FXは危険?それとも安全?正しい知識があればFXは怖くない!

メディアを見ると、交通事故や事件など、ネガティブな情報ばかりが目立ちます。もちろん、FXを含めた投資も例外ではありません。「数千万円の損失」「プロトレーダーが破産」など、非常にキャッチーなネガティブタイトルが目立ちます。そのような情報ばかり見ていると、FXは危険なのではないかと感じてしまうでしょう。

そこで今回は、実際のところ「FXは危険なのか、安全なのか」について説明します。株や仮想通貨の方が安全なのかという疑問も解消します。安全に投資をする方法もかなり細かくまとめたので、参考にしてください。

FXは危険な投資なのか?安全な投資なのか?

せっかく投資を行うのであれば、安全な投資を行いたいでしょう。FXが危険なのであれば、株や仮想通貨を選ぶという人もいるかもしれません。ここでは、昔から議論になることが多い「FXは危険な投資なのか、安全な投資なのか」の答えをお伝えします。人によって見方は異なりますが、一つの意見として参考にしてください。

【結論】FXのやり方による

結論から申し上げますと、危険かどうかは「FXのやり方」によります。例えば、リスクを抑えてFXを行えば、それは「安全な投資」と言えます。しかし、全財産をかけたり借金で投資をしたりと、高いリスクを取ってFXを行えば、それは「危険な投資」と言えます。

一般的に「投資は危険なもの」というイメージがありますが、正しく取引を行えば、投資はそれほど危険なものではありません。

FXよりも株や仮想通貨の方が安全なのか?

「FXよりも株や仮想通貨の方が安全」と言われることがありますが、基本的にどの投資もリスクは変わりません。リスクは、投資のやり方によるからです。実際、どの投資でも数千万円以上の損失を負った人は存在します。

一方で、どの投資でも堅実に利益を積み上げている人もいます。もしも、ネガティブな情報を見た場合は、「なぜその人は危険と言っているのか」をしっかり見抜くようにしましょう。

「FXは危険」と言われている理由

FX自体は、危険なものではありません。しかし、FX初心者をはじめ、投資をしたことがない人や興味がない人には「FX=危険」と思われていることが多いのが現状です。なぜそのようなイメージを持たれているのかは、主に以下のような理由があるからです。

・危険な運用方法でFXをしている人がいるため
・かけられるレバレッジが高いため
・不安を煽るような情報を発信し、SNSやブログなどへのアクセス数アップを狙う人がいるため

「FXは危険」という情報だけを見ると、危険に感じてしまうでしょう。しかし、これは「車は事故を起こす可能性があるため危険」と言っているのと同じです。車は、ルールを守って正しく使えば便利な乗り物です。FXも同じで、使い方さえ間違えなければ、安全に取引をすることができます。

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FXが危険だと思われているのはなぜ?

夢を抱いてFXに挑戦をした人の中には、大きな損失を負った人もいます。破産近くまで追い込まれた人も実際に存在します。メディアは基本的にそのような情報しか流さない傾向があるので、FX=危険というイメージがあるのでしょう。ここでは、その他にも考えられるFXが危険と思われている5つの理由を紹介します。

FX=ギャンブルという認識

FXは、誰でも始められます。口座を開設するに当たって審査がありますが、あれは本人確認のための審査なので、基本的に落ちることはありません。参入障壁が低いと、どうしても一定数、本来とは違う使い方(投資ではなくギャンブル)をする人たちが出てきます。

この人たちの使い方が世間に広がっているので、多くの人は「FX=ギャンブル」と認識しています。本来はギャンブルではなく投資なので、間違わないように注意しましょう。

レバレッジ倍率とリスク

レバレッジは、手軽に投資資金と利益を増やせるFX特有のシステムです。レバレッジを100倍かけた場合は、投資資金も利益も100倍になります。しかし、レバレッジは損失にもかかります。今回の例で言えば、損失も100倍です。この特性があるため、FXは危険と言われています。

