利益が出ているポジションを決済すると、一時的に口座資金と証拠金維持率が回復するのですが、保有しているもう片方の損失が膨らむと回復した口座資金と証拠金維持率が再度低くなります。しかし、損失が出ているポジションを決済することで、損失が膨らむのを防ぐことができます。ポジションを決済する場合は、損失が大きいものから決済していきましょう。

追証(追加証拠金)が発生しないようなトレードを心がける

追証の発生を防ぐ方法4つ目は、「追証が発生しないようなトレードを心がける」ことです。根本的に、追証が発生するということは、リスクが高いトレードをしている証拠とも言えます。リスクが低いトレードをしていれば、追証が発生することはまずありません。

リスクが高いトレードとは、資金に対してロットやレバレッジが高すぎるトレードのことです。レバレッジや取引ロット数を調整したり、口座残高の1%~5%以内でトレードしたりといった方法をとってみるとよいかもしれません。

多くの海外FX業者では追証が発生しない!?

多くの海外FX業者では追証が発生しない!?

ほとんどの海外FX業者は、「ゼロカットシステム」を導入しています。もちろん、IS6FXも導入しています。ゼロカットシステムとは、口座残高のマイナス分をFX業者が負担し、トレーダーの損失をゼロにしてくれるシステムです。

例えば、口座残高が10万円のときに15万円の損失を負ってしまったとしましょう。国内FXの場合、不足分の5万円は期限内に支払わなければいけません。しかし、ゼロカットシステムを導入している海外FXの場合、この5万円は海外FX業者が負担してくれます。

トレーダーに追証を解消する責任は生まれません。そのため、ゼロカットシステムが導入されている海外FX業者を利用すれば、損失や借金を恐れずにアグレッシブなトレードができます。積極的なトレードができるので、大きな利益を得られる可能性も高まるでしょう。実際、海外FX業者を利用し、アグレッシブなFXトレードをした結果、数千万円の資産を築いたトレーダーも存在します。

海外FX業者がゼロカットシステムを導入する理由

FXトレーダーにとって、ゼロカットシステムは嬉しいシステムです。しかし、海外FX業者にとっては嬉しくないシステムでしょう。それなのにも関わらず、なぜゼロカットシステムを導入するのでしょうか。その秘訣は「収益の方法」にあります。

海外FX業者の収入源は「スプレッド(買値と売値の差)」です。このスプレッド収益は、トレード量に比例します。そのため、多くの利益を得るためにはトレーダーに大きなトレードをしてもらう必要があります。ここで有効になってくるのが「ゼロカットシステム」です。

ゼロカットシステムを導入することで、トレーダーに安心感を与えられます。借金は負わないと分かっていれば、トレーダーは積極的に大きなトレードをするでしょう。その結果、海外FX業者はゼロカットシステムで補填する金額よりも多くの利益を得ることができます。

国内FX業者がゼロカットシステムを導入しない理由

ほぼ全ての海外FX業者が導入しているゼロカットシステム。実は、国内で導入しているFX業者は存在しません。なぜどの業者も導入しないのか、それは「法律」が関係してきます。日本には、金融庁が定める「証券取引法」という法律があります。証券取引法とは、損失の補填を禁止する法律です。これがあるため、国内のFX業者はゼロカットシステムを導入することができません。

そのため、相場が急激に変動し、口座残高以上の損失を負ったとしても、FX業者は助けてくれません。どのような理由でも、必ずトレーダー側に追証の責任が発生します。場合によっては借金を負うほどの損失が出るので、しっかりリスクを抑えてトレードしていくことが大切になってきます。

ゼロカットシステムのメリット・デメリット

ゼロカットシステムのメリット・デメリット

ゼロカットシステムは、トレーダーの強い味方です。損失が限定されているため、「ゼロカットシステムがあると安心してトレードできる」という人も多いでしょう。しかし、よいものには必ず悪い面もあります。ゼロカットシステムも例外ではありません。デメリットを知らずにトレードをすると口座が凍結する恐れがあるので注意しましょう。

ゼロカットシステムのメリット

ゼロカットシステムのメリットは、2つあります。

・追証と借金のリスクをゼロにできる
・高いレバレッジを活用したトレードができる

ゼロカットシステムの最大のメリットは、「追証と借金のリスクをゼロにできる」ことです。FXを始めるにあたって「資金を失うのが怖い」と感じている人もいるでしょう。国内FXでは、口座残高以上の損失が出ると追証が発生します。損失の額によっては、借金を負わなければいけない場合もあるでしょう。

しかし、ゼロカットシステムが導入されている海外FX業者を利用すれば、追証や借金のリスクを完全にゼロにできます。経済指標や紛争などによる相場の急変動に巻き込まれたとしても、損失は口座残高の金額に限定されます。そのため、ゼロカットシステムが導入されている海外FXを利用すれば、安心してFXトレードができるでしょう。積極的にトレードできると同時に、さまざまな手法を試せるので、上達するスピードも早くなると考えられます。

