FXで勝てるエントリーポイントの見つけ方とは?ダウ理論を使えば簡単に見つけられる?

突然ですが、FXで大切なことは何だと思いますか。テクニックや戦略など、さまざまな答えが出てくるでしょう。もちろんそれらも重要ですが、それ以上に「エントリーのタイミング」が重要です。ここを間違えると、負ける確率が高くなるので十分注意してください。

今回は、勝率の高い取引を実現させるために大切な「勝てるエントリーポイントの見つけ方」を紹介します。コツや今日から使える具体例などもまとめました。最後に、積極的に活用したいテクニカル指標も紹介するので、エントリーのタイミングに悩みを抱えている人は参考にしてください。

エントリーポイントの見極めが重要な理由

エントリーポイントの見極めが重要な理由は、エントリーの時点で勝敗がほぼ決まるからです。FXを簡単に説明すると、エントリーをして決済するだけの投資です。このとき、必ずエントリーから始まります。

そのため、どこをスタート地点(エントリーポイント)にするのかが非常に重要となります。このスタート地点(エントリーポイント)が悪い場所だと、失敗する確率が高くなるので注意しましょう。

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エントリーポイントの見つけ方

エントリーポイントの見つけ方はたくさんあります。しかし、それぞれの見つけ方の難易度にはばらつきがあり、人によっては上級者向けの方法でエントリーポイントを探っているかもしれません。特に初心者が上級者向けの方法と知らずに探すと、中々エントリーポイントを見つけられず苦労するので注意しましょう。

ここでは、難易度が低くて万人におすすめできるエントリーポイントの見つけ方を紹介します。

通貨ペアの特徴を覚える

通貨ペアによって、特徴が異なります。例えば、利用者が多いドル円の特徴は以下の通りです。

・東京市場(9時~15時):レンジ相場が形成される傾向がある
・ロンドン市場(16時〜深夜2時):トレンド相場が形成される傾向がある
・ニューヨーク市場(21時〜翌6時):ロンドン市場で形成されたトレンドが強くなる傾向がある

この場合、ニューヨーク市場がオープンする前をエントリーポイントにすることができます。ニューヨーク市場がオープンすると、ロンドン市場のトレンドが強くなりやすいという特徴があるからです。つまり、ロンドン市場で上昇トレンドが形成されているのであれば買い、下落トレンドが形成されているのであれば売りでエントリーしていくことになります。

FX初心者におすすめの通貨ペアについて詳しくはこちらをご参考ください。
>初心者が選ぶべき通貨ペアとは?通貨ペアの特徴と選び方を徹底解説!

チャートの型を覚える

チャートには、ある程度の型があります。今回は、「ダブルボトム」というチャートの型を例に考えてみましょう。ダブルボトムとは、直近の安値を割らず、上値で支えられているチャートの型です。

このダブルボトムは、ネックライン(上値で支えられている部分)を超えると、大きく上昇する可能性が高いと言われています。そのため、基本の形としては、ダブルボトムの形成を確認した後にチャートがネックラインを超えたら買いでエントリーをしていきます。このように、チャートの型を覚えれば、具体的なエントリーポイントが分かるようになります。

チャートの型について詳しくはこちらをご参考ください。
>FXチャートの種類と見方を覚えてトレードの勝率を上げよう!

精度の高いエントリーポイントを見つけるためのコツ

正しい方法でエントリーポイントを探し続ける方法とただ数をこなす方法とでは、前者の方が成長のスピードは早いと言えます。精度の高いエントリーポイントを見つけたい人は、前者を目指しましょう。ここでは、あなたの成長スピードを早めるために、精度の高いエントリーポイントを見つけるためのコツをいくつか紹介します。

経験を積む

まず、いきなり精度の高いエントリーポイントを見つけようとしないでください。なぜなら、そう簡単に見つけられるものではないからです。精度の高いエントリーポイントを見つけたいのであれば、場数を踏んで値動きの特徴を覚えましょう。

