海外FXの順張りとは?メリット・デメリットや上手く使うコツなどを徹底解説!

海外FXの順張りとは?メリット・デメリットや上手く使うコツなどを徹底解説!

現在まで、多くのトレーダーに使われている順張り。「シンプルで覚えやすい」として人気があります。これからFXを始める人は、まず順張りからマスターしましょう。しかし、順張りはFXの専門用語でもあるため、「初めて聞いた」という人もいるでしょう。

今回は、順張りという単語を初めて聞いた人でも理解できるように、概要から上手く使うコツまでを分かりやすく説明します。デメリットや注意点などもまとめました。ローリスクとは言われていますが、より安全に取引したい人は、デメリットと注意点もしっかり理解しておくことをおすすめします。

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FXの基礎的な取引方法「順張り」「逆張り」

FXの基礎的な取引方法「順張り」「逆張り」

順張りの使い方を早く知りたいと考えている人もいるでしょう。しかし、何事も基礎が大切です。順張り・逆張りという言葉を初めて聞いた人は、まず概要を理解しましょう。概要を理解した後にメリットや使い方などを理解すれば、より一層知識が深まるからです。それでは、順張り・逆張りの概要について説明します。

順張りとは

順張りとは

FXの順張りとは、現在発生しているトレンド(相場の流れ)に沿ってエントリーする取引手法です。例えば、現在の相場は上昇傾向にあるとしましょう。この場合は、「買い」でエントリーします。反対に相場が下落傾向にある場合は、「売り」でエントリーします。順張りは、相場が一方向に動く「トレンド相場」で有効です。

逆張りとは

逆張りとは

FXの逆張りとは、現在発生しているトレンドとは反対の方向にエントリーする取引手法です。例えば、現在は相場が上昇しているとしましょう。逆張りでエントリーするのであれば、上昇トレンドとは反対の「売り」でエントリーするのが正解です。逆張りは、チャートが一定の価格内で上下する「レンジ相場」で有効です。

逆張りについて詳しくはこちらをご参考ください。
>海外FXの逆張りとは?勝率を上げる取引手法や注意点などを紹介します

順張りのメリット

順張りのメリット

失敗する確率が低い、落ち着いて取引できる、などが順張りのメリットです。ローリスク・ハイリターンなので、FX初心者にはぴったりな取引手法でしょう。損切りの目安がある程度明確になっているため、大きな損失を負いにくいのも順張りのメリットです。以上のメリットから、順張りは“低リスクで取引したい”人におすすめです。

失敗する確率が低い

逆張りは、トレンドの転換を見極めてピンポイントでエントリーしていく必要があります。正しいタイミングでエントリーできなければ、基本的に失敗するでしょう。

しかし、順張りを使った取引手法であれば、ピンポイントでエントリーする重要性が低くなります。現在のトレンドに乗ることができれば、多少エントリーが遅れたとしても高い確率で利益を得られるからです。そのため、順張りは逆張りよりも失敗する確率が低いと言われています。

落ち着いた取引ができる

逆張りは、常に神経を張り巡らさなければいけません。なぜなら、ひとつの判断ミスで投資残高がゼロになるほどの大きな損失を負う可能性があるからです。逆張りを行う場合は、デスクから一歩も動かないというトレーダーも実際に存在します。

しかし、順張りは現在発生しているトレンドに乗ることができればよいので、逆張りほど神経を張り巡らせる必要はありません。エントリーした後も定期的にトレンドの様子を確認するだけでよいので、特に難しい分析をする必要はありません。そのため、順張りは落ち着いて取引できます。

損切りの目安が分かりやすい

順張りでエントリーした際の損切りの目安は、「チャートが直近の安値をブレイクした(安値を割った)タイミング」です。逆張りだと、トレンドの力やダマシなども考慮する必要があるので、損切りのタイミングが少々複雑になります。順張りは逆張りに比べて損切りの目安が非常にシンプルです。「損切りが苦手」というFX初心者でも安心して使えるでしょう。

順張りのデメリット

順張りのデメリット

メリットを理解した後は、デメリットも理解しましょう。事前に劣っている部分も把握することで、危険を回避できる可能性が高まるからです。順張りのデメリットは、エントリーポイントが少ないことと、利益確定のタイミングが分かりづらいことの2つです。ここでは、各デメリットの詳細について説明します。

エントリーポイントが少ない

逆張りは、トレンド相場とレンジ相場の両方で使えます。しかし、順張りはトレンド相場でしか使えません。FXの相場は7割がレンジ相場と言われています。その場合、エントリーポイントは3割の中の一部となるので、かなり少なくなることが分かります。