ゼロカットシステムのデメリット

ゼロカットシステムのデメリットは、2つあります。

・ゼロカットシステムの抜け道を利用したトレードは禁止されている
・やり方によっては、両建てをすると口座が凍結される

ゼロカットシステム最大のデメリットは、「禁止されているトレード方法がある」ことです。例えば、1万円の投資資金を入れた口座を2つ用意するとしましょう。金曜日の夜に口座Aで買いポジションを購入し、口座Bで売りポジションを購入します。そして、週が明け、口座Aは「+10万円」、口座Bは「−10万円」という結果になりました。ここで決済をすると、それぞれの口座残高は以下のようになります。

・口座A:1万円 + 10万円 = 11万円
・口座B:1万円 − 10万円 = 0円(ゼロカットシステムが適用されるため)

つまり、利益は10万円で損失は1万円なので、結果的に9万円の利益が出ています。このようなトレードは悪質とみなされ、口座が凍結される可能性があるので注意しましょう。

ゼロカットシステムの注意点

ゼロカットシステムの注意点

デメリットのみならず、注意点も理解しておけば、より安全なトレードができるようになります。とくに「海外FX業者の倒産リスク」は必ず理解しておきましょう。いくらゼロカットシステムが導入されていたとしても、倒産してしまえば、意味がありません。最悪の場合、預けたお金が返ってこなくなるので注意しましょう。

FX業者が倒産するリスク

多くの人はゼロカットシステムの有無のみを確認して、口座の開設をします。これは非常に危険なので注意しましょう。海外FX業者選びで失敗したくない人は、「運営企業の安全性の高さ」もチェックしてください。外側のみ立派に見せて、トレーダーを集めようとしている海外FX業者も存在するからです。安全性の高い海外FX業者の特徴は以下にまとめました。

・信託保全、または分別管理で顧客の資金を管理している
・会社の資金が十分にある(顧客数も十分にあると、なおよい)
・運営企業の情報が積極的に開示されている
・金融ライセンスを取得している(取得条件が厳しいライセンスを取得しているほど信頼できる)
・信頼できる実績がある

ゼロカットを導入していない業者もある

基本的に、ゼロカットシステムを導入しなければいけないといったルールはありません。そのため、ゼロカットを導入していない業者も一部存在します。ゼロカットシステムが導入されていなければ、海外FXでも口座残高以上の損失を負った際に追証が発生します。借金を負うリスクがあるので、取引をする際は十分注意してください。

この失敗を防ぎたい場合は、FX口座を開設する前に必ず海外FX業者の公式サイトを見て、ゼロカットシステムが導入されているか確認しましょう。大体は業者の特徴が載っているページかよくある質問に記載されています。

ポジションが両建てになっていないか確認

まず、勘違いしないでいただきたいのが、「両建て自体が禁止されているわけではない」ことです。ゼロカットシステムが導入されている海外FXでも、両建ては使えます。それは両建てがしっかりとした投資戦略だからです。実際、プロのトレーダーも現在進行形で戦略的に両建てを使っています。

海外FXで禁止されているのは、「ルールの穴をついた両建て」です。公平性が保たれないトレードは「規約違反」とみなされ、最悪の場合、口座が凍結します。そのため、両建てを行う場合は、規約違反のやり方になっていないか、しっかり確認しましょう。不安であれば、海外FX業者のカスタマーサポートに質問してみることをおすすめします。

ゼロカットシステムがあるのに追証を請求してくる悪質業者

FXを含め、投資の世界は大きなお金が動くため、「儲かる業界」として有名です。そのため、多くの企業がFXの世界に参入してきます。しかし、残念なことに参入してくるのは誠実な業者のみではありません。自分たちの儲けのみを考えている「悪質な業者」も参入してきます。このような悪質な業者は、自分たちが有利になるルールを設定します。

例えば、ゼロカットシステムを導入していたとしても、トレーダーに追証を請求できるルールを設定してきます。このような悪質な業者が運営するFX取引所で勝つことはできません。最悪の場合、出金停止の命令が下され、大切なお金を全て騙し取られます。このような被害に遭わないためにも、業者選びには力を入れましょう。

ゼロカットシステムが発動しないケースがある

ゼロカットシステムは、以下の場合に発動しないことがあるので気をつけてください。

・未決済のポジションを保有している
・ボーナス(クレジット)がまだ残っている
・FX取引所の規約に違反した

口座残高はマイナスでも、保有しているポジションに含み益があれば有効証拠金はプラスなのでゼロカットシステムは発動しません。間違いやすい部分なので注意しましょう。

また、ボーナス(クレジット)が残っていてもゼロカットシステムは発動しません。ボーナスは投資資産の一部として扱われるため、ボーナスが残っていると有効証拠金はプラスになるからです。なお、規約違反をすると無条件でゼロカットシステムが発動しないので注意してください。

まとめ

今回は、追証について説明しました。追証とは、FX業者から追加の入金を求められることです。主に、以下の状態に陥った場合に追証が発生します。

・口座残高がマイナスになった場合
・証拠金維持率が一定の水準を下回った場合(具体的な水準はFX業者によって異なる)

追証は、期限内に解消することを求められます。素早く対処して、追証を解消しましょう。追証に恐怖を感じている場合は、ゼロカットシステムが導入されている海外FX業者を利用することをおすすめします。追証はもちろん、借金のリスクもゼロにできるので、生き生きとトレードできるでしょう。