FXで勝ちたい人がよく陥りがちな罠として挙げられるのが、「勝てる方法のみを探す」ことです。確かにそれも大切ですが、逆転の発想を持って「負けにくい取引方法」を探すことも大切です。これは、先人たちの「失敗談」をチェックすれば、学ぶことができます。
そこで今回は、FXで失敗するよくある原因をいくつか紹介します。失敗の原因は再現性が高いことで有名です。そのため、対策方法も確立しています。原因と合わせて、対策方法も紹介するので参考にしてください。失敗を避けるために意識するべきことや安全に取引する方法などについても説明します。
「FXは失敗する」はウソ?失敗の原因を知らないことこそが原因
さまざまな理由から「FXは失敗する」とよく言われます。これらの意見はもちろん間違いではありません。しかし、それを言い出したら世の中のことでは何も成功できません。全てにリスクがあるからです。
大切なのは、失敗しないために正しい知識をつけることです。凶器と言われている車も正しい知識で運転をすれば便利な乗り物に変わります。FXも同じなので、本や動画などを活用して日々FXの正しい知識を頭に入れるようにしましょう。
海外FXで失敗する10の原因
海外FXで失敗する原因は、情報が不足している、メンタルが安定しないなどが挙げられます。しっかりチャートを分析できていない、上手く損切りできていないなども挙げられるでしょう。ここでは、そのような海外FXで失敗する原因を紹介します。どれもよくある原因なので、これを機に覚えておきましょう。
情報不足による失敗
1つ目の原因は、「情報不足」です。例えば、アメリカの経済状況がよくなった場合、多くのトレーダーは米ドルを購入する動きになると予想されます。その場合、ドル円のレートは上昇していくでしょう。このように、FXのレートは情報が織り込まれて動きます。しかし、こういった知識を持っていなければ、市場の動きとは反対のトレードを取ってしまう可能性が上がります。そのため、FXに関する情報は積極的に取得するようにしましょう。
【対策】
おすすめの対策方法は、ニュースや書籍などをチェックすることです。書籍からは時代が変わっても通用するノウハウの基礎を学べます。ニュースからは、世の中の景気や世界情勢などを知ることができます。ノウハウの基礎とトレンド情報を得られれば、十分なトレードができるでしょう。お金に余裕がある人は、オンラインサロンも活用してみてください。お金をかけたくない人は、書籍の代わりにブログやSNSなどを活用しましょう。
FXの勉強方法について詳しくはこちらをご参考ください。
>FXの勉強方法5選!海外FX初心者が最低限覚えておくべきこととは?
メンタルによる失敗
2つ目の原因は、「メンタル」です。FXは、「テクニックよりもメンタルの方が大切」と言われています。なぜなら、FXはひとつの判断で今後の成績が変わるからです。例えば、レートが急落したとします。しかし、数日後、レートは急落前よりも上昇していました。このとき、急落時に焦って通貨ペアを売却した人は損をしますが、急落時も通貨ペアを保有した人は、利益を得ています。
勝敗を分けた要因はさまざまですが、その中の一つに「メンタル」があります。前者は焦って冷静な判断ができなかったために負け、後者は急落しても冷静に対応したため勝ちました。FXでは、こういった市場を見極めて冷静に判断する力が非常に大切です。
【対策】
おすすめの対策方法は、取引ロットを小さくすることです。このようにすれば、仮に損失を負っても小さな損失で済みます。すると、心に余裕ができるでしょう。冷静な状態で相場を見れるため、普段よりも丁寧な取引が期待できます。
チャート分析による失敗
3つ目の原因は、「チャート分析」です。FXには、チャートを分析する「テクニカル分析」という方法があります。テクニカル分析をすると、チャートからさまざまな情報が分かります。例えば、ドル円が100円付近で何度も上げ留まっていると仮定します。この場合、100円付近には多くの売り注文があると分かります。それであれば、100円付近で売りエントリーを入れるという戦略を立てられます。
FX初心者は、「チャートが上昇しているため今後も上昇するだろう」といった風に、チャート分析を感覚で行ってしまうことがあります。感覚でトレードを行うと負ける確率が高くなるので、しっかり根拠のあるチャート分析を行いましょう。
【対策】
おすすめの対策方法は、書籍やブログなどを活用して勉強することです。これらからは先人の知恵・失敗談なども学べます。それらを積極的に取り入れて取引に活かせば、最短で正しい相場分析ができるようになるでしょう。
チャートの見方について詳しくはこちらをご参考ください。
>【海外FX初心者向け】FXチャートの見方を基礎から実践まで徹底解説!
