順張りを味方に付けよう!FXの押し目買い・戻り売りについて解説!

FXの押し目買い・戻り売りについて

押し目買い・戻り売りとは、トレンド中の調整ポイントでエントリーする取引手法です。トレンドの反対側にチャートが進んだタイミングを狙ってエントリーするので、有利な価格で取引ができます。プロの使っている有名な取引手法なのですが、どの場面で使えばよいのか、どのように使えば上手くエントリーできるのかなどと、疑問を抱えている人もいるでしょう。

今回は、押し目買い・戻り売りの基礎から役立つインジケーターや勝つためのコツなどを説明し、その疑問を解決します。シンプルで簡単なので、FX初心者の方もぜひ取り入れてみてください。

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FXの基本!押し目買い・戻り売りとは

FXには、「押し目買い」と「戻り売り」というエントリータイミングがあります。トレンド相場で順張りする際に役立つタイミングで、上手く活用すれば有利な価格でエントリーできます。

押し目・戻り目のタイミングは人によって多少異なるのですが、一般的に「チャートがトレンドと逆方向に進んだタイミング」を押し目・戻り目と言います。例えば、上昇トレンドが発生しているとしましょう。チャートが一瞬下落したタイミングが「押し目」です。

順張りについて詳しくはこちらをご参考ください。
>海外FXの順張りとは?メリット・デメリットや上手く使うコツなどを徹底解説!

押し目買いとは

押し目買いポイント

押し目買いとは、「押し目で買いエントリー」する取引方法です。例えば、現在上昇トレンドが発生しているとしましょう。チャートは右肩上がりに進んでいますが、それが永遠に続くわけではありません。一時的にチャートが下落するタイミングもあります。先ほども触れたように、その下落したタイミングが「押し目」です。押し目買いを使ってエントリーしたいのであれば、一瞬下落したタイミングで「買いエントリー」しましょう。

上昇トレンドは「上昇→下落→上昇→下落」という順序で進んでいきます。上昇トレンド中の最も高い価格でエントリーしたわけではないので、上手く注文できていれば、高い確率で利益を得られます。ただ、押し目はトレンド転換のサインの可能性もあります。似ているので、過去の相場を見てどちらのサインなのかしっかり分析しましょう。

戻り売りとは

戻り売りポイント

戻り売りとは、「戻り目で売りエントリー」する取引方法です。例えば、現在下落トレンドが発生しているとしましょう。下落トレンドであればチャートは右肩下がりに進んでいます。しかし、一方的に進むだけではなく、一時的にチャートが上昇するタイミングもあるでしょう。そのタイミングが「戻り目」です。戻り売りを狙っているのであれば、その上昇したタイミングで「売りエントリー」しましょう。

こちらも下落トレンド中の少し有利な価格でエントリーしたので、上手く注文できていれば高い確率で利益を得られます。しかし、下落トレンドは上昇トレンドに比べてチャートが進むスピードが早い傾向にあります。押し目買いよりも素早い反応が求められるので、事前準備は怠らないようにしましょう。相場の分析を終わらせ、ある程度目星をつけておくのがおすすめです。

押し目買い・戻り売りはいつ使う?

基本的に押し目買いと戻り売りは、どの相場でも使える万能な取引方法です。しかし、数ある相場の中でも力を発揮しやすい相場があります。その相場は「トレンド相場」です。トレンド相場で順張りするときに押し目買い・戻り売りを使うと、少し有利な条件でFX取引ができます。

順張りとは、現在発生しているトレンドと同じ方向にエントリーする取引手法です。例えば、現在上昇トレンドが発生しているのであれば、「買い」でエントリーするのが順張りです。売りでエントリーすると「逆張り」と言われる別の取引手法になるので注意してください。

デイトレードやスイングトレードについては、こちらの記事もご参考ください。
▼デイトレードについてはこちら
>FXのデイトレードは初心者にもおすすめ!短期のスキャルピングとの違いとは
▼スイングトレードについてはこちら
>FXのスイングトレードとは?メリットや勝つためのコツも紹介

押し目買い・戻り売りのメリット

高い勝率で利益が見込める、損切りしやすいなどが押し目買いのメリットです。比較的シンプルな取引手法なので、これから取引を初めるFX初心者でも使いやすいでしょう。押し目買いは、現在活躍しているプロのトレーダーも使っている取引手法です。長くに渡って使い続けられる手法なのでマスターしておいて損はないでしょう。