無計画に高いレバレッジをかけると、手に負えないレベルの損失を負う恐れがあります。レバレッジは計画的に使うようにしましょう。

精神的な負担が大きい

FXでポジションをもつと、24時間損益が変動します。基本的に、何時間ポジションを持つと含み益に変わるというルールはありません。1週間、含み損のままという場合もあります。FX初心者にとって、このゴールの見えない状態は精神的に疲れるでしょう。

不安が募れば、アプリからチャートや損益を頻繁に確認するようになり、さらに酷くなると日常生活や仕事などにも支障をきたすようになります。そのため、FXは危険と言われています。

金利変動で損失が発生するリスク

FXでは、スワップポイントが毎日もらえます。一度にもらえる金額は微々たるものですが、コツコツ貯めているとまとまった利益になります。しかし、金利変動によって、今度はトレーダーがFX取引所にスワップポイントを支払わなければいけなくなる場合もあります。この場合、増えるのは損失だけです。

売買差益で利益を得ても、最終的な収支はマイナスになることがあります。このような金利変動リスクがあるため、FXは危険と言われています。

強制ロスカットによる資金損失リスク

FX取引所は、トレーダーの資産を守るために「ロスカット」というシステムを導入しています。このシステムは、証拠金維持率が一定の割合以下になると強制的に起動します。これが、強制ロスカットです。

強制ロスカットが起動すると、含み損が確定損に変わります。これによって大きな損失を抱えることになるので、FXは危険と言われています。なるべく強制ロスカットが起動しないように資金管理をしていきましょう。

FXをする上で大切なこと

FXをする上で、テクニックや取引手法などを覚えることは大切です。しかし、それよりも大切なことがあります。それは、「損失を防ぐこと」「取引ルールを厳守すること」「メジャー通貨を選ぶこと」です。この基本がおろそかだと、テクニックや取引手法を磨いても中々成果が出ません。十分注意しましょう。

最も重要なことは「損失を防ぐこと」

FXで全勝を目指すのは、不可能です。プロのトレーダーでも、100%の勝率を叩き出せている人はいません。そこで大切になってくるのが、「損失を最小限に抑える」ことです。損失を最小限に抑えて、利益を最大まで延ばせば、収支がマイナスになることはほぼありません。

損失を抑えるのに最も効果的なのは、「損切り」をすることです。チャートが戦略とは違う動きをしたら、躊躇せずすぐに損切りをして、次の取引に臨みましょう。

損切り・利確ルールを厳守する

プロとして活躍しているトレーダーは、ほとんど「損切りと利確のルールを厳守」しています。これを行うことで、感情に流されない安定感のある取引ができるからです。両方決めるのが難しい場合は、まず損切りのルールだけ決めてみましょう。

例えば、「含み損が資産の3%になったら損切りをする」というイメージです。これを守れば、今後資産の3%を超える損失を負うことはありません。ちなみに、高値・安値を損切りの目安にするのも、選択肢の一つです。

取引通貨ペアはメジャーなものを選ぶ

取引に使う通貨ペアは、大きく分類すると「メジャー通貨」と「マイナー通貨」の2種類に分けられます。メジャー通貨とは、値動きが落ち着いている通貨ペアのことです。マイナー通貨とは、値動きが激しい通貨ペアのことです。

マイナー通貨の方が夢はありますが、その分、高いリスクが伴います。FX初心者は低リスクで取引ができるメジャー通貨を選びましょう。ドル円やユーロドルなど、代表的な通貨ペアがおすすめです。

FX初心者が選ぶべき通貨ペアについて詳しくはこちらをご参考ください。
>初心者が選ぶべき通貨ペアとは?通貨ペアの特徴と選び方を徹底解説!

FXでこんなことを考えている人は危険!