記録をつける

精度の高いエントリーポイントを見つけたいのであれば、記録をつけましょう。記録をつければ、どこでエントリーをすれば勝率が高くなりやすいのかが分かるからです。このとき、「チャートの特徴」「エントリーの根拠・勝率」の記録は必ず取ってください。

知識を蓄える

精度の高いエントリーポイントを見つけたいのであれば、知識を蓄えましょう。先ほど、チャートには型があると説明しました。チャートの型を覚えるだけでも、ある程度精度の高いエントリーポイントを見つけられるようになるでしょう。

チャートの型を覚えるためには、勉強をする必要があります。近年では、インターネットの普及により無料の情報で溢れています。そのような情報だけでも十分勉強になるので、無料で得られる情報はたくさん得ていきましょう。

過去のチャートを分析する

精度の高いエントリーポイントを見つけたいのであれば、過去のチャートを分析しましょう。なぜなら、FXのチャートは同じ値動きを繰り返すことが多いからです。過去のチャートを分析すれば、今後どのような値動きになる可能性が高いのか、ある程度予測できます。

値動きを予測できれば、具体的なエントリーポイントも予測できるので、過去のチャート分析は非常に大切です。

今日から使える!エントリーポイントの具体例

エントリーポイントの見つけ方とコツを説明しましたが、中々イメージが湧かないという人もいるでしょう。参考になる具体例がほしいと思っている人もいるでしょう。その願いを叶えるために、ここではエントリーポイントの具体例を7つ紹介します。どれも簡単なので、ぜひ今日から使ってみてください。

押し目でエントリー

チャートは、「上昇→下落→上昇」という動きをするときがあります。このときの「下落」のタイミングが押し目です。上昇トレンドが形成されている最中に、一瞬チャートが下落したタイミング(押し目)で買いエントリーしていきましょう。

よく「上昇→下落→上昇」の上昇でエントリーするトレーダーがいますが、これをすると負ける確率が高まるので注意してください。なお、決済のタイミングは、直近の安値をチャートが割ったときです。

戻り目でエントリー

チャートは、「下落→上昇→下落」という動きをすることがあります。戻り目とは、この「上昇」した瞬間のことです。下落トレンドが形成されている最中に、チャートが一瞬上昇したタイミング(戻り目)で売りエントリーしていきましょう。

こちらも「押し目でエントリー」の段落と同じように、チャートが下落している最中にエントリーすると負ける確率が高くなるので注意してください。この場合の決済ポイントは、チャートが直近の高値を超えたタイミングです。

トレンド転換を確認してエントリー

チャートが一方向に動き続けることはありません。上昇トレンドが発生していても、いずれは下落トレンドに変わります。この特徴を利用してエントリーしていきましょう。例えば、上昇トレンドが発生していたとします。上昇トレンドはいずれ下落トレンドに変わるので、その転換時を狙います。

上昇トレンドが下落トレンドに変わる際のサインは、「チャートが直近の安値を割ったタイミング」です。そのタイミングが訪れたら、すかさず売りでエントリーしていきましょう。決済のタイミングは、チャートが直近の高値を超えたときです。

ブレイクアウトでエントリー

FXには、レジスタンスラインとサポートラインという2つの線があります。レジスタンスラインとは、上値抵抗線のことです。サポートラインとは、下値支持線のことです。基本的にチャートは、この2つの線の中で動いています。

しかし、定期的にこの線を突き抜ける(ブレイク)することがあります。線を突き抜けると、その方向に大きく動くと言われているため、その瞬間を狙ってエントリーしていきましょう。例えば、チャートがレジスタンスラインを突き抜けたら、買いでエントリーしていくのが正解です。

ゴールデンクロス・デッドクロスでエントリー

ゴールデンクロスとは、長期移動平均線を短期移動平均線が下から上に突き抜ける現象のことです。デッドクロスとは、長期移動平均線を短期移動平均線が上から下に突き抜ける現象のことです。このタイミングを狙って、突き抜けた方向と同じようにエントリーしていきましょう。