損切りができない
4つ目の原因は、「損切りができない」ことです。損切りとは、含み損が出ている状態で決済することです。含み損が確定損になりますが、適切に損切りすれば将来負う可能性があった損失を防ぐことができます。しかし、含み損が確定損に変化するという心理的なハードルがあるため、上手く損切りできない人も少なくありません。この状態が続くといずれ大きな損失を負います。そのため、早いうちに損切りできるようになっておきましょう。
【対策】
おすすめの対策方法は、逆指値注文を入れることです。逆指値注文とは、現在よりも不利な価格に達したタイミングで決済が行われる予約注文です。これを設定しておけば、自動で損切りしてもらえます。手動で損切りするのが苦手な人は、ぜひ取り入れてみてください。しかし、スリッページ(注文価格と注文確定価格に差が生まれる現象)が発生し、想定以上の損失を負う可能性もあります。逆指値注文を過信せず、リスク管理も怠らないようにしましょう。
損切りについて詳しくはこちらをご参考ください。
>FXの損切りとは?利益確定よりも重要と言われている4つの理由とは
頻繁に取引をしてしまう「ポジポジ病」
5つ目の原因は、「ポジポジ病」です。FXに慣れてくると、「たくさんトレードしたい」という感情が生まれてくるでしょう。これ自体は非常によいことなのですが、次第に「ポジション未保有だと落ち着かない」という状態になる場合があります。これがポジポジ病です。
この症状のデメリットは、勝率が低いポイントでもエントリーしてしまうことです。勝率よりもトレードの回数を重視するようになるので、中々勝てないという悪循環に陥りやすくなります。FXで稼ぎたいのであれば、「利益を得られているか」にこだわらなければいけません。しっかりポイントを見極めて、勝率の高いトレードを目指しましょう。
【対策】
おすすめの対策方法は、投資資金を少なくすることです。投資資金が少なければ、持てるポジションの数は限られます。そのため、ポイントを厳選してエントリーするようになるでしょう。ポジポジ病で悩んでいる場合は、引き算思考で選択肢を狭めることをおすすめします。
さまざまな通貨ペアで取引してしまう
6つ目の原因は、「さまざまな通貨ペアで取引してしまう」ことです。これのデメリットは、通貨ペアの特性を深く把握できないことです。通貨ペアは、ひとつひとつ特徴が異なります。ロンドン市場で活発に動くものもあれば、ニューヨーク市場で活発に動くものもあります。
FXの成績をよくしたい場合は、癖や特徴をすぐ言えるほど、その通貨ペアについて知る必要があります。そのため、初めは複数の通貨ペアを触っても問題ありませんが、ゆくゆくは扱う通貨ペアを絞るようにしましょう。多くても、2〜3つに絞るのが理想です。
【対策】
おすすめの対策方法は、メジャー通貨(FX市場で取引量が多い通貨)に絞ることです。メジャー通貨は、マイナー通貨(FX市場で取引量が少ない通貨)に比べて値動きが落ち着いています。そのため、癖や特徴を掴むのが比較的簡単です。また、ゆったりと取引できます。素早い判断をさほど必要としない通貨ペアなので、相場に慣れていないFX初心者でも扱いやすいでしょう。
通貨ペアについて詳しくはこちらをご参考ください。
>初心者が選ぶべき通貨ペアとは?通貨ペアの特徴と選び方を徹底解説!