FXの世界には、さまざまな夢・目標を持って参入してくる人も多いでしょう。広い家を建てたい、高級車を買いたいなど、どれも素晴らしい夢・目標と言えます。しかし、「一攫千金を狙おう」「楽に稼げそう」という思いがある人は、一度考え直した方がよいかもしれません。ここでは、その理由について説明します。

一攫千金を狙おうとしている

よく、メディアではFXで数千万円~数億円の利益を得た人が特集されます。そのような人を見て、「自分も大金を得たい」と思っている人も多いのではないでしょうか。しかし、どの世界でも大金を得るのは大変です。

「FXで1億円を稼ぐ」というのは、「起業して1億円を稼ぐ」と言っているのと、ほぼ変わりません。もちろん頑張り次第では、1億円稼げる可能性があります。しかし、決して楽な道ではないので、そのことは頭に入れておきましょう。

楽に稼ごうとしている

FXは、口座を開設すれば誰でも始められます。その手軽さが人気の理由なのですが、「手軽に始められる」のと「手軽に稼げる」のは、また別の問題です。例えば、野球は誰でも始められます。しかし、誰でもプロ野球選手になれるわけではありません。プロ野球選手になれているのは、人並み以上に頑張った人たちです。決して、楽にプロ野球選手になった人はいません。

それと同じように、FXで稼いでいる人は人並み以上に勉強をしたり相場を分析したりと頑張っています。「買って売ればよいだけだから、簡単に稼げそう」という思いでFXをすると、痛い目を見る可能性があるので注意しましょう。

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簡単にできる!安全にFXをするためにやるべきこと

FXは、使い方によっては危ない金融商品になります。たった数時間で人生が狂うことも十分あり得ます。なるべく、そうはなりたくないと思っている人が多いでしょう。その願いを叶えるために、ここでは安全にFXをするためにやるべきことを紹介します。少し長いですが、どれも大切なので参考にしてください。

損切りを必ず行う

安全にFXをしたい場合は、必ず損切りを行いましょう。損切りとは、損失を確定させる行為のことです。損切りは、「損失を確定させるマイナスの行為」という認識のトレーダーがいますが、損失の膨らみを防ぐプラスの行為でもあります。

例えば、1,000円の含み損が出ているトレーダーが2人いたとします。トレーダーAは1,000円の含み損で損切りをしました。しかし、トレーダーBは損切りせずにポジションを保有していたところ、結果的に1万円の損失を負いました。この場合、トレーダーAはトレーダーBよりも9,000円得したことになります。

今回の例から分かるように、損切りは、可能な限り早めに行うことが大切です。

損切りについて詳しくはこちらをご参考ください。
>FXの損切りとは?利益確定よりも重要と言われている4つの理由とは

利益を欲張らない

1万円の利益と1万5,000円の利益があったら、基本的に1万5,000円の方を取りに行くでしょう。しかし、1万5,000円の利益を得る前にチャートが暴落する可能性があります。人によっては、1万円で利益を確定しておけばよかったと後悔するでしょう。

基本的に大きな利益を得ようとするほど、失敗するリスクは高まります。1回で大きな利益を得ようとせず、小さい利益をコツコツと積み上げて大きな利益を得るようにしましょう。

証拠金維持率を高める

トレーダーは、定期的に証拠金維持率を確認しましょう。証拠金維持率が低くなると、強制ロスカットが執行される可能性が高まるからです。理想の証拠金維持率は、300%以上です。さらに安全度を高めたい場合は、証拠金維持率を1,000%以上にしましょう。

証拠金維持率は、投資資金に応じた取引ロット数で決まります。証拠金維持率を高めたい場合は、投資資金を増やすか取引ロット数を減らしましょう。

証拠金維持率について詳しくはこちらをご参考ください。
>証拠金とは?必要証拠金・有効証拠金・余剰証拠金の意味と計算方法を徹底解説!