例えば、ゴールデンクロスが発生したら買いでエントリーしていくのが正解です。ゴールデンクロスの場合の決済ポイントは、デッドクロスが起こったときです。

ダイバージェンスの発生でエントリー

ダイバージェンスとは、チャートとテクニカル指標の動きが逆行することです。ダイバージェンスの発生は、トレンド転換のサインと言われています。ダイバージェンスの発生を確認したら、逆張りでエントリーしましょう。

例えば、上昇トレンド中にダイバージェンスが発生したとします。この場合は、売りでエントリーしていくのが正解です。

買われ過ぎと売られ過ぎの比率でエントリー

RSIやストキャスティクスなど、FXには売買比率を把握できるテクニカル指標があります。一般的に通貨は売られすぎると上昇し、買われすぎると下落します。その特徴を活かして逆張りしましょう。

具体的には、数値が30を下回ったら買いでエントリー、数値が70を上回ったら売りでエントリーします。このエントリー方法は、スイングトレードやポジショントレードなどの長期トレードで力を発揮する傾向があります。

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ダウ理論を使ってエントリーポイントを読む

FXのエントリーポイントは、ダウ理論を活用することで見つけやすくなります。ダウ理論は、FXのみならず株式や仮想通貨など、幅広い市場で使われているため非常に信用できます。理論と聞くと難しそうですが、意外とシンプルで簡単なので安心してください。それでは、ダウ理論を使ったエントリーポイントの見つけ方について説明します。

ダウ理論の法則

ダウ理論とは、米国のジャーナリスト「チャールズ・ダウ」が考案したマーケット理論です。非常に根拠のある理論で、現在はテクニカル分析の原点と評価されています。

ダウ理論は、6つの基本法則で構成されています。平均株価で語られている法則ではありますが、他の市場でも応用できるため、まずはこの基本法則を覚えましょう。それでは、ダウ理論の基本法則を紹介します。

・トレンドは、「長期」「中期」「短期」と3種類ある
・全ての事象に平均を織り込む
・平均値は必ず相互に確認する
・主要なトレンドは「先行期」「追随期」「利食い期」の3段階で構成されている
・トレンドは転換サインが出るまで継続する
・出来高でトレンドを確認できる

ダウ理論について詳しくはこちらをご参考ください。
>FXのダウ理論とは?基本法則や実践で使える手法を紹介!

ダウ理論でエントリーポイントを見つける方法

ダウ理論を使ってエントリーポイントを見つける方法は、主に3つあります。

・ゴールデンクロスを使って見つける方法
・デッドクロスを使って見つける方法
・移動平均線とMACD(マックディー)を組み合わせて見つける方法

FX初心者は、ゴールデンクロスデッドクロスを使いましょう。どちらもシンプルで比較的分かりやすいからです。また、万能型なのでどのような取引スタイルにも合わせられます。それでは、ゴールデンクロスを使ってエントリーポイントを見つける方法を紹介します。

1.長期移動平均線を短期移動平均線が下から上に突き抜けたことを確認する(ゴールデンクロスの成立条件)
2.ゴールデンクロスが発生したら、買いでエントリーをする

テクニカル指標を積極的に利用する

テクニカル指標とは、過去のチャートから将来の値動きを予測する際に使われる指標のことです。これを上手く使うことで、勝てるエントリーポイントを見つけられる可能性が高まります。扱うのが難しいテクニカル指標もありますが、簡単なものもあるので安心してください。ここでは、FX初心者にもおすすめできるテクニカル指標を紹介します。

移動平均線

移動平均線とは、一定期間の終値の平均を計算し、一本の線にしたテクニカル指標です。毎日計算をすると、平均値が移動していくため移動平均と言われています。移動平均線は万能型なので基本何でもできますが、相場の流れや強さを分析するために使われるのが一般的です。移動平均線を使った相場の判断基準は以下にまとめました。

・移動平均線が上向きであれば上昇トレンドが形成されている、下向きであれば下落トレンドが形成されていると判断する
・移動平均線の傾きが急であるほどそのトレンドの力は強いと判断する