取引ルールを明確に設定できていない
7つ目の原因は、「取引ルールを明確に設定できていない」ことです。FXで活躍しているトレーダーは、もれなく取引ルールを定めています。ルールを定めている理由は、取引の精度を高めるためです。例えば、トレンド相場のみでエントリーするAさんと、トレンド相場&レンジ相場で取引をするBさんがいるとします。
この場合、トレンド相場に詳しくなるのはAさんです。一つの相場に特化しているため、深いところまで追求できるからです。FX初心者も取引ルールを定めて「この相場であれば負けない」という自信をつけましょう。
【対策】
おすすめの対策方法は、成功者のルールを真似することです。成功者はさまざまな試行錯誤を得て、成功しています。定めている取引ルールも多くの試行錯誤を経て、できあがったものなのでしょう。これを真似すれば、「機能しない」という失敗を避けられます。そのため、モデルとなる成功者を1人決め、その人の取引ルールを一つ真似てみましょう。
スワップポイントの管理ができていない
8つ目の原因は、「スワップポイント(取引に使う通貨ペアの金利差によって生まれる利益)の管理ができていない」ことです。スワップポイントは、高金利通貨であるほど得られる金額が大きくなります。しかし、その分、負う可能性がある損失も大きくなります。
ここで必要となってくるのが、リスク管理能力です。しっかり低リスクで長期間運用できる戦略を立てていなければ、いずれ為替変動やマイナススワップなどで大きな損失を負うでしょう。とくに高金利通貨は値動きが非常に不安定なので注意してください。
【対策】
おすすめの対策方法は、低レバレッジで取引を行うことです。これを徹底することで、ロスカットにあう確率を大きく下げられます。長期間ポジションを保有できれば、それだけスワップポイントによる利益が増えていくでしょう。また、大きな為替変動があり、マイナススワップになったとしても、支払うのは少ない金額で済みます。そのため、FX初心者は2〜3倍程度のレバレッジで取引をしてみましょう。
スワップポイントについて詳しくはこちらをご参考ください。
>海外FXのスワップポイントとは?金利の仕組みやサヤ取りなどの注意しておきたいことについて
無謀なハイレバレッジでのトレード
9つ目の原因は、「無謀なハイレバレッジでのトレード」です。レバレッジを高めれば、少ない資金でも大きな利益を狙えます。しかし、リスクとリターンは概ね比例します。100万円の利益が狙えるトレードでは、100万円の損失を負う可能性があります。
FX初心者は、メリットだけに目を向けて無謀なトレードをする傾向があります。大きな損失を負った、資金を全て溶かした、このような失敗談を話している人は大抵、「無謀なハイレバレッジトレード」を行っています。FXは投資なので負けることもあります。そのため、リスク管理を徹底し、安全な投資を心がけましょう。
【対策】
おすすめの対策方法は、低レバレッジで取引することです。レバレッジが低ければ、リスクも低くなります。仮に大きな失敗をしても、数万円程度で済む場合がほとんどです。数万円でも大きな金額ですが、資産を全て溶かすよりはよいでしょう。レバレッジは慣れと比例して徐々に上げていってください。
レバレッジについて詳しくはこちらをご参考ください。
>少ない資金で利益拡大!?FXのレバレッジとは?計算方法や制限もご紹介
取引時間を明確に設定していない
最後の原因は、「取引時間を明確に設定していない」ことです。FXの時間は、大きく3つに分けられます。
・東京時間:9時〜17時
・ロンドン時間:16時〜26時
・ニューヨーク時間:21時〜翌朝6時
時間帯によって、相場の特徴も異なります。東京時間は値動きが落ち着いており、レンジ相場が発生しやすい時間帯です。ロンドン時間は相場に勢いが出てきて、トレンドが形成されやすい時間帯と言われています。ニューヨーク時間は、ロンド時間で形成されたトレンドがさらに加速する時間帯です。かなり大きな違いがあるので、FX初心者は取引する時間帯を一つに絞りましょう。
【対策】
おすすめの対策方法は、相場の分析がしやすいロンドン時間で取引することです。上昇と下落、相場はどちらに向かっているのか把握し、そのまま流れに乗るだけで利益を得られる場合があります。順張りはFXで利益を得る手法の基本です。まずは、ロンドン時間で順張りができるように練習しましょう。
失敗を避けるために意識しておくべきこと
失敗を避けるために意識しておくべきことは6つあります。例えば、プロの情報を過信しない、経済指標発表時はトレードしない、などです。高金利通貨には手を出さない、実力を過信しないなども意識したいポイントです。根拠のないトレードをしないのはもちろん、ハイレバレッジ取引にも注意しましょう。ここでは、各注意点の詳細を説明します。
プロの情報を過信しない
1つ目は、「プロの情報を過信しない」ことです。現在は、インターネットからアナリストやプロトレーダーの意見・考えを簡単に得られます。プロの戦略や考え方を無料で知ることができるので、ぜひ参考にしてください。しかし、「プロトレーダーがこう発言したため、自分もそうしよう」という判断をするのは危険です。なぜなら、プロの意見だからと言って必ず当たるわけではないからです。
また、ひとつの情報を過信すると偏った考え方になり、相場全体を見られなくなります。FXで勝つためには、多くの情報をフラットに見る力が求められます。そのため、プロの考えや意見を過信するのではなく、参考程度に留めておきながら自分なりのトレード手法を身につけていくことが重要です。
専業トレーダーになる方法について詳しくはこちらをご参考ください。
>FXで専業トレーダーになるには?プロには向いていない人の5つの特徴も紹介
経済指標発表時はトレードしない
2つ目は、「経済指標発表時はトレードしない」ことです。経済指標発表時は、チャートが大きく動くので、大きな利益を得られるチャンスです。しかし同時に、大きな損失を負うリスクも伴います。実際、経済指標を狙ってトレードした結果、数分で数百万円の損失を負ったというトレーダーも数多く存在します。経済指標発表時のトレードは、高い相場分析能力が求められるので、FXに慣れるまでは避けた方が無難です。
経済指標について詳しくはこちらをご参考ください。
>FXトレーダーなら覚えておきたい重要度が高い経済指標一覧!