余剰預金で投資する

FXに限らず、投資は余剰預金で行うのが基本です。投資では、お金を失う可能性もあるからです。失ってはいけないお金でFXをすると、負けられないというプレッシャーから冷静に取引ができなくなる可能性があります。冷静な判断ができなくなれば、負ける確率は高くなるでしょう。繰り返しになりますが、FXは必ず失ってもよいお金・金額でチャレンジをしてください。

少額から始める

FXに限らず、初めてやることはビギナーズラックが起きない限り、基本的には失敗します。たくさんの失敗をすること自体は多くのトレーダーが経験することなので、心配する必要はありません。

ここで意識したいのが、「損失額を最小限に抑えること」です。最小限に抑えられれば、比較的簡単に損失を取り返せるからです。どうすれば損失を最小限に抑えられるのか分からないという人は、まず以下のことを実践してみましょう。

・最小取引金額で取引をする
・落ち着いている相場で取引をする
・メジャー通貨で取引をする

低レバレッジで取引する

レバレッジとは、一時的に投資資金以上のお金で取引ができる機能です。例えば、投資資金10万円の人がレバレッジ100倍で取引をしたとしましょう。その場合、一時的に1,000万円の資金があるとみなして取引ができます。投資資金が100倍になれば、利益も100倍になります。

しかし、その分損失も100倍になるので注意しましょう。FXに慣れるまでは、かけるレバレッジを1~3倍程度に収めておくことをおすすめします。

値動きが穏やかな通貨ペアで取引する

通貨ペアによって、値動きの激しさは異なります。例えば、ドル円やユーロ円などのメジャー通貨は、値動きが比較的穏やかです。しかし、トルコリラ円やメキシコペソ円などのマイナー通貨は、値動きがかなり激しい傾向にあります。値動きは激しい方がハイリスクなので注意してください。

海外FX取引所を使う

海外FX取引所の最大のメリットは、「ゼロカットシステム」があることです。ゼロカットシステムとは、投資残高以上の損失を全てカットしてくれるシステムです。例えば、投資残高が10万円で15万円の損失を負ったとします。

ゼロカットシステムが導入されていないFX取引所であれば、トレーダーが15万円全てを負担しなければいけません。しかし、ゼロカットシステムが導入されているFX取引所であれば、10万円までの負担で済みます。残りの5万円は取引所が負担してくれるからです。

ゼロカットシステムが導入されているFX取引所を使えば、投資残高以上の支払い義務は生じません。国内FX取引所は、基本的にゼロカットシステムを導入していません。ゼロカットシステムに魅力を感じるのであれば、海外FX取引所で口座を開設しましょう。

エントリーする回数を減らす

プロのトレーダーは頻繁に取引をしているイメージがあるかと思いますが、実はプロのトレーダーほどあまりエントリーしません。闇雲にエントリーをしても勝率は高くならないと分かっているからです。とにかくエントリーをするというスタンスではなく、ここぞというポイントを見定めてエントリーをするスタンスで取引を行いましょう。

【上級編】さらに安全性を高めたい人がやるべきこと

さらに安全性を高めてFXをしたい人は、以下のことを意識してみてください。

・FXの勉強をして知識をつける
・常に暴落を意識して投資シナリオを立てる
・通貨ペアの特徴を把握する
・チャートの特徴を把握する
・過去のチャートを分析する
・値動きのデータを取る

特に大切なのは、FXの知識です。知識を付けることで、どのような行動をするとリスクが高まるのかが分かってきます。最近は、インターネットにさまざまな情報が載っているので、初めから専門書籍を買い漁らずとも無料でたくさんの知識が得られます。毎日コツコツとでも構わないので、新しい知識を取り入れていきましょう。

まとめ

今回は、「FXは危険なのか、安全なのか」というテーマで説明をしてきました。もう一度結論を言うと、「使い方」によります。無計画でハイレバレッジ取引をしたり全投資資産を一度にかけたりと、そのような使い方をすれば、「危険なFX」になります。それは、もはや投資ではなくギャンブルです。

一方で、少額から賭けたりしっかり損切りをしたりと、地に足がついた使い方をすれば「安全なFX」になります。車や料理などと同じで、正しく扱うには知識が必要です。正しい知識をつけて、安全に資産を運用しましょう。