移動平均線について詳しくはこちらをご参考ください。
>移動平均線とは?見方や手法を海外FX初心者向けに解説

RSI

RSI(アールエスアイ)とは、一定期間の上げ幅の合計を同時期の上げ幅の合計と下げ幅の合計を足した数字で割り、100を掛けたテクニカル指標です。その通貨ペアは現在買われすぎているか、売られすぎているかを判断したい場合に活用します。判断基準は、以下の通りです。

・RSIの数値が70%以上を推移:その通貨ペアは買われすぎている
・RSIの数値が30%以下を推移:その通貨ペアは売られすぎている

RSIは相場の過熱感を分析するのには向いていますが、値上がり幅と値下がり幅を分析するのには向いていません。

RSIについて詳しくはこちらをご参考ください。
>海外FXのRSIとは?使い方や見方などを徹底解説!

MACD

MACD(マックディー)とは、移動平均線を発展させたテクニカル指標です。売買シグナルの探索精度が非常に高くなっています。MACDの特徴は、トレンド相場で力を発揮することです。レンジ相場では中々力を発揮できないので、使う場所に注意しましょう。

MACDでは、MACDとMACDシグナルという2本の線を使ってエントリーポイントを探ります。代表的なのは、MACDがMACDシグナルを下から上に突き抜けたら、買いでエントリーをするという使い方です。非常にシンプルなので、FX初心者でも比較的簡単に使いこなせるでしょう。

MACDについて詳しくはこちらをご参考ください。
>MACDの使い方!相性が良いテクニカル指標を海外FX初心者向けに紹介

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドとは、移動平均線と標準偏差の2つで構成されているテクニカル指標です。「価格の大半はバンドの中に収まる」という考えのもと活用します。特徴は、収束と拡散の動きに合わせて順張りと逆張りができることです。

例えば、バンドが拡散して、チャートが+2σにタッチしたら売りでエントリーをしていきます。反対に、チャートが−2σをタッチしたら買いでエントリーをしていきます。ボリンジャーバンドはトレンド相場で使われるのが一般的ですが、万能型なのでレンジ相場で使うこともできます。

ボリンジャーバンドについて詳しくはこちらをご参考ください。
>海外FXのボリンジャーバンドとは?おすすめ分析手法や設定値などについて解説します

エントリーポイントを見つける場合の注意点

上手くエントリーポイントを見つけられるようになれば、これまでよりもFXが楽しくなるでしょう。掴めるチャンスの数も増えて取引の回数も増えると予想されます。調子がよいときに流れに乗るのは非常に大切ですが、ここで気を緩めると大きく失敗する恐れがあります。それを防ぐために、ここで注意点も把握しておきましょう。

エントリーポイントは絞る

チャートを見ていると、多くのエントリーポイントが現れる場合があります。しかし、そのような場面に遭遇したら注意してください。なぜなら、だましの可能性があるからです。だましとは、その名の通り、チャートがトレーダーを騙すような動きをすることです。

多くのエントリーポイントが現れた場合は、その中でも特に精度が高いエントリーポイントを見極めましょう。10個のエントリーポイントがあったら、1~2個に絞るのが理想です。

エントリーしないという選択肢も持つ

FX初心者は、ポジポジ病にかかる傾向があります。ポジポジ病とは、常にポジションを保持していないと不安になる心理状態のことです。先ほども説明したように、エントリーポイントは絞るのが理想です。当然、エントリーポイントを絞れば、持てるポジションの数は減ります。

しかし精度が高いエントリーポイントだけに絞っているので、その分、勝率は高くなるでしょう。FXで勝っていきたいのであれば、「エントリーしない」という選択肢も持つことを推奨します。

まとめ

今回は、勝てるエントリーポイントの探し方について説明しました。FXはエントリーから始まるので、どのタイミングでポジションを持つかは非常に重要です。ここで間違えると、どのような戦略を組んでも、どれだけ決済にこだわっても負ける確率が高くなるので注意してください。

ただし、そう簡単に勝てるエントリーポイントは見つかりません。FXを始めて間もないと、1日探しても見つからないことも当たり前のようにあります。通貨ペアの特徴を覚えたりチャートの型を覚えたりと、日々勉強をして勝てるエントリーポイントを見つけられるようになりましょう。