高金利通貨には手を出さない
3つ目は、「高金利通貨には手を出さない」ことです。高金利通貨は、スワップポイントが高いため、通貨ペアを保有していればトレードしなくても利益が毎日増えていきます。「通貨ペアを保有するだけ」と楽なトレードスタイルなので、手を出す人が多いのですが、高金利通貨は値動きが非常に激しいことで有名です。
また、流動性が低いので、予想できない値動きをすることが多々あります。高金利通貨は、値動きが読みにくくFX初心者向きではないので、初心者はまず、ドル/円のような値動きが落ち着いていて比較的読みやすい通貨ペアから手を付けてみましょう。
実力を過信しない
4つ目は、「実力を過信しない」ことです。FXを始め、勝ちが続いていくと自信がついてきます。もちろん自信がつくのはよいことですが、それを過信するとギャンブル要素の強い投資になる場合があります。よくあるパターンは、取引ロット数を一気に大きくすることです。取引ロット数を大きくすると、多くの場合は自分の能力以上の資金を扱うことになるので、冷静な判断が通常より難しくなります。そうなれば、当然負ける確率が高まります。自信がついても冷静に取引していくことが重要です。
根拠のないトレードはしない
5つ目は、「根拠のないトレードはしない」ことです。根拠のないトレードは、投資ではなくギャンブルです。ギャンブルになった場合、短期的には勝てるかもしれませんが、長期的に見ると負けてしまう確率が高いと言われています。海外FXで長く勝っていくためには「実力」をつけなければいけません。実力をつけるためには、根拠のあるトレードを繰り返していく必要があります。そのため、間違っていてもよいので、必ず根拠を持ってエントリー・決済していくことをおすすめします。
ハイレバレッジで取引しない
6つ目は、初めたてから「ハイレバレッジで取引しない」ことです。レバレッジを高くすると大きな金額で取引することになるので、その分大きな利益を狙えます。例えば、レバレッジ10倍で取引した場合には、10倍の利益を狙うことができます。しかし、逆に考えれば損失も10倍になるということなので注意が必要です。
レバレッジを高くしすぎると、損益が数秒で数万円動くことも珍しくありません。短期間で大きな金額が動くと、焦ってパニックになってしまい、冷静な判断ができなくなる可能性が高いので、FX初心者は慣れるまで2~3倍程度のレバレッジに抑えておくことをおすすめします。
レバレッジについて詳しくはこちらをご参考ください。
>少ない資金で利益拡大!?FXのレバレッジとは?計算方法や制限もご紹介
海外FX初心者が安全に取引する方法
先ほど、失敗を避けるために意識すべきことを説明しました。次に大切なのが、安全に取引する方法を知ることです。これを頭に入れておけば、大きな失敗をすることはないでしょう。安全に取引する方法は6つあります。例えば、少額から始める、余剰預金で取引するなどです。ここでは、安全に取引する方法の詳細を説明します。
少額から始める
1つ目は、「少額から始める」ことです。最近はFXの敷居がかなり低くなってきており、数百円から取引ができます。数百円程度の取引だと損失は数十円~数百円程度におさえられます。損失が数十円~数百円程度であれば、失敗しても比較的怖くないでしょう。FX初心者は、勝つことよりも慣れることを優先して、まずは「全額無くなってもよい」と思える金額からトレードを始めてみましょう。
値動きが落ち着いている通貨から始める
2つ目は、「値動きが落ち着いている通貨から始める」ことです。先ほども説明しましたが、FX初心者はFXに慣れることが先です。そのためには、チャートとよく向き合わなければいけません。値動きが激しい通貨ペアでは、俊敏な対応が求められます。これでは、チャートとよく向き合えません。そのため、値動きが落ち着いている通貨ペアを選び、チャートはどのような動きをするのかゆっくり確かめていくことが重要です。
