FXとは?分かりやすくメリットやデメリットなどを解説!

新NISAやiDeCoなどの影響から、現在は多くの人が資産形成に興味を示しています。その中でFXに興味を持っている人もいるでしょう。しかし、新NISAやiDeCoのようにメディアはあまりFXのことを取り上げません。一体どのような投資なのだろうかと疑問を抱いている人もいるのではないでしょうか。

今回は、その疑問を解決するために分かりやすさを重視してFXについて説明します。FXのメリットやデメリットなどもまとめたので、参考にしてください。

FXとは

FXとは、Foreign Exchangeを略した言葉で特定の国の通貨を別の国の通貨に交換することを意味します。例えば、現在日本円を持っているとしましょう。これをアメリカドルに交換することをFXと言います。

FXの特徴は、取引額の一部に相当する証拠金を預け入れるだけで、為替取引ができることです。用意できるお金が少なくても投資にチャレンジすることができます。FXには、国内FXと海外FXの2種類があります。海外FXの方がより少額で投資にチャレンジできるので、これからFXを始める人は海外FXをおすすめします。

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FXで利益を得る方法

FXで利益を得る方法は、キャピタルゲインとインカムゲインの2種類があります。両方を上手く活用して、効率よく利益を得ていきましょう。ここでは、キャピタルゲインとインカムゲインの詳細について説明します。

キャピタルゲイン

キャピタルゲインとは、通貨の売買によって得られる利益のことです。例えば、ドル円という通貨ペアを1ドル=100円で購入したとしましょう。この通貨ペアが数時間後に103円になりました。ここで購入しておいたドル円を手放せば、差額の3円を利益として受け取れます。

FXは、基本的に複数単位で通貨ペアを保有します。1,000単位、10,000単位というイメージです。もし、10,000単位でドル円を保有し、3円の利益を得ていたら10,000×3で30,000円の利益を得られるということになります。

インカムゲイン

インカムゲインとは、2ヶ国の通貨間の金利差によって発生する利益のことです。キャピタルゲインのように売買する必要はなく、通貨ペアを保有しているだけで利益を得られます。例えば、通貨Aの金利が50円で通貨Bの金利が30円だとしましょう。通貨Aと通貨Bの組み合わせで通貨ペアを保有した場合、差額の20円が利益としてあなたの投資用口座に入ります。

金利差が変わらない限り、そして通貨ペアを手放さない限り、この20円が毎日入金されます。なお、通貨ペアの単位が大きくなるのに比例してインカムゲインとして得られる金額も大きくなります。

キャピタルゲインとインカムゲインについて詳しくはこちらをご参考ください。
>キャピタルゲインとインカムゲインの違いをFX初心者にも分かりやすく解説

FXで使える注文方法

FXで通貨の売買をするためには、注文を出さなければいけません。通貨を購入する際にも、一度保有した通貨を手放す際にも注文が必要です。現在のFXには、「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」とさまざまな注文方法が用意されています。それぞれの注文方法について説明するので、内容を理解して上手く使い分けるようにしましょう。

成行注文

成行注文とは、現時点での価格で発注する注文方法です。その場の価格で注文が確定するので、リアルタイムで取引を行う際に役立ちます。また、素早く注文を出せるのも成行注文の特徴です。そのため、スキャルピングやデイトレードなどの短期取引と相性がよいと言えます。

しかし、常に相場を見ていなければいけないのは成行注文のデメリットです。相場の変動が激しい時間帯だと数分目を離しただけで大きな損失を抱える可能性があるので、注意しましょう。

指値注文

指値注文とは、現在よりも有利な価格を指定して発注する注文方法です。現在よりも安く通貨ペアを購入したい、または現在よりも高値で決済したいという場合に使います。指値注文のメリットは、利益を最大化できることです。現在よりも有利な価格で通貨ペアを保有できるので、上手く使えば大きな利益を得られるでしょう。

しかし、レートが指定の価格にならないと注文が通らないのは指値注文のデメリットです。成行注文に比べて少し不安定要素があるので、注意しましょう。相場の動きを把握して、現実的な価格に注文を入れるのが指値注文を成功させるコツです。