順張りを使って取引をしていく場合は、「待つ」という能力も求められるので、「常に取引していたい」という思考の人は注意しましょう。

利益確定のタイミングが分かりづらい

基本的に、現在発生しているトレンドがどこまで伸びていくのかは誰にも分かりません。トレンド転換の目安はあるものの、その目安が訪れてもさらに伸びていく場合もあります。プロのトレーダーでさえ見極めるのは難しいと言われているため、FX初心者はここであまり悩まないようにしましょう。

順張りを使用したエントリータイミング3選

順張りを使用したエントリータイミング3選

癖が少ない順張りは、さまざまなタイミングで使えます。しかし、相場に慣れていない初めのうちは使うタイミングを絞っておいた方がよいでしょう。ここでは、FX初心者におすすめしたい順張りのエントリータイミングを3つ紹介します。昔から現在まで使われている王道のタイミングなので、理解すればこれだけでも利益を得ていけるでしょう。

押し目買い・戻り売り

上昇トレンドは、一方向に進み続けるわけではありません。一時的に下落するタイミングもあります。この下落するタイミングのことを「押し目」と言います。それの「買い」なので、押し目買いとは、上昇トレンドの押し目で買いエントリーする取引手法です。

反対に、下落トレンド中に発生する一時的な上昇のことを「戻り目」と言います。それの「売り」なので、戻り売りとは、下落トレンドの戻り目で売りエントリーする取引手法です。しかし、押し目・戻り目が形成されないトレンドも存在します。その場合は、無理にエントリーせず、次のチャンスを待ちましょう。

押し目買い・戻り売りについて詳しくはこちらをご参考ください。
>順張りを味方に付けよう!FXの押し目買い・戻り売りについて解説!

レンジのブレイクアウト

レンジ相場の中にあるチャートは、一定の価格内を上下に動いています。しかし、あるタイミングでチャートが一定の価格内から飛び出ることがあります。この現象を「ブレイクアウト」と言います。

順張りを使う場合は、ブレイクアウトした方向にエントリーしましょう。例えば、チャートが上値をブレイクアウトしたのであれば、買いでエントリーするのが正解です。ブレイクアウトした後は、チャートが勢いよく伸びると言われています。そのため、早くにエントリーできれば、短時間でまとまった利益を得ることができるでしょう。

トレンド転換の直後

トレンド転換とは、現在のトレンドが別のトレンドに生まれ変わることです。トレンド転換が発生した直後は、まだ新しいトレンドのポジションを保有している人が少ない状態です。ここからポジションを持つ人が増え、新たなトレンドは時間の経過とともに大きくなります。そのため、トレンド転換の直後に順張りでエントリーをすれば、大きな利幅を取れることが期待できます。

しかし、トレンド転換を見極める力が必要になるので、紹介した2つのタイミングよりも難易度は高めです。不安な人は、FXに少し慣れてから挑戦するようにしましょう。

FXで順張りを上手く使っていくコツ

FXで順張りを上手く使っていくコツ

順張りは、比較的簡単な取引手法です。基礎知識のみでも、様になった取引ができます。副業程度の利益を得られるようになる人も出てくるでしょう。しかし、それ以上の利益を得たいと考えた場合には、「コツ」を掴む必要があります。勝率を高めてまとまった利益を得ていきたい人のために、ここでは順張りを上手く使っていくコツを紹介します。

トレンドを見極める

順張りは、トレンド相場で力を発揮する取引手法です。そのため、現在はトレンド相場レンジ相場、どちらが形成されているのか見極める必要があります。さらに、上昇トレンド下落トレンド、どちらが形成されているのか判断する力も求められます。FX初心者は、以下の手順で現在発生しているトレンドを見極めましょう。

1.チャートがほぼ真横に進んでいないことを確認する(真横に進んでいる場合はレンジ相場と判断してエントリーを控える)
2.チャートは、上昇と下落のどちらに進んでいるか確認する
3.上昇なら買い、下落なら売りでエントリーをする

トレンドの見極め方について詳しくはこちらをご参考ください。
>FXのダウ理論とは?基本法則や実践で使える手法を紹介!