FXに関するあらゆる情報を収集&勉強する
3つ目は、「FXに関するあらゆる情報を収集&勉強する」ことです。何事でもよい成績を残すためには、勉強をしなければいけません。そのため、FXで勝っていきたいのであれば、情報の収集と勉強は必須です。最近はインターネット上から様々な情報を得られるため、専門書を買わなくても無料で勉強できます。もちろん、書籍から得られることも多くありますが、ある程度の基礎的な情報を得てからの方が、自分にあった書籍を選別しやすくなります。インターネットやFXの関連書籍などを活用して、少しずつ勉強をしてみましょう。
損切りラインを決めてから取引する
4つ目は、「損切りラインを決めてから取引する」ことです。FX初心者によくみられるのは、「とりあえずエントリーだけしておく」というやり方です。これは極端な例ですが、車のブレーキを覚えずに、とりあえずアクセルだけを踏むというほど危険な行為なので注意しましょう。
ブレーキを知らなければ、危険が訪れても回避できません。それと同じように、損切りラインを決めておかないと、相場で危険が訪れても回避できません。そのため、「このような危険が訪れた場合は、すぐに損切りする」という自分の中での損切りラインを必ず決めてからエントリーするようにしましょう。
余剰預金で取引をする
5つ目は、「余剰預金で取引をする」ことです。投資は余剰預金で取引するのが基本です。FXで勝つために生活費をつぎ込む人もいますが、それは非常に危険な行為なので注意しましょう。余剰預金で取引するべき理由は、「冷静な取引ができなくなる場合が多い」と言われているからです。つまり、失敗する確率が高くなってしまいます。前述にもあるように、全額無くなっても気にならないような金額で取引を始めることが重要です。
成績は長期で考える
6つ目は、「成績を長期で考える」ことです。FXで勝率100%は実現しません。FXは勝ち負けを繰り返しながら、トータルで勝ちを目指す投資です。例えば、最初の2ヶ月で10万円の損失を出したとしても、残りの10ヶ月で11万円の利益を出せれば、年間では勝ちです。そのため、1日や1週間の成績で一喜一憂せず、半年や1年など、長期で勝つことを意識して取引しましょう。
失敗を避けたいならFX取引所選びにもこだわろう
FXで失敗を避けたいのであれば、FX取引所選びにもこだわりましょう。基本的に以下のポイントを押さえて、取引所を選びましょう。
・ゼロカットシステムを導入している取引所を選ぶ
・スプレッドが狭い取引所を選ぶ
・約定力のスピードが速い取引所を選ぶ
特に、「ゼロカットシステムの有無」は重要視してください。ゼロカットシステムとは、投資資金以上の損失が出た場合に、取引所がその損失を負担してくれるシステムです。例えば、投資資金10万円で15万円の損失が出た場合、自己負担は10万円分で、残りの5万円分は取引所が負担してくれます。
つまり、ゼロカットシステムが導入されている取引所で取引すれば、借金を負うことがありません。「借金を負わない」というだけで、気持ちを楽に取引できるかと思いますので、なるべくゼロカットシステムが導入されている取引所を選びましょう。
まとめ
今回は、FXで失敗する原因について説明しました。FXで成功する方法は、さまざまな人が発信しています。しかし、再現性が低いのが問題点です。そのときの環境や運なども絡んでいるケースが多いので、真似しようとしても簡単には真似できません。しかし、失敗は再現性が高いという特徴があります。
例えば、ハイレバレッジで取引すると失敗するというのは、簡単に真似できます。再現性が高いからこそ、明確な対策も立てられています。今回は対策方法も紹介したので、そちらを参考にし、「負けにくい取引」を心がけてみてください。