逆指値注文

逆指値注文とは、現在よりも不利な価格を指定して発注する注文方法です。主に、損切りの予約注文を入れたい場合に使います。逆指値注文のメリットは、損失を限定させられることです。そのため、損失を最小限に抑えて利益を最大限伸ばすことが可能になります。

デメリットは、価格変動が大きい通貨ペアには向かないことです。例えば、ポンド円やトルコリラ円などのマイナー通貨がそれに該当します。価格変動が大きい通貨ペアで逆指値注文を使うと、すぐ損切りが発動され、損失がかさみやすいので注意しましょう。こちらも指値注文と同様に、しっかり相場の動きを把握して適切な価格帯に注文を入れることが大切です。

各注文方法について詳しくはこちらをご参考ください。
>成行注文・指値注文・逆指値注文とは?特徴や使い方のコツを徹底解説!

FXで使える取引スタイル

通貨ペアを購入して売るという一連の流れのことを、FXでは取引スタイルと言います。この取引スタイルは、「スキャルピング」「デイトレード」「スイングトレード」と3つあります。ここでは、それぞれの特徴について説明するので参考にしてください。

スキャルピング

スキャルピングとは、数秒〜数十秒の小さな取引を繰り返して利益を積み重ねていくタイプの取引スタイルです。超短期取引と言われることもあります。スキャルピングのメリットは、副業トレーダーとの相性がよいことです。基本的に60秒以内には通貨の売買を終わらせるので、隙間時間を活かして取引することができます。

デメリットは、数をこなす必要があることです。一度の取引では、基本的に数百円程度の利益しか得られません。仮に一度の取引で500円の利益を得られるとした場合、10,000円の利益を得るためには20回取引をしなければいけません。大きな利益を得るためには少し手間がかかるので、注意しましょう。

スキャルピングについて詳しくはこちらをご参考ください。
>FXのスキャルピングのやり方を覚えて短期トレードに挑戦!デイトレードとの違いも解説

デイトレード

デイトレードとは、数分〜1日で一連の取引を完結させるタイプの取引スタイルです。ミドルリスク・ミドルリターンで、最もバランスがよいと言われています。デイトレードのメリットは、短期間で大きな利益を狙えることです。相場の状況や通貨ペアの取引単位などにもよりますが、一度の取引で大体数千円〜数万円の利益を狙えます。

デメリットは、相場を見続ける必要があることです。そのため、FXのためにある程度まとまった時間を作る必要があります。

デイトレードについて詳しくはこちらをご参考ください。
>FXのデイトレードは初心者にもおすすめ!短期のスキャルピングとの違いとは

スイングトレード

スイングトレードとは、数日〜数ヶ月間通貨ペアを保有するタイプの取引スタイルです。メリットは、一度の取引で大きな利益を狙えること。通貨ペアを長く保有するため、一度の取引で数万円〜数十万円の利益を得られることも珍しくありません。投入する資金量によっては、100万円以上の利益も狙えるでしょう。

デメリットは、失敗したときの損失が大きいことです。少しハイリスク・ハイリターンと言えます。そのため、スイングトレードで取引をする際は、相場の流れをしっかり把握するようにしましょう。

スイングトレードについて詳しくはこちらをご参考ください。
>FXのスイングトレードとは?メリットや勝つためのコツも紹介

FXで覚えておきたいローソク足

FXには、「バーチャート」や「ラインチャート」など、さまざまなチャートがあります。その中でよく使われるのが「ローソク足」と呼ばれるチャートです。FXの基本チャートにもなっているもので、大抵の投資戦略はこのローソク足をもとに説明されます。そのため、これからFXを始める人はローソク足の見方を覚えましょう。

ローソク足の見方

1本のローソク足には、四本値といって4つのデータが含まれています。データの詳細は、以下にまとめました。

・始値:特定の期間での開始時の値
・高値:特定の期間中で最も高かった値
・安値:特定の期間中で最も安かった値
・終値:特定の期間での終了時の値

ローソク足の細い線の一番上が始値で一番下が終値です。そして、少し太くなった部分の一番上と下が始値と終値になるのですが、これはローソク足の種類によって異なります。どのような種類があるのかは、次の段落から説明します。