1.高い勝率で利益が見込める

押し目買い・戻り売りは、順張りでエントリーしていくので高い勝率で利益が見込めます。なぜなら、トレンドは明確な根拠がない限り、終わらないからです。例えば、上昇トレンドが発生しているとしましょう。この場合、基本的には上昇し続けます。経済指標や要人発言などで一時的に下落トレンドに転じることはあっても、明確な根拠がなければいずれは上昇トレンドに戻ります。

そのため、トレンドにさえ乗れればトレンドの転換サインが出ない限り、利益は青天井に伸びていきます。当然、利益が伸びている間、負けることはありません。押し目買い・戻り売りで大切なのは「トレンドの見極め」です。現在はどのトレンドが発生しているのか、分析して判断しましょう。

2.損切りしやすい

FXで負ける理由はさまざまありますが、昔から多いのは「損切りできない」ことです。損切りとは、含み損が出ている状態で決済する方法です。損切りした瞬間、含み損は確定損に変わります。損切りできない理由もたくさんありますが、その中のひとつに「タイミングが分からない」という理由もあります。これを解決するのが「押し目買い・戻り売り」です。

押し目買い・戻り売りする際の損切りポイントは、「エントリーした場所の少し下」です。例えば、100円で押し目買いしたとしましょう。この場合、99.800円に損切りの注文を入れるイメージです。なぜなら、押し目よりチャートが下がったら「トレンドの終了サイン」とみなされるからです。

押し目買い・戻り売りのデメリット

押し目買い・戻り売りは、シンプルかつ分かりやすいので、FX初心者でもチャレンジしやすいでしょう。しかし、デメリットも把握しておかないと取り返しのつかない失敗をする可能性があります。押し目買い・戻り売りのデメリットとは、勝ち幅が小さい、トレンド相場でしか通用しないなどです。ここでは、各デメリットの詳細を説明します。

1.勝ち幅が小さい

一般的に押し目買い・戻り売りは、小さなトレンドの反発を狙ってエントリーします。そのため、利益確定までの距離が短く、一度のトレードで得られる利益はあまり期待できません。小さな利益を高い勝率でコツコツ積み重ねて、最終的に大きな利益を得るイメージです。しかし、長期トレードに転じれば、その問題は解決します。

長期トレードで押し目買い・戻り売りをすれば、ポジションの保有時間が延びるので、一度の取引で得られる利益が大きくなるからです。一般的には「押し目買い→上昇(利益確定)」ですが、「押し目買い→上昇→押し目→上昇(利益確定)」のイメージです。こうすると、2つの上昇を手に入れられるので、通常よりも得られる利益は大きくなります。

2.トレンド相場でしか通用しない

FXには、「トレンド相場」と「レンジ相場」があります。トレンド相場とは「流れがある相場」です。レンジ相場とは、「流れがない相場」です。このうち、押し目買い・戻り売りは、トレンド相場でしか機能しません。なぜなら、押し目買い・戻り売りは、トレンド中の調整を狙ってエントリーする取引手法だからです。

レンジ相場では、「調整」が発生しません。そのため、どれだけ分析してもエントリータイミングが現れません。しかし、レンジ相場はいずれトレンド相場に変わります。素早く押し目買い・戻り売りできるように、相場を分析して次のトレンドに備えておきましょう。余裕があれば、損切りラインの目星もつけておきましょう。

押し目買い・戻り売りで勝つための3つのコツ

デメリットも把握した人であれば、リスクの低い押し目買い・戻り売りができるでしょう。さらに磨きがかかるように、ここでは押し目買い・戻り売りで勝つためのコツを紹介します。損切りをすぐ行う、長いトレンドは極力狙わない、インジケーターを積極的に使用する、などを意識すれば他の人よりも高い勝率が期待できるでしょう。

1.損切りをすぐに行う

押し目買い・戻り売りは、分かりやすくて使いやすい取引手法です。勝率も高くなる傾向があります。しかし、絶対に勝てる取引手法ではありません。そのため、リスク管理が大切になってきます。最もおすすめのリスク管理は「素早い損切り」です。損切りを素早くすれば、損失を最小限に抑えられます。

「利益を大きくして損失を小さくする」という考え方があるのですが、これを愚直に実践すれば理論上は負けません。少しでも雲行きが怪しくなったらすぐ損切りしましょう。資金を守って次のチャンスを狙いに行った方が効率的です。