エントリータイミングを見極める

トレンドを把握した後にすぐエントリーしてもよいのですが、勝率を高めたい人は一旦待ちましょう。一度冷静になり、エントリータイミングを見極めてください。FX初心者には、「押し目買い・戻り売り」をおすすめします。そのため、トレンドの調整が入るタイミングを待ちましょう。調整とは、チャートが一時的にトレンドとは反対の方向に進むことです。

調整が入ったのを確認したら、トレンドに沿ってエントリーしていきます。ただし、調整の時間があまりにも長い場合は、損切りをして撤退してください。調整ではなく、トレンド転換の可能性があるからです。

順張りで上手く利益確定するための4つのコツ

順張りで上手く利益確定するための4つのコツ

デメリットの段落で、「順張りは利益確定のタイミングが分かりづらい」と説明しました。明確にはできないのですが、これは少しの工夫で分かりやすくすることができます。例えば、「価格の節目で利益確定」をしたり「時間を目安に利益確定」をしたりするといった方法が挙げられます。ここでは、そのような利益確定のコツを紹介します。

価格の節目で利益確定する

価格の節目とは、100円や110円などのキリがよい数字のことです。これらの数字は、多くのトレーダーが注目しています。そのため、価格の節目では買い勢力と売り勢力の攻防が激しくなる傾向があります。

しかし、チャートがさらに伸びていくのか、反発するのかを読むことはできません。不安な人は、価格の節目で一旦利益を確定しておくとよいでしょう。もしくは、ポジションを半分手放し、半分保有し続けることをおすすめします。

pipsで利益確定する

pips(ピップス)とは、FXで使われる共通単位のことです。通貨の単位は「円」や「ドル」などが使われますが、pipsはそれのFXバージョンと考えれば理解しやすいでしょう。1pips動いた、10pipsの利幅が取れた、などの使われ方をします。

このpipsは、利益確定の目安にも使えます。例えば、「現在から20pips上昇したタイミングで利益確定をする」というイメージです。pipsを使う場合は、過去の値動きから「いくらであれば無理なく取れるのか」分析しましょう。

過去の相場が100pipsほどしか動いていないのに対して、利益確定の幅として150pipsの目標を立てるのは無謀です。100pipsが上限なのであれば、10〜50pips程度に抑えておくと安全でしょう。

リスクとリターンの割合を合わせて利益確定する

この方法を選択する場合は、リスクとリターンの割合を1:1にしましょう。例えば、利益確定も損切りも1万円のタイミングで行うというイメージです。慣れてきたら、1:2や1:3などと、リターンの割合を大きくしていきましょう。

ただし、必ずリスクの方が大きくならないようにしてください。「気がつくと2:1や3:1になっていた」という現象は、FX初心者によく見られます。リスクの方が大きい状態で取引をすると、取引するほど損失が膨らんでいくので注意しましょう。

時間を目安にして利益確定する

FXには、東京時間ロンドン時間ニューヨーク時間と、大きく分けて3つの時間が存在します。値動きの特徴は、その時間によって異なります。そのため、「東京時間で保有したポジションは東京時間のうちに手放す」というやり方をするのもよいでしょう。東京時間なら手法A、ロンドン時間なら手法Bと、時間単位ごとの手法を持っている人にはこの方法をおすすめします。

順張りと相性のよい5つのテクニカル指標

順張りと相性のよい5つのテクニカル指標

テクニカル指標とは、形成された過去のチャートから未来の値動きを予測する際に使われる指標です。トレンドを把握する際に役立つ「トレンド系指標」と、相場の過熱感を把握する際に役立つ「オシレーター系指標」の2種類に分けられます。ここでは、順張りと相性のよい5つのテクニカル指標を紹介します。

①移動平均線

移動平均線とは、一定期間の価格から平均値を割り出し、一本の線で表したトレンド系指標です。テクニカル指標の代表格として有名なので、まずは移動平均線からマスターしましょう。さまざまな相場分析に応用できるので、移動平均線を覚えておけば、後々楽になります。

メリットは、簡単に相場のトレンドを把握できることです。見るべきポイントは、移動平均線の向きのみ。線が上向きであれば「上昇トレンド」、下向きであれば「下落トレンド」と判断します。

真横を推移している場合は、「レンジ相場」と判断してください。しかし、過去の情報から平均値を割り出しているため、移動平均線とリアルタイムのチャートには少しズレが生じます。

移動平均線について詳しくはこちらをご参考ください。
>移動平均線とは?見方や手法を海外FX初心者向けに解説

②ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドとは、移動平均線と標準偏差で構成されているトレンド系指標です。標準偏差とは、「特定のデータは平均値の周辺でどのくらいバラついているのか」を表す統計のことです。

ボリンジャーバンドは、トレンドの発生を把握したい場合に役立ちます。値動きが落ち着く場面ではバンドが収束し、値動きが大きくなる場面では拡大する性質があるからです。ボリンジャーバンドを使う場合は、バンドの拡大初期でエントリーをするとよいでしょう。トレンドの初期にエントリーできるため、上手くいけば大きな利益を得られます。