陽線

陽線とは、買い勢力が強い場合に現れるローソク足です。利用するFX取引所にもよりますが、大体は赤色で表示されます。陽線の場合は、四角いボックスの一番下が始値で一番上が終値です。

相場に陽線が表示されたら、チャートは今後も上昇する可能性が高いと言えます。そのため、買い目線で投資戦略を立てるようにしましょう。なお、四角いボックスが長いほど、上昇する可能性が高いと言えます。

陰線

陰線とは、売り勢力が強い場合に現れるローソク足です。こちらも利用するFX取引所によって異なりますが、大体は青色で表示されます。陰線の場合は、四角いボックスの一番上が始値で一番下が終値です。

陰線が現れたら、今後の相場は下落していく可能性が高いと予想されます。そのため、売り目線で投資戦略を立てると成功しやすいでしょう。基本的に、チャートは上昇するスピードよりも下落するスピードの方が早い傾向にあります。陰線が現れたら、素早く投資戦略を立てるようにしましょう。

ローソク足について詳しくはこちらをご参考ください。
>ローソク足の基本的な見方からシグナルのポイントまで徹底紹介

FXのメリット

FXには、以下4つのメリットがあります。

・平日なら24時間取引できる
・少額でもまとまった利益が狙える
・上昇と下落のどちらでも利益が狙える
・高金利の恩恵を受けられる

最大のメリットは、少額でもまとまった利益が狙えることです。とくに、海外FXなら数百円〜数千円の投資資金だけで数万円〜数十万円の利益が狙えます。株式投資は、株を購入するために多額の投資資金を用意しなければいけませんが、FXはその必要がありません。そのため、FXは誰でも始めやすい投資と言えるでしょう。

FXのデメリット

FXには、以下3つのデメリットがあります。

・損をする場合もある
・ロスカットリスクがある
・スリッページリスクがある

FXは始めやすい投資ですが、簡単な投資ではありません。株式投資や仮想通貨投資と同じく、損をするリスクがあります。そのため、リスク管理や資金管理などは徹底的に行うようにしましょう。なお、FXで100%勝てる手法を教えている人は詐欺の可能性が高いので注意してください。投資である以上、100%は存在しません。

スリッページについて詳しくはこちらをご参考ください。
>スリッページとは?発生する理由や7つの対策方法、3つの注意点を解説!

FX初心者におすすめの通貨ペアとは

FXには、たくさんの通貨ペアがあります。通貨ペアによって取引の難易度も変わってくるので、注意しましょう。ここでは、FX初心者におすすめの通貨ペアを紹介します。

流動性が高い通貨ペア

流動性が高い通貨ペアとは、活発に売買されている通貨ペアのことです。ドル円やユーロドル、ユーロ円などがそれに当たります。これらの通貨ペアは、価格変動が安定しており、相場を読みやすいといった特徴があります。しっかり相場を確認できるので、FX初心者でも扱いやすいでしょう。

スプレッドが狭い通貨ペア

スプレッドとは、通貨ペアの買値と売値の価格差のことです。スプレッドが広いと、利益を出すのが難しくなるので注意しましょう。FX初心者は、まずスプレッドが狭くて利益を出しやすい通貨ペアから始めることをおすすめします。スプレッドが狭い通貨ペアの代表例は以下の通りです。

・ドル円
・ポンド円
・豪ドル円
・NZドル円

通貨ペアについて詳しくはこちらをご参考ください。
>初心者が選ぶべき通貨ペアとは?通貨ペアの特徴と選び方を徹底解説!

まとめ

今回は、分かりやすさを重視してFXとは何かについて説明しました。FXとは、特定の国の通貨を別の国の通貨に交換することです。その価格差を利用して利益を得ていきます。投資の一種として昔から有名で、今もなお多くの人に利用されています。少額から投資を経験できて始めやすいので、気になる人はぜひチャレンジしてみてください。