2.あまりにも長いトレンドは狙わない

押し目買い・戻り売りで得られる利益を大きくしたいなら、長期トレードに転じようと説明しました。しかし、FX初心者はあまりにも長いトレンドは狙わないようにしましょう。リスクとリターンは概ね比例するからです。

長いトレンドを狙えば、数万円〜数十万円という利益も期待できます。レバレッジやロットの数によっては、数百万円の利益も期待できるでしょう。しかし、それには数万円〜数十万円の損失を負うリスクも伴います。まだ、リスク管理能力や相場の分析力が十分に身についていないFX初心者がこのリスクを負うのは危険過ぎます。

3.インジケーターを積極的に使用する

インジケーターとは、相場の分析をサポートするツールです。「トレンド系」と「オキシレーター系」の2種類があります。トレンド系とは、相場の全体的な流れを把握したい場合に役立つインジケーターです。オキシレーター系とは、ポジション比率や売買攻勢などを把握したい場合に役立つインジケーターです。

これらのインジケーターを積極的に使用して、エントリーの根拠を強めましょう。なぜなら、根拠が強いと勝率が高くなりやすいからです。なんとなくの推測だけで押し目買い・戻り売りすると負ける確率が高まるので注意してください。

押し目買い・戻り売りのトレードに役立つインジケーター

3つのコツを説明しましたが、その中でも特に大切なのは「インジケーターを積極的に使用する」ことです。しかし、一概にインジケーターと言っても、たくさんの種類があります。どのインジケーターを使えばよいのか分からない人も多いでしょう。ここでは、おすすめのインジケーターを紹介してその悩みを解決します。

1.トレンドライン

トレンドライン

トレンドラインとは、相場の方向性を分析する際に使うインジケーターです。線を引くだけで現在のトレンドが分かるので、FX初心者でも使いやすいでしょう。押し目買いでエントリーするならば、まず上昇トレンドを見つけましょう。見つけたら、上昇トレンドの安値と安値を結ぶ一本の線を引いてください。この状態では、価格がトレンドラインよりも上にあります。

価格がトレンドライン付近まで落ちてきたら買いでエントリーしてください。上昇トレンドが継続していれば、ライン付近で何度も反発します。しかし、上昇トレンドの力が弱まるとラインを下抜ける頻度が多くなります。こうなったら近いうちにトレンドが転換すると予想されるので、決済してポジションを手放しましょう。次は、高値と高値を結ぶ一本の線を引き、戻り売りを狙うのが賢いやり方です。

トレンドラインについて詳しくはこちらをご参考ください。
>海外FXのトレンドラインとは?役割や手法、注意点などを徹底解説!

2.移動平均線

移動平均線

移動平均線とは、一定期間の終値の平均値をグラフで表したインジケーターのことです。トレンドの方向性や強弱を把握する際に役立ちます。インジケーターの中で最も基本的な指標なので、使っている人が多く、機能しやすいツールとして人気があります。考え方や戦略にもよりますが、移動平均線の期間は「20日」で設定するのが一般的です。そのため、初めは20日移動平均線を使って押し目買いしてみましょう。

まずは、移動平均線よりも価格が上にあるのを確認してください。価格が移動平均線まで下落したら買いでエントリーします。上昇トレンドが継続しているのであれば、基本的に価格は移動平均線よりも上を推移します。価格が移動平均線を下抜けたら上昇トレンド終了と判断し、速やかに決済しましょう。戻り売りは、押し目買いと逆のやり方をすればできます。

移動平均線について詳しくはこちらをご参考ください。
>移動平均線とは?見方や手法を海外FX初心者向けに解説

3.フィボナッチ

フィボナッチ

フィボナッチとは、フィボナッチ比率を使って、相場の反発や反落ポイントを見極めるインジケーターです。押し目や戻りについて、どの水準が転換点なのかを分析する際に役立ちます。注目されやすいのは、「23.6%、38.2%、61.8%」の3つの数字です。理由は、サポートライン(下根支持線)とレジスタンスライン(上値抵抗線)になりやすいからです。

押し目買いを狙う場合は、まず上昇トレンドの高値と安値に横線を引きましょう。価格がフィボナッチ61.8%まで下落したら買いでエントリーします。その後相場が上昇すれば、エントリー成功です。利益を伸ばして自分のタイミングで利益確定しましょう。反対にエントリー後、上昇せず、起点となる安値まで価格が下落したらエントリー失敗です。すぐ損切りして次のチャンスを見つけましょう。