しかし、バンドの数が多く、初めは上手く活用するのが難しいでしょう。初めは小さなポジションで練習することをおすすめします。

ボリンジャーバンドについて詳しくはこちらをご参考ください。
>海外FXのボリンジャーバンドとは?おすすめ分析手法や設定値などについて解説します

③RSI

RSI(アールエスアイ)とは、上昇幅と下落幅の合計に対して、上昇値幅がどのくらいの割合あるかを表したオシレーター系指標です。個人投資家からの人気が高く、主に相場の過熱感を把握したい場合に使われます。

相場の過熱感は、RSIの数値を見て判断しましょう。RSIの数値が20%以下であれば、「現在の相場は売り勢力が強い」と判断します。反対に80%以上であれば、「現在の相場は買い勢力が強い」と判断しましょう。

勢力が偏っていると、近いうちにトレンド転換が起こる場合があります。高値・安値のブレイクアウトを期待して、チャンスを待ちましょう。しかし、だましにあう可能性もあるので、リスク管理は怠らないようにしてください。

RSIについて詳しくはこちらをご参考ください。
>FXのテクニカル指標「RCI」は使える?何と組み合わせて使うべき?

④フィボナッチ

フィボナッチとは、「1:1.618」というフィボナッチ比率を用いて相場を分析するテクニカル指標です。トレンド系指標とオシレーター系指標のどちらにも属さない珍しいテクニカル指標ですが、信頼性が高いとして現在も多くのトレーダーに使われています。

特徴は、簡単に押し目買い・戻り売りの目安を把握できることです。比率ごとに表示される一本のラインを使い、チャートの伸び・反転を判断するだけなので、初めてでも使いやすいと言えます。

初めは、「23.6%」「38.2%」「61.8%」の比率に注目しましょう。これらのラインは、下根支持線や上値抵抗線になることが多いからです。ここのラインをチャートがどう動くのかで、今後の値動きが決まってきます。

フィボナッチについて詳しくはこちらをご参考ください。
>海外FXのフィボナッチとは?使い方や種類、上手く使うコツを紹介します

⑤MACD

MACD(マックディー)とは、移動平均線を応用したオシレーター系指標です。MACD線とMACDシグナル線の2本で構成されています。特徴は、簡単にエントリーと決済のタイミングを把握できることです。

例えば、MACD線がMACDシグナル線を下から上に抜けた(ゴールデンクロス)としましょう。これは、上昇トレンドが始まるであろうサインです。ゴールデンクロスが発生した場合は、買いでエントリーしましょう。

決済は、MACD線がMACDシグナル線を上から下に抜けたタイミング(デッドクロス)で行います。MACDは、トレンド系指標の特性も持ち合わせています。そのため、エントリー前にトレンドの状況も確認しておきましょう。

MACDについて詳しくはこちらをご参考ください。
>MACDの使い方!相性が良いテクニカル指標を海外FX初心者向けに紹介

順張りの注意点

順張りの注意点

順張りは、誰でも使えるシンプルな取引手法です。早い人であれば、1時間かからずにある程度の使い方をマスターできるでしょう。しかし、簡単すぎるが故に注意不足に陥るトレーダーも存在します。危険な状態で取引すると大きな損失を負う可能性があるので、ここで順張りの注意点も理解しておきましょう。

トレンドの転換に注意

順張りは、トレンドの転換に注意しましょう。トレンドはいずれ変わるため、エントリーするタイミングが遅いとトレンド転換時に通貨ペアを購入してしまう恐れがあります。タイミングが悪いと、大きな損失を負うことになるので注意しましょう。

基本的にトレンド中の押し目・戻り目は、3〜5回作られると言われています。難しいところではありますが、押し目・戻り目が3回作られる前にエントリーしていきましょう。

トレンドの見方に注意

順張りを使う場合、トレンドの見方に注意しましょう。基本的にトレンドの力は、時間足が長い方が強いと言われています。例えば、4時間足のトレンドは上昇で5分足のトレンドは下落だった場合、一般的には上昇する力の方が強くなります。

短時間足のみのトレンドを見て取引をすると失敗する可能性が高まるため、必ず大きなトレンドも確認するようにしましょう。

IS6FXが気になったら

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まとめ

今回は、FXで使われている代表的な取引手法「順張り」について説明しました。順張りとは、発生したトレンドと同じ方向にエントリーする取引手法です。上昇トレンドが発生していれば、買いでエントリーします。決済は、トレンドが終了したタイミングで行うのが王道です。

非常にシンプルな取引手法なので、これから取引を始めるFX初心者にはぴったりでしょう。順張りを覚えれば、どのような通貨ペア・相場・時間でも取引できます。非常に汎用性が高くておすすめなので、この記事を参考に、ぜひ順張りをマスターしてみてください。