フィボナッチについて詳しくはこちらをご参考ください。
>海外FXのフィボナッチとは?使い方や種類、上手く使うコツを紹介します

4.ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドとは、財務アナリストである「ジョン・ボリンジャー」氏が考案したインジケーターです。移動平均線を中心とし、その上下に統計学を使って導き出された標準偏差が表示されています。標準偏差の名前は、移動平均線に近い標準偏差から±1σ、±2σ、±3σです。トレンドの強弱を分析する際に役立ちます。

ボリンジャーバンドを活用して押し目買いを狙うなら、まずはチャートが中心の移動平均線よりも上にあることを確認しましょう。バンドは相場が調整に入ると狭くなる傾向があります。狭くなってきたら押し目のチャンスです。終値が−2σをタッチしたら買いでエントリーしましょう。そのままチャートが伸びて+2σにチャートがタッチしたら利益確定します。エントリー時にチャートが上昇せず、そのまま−3σ付近まで下抜けたら損切りしてください。

ボリンジャーバンドについて詳しくはこちらをご参考ください。
>海外FXのボリンジャーバンドとは?おすすめ分析手法や設定値などについて解説します

5.一目均衡表

一目均衡表

一目均衡表とは、昭和初期、細田悟一氏によって編み出された日本発のインジケーターです。その精度は凄まじく、現在は世界各国の投資界隈で愛用されています。一目均衡表は「基準線、転換線、遅行スパン、先行スパン1、先行スパン2」という5つの線で構成されています。このうち、押し目買いを狙うのであれば、「転換線とチャート」に注目しましょう。

ローソク足が転換線を下から上に突き抜けたら「買い」でエントリーします。これをゴールデンクロスと言います。戻り売りを仕掛けたい場合は、その逆です。転換線をローソク足が上から下に突き抜けたら「売り」でエントリーしましょう。これをデッドクロスと言います。

利益確定は逆の現象が起こったらしましょう。例えば、ゴールデンクロスでエントリーしたら利益確定はデッドクロスで行います。

時間足別に見た押し目の特徴

一概に押し目と言っても、時間足で見ると違いがあります。短い時間足は騙しが多く、長い時間足は騙しが少ないという違いです。騙しの頻度で取引の戦略や考え方などは、大きく変わってきます。短期トレードと長期トレード、自分が行うトレード方法にあった方の特徴を把握して、失敗する確率を下げましょう。

短い時間足は騙しが多い

短い時間足は騙しが多い

1分足や5分足など、短い時間足は騙しが多いという特徴があります。騙しとは、一見、その方向に動いたと思いきや、すぐに反転してしまう現象のことです。例えば、調整トレンドが転換して直近の高値を超えた場合、多くのトレーダーは、上昇トレンドが継続すると考えます。しかし、直近の高値を超えてすぐに、チャートが下落していくことがあります。これが「騙し」です。

騙しが頻繁に起きると、どうしてもギャンブル的な取引が多くなります。そのため、短い時間足で押し目を狙う場合は、しっかりとタイミングを見極める必要があります。

長い時間足は騙しが少ない

長い時間足は騙しが少ない

1時間足や4時間足など、長い時間足は騙しが少ないという特徴があります。騙しが少ないと比較的予想通りの方向に進むことが多いため、取引しやすいと言えるでしょう。

しかし、時間足が長くなればなるほど、エントリー回数は少なくなります。4時間足以上ですと、1ヶ月間、一度もエントリーできなかったということも珍しくないので、頻繁にトレードしたい方は短い時間足で取引することをおすすめします。

IS6FXが気になったら

2024/12/9(月)07:00~2024/12/21(土)07:00

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まとめ

今回は、押し目買いと戻り売りについて説明しました。押し目買いとは、上昇トレンド中に調整で買いエントリーする注文方法です。戻り売りとは、下落トレンド中の調整で売りエントリーする注文方法です。トレンド相場を狙ってエントリーするので、勝率が高くなりやすいという特徴があります。シンプルで分かりやすいのでFX初心者でも気軽に使えるでしょう。

利益が伸びにくいというデメリットが指摘されますが、長期トレードで取引すればその問題は解決されます。ただ、大きすぎるトレンドはリスクも大きいので注意してください。